以前、「「お好み焼き定食」という思想」というエントリで、お好み焼き定食について「「炭水化物+炭水化物」じゃないか、何だよそれ?」とする意見について、「そもそも「炭水化物+炭水化物」なんてモノイイは栄養還元主義であって、そんなものは食の楽しさ、奥深さを語るにはあまりに小さな尺度にすぎない」と書いた。
お好み焼きの最近のブログ記事
みんな大好き大門お好み焼き道場。
大西ユカリも大好きな大門。(^O^)
一時期は11時(夜)になっても開いていない時があったが、最近は9時には開けるようになったという。
これでちょっとは敷居が低くなったかもしれないね。(^O^)(^O^)
たくさんのメニューがある(主催者発表約400種類)中、今回はオーソドックスに(?)モダン焼。ちょっと豪華に、と頼んだ。
昔、英語を勉強してるときに聞いたことがある話。
日本語は副詞や形容詞、あるいは擬態語、擬音語が発達しているそうだ。それに比べて英語は動詞が発達していると。
例えば「歩く」という表現。Eigo with Lukeという素敵なサイトに詳しい解説があったので紹介する。
英語で、
stroll
saunter
amble
plod
trudge
traipse
swagger
strut
は全て「歩く」を意味するが、どう歩くかが違う。
stroll=ぶらぶら歩く(のんびりあてもない歩き方)
saunter=ぶらぶら歩く(strollよりのんびりしている感じ)
amble=ぶらぶら歩く
plod=とぼとぼ歩く(非常に疲れた時)
trudge=とぼとぼ歩く(重い物を持っている時や、歩きにくいところを歩いている時)
traipse=とぼとぼ歩く(あてもなくとぼとぼ歩く時)
swagger=いばって歩く(自信満々な男性)
strut=いばって歩く(ファションショーのステージを歩く女性モデル、またはセクシーな歩き方で道を歩いている女性)
英語にはそれぞれ動詞があり、それに対して日本語は「○○歩く」という表現になっていることがわかる。
で、こういう副詞、形容詞が好きな日本人は、その物や行動…などにいいイメージを持つ「定番」の表現を持っている。それは広告や商品名に使われることもよくある。
例えば「こんがり」(焼く)だとか、「コトコト」(煮込む)だとか。
「焼く」「煮込む」という単語にこういう単語がつけば何となくいいイメージを持つし、まあ持たなくても売る側がそういうイメージを持ってもらいたいと思っていること、これらの言葉がいいイメージを生むと考えているのはよくわかる。
これらは一応、広告を作る側と受け取る側にかなりユルくではあるが、価値観を共有しているという前提がある。
つまり「こんがり焼く」「コトコト煮込む」というのは「いい」という価値観。厳密なところではなく、なんとなくの漠然としたイメージとして、それはある。何となくだからこそ広告にも使いやすいわけで、送り手と受け手はこの「何となく」の記号を受け渡しすることで何となくのイメージを共有できる。
で。
えらい変わった前振りをしちゃったが、ここで書きたいのはセブンイレブンで売ってるパンのネーミングの話。
私にはこの2つのパンのネーミングに添えられている形容詞?の存在理由がまったくわからないんだよ。

ジューシー焼きそばパン

ジューシーお好み焼きパン
(これは一度ここでも出した)
「ジューシー」な焼きそばやお好み焼きがうまいなんて価値観は、私の知る限りどこにもないぞ。
焼きそば食って、「うわ、これはジューシーでうまいねー!」なんて言ってるの見たことある?
「お好み焼きはやっぱりジューシーでなきゃ」とか。
焼きそばのジューシーって、ソースがボタボタってことですか?
お好み焼きのジューシーって、生焼けってことですか?
しかしセブンイレブンは、焼きそばパンにもお好み焼きパンにも執拗に「ジューシー」をつける。
しかも食ってみるとジューシーじゃないんだよこれが、両方。(^^;;;
まだ本当にジューシーなんだったら、「そのまんま表現しただけ」で通るかもしれないけどさー。
いったいセブンイレブンはどういう意図でこの言葉をつけるのか、本当にこの言葉が商品にプラスのイメージを与えると思っているのか、不思議で仕方がない。
今考えるとこのエントリ、どうしてこんな前置きにしたんだろうなあ。(^^;;;
突然食いたくなったものリスト:
- 王将のチューリップ
本日のBGM:
Fryday's Free Fair /TERRA ROSA
数年前、不思議な広島風お好み焼きを買った。
昔撮った写真の中から出てきた。
この商品は、北海道(及び東京)のメーカーによる「広島風お好み焼」。
まあメーカーの所在地はとりあえずどこでもいいけれど、それにしてもちょっとこれでは難しいぞと思わせる商品だった(だから写真に撮って残しておいたんだろうなあ>過去の自分)。
そもそも「広島風お好み焼」といいながらパッケージの中には中華そばとソースしか入っていない。

食べてみんさい! うまいけん! 広島風お好み焼(オタフクソース付)
しかしまあCookDoだって野菜は自前で用意するし炒飯の素だって御飯はこっちで用意するのだ。だからこれも広島風お好み焼を作るための材料の一部だと考えれば別に納得できないでもない。
ただ。
パッケージの裏面に書かれている作り方の説明が、どうにもひっかかる。
いいのか? こういう説明で。

おいしい広島風焼そばの作り方
いやその、この製品は「広島風お好み焼」だったじゃないか。(^^;
しかも何だよ、その「広島風焼そば」ってのは?
そんなの買った時に聞いてねーぞ。
だいたい、「広島風お好み焼」ってのはちゃんとあるけど、いつの間に「広島風焼そば」なんてものが市民権を得たんだ? なし崩しなのか?
しかも作り方を見る限り、ふつーーーーーーーーーのソース焼きそばじゃないか。
これがほんとに「広島風焼そば」なる焼きそばの作り方だとは思えないぞ。(^^;
……なんか適当だなあ。
しかししつこいようだがこれは「広島風お好み焼」。
ちゃんとお好み焼きの作り方も書かれている。

広島風お好み焼の作り方
……えーっと、ですね。
その、ね。
落ち着いて読んでみようよ。
うむ。
これは「作り方」だ。
これ読んだら作れるはず。
「作り方」というのはそういうもんだ。
うむ。
さて。
改めて、見ててみよう。
|
広島風お好み焼の作り方 左記の様に広島風焼そばを作り、小麦粉を練って生地を作り、焼そばにかけて混ぜ合わせ、丸い形を作り、両面を焼き、お好みで野菜・魚介類等を入れると一層おいしくなります。 |
さあ。
この説明で作れますか? あなた。
「広島風お好み焼」が、作れますかあなたッ! えっっ!?
何も知らん人にこの説明だけ見せて、「広島風お好み焼」が完成しますかっっっっ!?
説明下手にもほどがある。
というか、初めから諦めてるよね。伝えることを。
ずいぶん前に書いたオオタメンの生冷し中華(「生冷し中華@オオタメン」)は、稚拙ではあったけれど(^O^)、伝わるかといえばちゃんと伝わってたはずだ。その意味では「説明」という目的は100%達していた。
しかしこれはなあ。
あのー。
このエントリの読者の皆さんに1つお願いがある。
これを読んでいる人の中で一度も広島風お好み焼きを作ったことがない人、このパッケージの説明だけを見て、広島風お好み焼きにチャレンジしてみてくれないかなあ。
どんなものができるのか、非常に興味がある。
文字だけの説明がどれだけ伝わるのか。
この説明がどれだけ伝わるのか。
中華そばはこの製品でなくてもその辺のむし麺を使って大丈夫なはずだから、勇気あるチャレンジャー(そこのあなたですよ、はい、そう、あなた)はこの説明だけを見て是非作ってみて(できればエントリ上げてくれると嬉しいけど)。
案外、ちゃんとできるのかもしれないし。
私が想像力ないだけで。
誰かっ!?
だいたい、両面を焼いた後に野菜や魚介類を入れろというのも無茶を感じるよなあ。
「いっそうおいしく」なる方法を薦める前に、とりあえず普通のものをちゃんと作る方法を教えてくれ。
玉子も豚肉も登場しないし、「野菜」とはあるが品目の限定もない。
一体、どういうものができるのか。
それに焼きそばにソースを使ってしまったら、お好み焼きにかけるソースはどうなるのか。
不思議がいっぱいだ。
回りくどい言い方をしたが、要はこの会社の中の人、本当は広島風お好み焼きの作り方をリアルで知らないんじゃないか?ということ。
突然食いたくなったものリスト:
- 風月のモダン焼き
本日のBGM:
不思議Tokyoシンデレラ /セイントフォー
関西には「お好み焼き定食」がある、という事実は関西以外の人間にはそれなりに驚愕らしい。
「炭水化物+炭水化物」じゃないか、何だよそれ?と。
実際、「お好み焼き定食」は既に「ネタ」の領域に入っており、「お好み焼き定食」でググってみれば上位にこんなのが出てくる。
・痛いニュース(ノ∀`) : 【大阪】“本当にあった、お好み焼き定食”…「炭水化物と炭水化物。この組み合わせは理解しにくい」
・関西のお好み焼き屋で出るお好み焼き定食って何だよ お好み焼きおかずに米が食えるかボケ
・お好み焼き定食? - Yahoo!知恵袋
とはいえ別に、私たちは栄養だけの食卓を望んでいるわけでもないし、おかずの主成分がどうだから食べるのを[食べよう|やめよう]と思っているわけでもない。そもそも「炭水化物+炭水化物」なんてモノイイは栄養還元主義であって、そんなものは食の楽しさ、奥深さを語るにはあまりに小さな尺度にすぎない。

資料映像:お好み焼き定食(Google画像検索)
現に世の中にはコロッケパン、コロッケ弁当、焼きそばパン、コロッケソバ、焼きそば定食、ラーメンライス、うどん&かやくご飯、力うどん、おかゆライス(^O^)……と、いろんな「炭水化物+炭水化物」が溢れているわけで、それぞれ、「炭水化物+炭水化物」だから[いい|悪い]なんて尺度から生まれたものじゃない。
それぞれに「こうやったらうまいんじゃないの?」と思う人間がいて、それがたまたま栄養素でいえば「炭水化物+炭水化物」だっただけで、それを「いいじゃん」と思う人間がいたから成り立ったメニューだ。
だから、「その組み合わせ、美味くないよ」という理屈ならよくわかるけども、「炭水化物+炭水化物だから」なんて理屈は、「へへへ、そうやって言いたいだけでしょ? あなた」としか思わない。

資料映像:おかゆライス(『究極超人あ~る』)
だから別にこれは、関西に限った現象ではないだろう。
焼きそばパンやラーメンライスなんて、ほんとどこにでもあるもんね。
たまたま関西には特有のコナモン文化があり、「お好み焼き定食」が目立ちゃったってだけだよ。
……と、さはさりながら。
ひょっとしたら関西は、他よりも「炭水化物+炭水化物」に対する許容範囲が広いのかな、と思う瞬間がある。
というのも。
うむ。
これ↓はあるラーメン屋の貼り紙。

おかずは御飯の方だ!
もうね。
目からウロコっすよ。
ほんと、ようくわかった。
「ラーメンをおかずに御飯を食べる」という考え方そのものが傲慢なんだよ。
うむ。
御飯をおかずにラーメンを食う。
これだ。
うむ。
やはり、そういう土地なんだよ。\(^O^)/
ちなみにあれだ。
お好み焼きはフワフワの方がご飯に合うと思う。
ところがフワフワのお好み焼きって作るのが難しいので、関西以外ではたいていサクサクのお好み焼きしかないし、だから関西以外の人間はそれがお好み焼きだと思い込んでいるフシがある。
それも関西以外で「お好み焼き定食」が理解されにくい原因のひとつかもしれん、とか、ふと思った。確証なし。
突然食いたくなったものリスト:
- あきちゃんのお好み焼き定食
本日のBGM:
For Whom The Bell Tolls /METALLICA
お好み焼きって色々あるけど、その基本になるキャベツの切り方や生地の固さからして店によって全然違うのよね。
まあいつもの店がほとんどながら、ソースを塗る前のキャベツが見える写真がいくつかあったので並べてみよう。解説はできないけどね。
ここで紹介するのは道とん堀、オモニ、美佳味、大門のもの。
道とん堀はこういう名前だけれど、本部は東京都福生市にあるお好み焼きチェーン店。
3年前(2007年)に大阪に進出してきたという話は以前、「素敵な偶然」というエントリで書いた。
|
名前は道とん堀だけど、実はこの会社、大阪の会社ではないのだ。本社は東京都福生市にある。どうしてこんな名前をつけたのかって? 知らないよそんなこと。 このチェーン店が本当に道頓堀に「大阪本店」を構えたのは3年前のこと。(記事1|記事2) 現在、大阪府下に道とん堀は4店舗ある。そして大阪市内ということになると「大阪本店」1店舗しかない。(↑の「記事1」では「3年後[=2010年]には関西圏で150店舗まで増やす計画」とあるけど、大丈夫かな?) |
公式サイトの記述(2010/10/02現在)によると、全国の店舗数は290。大阪府下の店舗は今でも4店舗のまま。
話のついでだからここでちょっと寄り道して、2010年には関西圏で150店舗までという計画を語った道とん堀の2010年10月現在の関西圏での店舗数を見てみよう。まぁ大きなお世話ではあるのだけれどもね。(^O^)
で、あなた、「関西」って、どこのことを指すのよ?
道とん堀側のコメントの中でも「関西圏」という言葉が具体的にどこを指すのかは示されていないので推測するしかない。事業計画上は明確なのだろうが。
で、「Wikipedia - 関西」を見てみる。「関西」の概念は「近代・現代」ではこうなっているそうだ。
| 明治維新以降は江戸時代以前と比べて「関西」の指す範囲は固定化され、大阪を中心に見据えた京阪神とその周辺地域を指すことがほとんどとなった。しかし、やはり現在も場面によって「関西」の指す範囲は、京阪神その他の近畿地方の主要部のみを指す場合、近畿地方2府4県全域を指す場合、三重県・福井県・徳島県を含めた広域な近畿地方を指す場合、西日本の広い地域を指す場合(例として、料理の味付けでの「関西風」)などもある。 |
ふむ。
これを都道府県という枠組みで見れば......
- 「京阪神とその周辺地域」、
- 「京阪神その他の近畿地方の主要部のみ」のいずれも、都道府県という枠組みなら京都府・大阪府・兵庫県の3府県だろう。
- 「近畿地方2府4県全域を指す場合」であれば、京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県。
- 「三重県・福井県・徳島県を含めた広域な近畿地方を指す場合」なら京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・三重県・福井県・徳島県の2府7県。
- 「西日本の広い地域を指す場合」となれば......、うーん、沖縄まで含めた西日本ということになるのだろうか。もしそうなら京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・三重県・福井県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県の2府23県。
となる。5.はさすがに強引だなあ。(^O^)
とすると現在の道とん堀の店舗数は、1.2.の場合を考えると、店舗数は京都府1+大阪府4+兵庫県3=8店舗となる。
同じように数えてみると、3.なら15店舗。4.なら27店舗。5.なら51店舗。
なるほど。うむ。
閑話休題。
さて、本題はここのお好み焼き。

これを混ぜて

鉄板に広げる
キャベツはかなり細かく切っている。生地はサクサク系。
この店は客が自分で焼くスタイルなので、ひっくり返しやすいサクサク系の生地の方が失敗が少なくていいのだろう。
写真はスジ牛(¥787)。この店は2010年にもなって未だに外税方式だ。福生では今でもそうなのか? ドンと「750円」とあって、横にカッコつきで「税込787円」って書いてる。お好み焼屋の支払いで1円玉が出てくるなんて。(^^;
この店は初めて行った。夏の暑い時だったのだが席の上に備え付けられている扇風機が壊れてたり、人数が少ないのか店員があまりホールにおらず水のおかわりかがなかなかもらえなかったり、ちょっと辛かった。
味はまあ、普通。
市街から離れたら別かもしれないけども、この大阪ミナミのど真ん中の激戦区で勝負するには値段も味も、まあ人を誘って行くほどの特徴はないなあ。うん。
正直、こういうのって辛いよね。だって、誰かと一緒にいる時にお好み焼きでも食べようかってことになるとしよう。で、この大激戦区の中で「あそこに行こうよ」と言うとして、「へえ、どんな店?」って聞かれるよね。ここで何か特徴がね、まあそれは味や値段みたいな直接的なものじゃなくても、接客でもいいし店の雰囲気でもいいし、店長がどうとかタレントの誰々がとか、まあ何かほしいじゃないの。食は体験だからさ、まずはワクワクしたいのだ。
ところがこの店にはそれがほとんどないんだよね。
いや、私が最初に行った時はあったのよ。
「東京のチェーン店だけど道とん堀って名前で、全国には300店舗近くある大きなお好み焼きチェーン。これがこの激戦区のど真ん中に満を持して飛び込んできたわけで、大阪じゃないのに「道とん堀」を名乗ってる店のお手並み、ちょっと拝見させてもらいましょうよ」みたいなワクワク感というか、そういうのがあった。
でもそれって初回のみだからなあ。
で、今はまあ、その、「普通」ですわ。
鶴橋にある、大阪を代表する有名なお好み焼屋。
ミナミの宗右衛門町(ひっかけ橋=戎橋のすぐ北側)にも確か娘さんだったかがやっている店があるから、アクセスがいい人はまずそちらに行ってもいいかも。宗右衛門町店は↑の道とん堀にも近い。

これはもう焼いてある
オモニのお好み焼きはフワフワ系。キャベツは千切り。
これは高度な技術とデカいコテが要るので焼いて持ってきてくれる。
このメニューは......何だったかな。(^^;
スジ肉ポッカ......いや、坂田利夫スペシャルか。忘れた。(^^; どちらもオススメ。
テーブルにポットに入ったソースがあり、それを刷毛で塗る。マヨネーズはその横の箱にキュービーのお弁当用のミニサイズ小袋のやつが入ってる。これの角っこを少しだけ切って、ソースを塗った上からかけていく。最近はカップ焼きそばとかにもこういうマヨネーズがついてるよね。
いずれにせよここではマヨネーズはデフォルトではなく結構オプション扱い。
混んでる店なので、ゆっくりしたい人にはあまりオススメしません。
・食べログ「オモニ」
・食べログ「お好み オモニ 宗右衛門町店」
堺の老舗。(^O^) 「みかみ」と読む。
ここのお好み焼きのイメージとは、街角でおばちゃんがやってる持ち帰り専門の店で1枚2~300円くらいで売ってるやつ。この店はそれを店内で食べられるようにしたという感じ。
実際、値段も豚玉やイカ玉など普通のお好み焼きが390円とかなり安い。
この値段もあって、ここもかなりの繁盛店。1階入口正面で女将がたくさんの若いバイトの子を相手にせわしなく指示を出してるが印象的。(^O^) 二階には座敷もあるのに、それでも昼飯、晩飯時には普通に入店待ちができる。

焼き上がりがオモニとは全く違うタイプ。
スーパー前の屋台のテイクアウトとかこんな感じよね
キャベツは道とん堀に比べれば少し大きめのざく切り。生地はかなりサクサクしていて、お好み焼き自体がさほど大きくない。
誰もがどこかで食べたことのある、懐かしいお好み焼き。やっぱり390円は安いよねえ。これでも随分値上がりしたんだよ。しかしそれでもまだ2人で行ってお好み焼き2枚に焼きそば(¥390、大だと¥500)で1000円ちょっとという安さが保たれている。これが繁盛の理由ね。お好み焼きそのものの味は、まあ普通っす。(^O^)
泉州の下町の味という感じかな。ソースウマいよ。
ただ、簡単に「サクサク系」と言っても、以前「オモニと大門、甲乙つけ難し」の一番下のところで紹介したような絶望的にダメな生地ではなく、サクサクしながらも独特のフワフワ感の残る(難しいなあ(^^; )生地になっていて、このバランスがなかなか絶妙。このあたりが人気を支えているのだと思う。
一応は「自分で焼く」というオプションも選べたはずだが、ここではなぜか?自分で焼く人はほとんどおらず、焼いたものを目の前の鉄板に置いてもらうのが当たり前になっている。
で、注文の品を目の前に持ってきてくれた時に「マヨネーズ、ケチャップ、カラシはどうしますか?」と聞かれる。つまりこの3つの調味料は机の上には置かれておらず、従業員がお好み焼きと一緒に持ってくるというわけ。
#ソース、青のり、削り粉は置かれている。
↑の写真は豚玉(¥390)に「全部。マヨネーズ多めで」と頼んだもの。
ここはこの値段というのが結構な売りなので、まず味を基準にする人は来なくていいと思う。(^O^)
ただ、3000円以上する(前は3300円だったけど今はもうちょっと上がってるんじゃないかな)デラックスや、そこまでいかなくても930円(これも前)のえびスペシャルとか、レモンを搾って食べるメニューがあり、これはむしろこういうサクサク(&少しフワフワ)な生地にぴったり合っていて、結構面白いと思う。
この安さの店で3000円以上するメニューってどんなんだろう!?って、楽しみになるよね。 (^O^)
そしてやっぱり大門。\(^O^)/

半分生地を焼いて具を乗せて、また生地を乗せたところ
ここもキャベツは千切り。生地はフワフワ系。山芋などいろんなものが入ってて、オモニより少し重い感じがする。
ここはソース、マヨネーズに至るまですべて店側が目の前で調理してくれる。この店はマヨネーズはデフォ。ちなみにソースは和歌山の大陽ソースこれがまたウマい。
オモニも大門も千切りフワフワ系で、バカみたいに沢山のアレンジメニューがあるところも似てるなあ。
写真のメニューは元祖河内焼。これは大門の第1号メニューだとか。多分1500円か2000円くらい。まあそういう量なので。
大門は滝谷という辺境地にあり(^O^)、しかも開いてる時間がかなり特殊(月~土の23:00~翌朝)ときてるので、まあこのエントリを見て行く人もいないだろうけど、行くとしたらとりあえずまず1枚目にネギ焼(¥1500)を頼み、食べながら次に何を食うか考えるといいよ(私はここのネギ焼きはやまもとより好きだ)。メニューはほんとに沢山あるので(^O^)何を食べるかみんなで考えるだけでも結構盛り上がるだろう。ただ初回は......じゃがまま(¥1500)あたりを頼むのがいいのではなかろうか。結構な量なのでこの2枚で3人がかりかな。
あと、お好み焼きの匂い(ショウガとかが主なのかなあ)が結構服に残るので、気になる人は匂いがついてもいい服装をしていくこと。
また、河内弁を怖く感じる人(^O^)とかは厳しいかも。でも本当はマスターも奥さんもとてもいい人なのだ。
なおここはこういう営業時間なのに酒をメインにしていない。だから無理に飲まなくてもあまりイヤな顔はされない。

酔っぱらいは始末が悪い
お好み焼きに限らずとにかくボリュームがあるので、もちろん残ったら包んでくれる。
1人で来る女性(スナックとかのママさんとかだとこういう時間になる)とかも珍しくなくて、そういう人はたいていその場である程度食べてあとはお土産に持って帰るというパターンが多い。
食べきれなかったお好み焼きを持って帰って翌日に温め直して食べるのが、これまたいいんだよねえ。
冷めて温め直してもおいしいお好み焼きって、特にフワフワ系だと難しいのよ。こういう時に大門のポテンシャルの高さを再認識するんだよなあ。
突然食いたくなったものリスト:
- 大門のじゃがまま
本日のBGM:
さようなら世界夫人よ /頭脳警察
これはカラオケにあるんだよなあ。
作り方じゃないぞ。切り方。
ずっと同じ場所に住んでいると、自分の地域の常識だけしか身につけられなくて、それが普遍的なもののように思うようになってダメだね。
Wikipediaの「お好み焼」を見てて、こんな文章が目に入った。
| 近年、関東でも関西風お好み焼き店が増えており、その客も関西出身に限らず関東や日本各地の出身者も多い。しかしその食べ方は、関西とそれ以外の出身の人たちでは大きく異なる。関西ではお好み焼きはテコでさいの目状に切って箸を使わずに食べるが、関東をはじめとする日本各地の出身の人たちは、ピザと同じようにお好み焼きの中心から放射状に切って食べることが多い。 |
ええええっっ? と正直、驚いた。
「ピザと同じようにお好み焼きの中心から放射状に切って」
となっ?
一瞬理解できなかった。(^^;
しかしよく考えたら、これはこれでありそうなことだ。
おそらく大阪のこの切り方(Wikipediaのいう「さいの目状」)は、鉄板上で小さなコテ(*)で切って食べるというスタイルが大きく影響しているのだと思う。
*これは人によって呼び方は様々。「テコ」「コテ」「ヘラ」など。
だとすれば、大阪のようなスタイルでないところでは、別の切り方になっても不思議ではない。
恐らくこの、「中心から放射状に」という切り方は、皿に取り分ける必要性からなのだと思う。ここには1枚を複数の人間で食べるという文化もあるのかもしれない。「お好み焼パーティー」みたいな。(^^;
あと、お好み焼きの生地がサクサクかフワフワかにもよるようにも思える。放射線状に切ると1口サイズにはならないはずで、それを箸で食べるのはサクサクなお好み焼きじゃないとダメなような気がする。店でいえば、ゆかりはサクサクで、オモニはフワフワの部類に入るだろう。あるいは形状的には以前「オモニと大門、甲乙つけ難し」で紹介した上2つがフワフワ、最後のがサクサク。
大阪の多くの人は、皿に取り分けて食べる場合も「さいの目状」の1口サイズにしてから取り分ける。これはきっと、フワフワのお好み焼きが多いというのも関連があるかもしれない。フワフワのお好み焼きだとすぐに崩れちゃうので大きなお好み焼き片を箸で持ってかじるような食べ方はできないのだ。だから1口サイズに切って皿にとり、それを箸でそのまま口へ運ぶ。
手持ちの画像がなかったのでネット上で探してみたら、広島風お好み焼きの画像しか見つからなかったが、切り方だけは伝わると思う。

「放射状」

「さいの目状」
ステーキと同じで、同じ大阪で、同じ「さいの目状」に切って食べる人でも、食べるごとにコテで1口サイズに切っては食べ、切っては食べする人と、はじめに↑写真みたいに全部1口サイズに切ってしまって、あとはコテなり箸なりで食べる人がいる。
さすがに食べるごとに切って、コテを箸に持ち直して食べる人は見たことない。切っては食べ、切っては食べする人は、箸は使わず必ずコテで食う。
切っては食べ、切っては食べする場合はこんな↓感じになる。

1口大に切って食べる
結局、お好み焼きの切り方は
・鉄板上で食べる/皿で食べる
・コテで食べる/箸で食べる
・お好み焼きがフワフワかサクサクか
によって変わってくるのだろう。
こんな↓感じなのかな。

お好み焼きの切り方(試作)
で、大阪というか、関西以外は一番左が多いってことかな。
なんかもうちょっといい分け方があるような気もするが。
突然食いたくなったものリスト:
- すじこん
本日のBGM:
土曜日のタマネギ /斉藤由貴
以前、「オモニと大門、甲乙つけ難し」や「大門のメタボ焼」で紹介した大門。
今回の御紹介は「大盤振舞焼」。
2000円也。(^O^)

たくさんある中の、ここにある

これ
さて、その大盤振舞いぶりは......

お好み焼きを焼く

横では海鮮類が焼かれている

お好み焼きに焼きそばを載せる

その上に玉子(サンドイッチに使うようなの)を盛り、焼いた海鮮類を載せる

海鮮類のにとろけるチーズを載せる
(大きさ比較のためにコーラ瓶を置いてみた)

ガスバーナーでとろけるチーズをとろけさせちゃう

トマトソースをかけ、パセリ、パルメザンチーズを振って完成
あほや。(^O^)
あほやけども、......うまいっ! \(^O^)/
こんな無茶をやったら味も何もないと思うのだが、ここまでやってもちゃんとうまいのはどうしてなんだろうなあ。これって凄いことだと思うよ。
で、改めて確認すると、大盤振舞焼は¥2000。
単価は高いが1人で食べきれる量ではなく、3~4人で注文すると考えればさほど高いものでもない。
つまりこの店のお好み焼きは値段に見合った?量があるのだと。
そういう前提で、この新メニュー。

必殺仕事人
しょうげきの、だいきんいちまんえん!
大胆不敵にもほどがある。
もちろんまだ出会ったことはないが、もうね、一体どんなものが出てくるのかと怖くて怖くて。(^O^)
いつかはクラウン。
いつかは必殺仕事人。
ここで御紹介できる日が来るのだろうか。
おまけ。
たこ八の話。

「多古八」と表記しているサイトが多いけど、「多古」の部分は変体仮名であって漢字じゃないだろうから、あえて変体仮名以外で表記するなら「たこ八」でいいんじゃないかなあ。違うかなあ
エビ玉焼きそば(¥890)&そばタレ(¥200)。普通のソース焼きそばを日本蕎麦のようにそばつゆ&生玉子でつけ麺にして食べる。

エビ玉焼きそば(¥890)

そばタレ(¥200)

こんな感じで
これはこれで楽しくておいしい。\(^O^)/
しかしソバつゆ単品で¥200取るのはちょっとやり過ぎちゃうのかなあ。(^^;
この店にも結構高いメニューがあって(ロースステーキ、車エビ、イカ入りでタレ付き、総重量1kgのスーパーデラックスが¥6280。ミニスーパーが¥3490)、その意味では大門と似てる。
しかし大門とは随分雰囲気が違う。店主の個性も大いに関わるのだろう。結構高めのメニューを強めに勧められるのもいただけない。しかしそういう違い以前の部分で、何か根本的な相違があるように思える。それが何か明確にはわからないが、きっと私はこの店は次は行かないと思うんだ。別に喧嘩したわけでもないんだけどもねえ。

タコ玉(¥790)......やったと思う。記憶曖昧。(^^;

うまそう

タコでかっ!(^O^)
味はまあ、普通においしい。
しかしこのタコ......、確かにいいものを使っていて、間違いなくウマかったけど、でもこれ、お好み焼きとしてウマいとは感じなかったなあ。
別々に食った方がウマいよこれは。
きっとスーパーデラックスのロースステーキも、そうなんじゃないかなぁ。
このあたりが大門と違うのかな。
突然食いたくなったものリスト:
- よく冷えたラムネ
本日のBGM:
嘉永六年六月二日 /SADISTIC MIKA BAND
追悼加藤和彦。合掌。もう泉谷しげるは立ち直れないぞ......。

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