食べ物の最近のブログ記事

 以前、「「お好み焼き定食」という思想」というエントリで、お好み焼き定食について「「炭水化物+炭水化物」じゃないか、何だよそれ?」とする意見について、「そもそも「炭水化物+炭水化物」なんてモノイイは栄養還元主義であって、そんなものは食の楽しさ、奥深さを語るにはあまりに小さな尺度にすぎない」と書いた。

 2012/01/05、食べログについて、一斉に報道があった。

 食べログは私も店の営業時間などを確認するのによく利用する。
 そういう身近なサイトだけに一連の報道にも他のものよりよほど関心もあるわけで、今回はそれについてネット上のニュースなどを見ながら書きたいと思う。

 とりあえず、消えてしまう前にいくつかの記事を引用しておく。

 某牛丼チェーン店のまぐろたたき丼+サラダセット。

 サイトによると、こう↓なるはず。


さっぱりとしたまぐろに、特製の醤油をかけてお召し上がりください。

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 千とせの肉吸いがサークルKサンクスで売られている。

 去年からは全国発売されているらしい。


千とせの肉吸い

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 さて。

 これだが。

 うむ。

 いや、これはさすがに……。

 あ。

 いや。

 その。

 文句を言うつもりはないんだよ。

 ないんだよ。もちろん。

 うん。

 いや。

 でもさ。

 でもね。

 いやその。

 いやちがうんだ、そういう意味じゃない。

 そういう意味じゃないんだよ。誤解しないでくれ。

 そうじゃなくて。

 その。

 なんというか。

 うーん……。

 どうなんだよこれっ!?


ヤマザキ ランチパック ぜんざい風味

突然食いたくなったものリスト:

  • 味仙の青菜炒め

本日のBGM:
Streetwalker /EZO





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 先日やった「東西どん兵衛食べ比べ」の二番煎じで、どん兵衛天ぷらそばの食べ比べもやってみた。
 私はどん兵衛といえばうどんばかりでそばはほとんど食べることがないのだけど、その分ちょうどいい機会だからと喜んで2種類買ってきた。

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 とても好きな本を御紹介する。
 といっても。これまで何度も紹介しているのだけども。(^^;

 先日、友人と話していて話題になったのでまた紹介しておこうと。

 ただこの本はもうとっくに絶版になっていて、これまで紹介した時も「こういう本がありました」以上の意味はあまりなかった。

 ただ今回Amazonを覗いてみると、今はマーケットプレイスで古本が手に入ることがわかった! これで遠慮なく紹介できる。

 まあ紹介といっても前と同様、以前に書いた紹介文を再掲するだけだけどもね。
 残念ながら本そのものがどうにも見つからないのだ。(^^;
 なので新しいことが書けない。prz

 その本は辻静雄『ソースの本』(婦人画報社)。


ソースの本』(婦人画報社)

 ソースと言ってもウスターソース類のソースではなく、フランス料理の、あのソースのことね。

 著者の辻静雄は辻調理師専門学校を育てた人。
 海老沢泰久『美味礼讃』は彼をモデルにして描かれている。

 以前書いた、この本についての紹介を挙げておく。

2003/12/01

 以前D氏と話していると、辻静雄という人物について、お互い別のルート?から好きになっていることを発見?(変な言い方?)

 この人の素性について私はあまり知らなかったのだが、なんとあの辻調理師専門学校の創立者だった。(名前とかから容易に想像がつきそうなものなのだが……(^^;)

 海老沢泰久が『美味礼讃』という本でこの人の伝記を書いていて、D氏はそれを読んでこの人が好きになった(んだったかな? 単に「スゲェ」というだけなのかもしれないけれど)のだという。

 私の方は、10年程前にたまたま読んだ『ソースの本』(絶版らしく、Amazon.comに登録されていない)という本で、彼を知った。
 この本は辻静雄氏自身の著書で、その名の通りソースの作り方について書かれたもの。

 読んだ当時『ひえたろう』に書いた感想を引っ張り出してくると……。

『ソースの本』辻静雄 婦人画報社
 フランス料理の味はソースで決まると言われるだけあって、ソースは非常に重要な位置を占める。数も多く、300種類以上とも600種類以上とも言われているそうだ。この本の初版発行は昭和40(1965)年だから、ヌーベルキュイジーヌなどの影響を考えると今ではもっと多くなっているだろう。
 しかしながらその多彩なソースも、結局はいくつかの基本ソースのバリエーションといえる。本書はその基本ソースの作り方、その際の注意点、料理の例などを紹介する。
 プロではなく一般向けなので、(時間的にも経済的にも)無茶なことを書いていないのがいい。とはいえやはりソースはそんなに簡単に作れるものではなく、ある程度の手間ヒマが要求され、どれだけ省略しても(例えば白い出し汁の代わりにブイヨンを使うなど)1~2時間はかかってしまう。著者も再版あとがきの中で「ソースというのは、時間のかかるもの、手間のかかるものなので、読者の皆さんが果して、私の記した通りの作り方をそのままやってみて下さるのか、少し心もとない感じです」と心配している。
 ……

 フランス料理のソースの作り方のテキスト。一般向けながらやたら本気。これはとても凄いことで、職人向けにいくら本気のことを言ってもそれは当たり前だけども、基礎もできてない素人相手によく書く気になったというものだ。
 著者の情熱に脱帽。静かな情熱に心打たれる1冊。
 これであなたが毎日食べる食事の水準が少しは上がる。

 なんか偶然っぽくて、楽しい。

 『美味礼讃』も読みたくなってきたな。
 来るか、辻静雄ブーム。(^^)

2003/12/14

 先日書いた辻静雄氏のこと。

 そのときも書いたが、全く偶然に古本で手に入れ、著者の情熱に感動した『ソースの本』(婦人画報社:昭和40(1965)年:絶版)の一部を御紹介。かなり長いが、「本気」度合いを堪能してみて。で、気が向いたら自分で作ってみて。

 もちろん別の所ではちゃんとした(?)フランス料理のソースもたくさん紹介されているが、ここではちょいと身近な「ソース・マヨネーズ」を。
 作り方、そしてそのソースについての説明がある。
 この後、このソースを使った料理をいくつか紹介する(一番下の「若鶏冷製・マヨネーズ・ソース」以降)のだが、それはここでは割愛した。
 オリーブオイルについての言及のあたりなんか、昭和40年という年代を感じさせるなぁ。(^^;

 この本は単なる料理本ではなく、ある意味「思想書」ですね。

a・ソース・マヨネーズ

材料
  1. せともののスープ皿に卵黄を入れ、塩、胡椒、酢(まず全体の分量の三分の一)芥子を加えて、手早くかきたてます。
     この段階で、卵黄と他の味をつける材料を完全にときあわせてしまうこと。
  2. 次に、この中へ、サラダ・オイルを少しずつ(最初は小さじ一杯ぐらいずつ)たらしながら、全体によくまざりあうように、泡立器を使ってかきたてていきます。
  3. これを10回ぐらいくりかえしたら今度は油をたらす量を大きくしていきます。大さじで少しずつ入れていってもよいし、これをくりかえしていくと、少しかためのマヨネーズができあがってきます。
  4. 今度は、このかたさをゆるめるので、酢を小さじ一杯ぐらいたらしてみてください。
     少しやわらかくなったら、また油を入れはじめます。
     もうここまでくれば、あとは油と酢を交互に入れていってもかまいません。
  5. これで油と酢を全部入れ終ればマヨネーズはできあがりますが、仕上げにレモン汁をたらすと香りもよくなります。
 マヨネーズの材料をごらんになるとすぐおわかりになると思いますが、マヨネーズの味を決定している材料は、油です。この油(サラダ・オイル)がおいしくなければ、どんなに上手につくったマヨネーズでも、土台からして味のよいものとはいえません。
 サラダ・オイルのかわりに、実はオリーヴ油をつかいたいところですが、日本ではとても高価なので、そうザラに使うわけにはいきません。ふつうサラダ・オイルといっても、市販されているものは、棉の実、大豆、トウモロコシ、菜種などを原料としたものですが、このなかでトウモロコシと棉の実などのものがおいしいようです。


 卵黄も大切な材料です。マヨネーズとは、油と酢(水分)を合わせてつくるものなので、本来なら、水と油がまざりっこはありません。それを、まぜてしまうわけですが、このときに卵黄が、水と油をまぜる役目をしているわけです。
 油をよくかきたてますと、小いさな粒子になります。これを小さくすればするほど、よいわけで、このためには、できるだけ力強く泡立てで、かきたてるのです。こんなところから、女の人よりも男の腕の方がマヨネーズづくりには適しているともいえるわけです。
 さて、こうしてつくった極く小さな油の粒子に、卵黄の衣をかぶせるわけです。だから、こまかい油の粒子に卵黄の衣がかぶさり、その上から、酢(水分)がもうひと膜、かぶさっていることになります。
 こうした卵黄の働き、つまりお互いにまざり合わない油と酢(水分)を結ぶ働きを乳化剤の働きをしているといいますが、この卵黄の仕事を考えれば、卵黄は新鮮な方が卵黄中の油の粒子がこまかく早く小いさな粒子になるわけです。
 冷蔵庫から出したての卵を使うのがいけないというのは、卵黄が凍っていると、卵黄をこまかくときほぐすのが、やりにくいからです。
 酢はマヨネーズの材料として大切なものです。私たちほ今日まで日本のマヨネーズ・メーカーのつくり出す味にならされてきていましたので、マヨネーズといえば、すっぱいものという先入観をもっていました。しかし、アメリカのマヨネーズ(例えばダーキー社Durkeyなど)の味を一度知ると、もうあのすっばいマヨネーズはどぎつくて、親める味ではないということがわかるはずです。
 酢の分量は、ここでご紹介したぐらいのところまでなら、できあがったマヨネーズは、それほど、どぎつい酢っぱさということはないと思います。
 ただ、酢といっても、いろいろあります。できることなら、フルーツ・ビネガー(例えばリンゴ酢)をお使いください。
 塩、胡椒、洋がらしも大切な要素です。しかし、塩と胡椒以外は、それぞれ、あとは好きずきの問題ですから、自分の味を出すことをお考えになることでしょう。


 マヨネーズの保存は、できるだけ極端な温度を避けること、例えば夏なら室温で涼しいところ、冬ならちょっと、あたたかいところということにしてください。
 何故かというと、マヨネーズは水と油がくっついたものですから、いくら卵黄が乳化剤の働きをしているからといっても、やはり無理があります。
 三十度以上のところとか、九度以下のつめたいところへおくと、分離しやすいのです。
 ポリエチレン入りのマヨネーズが分離しやすいのは、どうしても、手でさわるからです。ビンなら外側からさわられるようなこともありませんので分離しにくいこともあります。
 しかし、ビンでもよく冷える冷蔵庫に入れておいたりすると(反対に高温のところでも、同じことです)分離します。
 マヨネーズが分離すると、なぜいけないのでしょうか。それは、もちろん、見た目にもつぶのできたような、いり卵のできそこないみたいになり、おいしくないことも勿論ですが、それ以上に、食中毒の原因にもなります。
 マヨネーズの構造は、まず油のこまかい粒子、その上を卵黄、そして一番外側に酢がとりまいているということはすでにおわかりかと思います。もしこの状態、つまり酢が一番外側にあれば、殺菌力が強いものですから、たいていの菌は、酢に殺されてしまいます。だから、ビン入りなら、一年ぐらいもつわけです。
 ただし、味はどんどんおちていきます。もし、マヨネーズが分離すると、油も卵黄も酢も分れてしまうことになりますので、殺菌力は全体に行きわたらなくなり、その上、卵黄のようにくさりやすい材料が入っているものですから、バイ菌がいくらでも増える原因にもなります。
 いずれにしても、あまり長くおくのは禁物で、たべる分量ぐらいずつ、つくるのが最も賢明な方法だと思います。
 もし失敗したら、それはそのまま、置いておいて、別に、最初から新らしい材料で、マヨネーズをつくりはじめます。
 これでいちおう、失敗しないマヨネーズがつくれたら、さきに失敗して分離してしまったマヨネーズをこれに少しずつ加えて、よくかきたてていきます。
 こうすれば、油のこまかい粒子、卵黄、酢といった具合に、また、マヨネーズとして正常な状態になっていくわけです。

若鶏冷製・マヨネーズ・ソース
Poulet de grain sauce mayonaise
……

 しかしこの本、私は名著だと思っているのに、ググッても全然引っかからない。まあ1965(昭和40)年の本だし絶版だし、引っかからなくても不思議じゃないといえば確かに不思議じゃない。
 でもいい本だから、誰かが言及していてもこれまた不思議じゃない。
 ところがググってみても引っかかるのは本屋のサイトのリストばかり。

 そんな中、たった1人だけ、この本について言及している人を見つけた。

 山本益博だった。(^O^)

山本益博さん(料理評論家)の「辻静雄先生」の話
 フランス料理に興味を持ったのは、本屋でふと手に取った本がきっかけだった。当時、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたのだが、みんなのご飯を作るのに、ハンバーグのソースをちゃんと作りたいと思い、適当に「ソースの本」を買った。ところがその本が非常に面白く、それで著者の辻静雄という人に興味を持った。そして、もう25年以上前になるが今でも忘れはしない、神田の三省堂で見つけた本が「パリの料亭(レストラン)」という本だった。あまりの面白さに何度も何度も読み返した。『その日の夕方、私は一人でレストラン「ラ・セール」の隅の方に席を取ってもらい…』という書き出しは、今でも諳んじて言えるほど。これはラ・セールへ行って鴨のオレンジ煮を食べなくちゃいけないと思い、1年間アルバイトでお金を貯め、パリへ行った。そうしたら、メニューに鴨のオレンジ煮は二人前からと書いてあった。仕方なく小鳩のロースト・アンドレマルロー風というものを食べてきたんだけど、そんなことがきっかけになって、料理の本を書く仕事を始めた。

 
── 益博さんが初めてパリへ行かれたのは?

パリに魅せられたのは今から26年ほど前、当時はまだ24才でした。それ以来、もうかれこれ100回以上はパリへ出かけています。

キッカケはやっぱり「食」ですね。自炊を始め、それに凝りだしてハンバーグのソースを作ろうと、レシピを求め道玄坂の書店へ行ったんです。そこで出会ったのが「ソースの本」。作者は辻静雄氏。
僕は、この辻静雄という人物に興味を抱き、著書を探しているうちに三省堂書店で「パリの料亭(れすとらん)」という著書と、運命の出会いを果 たしました。 この本の端書きに綴られていたパリのレストラン、料理、そして料理人。それを自ら体験したいと思って、パリへ出かけるようになったのです。

 まあ同じ話を別のところでしているだけなのだけども、どうやらこの本が山本益博が料理評論の世界に入るきっかけになったらしい。

 これはこれで、なかなか凄いね。

追記:

 このエントリを書いた後に試しに探してみたら、あっさりこの本が見つかった。

 奥付を見ると、私が買ったものは1970(昭和45)年の第16版だった。売れていたようだ。

 ソースの元になる基本のだし汁をちゃんと紹介しながらも、一般向けらしく、「これはあくまで、料理にお金と時間をかけてもよいときだけということにしておいてください。いちいち、そんなことをしていたら大変ですから、スープの素をどんどん使ってください」と書かれていて、読者が自分の本気度に合わせた読み方ができるように気を使っている。

 巻末にはホテルオークラの小野正吉へのインタビューも収録。

 そのインタビューの中で、フランスのように仔牛をふんだんに使えないことが困るという話があった。戦前はずいぶん豊富に使っていて、しかも質も戦前の方がよかったという。だから昔の方がおいしかったという人もいると。これはなかなか興味深い。

突然食いたくなったものリスト:

  • カニクリームコロッケ

本日のBGM:
黒豆の煮方のロック /桃井かおり





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 前回串かつの話を書いた(「串かつ大量発注の怪」)のでついでに。

 以前「積ん読解消運動(6)『とんかつの誕生』岡田 哲」というエントリで紹介した岡田哲『とんかつの誕生』に、こんな記述があった。


串かつ ── 世界に例がない料理

 めめめ、メロン!?

 ググってみると1店だけメロンを出している串かつ屋が見つかったが、そこは既に閉店している。
 しかしこの記述を見る限り、そんな、ある1店舗だけが出している特殊な名物について語っているようには読めない。

 メロンの串かつがそれなりにメジャーな素材だと言わんばかりだ。
 私が知らないだけで結構メジャーなのか、あるいは昔メジャーだったのか。

 どこかで食えないかな。

 食ってみてー!

 この場合、自分で作るという選択肢はナシだ。

 ……この本がいい加減なだけという結論も、まあそれなりに可能性が高いと思ってはいるんだけどね。

突然食いたくなったものリスト:

  • メロンの串カツ

本日のBGM:
あり、か /中島みゆき





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 うろ覚えだが、昔読んだ中島らもの本に、大竹まこととの間で交わされたこんな会話が書かれていた。

大竹「いやぁ、この年になって免許取っちゃいましたよ」

中島「ふぐ調理師免許ですか?」

 んなわけないだろーッ!みたいな感じ。

 まあ普通、「免許」とだけ言ったらそれはふぐ調理師免許を意味しない。
 ふぐ調理師免許はそんなにメジャーな免許ではないのだ。

 有名な話なので多くの方が知っていると思うが、ふぐを調理するための資格は国家資格ではなく地方自治体ごとの資格で、しかもこの免許がない自治体もたくさんある。名称も「ふぐ調理師免許」とは限らず自治体によってさまざま。

 Wikipedia - ふぐ調理師によると、全国でふぐの調理に資格を設けている都道府県は全部で24ある。その中でも、「都道府県によって免許や講習受講による「資格」取得の条件や難易度は異なり、講習において受講資格を定めていない自治体や、受講後の試験のない自治体もある」という。


ふぐ調理に資格や免許を定めている都道府県
Wikipedia - ふぐ調理師より作成)

 ふぐの調理に資格がない道県があるというのもなかなか凄いと思うが、ふぐを食べる習慣がないような地方ならわざわざふぐ料理専門の資格/免許がなくても当たり前だとも思う。
 ならば都道府県別の消費量と資格/免許の有無を地図上で重ねてみればそれなりに説得力のある資料になるんじゃないか……と思った。

 そこでネットで調べだした。しかしふぐの都道府県別の消費量のデータなどどこにも見つからない。
 内閣府の消費動向調査の調査品目にでも入っていれば確実なのだけども、残念ながらそんなこともない。

 世間的にはたまに、

「関西は日本のふぐ消費量の6割を消費」
「大阪は日本のふぐ消費量の6割を消費」
「関西は下関の水揚量の6割を消費」
「大阪は   〃   」

 などといわれ、実際そういう話を何となく耳にしているのだけども、少なくともネット上ではその根拠となる資料は見つけられなかった。

 どないなっとりますのか。

 ネットでわからないなら仕方がない。

 メールでいくつかのふぐ関連の団体に質問してみた。

 しかしわからんと。

 うーむ。

 ひょっとして、ここならわかるかもしれない。

 ググってる間に、こんなものを見つけたのだ。

ふぐ博物館

 ここにはさほど説明はないが、『関西図書館あんない』という本のプレビューページに、こんな説明がついていた。

岸和田のふぐ料理店「喜太八」のご主人であり、自ら設立した日本ふぐ研究会の会長を務める北濱氏が、約半世紀にわたり集めたふぐに関する貴重な資料を収蔵する私設博物館。100体を超える珍しい完全骨格標本から民芸品にいたるまで、約2500点の資料がところ狭しと展示されている。昭和40年から揃っているふぐ消費量のデータなど、さまざまな分野における調査・研究資料、論文、海外の文献なども多数所蔵云々。

 おおお、「昭和40年から揃っているふぐ消費量のデータ」とな。
 ということは都道府県別の消費量もあるかもしれない。

 と思ってコンタクトを取り、予約して行ってみた。

 これが、なかなか面白かった。

 勝手に図書館のようなものをイメージしていて、そういう資料を黙々と読むという感じなのだろうと思っていたのだが、行ってみると全然違った。(^^;

 館長の北濱喜一さんは博物館の向かいにあるふぐ料理店「喜太八」の3代目であり、自ら設立した日本ふぐ研究会の会長でもある。ふぐに関する著書多数。前述の各地のふぐ調理師の講習で使われるテキストの執筆もしているくらいの、世界的なふぐ研究の第一人者だという。興味深いのは「ふぐ料理北濱流宗家」という肩書きだが、これについては聞かず終いだった。残念。

 博物館見学に予約が必要なのは、要は北濱館長との時間が合うかどうかということのようだ。
 つまり博物館に行けば北濱館長が自ら説明をしてくれる。私もそうだった。店での仕込みもあるはずだから、趣味だけでやれるわけではない。この博物館には「ふぐ中毒をなくすため」という明確な設立趣旨があり、北濱館長はそのために、仕事の手を休めてでも来館者に説明をしている。

 この時の北濱館長の話がとても面白かったので思い出しつつ御紹介しようと思う。
 ただ、録音とかしちゃいけないといわれたし話をずっと聞いていてメモを取らなかったので、なかなか正確なことは思い出せないし漏れも多いと思う。その辺はよろしく。m(_ _)m

  • 喜太八」は大正2年から続くふぐ料理屋。初代は魚問屋をしていたが、捕れたふぐを近所の人に振る舞っていたら、それが商売になったのだという。
  • 北濱館長は世界的フグ研究家かつふぐ料理店の主人。当年83歳。
  • 北濱館長はこれまで10万尾以上のフグをさばいたという。確かにこれ以上研究に適した環境はない。学者でもこれだけのふぐを見ていないはず。これは何もふぐに限った話ではないだろうけども。
  • 北濱館長は終戦後は○○船(失念)の船長をしていたそうだ。その時の仲間が今でもさまざまな場所で漁業に携わっており、変わったふぐが揚がれば「それ、岸和田に送れ」と、送ってくれるという。自分自身がさばくふぐだけではなく、全国からさまざまなふぐが送られてくる状況ができている。
  • 学会での発表も多い。卵巣と精巣が両方ある「両性ふぐ」の存在を発表した時は嘘だと言われた。発生確率は0.3%。「両性ふぐ」かどうかは実際にさばいてみないとわからない。卵巣と精巣が両方あって、これは精巣(白子)でも毒があるものがある。一方、毒のない卵巣もあるという。つまり両性ふぐなら白子を客に出してはいけない。しかし発生確率が0.3%ということは、1000尾さばいて3尾、333尾さばいて1尾という計算なわけで、数多くのふぐをさばく機会のある料理人ならその存在に気づくかもしれないが、普通はそんなふぐの存在は思いもよらないことだった。知らなければたまたま「両性ふぐ」に出会ったとしても普通に白子は出してしまう。「両性ふぐ」が発表されその存在が知られるようになってからは、ふぐ中毒はかなり減ったのだという。
  • ふぐ博物館を設立した目的が「ふぐ中毒をなくす」であるように、北濱さんは自分の店で肝を出すことはない。それは肝を出し続けていればいつかは必ず中るから。(ここを北濱館長は強調していた)
  • 大分県は私(北濱館長)に「肝は出しませんから」と約束したのでふぐ調理師のテキストを書いたのに、「絶対に中らない」と言って出し続けている。「これは書いてや」とのことだった。でもこれだけじゃあまりよくわからない。(^^; また話を聞きに行こうと思う。
  • もちろん大分県のこの姿勢に北濱館長は怒っている。北濱さんによると、絶対に中らないなんてことは絶対にありえないのだと。
  • 1975(昭和50)年、八代目坂東三津五郎がトラフグの毒に中って亡くなったというのは、ある程度の年齢以上の人ならみんな知っているかなり有名な話。私は「歌舞伎役者がふぐで死んだ」ということくらいしか知らなかったけれど。  坂東三津五郎 (8代目) - Wikipediaを見ると、こんな記述がある。
    フグ中毒
    八代目三津五郎の急死は、以後「フグ中毒」といえば「三津五郎」の名が必ず例に挙げられるようになったほどの大事件だった。この一件は、危険を承知の上で毒性の高い肝を実に四人前も食らげた三津五郎がいけなかったのか、フグ調理師免許を持っているはずの板前の包丁捌きがいけなかったのかで、従前にはなかった大論争を引き起こしたことでも名高い。この事件でも、「もう一皿、もう一皿」と強請る三津五郎に、板前が渋々料理を出したことが問題となったように、当時はまだフグ中毒事件を起こした調理師に刑事裁判で有罪判決が下ることは稀だった。しかしこの一件では、「渋った」板前が「しくじった」ことに変わりはないとして業務上過失致死罪、及び京都府条例違反で、執行猶予付の禁固刑という有罪判決が出て「痛み分け」となり、世間を驚かせている。
    この裁判に北濱館長は専門家として関わったそうだ。裁判の中で明らかにされた調理師の仕事は、それはそれは丁寧で、こんなこと真似できないと思わせるほど念入りな仕事だったそうだ。にもかかわらず三津五郎は中って死んだ(同席した人は死ななかった)。どれだけ丁寧な処理をしようと、やはり肝を出し続ければいつかは中るということ。
  • 実は卵巣の中でも毒があるところとないところ、たくさんあるところと少ないところがある。研究者はこれをみんなすりつぶして見るからそれがわからない。
  • ふぐはもともとよく捕れる魚で、しかし公には食用が禁止されており、だから庶民の味として連綿と食べ続けられてきた。江戸時代には庶民のふぐ食の文化が花開いていたという。
  • 下関(山口)がなぜ「本場」と呼ばれるようになったのか、という話がある。 明治になってもふぐ中毒で死ぬ人が後を絶たなかったため、明治政府は1882(明治15)年以来、ふぐ食を禁止していた。その時、ふぐ解禁のきっかけになったある有名なエピソードがある。下関とふく - Wikipadiaによると……、
    1882年(明治15年)には、ふぐ中毒の増加を受けて、「河豚食う者は拘置科料に処する」とした項目を含む違警罪即決令を発布。1888年に、伊藤博文が下関を訪問した際に、割烹料亭の春帆楼でふぐを食べ、その味に感嘆した伊藤は山口県知事に働きかけて、山口県下ではふぐ食が解禁された。
    だという。伊藤博文が春帆楼に泊まった時ちょうど時化で魚がなかったそうだ。出す料理がない。困り果てた店がおそるおそる、禁制のふぐならありますが……と出したら「こんなうまいものはない」と。このことがきっかけとなり、伊藤の計らいにより山口県下だけふぐ食が解禁された……という話。
  • しかしこれは「ウソ」と北濱館長は言う。その根拠とは……。まず伊藤博文はこの時よりずっと以前からふぐの味を知っていたはず。伊藤博文は明治元年に初代兵庫県知事を務めている。しかも妻は花柳界の人。ふぐを食べていないはずがない。だからふぐを食べて「こんなうまいものはない」となるのはおかしい。また春帆楼でふぐが出されたという話も疑わしい。当時、そんな店は自前で料理を作っていない。料理屋が作ったものを仕入れていた。だからこの話はあり得ないこと。これは「うまく伝説を作った」という話。
  • 下関の水揚量の6割を大阪が消費しているという話は、北濱館長自身が言ったこと。
  • 1965(昭和40)年、500tだったふぐの水揚げが李承晩ライン撤廃でふぐが捕れまくり、1971(昭和46)年には5104tにまで達した。捕れたはいいが、それをどう売っていいものか。それで大阪に泣きついてきた。大阪の商人は断らず言い値で買った。それでたくさんの消費法を考えた。
  • 大阪の洗練された薄口文化が大阪のふぐの大消費につながっている。
  • 私が求めていた都道府県別の消費量のデータは「絶対に」ありません、とのこと。というのも、普通、「ふぐ」と言えばそれはトラフグを指すのだけども、そうでないふぐも当然存在して、そかしそれが本当にそのまんまの名前で流通しているかと言えばアレで、実際、トラフグは実際のふぐ水揚げの半分しかないにも関わらず……云々。ギョーカイ的な色々なものがあるらしい。ややこしくてあまりよくわからなかった。(^^; その時はなるほどと思ったんだけどなあ。とにかく「そんなデータはない」ということだけわかった。
  • というわけで、実は当初の目的はまったく(^O^)達成できなかったというわけ。でもそれよりも楽しい話をたくさん聞けたのでよかったよ。
  • 喜太八」では1万円、1万5千円、2万円のコースを出している。しかし最低でも1万5千円以上のを食べてほしいとのこと。「『これがふぐ料理や』という料理を食べさせます」。

突然食いたくなったものリスト:

  • 牛カツ

本日のBGM:
魔界舞曲 /聖飢魔II






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 ある日twitterのタイムライン上で、棒寿司を食ったという話を見かけた。
 おそらくサバだったのだと思うけど、肉厚の、銀に光る身が乗った見事な棒寿司の写真がついていた。


イメージ写真

 そういえば私も以前、やたらと美味な棒寿司を食ったことがある。
 魚が厚くて歯応えがあって、酸味が利いているのだけど甘い。香りもいい。

 ヒカリモノを嫌がる人もいるけれど、あの棒寿司なら好きになるんじゃないかなあ。うまいやつは本当にうまいんだ。

 ということを思いだして、思わずツイートした。

うまい棒寿司はむちゃくちゃうまいね。Fri Oct 21 13:03:47 via Tween

 するとフォロワーの方からリプライが。

@hietaro 中に寿司飯をつめるのですか?Fri Oct 21 13:08:31 via web

 中に詰める? お腹に詰めるのはなれ鮨とかじゃないのかな。
 九州には棒寿司ってないのかもしれない。

中ではなく、寿司飯の上に乗せたものです。なれずしとかは苦手…。って、何そのアイコン?? ハロウィンバージョン??(^O^) QT @hitashi_mame: @hietaro 中に寿司飯をつめるのですか?Fri Oct 21 13:10:03 via Tween

@hietaro 明太子味とかよさそうですね。キノコ食べなきゃいたずらするぞ!Fri Oct 21 13:15:02 via web

 さすが九州の人。明太子かー。
 でもそれだと酢飯じゃなくておにぎりでもいいよね。

 なーんて思ってたわけですよ。

 そしてその数日後。
 別の人からリプライが来た。

@hietaro うまい棒寿司ってどんなの?うまい棒砕いて軍艦巻きにしてるの?Sun Oct 23 01:22:50 via web

 ん? なにそれ?

 ……。

 あ。

 あれれれれ。

 そういうことか。

う…。今気づいた。@hitashi_mame さんもこの話をしていたのね。全然気づいていなかった。(^^; 「うまい棒」寿司ではなく、うまい「棒寿司」でございます。 QT @Bernesebell: @hietaro うまい棒寿司ってどんなの?うまい棒砕いて軍艦巻きにしてるの?Sun Oct 23 02:02:51 via Tween

@hietaro 「うまい棒」寿司ではなく、うまい「棒寿司」!日本語って面白いThu Oct 27 11:27:23 via web

 わははははは。
 それで「明太子味」か。
 「中に寿司飯をつめるのですか?」か。

 うむ。

 日本語って難しいねえ。(^O^)

 ……という笑い話で普通は終わるのだけども。

 よしそれではと、作ってみた。

 うまい棒寿司を。


うまい棒寿司を作ろうと決意するの図

 寿司飯に使ったのは堺の会社、タマノイ酢の粉末すし酢「すしのこ」。


タマノイ酢「すしのこ」

 そして寿司飯を握り、オーディオテクニカ製のシャリ玉自動整列機で並べる。


並べるだけの機械。(^O^)

 あ、ごめん、それはウソ。
 もちろん手でやった。


寿司飯だけ先に握る回転寿司方式(^O^)

 なんか小さいおにぎりみたいになったけど、まあそれは仕方がない。

 近くの店で手に入ったうまい棒は次の4種類。


左から「めんたい味」「てりやきバーガー味」「コーンポタージュ味」「たこ焼味」

 これを包丁で切って、寿司飯に載せると、こうなる。


左から「めんたい味寿司」「てりやきバーガー味寿司」「コーンポタージュ味寿司」「たこ焼味寿司」

 わさびもつけた。


チューブの練りわさび

 さてこれでいいんだけど……。


うまい棒殺戮の後

 これだけ余った。
 どうしようかね。

 よし。

 というわけで、もう少しやってみた。


うまい棒の軍艦巻

 ちなみにこの皿は「形態波動エネルギー研究所所長の足立育朗氏の情報による形態入り食器です。食器に描かれた形態(図形)から受振発振される振動波は、水や食品に含まれる不調和な波動を自然の法則に適った調和のとれた方向へエネルギー変換し、食品が本来持つエネルギーを増幅」するというスゴいシロモノ。(^O^)(^O^)

 うまい棒が本来持つエネルギーを増幅してやってほしい。(^O^)

 ……で、肝心の味だが。

 案外、悪くなかった。


どうやって醤油をつけたらいいものか

 いやまあ、やっぱり食感は普通の寿司とはずいぶん違うので違和感はあるのだけども、それは別に「マズい」というベクトルに行く違和感じゃない。

 で、口の中でその食感もなくなって味が混じり合うと、これは結局、「うまい棒のパウダーと寿司飯の味」になるわけで、ではそれぞれ合うのかといえば……。まあ、だいたい合うようだ。(^O^)

 ちょっとダメなのはてりやきバーガー味か。酸味と、これはショウガなのだろうか、ちょっと個性の強い味が結構あとを引く。それがイマイチ。恐れていたコーンポタージュ味の甘さは意外にもさほど気にならなかった。


てりやきバーガー味にはパッケージにもあとを引く味だと書いてあった

 以前テレビで見たことだが、寿司飯というのはアミノ酸だとかなんたらの関係で、たいていのものは載せても「うまい」と感じるようにできているのだそうで、その意味では「すしめし、おそるべし!」という事実が改めて認識した。

 ちなみに軍艦巻きの方は総じてダメだった。ちょっと調子に乗ってうまい棒のカケラをたくさん入れすぎたようだ。やはりものには限度というものがある。


軍艦巻を別アングルで

 後味は総じてよくない。

 なのでまあ、「食べたら食べたで普通に食べられるしマズいとは思わないけど、わざわざまた作って食べようとは思わないし、客に出そうとも思わない」という結論かな。

 最初から容易に予想できたことではあるが。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 鯛の握り、炙り鰻の握り

本日のBGM:
Beethoven on Speed /The Great KAT






 スーパーにあった販促ポップ。


秋はおすしを楽しむ機会がいっぱい!

 秋の「おすしを楽しむ機会」とは、「すしの日」と「七五三」と「秋の節分」だそうだ。

※「すしの日」は11月1日。いくつかのサイトを見てみた。

すしの日
全国すし商環境衛生同業組合連合会が1961(昭和36)年に制定。
新米の季節であり、ネタになる海や山の幸が美味しい時期であることから。

 しかし別のサイトではずいぶん説明が違う。

寿司の日の始まりは、1961年(昭和36年)11月に全国寿司商環衛連の第4回全国寿司商環衛連・熊本大会に、遡ります。
(略)
なぜ、11月1日なのかというと、歌舞伎の狂言の『義経千本桜』に登場する、寿司屋の弥助がすし屋の先祖とされているからです。

登場人物の鮓屋の弥助、つまり平維盛は 歴史上の人物です。

その、平維盛が寿司屋の弥助に改名した日が11月1日である為、この日を(すしの日)と意味づけているそうです。

 なんでこんなに違うかな。

 で、当の全国すし商環境衛生同業組合連合会(全国すし連)に行ってみてもすしの日の話については、「主な事業」のところで、

5.<全国すしの日>事業の展開
『11月1日』を<全国すしの日>と昭和36年に制定、以後全国すし連本部の指導により、毎年この日を中心として各県に新規需要の開拓と顧客サービスのPR活動を実施し、年毎に大きな成果を上げております。

 と書かれているくらいで、サイト内に説明はない。
 なんかようわからんね。(^^;;;

 まあいいや。閑話休題。

 秋の「おすしを楽しむ機会」に、「すしの日」と「七五三」があるのはまあいいよ。

 でもさあ。

 「秋の節分」って。

 そもそも「恵方巻」なんて習慣は関西のかなりローカルなイベントだったそうで(起源は必ずしも明らかでないそうだ)、1980年代くらいからの関係業界の販促活動で広がったものだ。
 「恵方巻 - Wikipedia」によると、

恵方巻の認知度は、ミツカンの調査によると、全国平均は2002年(平成14年)時点で53%だったが、2006年(平成18年)には92.5%となった。

 というわけで、販促活動の甲斐あって、節分に恵方巻を食べるって話はかなりの市場を生み出すことができたと。よかったじゃないの。

 で。

 今度は「秋の節分」ですか。

 何というかなあ。

 わかるけど、でもちょっとそれは欲どしすぎやしませんかい?

 しかもなんか、写真は手巻き寿司だし。(^^;

突然食いたくなったものリスト:

  • 鳥美のかしみん焼&せせり

本日のBGM:
限りない欲望 /井上陽水






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 先日、ここで紹介した『焼肉の誕生』とタイトルが似ているが、こちらは「とんかつの誕生」を終着点とし、明治維新以降の西洋料理受容からその日本的展開を経て、和洋折衷の「洋食」の到達点「とんかつ」へと結実していくまでの歴史を紐解いている。つまりサブタイトルの「明治洋食事始め」こそが本書の内容を指す。

 本書で追われる「とんかつ誕生」までの過程を、著者がきれいにまとめてくれている。

……結論を先取りしていうと、そこには次のような「ドラマ」があったのである。(1)牛肉から鶏肉、そして豚肉への変遷、(2)薄い肉から厚い肉への変遷、(3)ヨーロッパ式のサラサラした細かいパン粉から、日本式の大粒のパン粉への変遷、(4)炒め焼きからディープ・フライへの変遷、(5)さらには、西洋野菜の生キャベツの千切りを添えて、(6)予め包丁を入れて皿に盛り、(7)日本式の独特なウスターソースをたっぷりかけて、(8)ナイフやフォークではなく箸を使って、(9)味噌汁(豚汁・しじみ汁)をすすりながら、(10)米飯で楽しむ和食として完成する ── これだけの食の変遷に、六〇年の歳月が費やされたのである。外来の食べ物を、このような執念で吸収・同化していった食の文化は、他国ではあまり例がないであろう。

 これらの段階を事例を交えて追っていくのが本書だ。この文章でこの本の要約は完璧だといえる。

 ただ、『焼肉の文化史』『焼肉の誕生』というハードめの歴史考証的作品とほぼ同時に読んだためか、残念に思う箇所もいくつか見受けられた。
(とはいえ多くの知識がちりばめられており、いろいろな知識と示唆を得ることができた)

 例えば『焼肉の文化史』『焼肉の誕生』で多くの紙幅を割いている「日本にも連綿と肉食の習慣があった」という考証を読んでしまうと、当時の庶民の肉食に対する感覚について、もう少し丁寧な取り組みがあってもよかったのではないかとも思う。
 逆に、『焼肉の文化史』『焼肉の誕生』の方が、メジャーな感覚としての庶民の肉食への忌避感をこの本ほどは伝えていないなあという気もするのだけども。

 1871(明治4)年、明治天皇が肉食をし、天武天皇の殺生禁断から1200年にわたる肉食禁止を解禁した……これはたしかに大きな「事件」だっただろう。
 そしてこの事件の記述の後、天武帝以降いくつも出された禁令に言及する。
 しかし単純に考えて、禁令がたくさん出されるということはそれを破る人がたくさんいたというわけだから、ちゃんとした史料の提示もなしに

しかし、家畜を食べるのは騎馬民族の習慣で、古代からの日本にはなく、渡来人がもたらしたものであろう。したがって、当時の日本人にとって、肉食禁止はあまり苦痛にならない禁令であったと思われる

 と書かれても、ちょっと納得はできない。
 大宝律令のような体制でさえその基盤の公地公民制度はたった40年であっさりと崩壊したわけで、天武天皇の殺生禁断が1200年継続したとか、ちょっと現実的に「ない」話だろう。
 もちろん明治天皇の肉食というデモンストレーションの説明としてそういう建前が言及されたことは納得いくとしても、考証側がそういう制度的な話だけを持ち出しても仕方がないと思う。
 結局、この「制度」を強調するから、実際に江戸時代に「薬食い」などと言ってそれなりに盛んだった獣肉食とのきれいな整合性を保てなくなる。
 それは恐らく、

……このように、鳥獣肉を抵抗なく食べる人からまったく食べない人までおり、また鳥獣の種類によってもその対応は人により異なった。日本には、肉に対するタブー感を異にするさまざまな人々が暮らしてきたのである」(『焼肉の文化史』)

 という視点が希薄だからだろう。そしてこの本のこういう視点の欠落が、読み進む中で感じる「引っかかり」の1つの原因になっているのだと思う。

 いずれにせよ、明治天皇による肉食のデモンストレーションは象徴的で、新政府の目的は庶民への肉食の普及にあった。その理由は主に「滋養」。彼我の体格差、文化の格差について、肉食(あるいは西洋料理)の普及によって日本人の劣等感を払拭しようとしたわけだ。

 この話はなかなか興味深かった。というのも、これも『焼肉の文化史』で出てくる話になるが、政府は大正あたりから戦中まで、さまざまな形で内臓食の普及活動を行っている。まずは栄養、経済という理由、そして単純に食糧不足からのものだった。

 明治時代には肉食、大正・昭和時代には内臓食を政府が主導した……ということはつまり、当初は民間(の多数派)ではそれが思うように進んでいかなかったということだろう。だから政府がわざわざキャンペーンを張らなくてはいけなかった。
 「とんかつの誕生」「焼肉の誕生」はつまり、それらの前提となる文化が民間に根づく過程なのだ。

 ついでにもう1つ、『焼肉の文化史』の記述との絡みで興味深かったのは、肉の偽装……と現代風に言っては問題なのかもしれないが、ある肉を別の肉であるとして売るという話。
 書かれているエピソードを古いものから3つ並べてみる。

牛肉の需要が増えてくると、とんでもない事件が起きる。一八九〇年(明治二三)に、東京で、馬肉を牛肉に混ぜて売る業者が摘発される。警視庁は、市内の肉屋の検査にのり出す。このような悪徳業者は後を断たず、安い牛鍋には馬肉が混入された。そこで、馬肉と牛肉を、簡単に見分ける知恵者が出てくる。皿に盛られた肉を壁にぶっつけて、付着しやすいのが馬肉だという。この噂話に、牛鍋屋で試す若者が続出する」(『とんかつの誕生』) この話は夏目漱石『三四郎』にも登場する

……焼き鳥には鶏のモツが使われたが、1897年の読売新聞によると、「浅草あたりでは犬の肉を利用して鳥と称する」焼き鳥が、車夫や馬方などの下層の人々を相手に売られたとある(弘文堂『大衆文化事典』1991年)。焼き鳥の素材は、さらに変化し、牛豚のモツが使われるようになる。そうなると、この料理の愛好者は都市の庶民層にまで広がり、酒のおいしいつまみとして定着する」(『焼肉の文化史』)

一九三二年(昭和七)一一月号に、添田さつきの「カツは上野か浅草か」という記事がある。誕生したばかりのとんかつへの庶民の反応、昭和初期のとんかつ屋の様子、主人と客のやりとりなどが、長文でおもしろおかしくつづられている。
「とんかつ時代 ── とんかつをビフカツに仕立てたり、兎をもちひてチキンカツで候と誤魔化さなければ通らぬ時代もあった。実質がとんであり兎であつても、ビーフでありチキンである名の下に安心して食ってゐたのだから、まことに以てお目出たい話といはねはならぬ。ところが、今度はとんかつ時代になると、猫も杓子もとんかつ、とんかつ。とんかつでなければ夜も日も明けぬ。 ── といふこととなって来るからおそろしい。まア、考へやうに依ては、とんかつがとんかつで通る時代が来たのだから、公明正大、青天白日で、結構な次第であるが、又一面、とんかつの過大価値を強ゐられるやうな気がしないでもない」という書き出しである
」(『とんかつの誕生』)

 いつの時代もそんなものよね、とも思うが、これはそのまま、それぞれの肉の価格の相対的な関係を示している。つまり明治中頃では[牛>馬][鶏モツ>犬][鶏モツ>牛モツ][鶏モツ>豚モツ]、昭和初期は[牛>豚][鶏>兎]だったということだ。(高いものを安いものと偽る理由はないので)
 こういう関係の認識はなかなか侮れない、ということをこれまた前回の話で書いた。
 つまり、私たちはつい今の感覚で[牛>豚>鶏]という目で見てしまいがちだけども、実は終戦後まではそうではなかったという話。


小売価格の推移 単位:円(戦前は100匁、戦後は100gあたり)
1941年の価格は大都市での統制価格であり参考
(『焼肉の文化史』より)

 この資料でいえば少なくとも1911(明治44)年以降、終戦後ブロイラーが導入されるまで、鶏が食肉の王者として君臨していたということになる。牛と豚を比べれば、豚がやや安いというところか。1951年には牛と豚が逆転すらしている。
 いずれにせよ終戦後まで鶏は最高級だったし、今のように牛が圧倒的に高いという価値観は芽生えていない、というのがこのデータが語っているところだ(牛が他を圧倒し始めるのは1961(昭和36)年以降のこと)。

 ところがこの著者はあっさりとこう書く。

明治後期は、「とんかつの誕生」に向けての最も大切な時期となった。というのも、明治後期以降、都市化の急速な進行のなかで、サラリーマンなどを中心に、日本化された洋風料理が浸透しはじめたからである。そして、それまでの「ビーフカツレツ」や「チキンカツレツ」に対し、大正期にかけ、「ポークカツレツ」の人気が急上昇する。牛肉よりも豚肉の方がはるかに廉価であり、庶民は、より気軽に食べることができ、親しみが湧いたのであろう。さらに、豚肉の普及により、西洋料理よりも遅れて、中国料理も注目され始めた

 「牛肉よりも豚肉の方がはるかに廉価」との根拠はどこにあるのだろう。
 いや、私もこの表だけをタテに、事実と違うじゃないかと言い募るつもりはない。しかしもしこういうことを書くならせめて、当時の洋食店のメニューを提示してビーフカツレツ、チキンカツレツ、ポークカツレツの価格差を一目瞭然で示すなり、当時の肉の小売価格を示すなりしてくれれば、あっさり納得させることができるはずだ。
 それもなしにこんなこと書かれても、正直、推測で書いているとしか思えない。これは事実の把握という以上に、主張の根拠を示すかどうかという、論者としての姿勢の問題。
 あるいは「とんかつ」誕生直後のエピソードとして、こんなことが書かれている。

一九三二年(昭和七)頃に、東京上野の「楽天」、浅草の「喜田八」が、相次いでとんかつを売りだす。道行く人は見慣れないこの料理の名前に戸惑い、「とんかつとは、何かね? 聞いたことのない料理だな」と首をかしげて素通りする。当初はまったく人気がなかったようだ。楽天では、「鉈切(なたぎ)りの分厚いとんかつ」と、看板に添え書きをしたくらいである。口の悪い客からは、「下等な肉で硬くて、庖丁で切れないから、鉈で切るのだろう」と、皮肉を言われる始末。
 ところが、恐る恐る集まった客から、額を突きあわせて食べる雰囲気が、江戸っ子の好みにぴったり合うと評判になる。それからは、人気は高まる一方で客が引きも切らなくなる。このエピソードから、上野の楽天や浅草の喜田八こそ、とんかつの元祖とする説もあるのである

 えええええ? 「額を突きあわせて食べる雰囲気が、江戸っ子の好みにぴったり合うと評判になる」だって? これで納得する人がいるんですかい? ここで評判になるとしたら、「うまい」か「安くてうまい」かしかないじゃないだろうか。食べ方で評判になるんだったらとんかつである必要なんか全くないじゃないか。
 せっかく本書が1冊かけて追ってきた「洋食の王様」とんかつが人気を獲得した理由が「額を突きあわせて食べる雰囲気」だとは、いやなんというか、「正気ですか?」と言いたくなる。

 この著者にはどうもこういうクセがあるらしい。おそらくは引用文献からそのまま引っ張ってきたのだろう。資料文献の内容に疑問があれば自分で調べてそこを埋めるという姿勢ではなく、未消化のものをそのまんま解決せずに右から左へ持って行っているだけの部分が多いように思える。。

 また、とんかつ(や洋食)の話なのにウスターソースの話がたったの1ページ半しか書かれていないことはかなり不満。私自身がソース好きであるということを差し引いたとしても、「洋食」とソースの関係の重要性からしても、この扱いはあまりに不当だと思う。
 著者はもともと日清製粉の社員で、小麦粉に関する著書も複数ある。となればソースの重要性は充分認識しているはずで、この扱いはどうにも腑に落ちない。
 さらに腑に落ちないのは、そのわずか1ページ半の記述ですらかなりいい加減なことだ。引用となると結構長くなるが……、

明治三〇年代に、ポークカツレツの人気が高まるのは、ウスターソースの登場に負うところが大きい。ウスターソースをたっぷりかけた洋食の魅力に、庶民は引きつけられたのである。洋食はウスターソースによっていっそう米飯とマッチし、少量のおかずで、多量のご飯が食べられることになった。
 このソースのルーツはイギリスであるが、日本製は日本風に改良した独特のソースである。リー、ペリンズという二人の薬屋が、インドで不思議なソースに出会う。その味が忘れられずに試作を操りかえす。一九世紀の中頃に、イギリス南西部のウスターシャー州で、味の再現に成功する。
 調合は秘伝とされるが、ソイソース(醤油)・モルトビネガー・糖蜜・ライムジュース・タマリンド・チリーペッパー・クローブ・ガーリック・アンチョビーなど、二十数種類の香辛料を混ぜあわせ熟成させたものである。フランス料理では、このような単純なソースは一切もちいない。このことから、イギリス料理には、ウスターソース一種類しかないという皮肉をいう人もいる。
 ところで、明治の中頃までは、カツレツに適したソースはまったく存在しなかった。本格的なフランス料理のソース類は、多くの日本人にとっては奇妙な風味で、米飯の味と合いにくかった。カツレツに、食塩・コショウ・醤油をかけてもおいしくない。醤油が定着していた日本人の食卓に、これに代わる洋風のソースが必要とされた。
 一八九八年(明治三一)の全国醤油大会で、イギリスのウスターソースが注目され、一九〇〇年(明治三三)に、日本独特のウスターソースができあがった。しかし、本場のウスターソースとは似ても似つかない、醤油を洋風に作りかえた洋風醤油であった。当時は、新味醤油・洋醤・西洋醤油と呼ばれたらしい。これが明治も後期になると、コロッケ・とんかつ・ライスカレーなどの洋食の普及に伴い、日本式のウスターソースの人気は急上昇し、爆発的に普及していく。第二次世界大戦後には、野菜や果物の不溶性固形物を多くしたとんかつソースが現れる。濃厚で粘度が高く、どろりとしている。味の種類を変えた甘口や辛口もでき、お好み焼きから焼き肉用まで、さまざまな和風ソースも出ている

 前半に出てくるリー&ペリンズ社はウスターソースの元祖企業でありしかも現在も続いている(ただし最近ハインツに買収されてもうイギリスにはない)ことから数多くのところで語られている。私も何度か読むことがあったが、こんな記述に出会ったのは初めてだ。
 「リー、ペリンズという二人の薬屋が、インドで不思議なソースに出会う。その味が忘れられずに試作を操りかえす。一九世紀の中頃に、イギリス南西部のウスターシャー州で、味の再現に成功する」だって??

 このあたりのくだりは、リー&ペリンズ社のウェブサイトに行けば書いてある。
 ただし現在はオリジナルのサイトは削除されハインツのサイトの下に統合されてしまっているのでInternet Archiveへのリンクを貼っておく

The story of Lea & Perrins® famous Worcestershire Sauce begins in the early 1800s, in the county of Worcester. Returning home from his travels in Bengal, Lord Sandys, a nobleman of the area, was eager to duplicate a recipe he'd acquired. On Lord Sandys's request, two chemists?John Lea and William Perrins made up the first batch of the sauce.

Lea and Perrins were not impressed with their initial results. The pair found the taste unpalatable, and simply left the jars in their cellar to gather dust. A few years later, they stumbled across them and decided to taste the contents again. To their delight, the aging process had turned it into a delicious, savory sauce.

 私も英語が弱いのでアレだが……。

 1800年代の初め、ウースターでのこと。ベンガル総督のサンディスが、持ち帰ったレシピを再現してほしいとリー、ペリンズという2人の薬屋に依頼する。2人はそれを作ってみるが、最初に作ったものはまったく口に合わず瓶に入れたまま棚に放置した。数年後にそれに気づいて試してみたら、熟成されてすげーうまいソースになってた!

 という感じだろう。私がこれまで見た文献でも話の骨子はだいたい同じだ。もっと詳しく書いているものもある(たいてい「サンデー総督」となっているので、そうなのかも)。

リー、ペリンズという二人の薬屋が、インドで不思議なソースに出会う。その味が忘れられずに試作を操りかえす。一九世紀の中頃に、イギリス南西部のウスターシャー州で、味の再現に成功する

 とはずいぶん違うじゃないか。
 また、

一八九八年(明治三一)の全国醤油大会で、イギリスのウスターソースが注目され、一九〇〇年(明治三三)に、日本独特のウスターソースができあがった。しかし、本場のウスターソースとは似ても似つかない、醤油を洋風に作りかえた洋風醤油であった。当時は、新味醤油・洋醤・西洋醤油と呼ばれたらしい

 という記述も、全国醤油大会の話は一体何のことかわからないし、1900年にできたウスターソースについても一体どれのことなのかはっきりと書いてほしいものだ。
 1884(明治17)~1885(明治18)年に売り出さされたヤマサ醤油による「ミカドソース」には本当に醤油が使われていたが、これはとっくに姿を消していたし著者は1900(明治33)年だと断定しているのでこのソースの話をしているのではない。
 1900年当時発売されていた国産ウスターソースは三ツ矢ソース、日ノ出ソース、矢車ソース、白玉ソースくらいだったと思われるが、さて、どれを指して「醤油を洋風に作りかえた洋風醤油」と言っているのか。
 この当時のウスターソースについて醤油を材料にしたという話は私の知る範囲では知らないし、あったとしても少なくとも「醤油を洋風に作りかえた洋風醤油であった」と言い切れるような多数派ではなかったはずだ。

 この調子で1ページ半というわずかな記述すらほとんど中身のない内容に終始している。

 こういってはナンだが、著者はソースにはまったく興味がないのだろうな。

 というわけで、史料として役には立つが、私にはさほどよい本のようにも思えないというのが最終的な感想。

 話の中に「河金丼」というものが出てくる。
 「一九一八年(大正七)に、東京浅草で、屋台洋食を始めた河野金太郎がつくったとされる」というこのメニューは、カレーライスとカツレツを一緒に盛りあわせたもので、カツカレーの元祖といわれている。

 本書で書かれているとおり、「とんかつ」が誕生するのは1929(昭和4)年、東京上野御徒町の「ポンチ軒」の島田信二郎が売り出したものという。

 つまりカツカレーの誕生はとんかつの誕生より早い。

 「河金丼」に載っていたカツとは何なのかというと、とんかつの前身となったポークカツレツだった。
 ではポークカツレツととんかつの違いは何か。

「ポークカツレツ」は、薄い肉に衣をきせて炒め焼きにする。ソースをたっぷりかけて、ナイフとフォークで切りながら食べる。一方「とんかつ」は、分厚い豚肉に、塩・コショウで下味をつけ、コムギ粉・溶き卵・パン粉をきせて、てんぷらのように揚げる。付け合わせに刻み生キャベツを添える。箸で食べやすいように、庖丁で切ってから皿に盛る。好みのウスターソースやトンカツソースをたっぷりかける。味噌汁と米飯がよく調和する。

 という。
 となると、両者の大きな違いは豚肉の厚さと加熱の仕方ということになるだろう。

 もしこの定義が正しいとすると、現在も残っている河金の「河金丼」に載っているカツは、おそらく「とんかつ」ということになるのだろうな。
 1枚ごとに炒め焼きしてると、時間がかかって仕方がないしね。

 面白いのはカツカレーは誕生の時は「丼」だったということだ。
 恐らくカレーライスにカツを載せたのではなく、カツ丼にカレーをかけたという感覚だったのではなかろうか。
(なお、この本ではカツ丼の誕生は1921(大正10)年説と1913(大正2)年説が紹介されている。前者はグレービーソース、後者はウスターソースだったようだ。いずれも早稲田の学生による発明とされている。もし1918年発売の河金丼が「カツ丼にカレーをかけた」という発想だったとしたら、カツ丼の元祖はそれ以前に登場していた1913年のソースカツ丼だってことになるかもしれないね)

食べログ - 河金 (かわきん)

 しかしカツ丼についてはこの2つの紹介にとどまっており、私たちが現在見るような、玉子でとじたものの元祖については語っていない。このへんはどうにも弱いなあと思う。

 この「とんかつ」物語では、西洋料理⇒洋食の流れというのは、まず政府が導入を進めた西洋料理がどうにも庶民には普及せず、しかしまったく拒否されたわけではなく当初は「高嶺の花」という形で、そしてゆっくりと確実に浸透してゆく。それがだんだん日本社会に受容、同化され、米飯との相性を獲得する(=「洋食」となる)ことで爆発的に普及する。日本の西洋料理の受容はここに完成する……となっている。

 つまり西洋料理に関しては当初「本格」が導入され、それがやがて「折衷」のものが圧倒的に普及したということになる。

 これもまた私には興味深い話だった。
 西洋文化(文明)という異文化の受容は、その分野ごとにさまざまなドラマを生んできた。

 自分が少し知っている中では、建築。
 西洋建築はまず、「擬洋風」という形で日本に取り入れられた。あるいはコロニアル様式という西洋にはない(「コロニアル」は「植民地風の」という意味)建築が現れ、そして本格西洋建築が現れる。最初に折衷が出てきて、そこから本格が現れる。
 あるいはロック音楽。
 何度か書いた「日本語ロック論争」が象徴的で、これは結局、ロックを本格として受容するのか折衷として受容するのかという論争だった。最初は本格(英語)が現れたが、そこから折衷(英語混じり日本語)が本流となった。
 それぞれ順番もその後の展開も違う。「異文化の受容」といってもそれはさまざまな過程を持つ。一定のパターンはあるかもしれないが「正解」があるわけではない。
 このあたりが(恐らく当たり前ではあるけれど)私には興味深く感じられた。

 マヨネーズについても面白い記事が載っている。

『女鑑』(一九〇四~〇五年〔明治三七~三八〕)には、カレーの味噌汁・牛乳入り汁粉・ハムの粕漬・刺身のマヨネーズかけ・マスタードつきのカバ焼き・牛乳入りのマグロぶつ切りが紹介されている。

 先日紹介した『むらさき』(河又株式会社編)には、こんな記述があった。

30年代に、工業化を主体とする経済成長で太平洋ベルト地帯への人口集中が進み、集合住宅や核家族の増加で、伝統食との断絶がおこった。新聞には「小学生の子供が、御飯にマヨーネーズをかけて食べる」といった苦情が掲載された

 ここでいう「30年代」とは昭和30年代のこと。
 いずれにせよマヨラーの歴史は古い。

突然食いたくなったものリスト:

  • カレーライス

本日のBGM:
時からの誕生 /黒木香






| , , , | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてなブックマーク - 積ん読解消運動(6)『とんかつの誕生』岡田 哲

 前回と同様、「積ん読解消運動」と言いながら図書館で借りた本なので積ん読の解消にはならない。

 これらの本は、このブログにもたまにコメントやブコメをくれる摂津国人さんのブログで紹介されていたもの(「「焼肉の文化史」「焼肉の誕生」佐々木道雄」)で、読んでみたいと思っていた。
 読み始めるとなかなか時間が取れず、かなり時間をかけてしまった。

焼肉の文化史』佐々木道雄 2004/07/28
焼肉の誕生』佐々木道雄 2011/03/25
『焼肉の文化史』佐々木道雄

『焼肉の誕生』佐々木道雄

 現在、通説として世に出回っている「焼肉史」について、その根本から見直し、資料的根拠を洗い直して真実の焼肉史を再構築すようという挑戦的な試み。

 ここでいう「通説」、すなわち現在広く出回っている「焼肉史」とはどういうものか。

 日本では肉食文化が育たず、明治になって牛肉食が紹介されはしたものの、あまり普及しなかった。そのため、肉を直火で焼く料理法は知られていなかったし、牛・豚の内臓は食べずに捨てていた。一方、朝鮮では肉食を禁じなかったために、肉食文化が発達し、庶民も焼肉を食べ、内臓の利用法も熟知していた。朝鮮が植民地化されると、こうした文化伝統を持った朝鮮人が日本に渡ってきた。
 日本が敗戦を迎えて食糧難になると、日本に残った朝鮮人たちは、日本人が食べずに捨てていた牛や豚の内臓を調理して売ったが、こうしてホルモン焼きが始まった。朝鮮では内臓を煮込むのが主体で、焼いて食べるのは在日が始めたものだ。これが当たって朝鮮料理店が次々に誕生し、精肉の焼肉も始まって、焼肉が日本社会に普及した。
 焼肉こそは在日が作り出した文化である。

 このような説がこれまで数多くの文献でくり返し語られ、流布されてきた。

 しかし、と著者は言う。

 「私のように朝鮮半島や日本の食文化について勉強している立場から見ると、疑問を感じざるを得ない部分が数多く見られる。例えば、日本では内臓を食べなかったとか、朝鮮では庶民も焼肉を食べたなどとあるが、これらはあり得ない話である。
 あり得ない話を論旨に取り込んで作られた「焼肉史」を、そのまま信じることはできない。やはり自分の頭で、納得できるようにしておかなくてはならない

 そして実際に資料を集めはじめて驚いた。
 この通説を支持する資料がほとんど見つからないどころか、反証する資料ばかりが出てくるではないか。

 「これまでの「焼肉史」は正さなくてはならない

 そう感じたという。
 筆者のこの気持ちは、私も少しわかるつもりだ。

 私がこのブログで関西のラヲタさんたちに「関西つけ麺史を作ろう」と呼びかけて協力を仰いでいるのも、やはり「このままこれが『関西つけ麺史』として定着していいのか」という気持ちからだ(リンク先参照のこと)。
 仕事としてのレベルは著者には遠く及ばないが、その気持ちの欠片くらいは理解できる。

 著者は「通説」を検証し、その多くが根拠のない思い込みに基づくものであることを、多くの文献から導き出す。

 興味深かったのは、有名な「ホルモン=放るもん」説がこの「通説」の形成に少なからぬ影響を与えていたということだ。

 「ホルモン焼き」「ホルモン料理」などと使われる「ホルモン」という言葉はもともと内分泌腺から出される物質、特に性ホルモンを語源としており、その連想から「ホルモン料理」といえば玉子、納豆、山のイモ、動物の内臓などを使った「強精料理」を意味した。今で言えば「スタミナ料理」が近い。
 そして戦前には大阪の「北極星」の宣伝などにより「ホルモン」は牛豚の内臓を指すよう変遷していった。
 ここからが興味深い。1970年代、「ホルモン=放るもん」説が忽然と登場する。大阪弁で「捨てるもの」を意味する「放(ほ)るもん」が「ホルモン」の語源である、というあの説だ。おそらく誰もが一度は耳にしたことがある説だろう。
 元々日本では牛豚の内臓は食べられておらず捨てられていた。その捨てるもの(ほるもん)を内臓食のうまさを知っていた在日が安く仕入れ戦後の闇市でホルモン焼として売り出した。これが今日の焼肉文化へと続く、つまり焼肉文化は在日が作り、育てたのだ……と言われるようになった。
 しかし著者は既にこの本で日本に連綿と続く内臓食の歴史を紐解いている。捨てるものに価格統制が行われるはずはない。
 「ホルモン」の語源も明らかになっている。

 結局、「ホルモン=放るもん」説は言葉遊びによる珍説にすぎなかった。

 ただ、この説は単なる言葉遊びの俗説と切り捨てるにはあまりに影響力があった。
 このストーリーが魅力的なため、「ホルモン=放るもん」説を根拠にだったら日本では内臓は捨てられていたのだ、というのが通説になっていったのだ。

 この珍説に合わせるために、歴史の方が変えられてしまった。
 いわゆる「神話の現実化」の一例と呼べるかもしれない。

 「通説」とこの本で論じた内容の対照表がある。

通説
この本で論じた内容
1日本では肉食文化が育たず、明治になって牛肉食が紹介されはしたものの、あまり普及しなかった。日本には太古から連綿と続く肉食文化が存在した。ただ、牛馬などの家畜は、農耕の仲間であったことや仏教の影響で、食べることがタブー視される傾向が強かった。牛肉食は明治以降に公然化し、さまざまに発展した。しかし、肉の供給能力の不足のために、肉食は一部の富裕層と都市住民に限られた。
2そのため、肉を直火で焼く料理法は知られていなかった。魚を直火で焼くように、肉も直火で焼くことが昔から行われてきた。戦前の料理書には、直火式の焼肉料理がたくさん収録されている。
3牛・豚の内臓は食べずに捨てていた。戦前の内臓は現在よりもはるかに有効利用されており、捨てるものではなかった。しかも戦中には、不足する肉と同様に内臓も販売統制された。
4一方、朝鮮では肉食を禁じなかったために、肉食文化が発達し、庶民も焼肉を食べ、内臓の利用法も熟知していた。朝鮮が植民地化されると、こうした文化伝統を持った朝鮮人が日本に渡ってきた。李氏朝鮮時代は原則として屠牛禁止の時代であった。牛馬は農耕の大切な手段であり、食用家畜ではなかったが、王宮や一部の特権層では肉や内臓の料理が作られ、肉食文化が発達した。しかし、肉の供給には限りがあることもあり、庶民は肉類とは無縁の生活をしていた。「庶民も焼肉を食べていた」という話はあり得ない。
5日本が敗戦を迎えて食糧難になると、日本に残った朝鮮人たちは、日本人が食べずに捨てていた牛や豚の内臓を調理して売ったが、こうしてホルモン焼きが始まった。戦前の日本では、内臓は捨てるものでなく、都会にはモツ料理を食べさせる店がたくさんあった。戦後のやみ市ではこれらが復活し、ホルモン焼きブームが起こった。朝鮮系の内臓焼肉はこの流行を追ってブームとなるが、この隆盛によって、朝鮮焼肉がホルモン焼きの元祖と勘違いされるまでになった。
6朝鮮では内臓を煮込むのが主体で、焼いて食べるのは在日が始めた。朝鮮では内臓焼肉は珍しいものでない。李氏朝鮮時代には宮廷料理であり、植民地時代にはスルチプ(一杯飲み屋)でも供された。現在では韓国に内臓焼肉の専門店がたくさんある。また、日本でも古くから内臓焼肉が作られてきた。
7これが当たって朝鮮料理店が次々に誕生し焼肉も始まって、精肉の焼肉が日本社会に普及した。精肉の“焼肉”も内臓の“焼肉”も起源は朝鮮半島にあり、1940年前頃に日本に伝えられた。戦中に一時断絶するが戦後に復活し、精肉の焼肉は朝鮮料理店で、内臓焼肉は朝鮮系の飯屋や飲み屋によって再開された。そして、その後に、この両者が互いの焼肉を取り入れることで、今日の焼肉店の原型ができた。“焼肉”がブームを迎えると、他の朝鮮料理系の店(冷麺店、飯屋、飲み屋)も焼肉店にくら替えした。
8焼肉こそは在日が作り出した文化である。“焼肉”の元になった精肉の焼肉と内臓焼肉は、いずれも朝鮮半島に起源がある。この焼肉を、在日などが、日本の料理文化に適合させながら発展させた。

 『焼肉の文化史』はこの対照表で示されることを丁寧に論証した本だと言っていい。
 見てわかるように、この本の多くは「通説」の否定のために費やされている。
 そしてその後出版された『焼肉の誕生』では、「では、どういう歴史だったのか」ということに重点を置いて語られる。

 話は前後するが、これらの本でいう「焼肉」とは何か。

(1)おかずの一品としてではなく、肉を主体に食べる料理である。
(2)複数の人がコンロを囲んで焼き、歓談しながら食べる形式を持つ。
(3)店舗料理として発達した。
(4)朝鮮の焼肉料理に起源がある。

 「この4つの特徴をすべて備えたものが焼肉といえる」という。

 このような焼肉は、いつ、どこで誕生したのか。

焼肉は、朝鮮の焼肉料理が「客がみずから焼いて食べる」形式を獲得することによって誕生した。したがって焼肉誕生の歴史とは、「客がみずから焼いて食べる」形式をいかにして獲得していったかをあきらかにすることにある。

 場所は大阪・猪飼野。
 ここに朝鮮半島から伝わったカルビ焼きとプルコギが「朝鮮食堂に取り込まれ、焼肉食堂に生まれ変わる。そしてプルコギとカルビ焼きは、流行中のジンギスカンの影響を受けて、「客が自ら焼いて食べる」形式を獲得する。これがすなわち焼肉の誕生であった」。1930年代中頃のことだという。

焼肉の誕生地は大阪・猪飼野であったが、この誕生に直接携わったのは朝鮮人たちであり、満州や朝鮮に広めたのも朝鮮人たちであった。つまり焼肉は、日本の大陸侵略時代に朝鮮南部から大阪・猪飼野に移住した人々が生み出し、広めたものであった。したがって「焼肉は日本で誕生した」というのは少し的外れであって、それよりは「日本の大陸侵略時代に大阪・猪飼野に移り住んだ朝鮮人が作り出した」とするほうが、より実態に近いように思われる

 そして戦後、精肉も内臓も扱う店舗が現れ、今日私たちが知っている、「ロースとカルビと、テッチャンとハツ」といった注文ができる焼肉屋となっていく。

 この2冊は内容的にも重複しているところも多く、続けて読んだので『焼肉の誕生』はかなり早く読むことができた。
 かなりの労作で、貴重な史料が多く掲載されている。

 「ホルモン=放るもん」説の影響は大きく、2冊とも、日本での内臓食の歴史にかなり多くの紙幅を割いている。つまり「戦後まで日本では内臓は捨てられていた」との説を否定することにかなりの努力が割かれたということ。
 単なる言葉遊びから始まった俗説が、やがて通説を作り世界観まで固定してしまっていたわけで、笑えるようで笑えない、何とも考えさせられる事実だ。

 著者は『焼肉の文化史』の中でこう言う。

食べ物の話では、事実確認をせずにしたり顔をして発言する人が特に多いような気がする。食べ物はすべての人が日常的に接し、したがってだれでもが一家言を持ち発言できる。それは正しいのだが、知識人がその権威をもとに未消化な知識をひけらかすことはやめてもらいたい。知識人が話すと、本来は不確かな説であるものが、真実と信じて引用されたりすることが多くなる。そしてそれが繰り返されると、有力な説として定着してしまったりすることもある。
 知識人は肝に銘じて、このようなことに関与しないようにしてほしいものだ

 自分が知識人かどうかは別として、なかなか耳の痛い言葉だ。
 ついついやってしまうんだよね。こういうこと。
 しかしそれでもやはりこの言葉はここに掲載し、戒めとしたい。

 少し気になるところも。

 明治維新以前から日本では肉食(あるいは内臓食)が行われていたということと、それがメジャーであったかどうかというはずいぶん違う話で、しかも日本人の肉食(あるいは内臓食)への禁忌感について、もう少し突っ込んだ考察があってもいいのだろうと思う。同時期に読んだ『とんかつの誕生』(岡田哲)には明治期の肉食への庶民の歓迎と忌避が多く描かれている。肉食そのもののがどう受容され、その中で内臓はどうして置き去りにされたのかは興味を惹くところ。著者の言う、内臓に関わった人たちが被差別民だったからというような理由だけで説明がつくとは思えないのだ。

 検証はほとんどが文献によるもので、料理書の記述も多く引用されている。
 しかし料理書に載っているにもかかわらずほとんど家庭では作られない料理はたくさんあって、特に西洋料理の料理書ではそういうものが多かったという話もある。
 このあたりは料理書に載っているというだけでは少し弱く、料理書と実際の家庭料理との関わりについても考察があってよかったのではないかと思う。

 挙げられる資料の中には戦前の家庭では内臓は捨てていたと考えられる記述もあり、これについてはちゃんとした言及が必要ではないかとも思った。

 この本で知ってへぇええと思ったのは、戦前からの肉の価格推移についての資料。


小売価格の推移 単位:円(戦前は100匁、戦後は100gあたり)
1941年の価格は大都市での統制価格であり参考

 ずっと鶏肉が1番高いのだ。
 戦後、アメリカからブロイラーが導入されるまで、日本では鶏こそが最高級の肉だったわけだ。
 このあたり、言われればなるほどなのだけど、虚を突かれた感じがした。私たちはやはり、自分の知識の範囲内の尺度でしかものを見ていないというのがよくわかる事実だ。
 牛と豚の比較では、ずっと牛>豚という関係が続くものの1951年には一度逆転している。ただし1960年にはまた同じになっており、ここから牛の価格が他を圧倒していく。


 

 現在、いろんな地方で豚など鶏ではない串焼きのことを「焼鳥」と呼ぶ。

 この現象の理由を私は知らなかったのだけども、この本でその疑問が解けた(これはこの本で初めて解明されたわけではなく、単純に私が知らなかっただけ)。

 屋台では、料理屋などから出る鳥のおとし(不要な部分)を貰い受けて「焼き鳥」が作られていたが、それがやがて豚や牛の内臓、犬の肉までが使われるようになる。

 上述のとおり鶏は高級であったため、「焼き鳥」もまた高級なイメージがあったようだ。そして鳥のモツだけではなく牛豚(内臓)を串焼きにしたものも含め「焼き鳥」と呼ばれるようになった。

焼き鳥には鶏のモツが使われたが、1897年の読売新聞によると、「浅草あたりでは犬の肉を利用して鳥と称する」焼き鳥が、車夫や馬方などの下層の人々を相手に売られたとある(弘文堂『大衆文化事典』1991年)。焼き鳥の素材は、さらに変化し、牛豚のモツが使われるようになる。そうなると、この料理の愛好者は都市の庶民層にまで広がり、酒のおいしいつまみとして定着する

 のだと。
 現在でも鶏以外の串焼きを「焼き鳥」と称する地方があるのは、こういう事情から発生しているのだろう。
 なお、「関東地方では今日、ヤキトンの名が盛んに使われている」という。

 また、本の中に直接の言及はないが、戦後くらいまでは日本でも犬肉が食べられていたことも伺うこともできる。

突然食いたくなったものリスト:

  • レインボーラムネ

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在広東少年 /YELLOW MAGIC ORCHESTRA





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 今年の初めに「スパムおにぎりを作るの巻」でスパムおにぎりを作ってから、食品売り場でポークランチョンミートの缶詰を気にするようになった。

 すると案外というか意外にもというか何というか、ポークランチョンミートというのは人気があるらしく、かなり多くの種類があることがわかった。こういうのをパチモノというのか市場が大きいというのかはよくわからない。きっと世界では人気のある食品なんだろう。似たようなパッケージングのもの(角丸になってる四角柱の缶詰で容量340g=12オンス)が多く、見つけたら写真を撮るようにしていた。
 今回はその写真を御紹介。

 なお、ググってみたところ、ポークランチョンミートの2大ブランドというのがあって、1つはSPAM(スパム(ホーメル食品)/アメリカ)で、もう1つがTULIP(チューリップ/デンマーク)だそうだ。


SPAM(スパム/アメリカ)


TULIP(チューリップ/デンマーク)


BRISTOL(ブリストル/アメリカ)


KOBE(神戸物産/アメリカ)


Midland(ミッドランド/)デンマーク


(ブランド名読めず/アメリカ)


PLUMROSE(プラムローズ/オランダ)
これはネットでみつけた。


 ちなみに缶詰の開け方は2種類あって、SPAMのようにフルオープン蓋になっているものと、↓のような巻取鍵がついていて、コンビーフ缶のように側面をくるくると巻いていくもの(この開け方を「スパイラル式」というそうだ))がある(⇒開け方)。↑で紹介したものだと、TULIP、Midland、PLUMROSEはスパイラル式を採用している。


TULIP缶詰の底面

 空き缶を使っておにぎりを作るなら(「スパムおにぎりを作るの巻」参照)、フルオープン蓋の缶の方がやりやすいだろうな。


こんな感じで缶を使う

 「ランチョンミート - Wikipedia」によると、「デンマーク、オランダの両国とも本国ではランチョンミートの類はほとんど販売されておらず、輸出目的の製品」だそうな。また、「スパム - Wikipedia」によると、SPAMの大消費国は多い順にアメリカ、韓国、イギリスだという。

 へええ。

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 永谷園のインスタントみそ汁「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」というのがある。
 先代の柳家小さんがCMをしていた。

「うまいねえ、これでインスタントかい?」

 ってやつ。

 これ↑は後年の別バージョンみたいだけど。

 ところで、あさげゆうげはともかく、ひるげはなかなか見る機会がなくなったと思ってる人は多いのではなかろうか。

 あさげはあわせみそ、ひるげ赤だし、ゆうげが白味噌だそうで、「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」という発売順だそうだ。(「オピ研「永谷園(3)」」より)

 永谷園のページを見ると、「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」は現在は生タイプやカップタイプも出ているようで、ますますバリエーションを広げている。

 上述の「オピ研「永谷園(3)」」では、こんな記述もある。

『ひるげ』はどちらかというと関東より名古屋周辺で売れています。
逆に『ゆうげ』はちょっと甘い白みそなので
普段白みその味噌汁を飲まれている方々に人気があるようです。
『あさげ』はあわせ味噌なのであまり偏りなく全国で売れています。

 なるほどさもありなん。
 ひるげを滅多に見ないのもこういうわけなんだろうな。
 東海地方に行けば普通に売られているんだろう。

 ……さて、では「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」はそれぞれどれくらいの割合で売れているのだろうか。

 ググってみたけど数字は見つけられなかった。
 仕方ないので問い合わせてみたらお返事がもらえた。その割合は、以下の通り。


あさげ、ひるげ、ゆうげの売上割合
あさげ:60% ひるげ:10% ゆうげ:30%

 永谷園のページをよく見ると、確かにこの売上げ構成に見合ったバリエーションになっている。(ひるげは少ない)

 たった10%なのにちゃんとひるげを作り続けている永谷園は優しいよね、というお話でした。(^O^)

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  • みたらし団子+濃茶

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 しばらく(しばらく、ね)開けてなかったストッカーから、えらいものが出てきた。
 いくつかのレトルトカレー。

 昔、「1つ100円以下のレトルトカレー食べ比べ」を友人とやったことがあって、食べ切れなかったのが残ってたのだと思う。

 賞味期限は2002~2003年。
 食べ比べをやったのがこの1~2年前だったんだろう。

 これ、今でも食えるのだろうか?

「レトルトなら大丈夫だろう」

 と、ふと考えたが我ながら根拠が不明だ。何となくレトルト食品はずっと大丈夫な気がしているのだが……。

 で、ググってみた。

 まず古いレトルトカレーを食った人を探してみる。
 しかしせいぜい賞味期限から3年くらいたったもの程度で、9年前のものを食ったという記述は見つけられなかった。

 うーむ。

 まあしかし、9年前のものを食ったという記述が見つからなかっただけで、9年前のものを食ってみたけどダメだったという記述を見つけたわけではないわけで。

 とりあえず3年くらいのを食った人は大丈夫だと書いている。
 レトルトカレーというのはずっと保つのかもしれない。

 さらにググる。
 するとこんなページが見つかった。

賞味期限の話

レトルトパウチ入りのカレーと、缶詰のカレーは同じ種類の製品です。 どちらも容器(レトルトパウチかブリキ缶)に密封してから容器ごと加熱殺菌します。 と言うわけで、まず、缶詰の賞味期限について。

食品缶詰の中で、一番賞味期限が長いのは、おそらく魚缶詰です。 これは、加熱殺菌条件が、食品の中で最も強烈だからです。 なぜかといいますと、魚缶詰は魚臭さを消すために、意図的に強力な加熱殺菌条件をかけているのだそうです(長い殺菌時間、高い温度)。 他の食品缶詰のように、「風味を残そう」としてはいけないのだそうです。 結果的に強い殺菌で、耐熱細菌の残存の可能性が極端に減り、賞味期間が長くなるのです。 (スウェーデンの殺菌してない魚缶詰スールストレーミング(中で細菌が発酵して缶が膨らむ)は除く)。 

一方、普通のホワイトソースやカレーなどの調理缶詰は、原料の風味が残っていないと、美味しくないですね。 その為、魚缶詰ほど殺菌条件は強くないので賞味期間は2年程度になります。

 あら、レトルトと缶詰はやっぱり違うのか。しかもカレーは缶詰でも賞味期限は2年程度??

さて、缶詰の賞味期間を決定するのは、ほぼ上記の事柄ですが、レトルトパウチの場合、別の要素があります。 容器のガスバリア性です。

プラスチックが空気を通すもんかと思っている方が殆どでしょう。 実は通します。 ゴム風船は、いつの間にかに萎んでしまうのをご存知でしょう。 これは極端な例ですが、プラスチックもゴム同様、空気を通すのです。 どれだけ空気や水分を通さない能力があるかを「ガスバリア性」と呼びます。 全てのプラスチック容器は気体や水の透過性を持っています。 (PETボトル入り炭酸飲料が、同種の缶入りより炭酸が弱く感じるのは、この為です/炭酸飲料のガス抜け関連の話題はこちら)

レトルトパウチの袋のメーカーはレトルトパウチ食品の設計に合致させるために、素材や、その組み合わせを注意深く行います。 一見、唯のピラピラの1枚のフィルムに見えますが、実は何層ものフィルムを貼り合わせた、日本の誇るハイテクの一つです。 (ZLの食品会社も少なからずMadeinJapanの袋を使っています) 

ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、が一般的な素材です。 またガスバリア性を向上させる為に、アルミニウムフィルムを挟んだり、特殊なコーティングを表面に施したりします。

どれにせよ、缶やガラス瓶のような、ガスバリア性100%の、空気を完全に遮断できる容器にはかないませんが。。。。。

レトルトパウチはガスバリア性が100%ではないので、酸素が少しずつフィルムを通過して、中身が酸化します。 食品の酸化は、色の退色、風味の減少等を起こします。 そこで、レトルトパウチ製品は、そのようなことが起きる前までの期間を調べて、賞味期間を設定しています。 その為、缶詰より賞味期間が短くなります。 

ついでですが、カレーのような脂肪分が多い食品には油脂分が光を受けて酸化し、酸化脂肪になる事を防止するために、アルミフィルムを使用するのが一般的です。 ボンカレーが発売当初、透明袋だったのが銀色の不透明袋になったのは、その対策の為でしょう。

 ななななるほど。
 レトルトはまったく、永久保存にゃならねえ。
 そうか。

 9年か……。

 無理か?
 無理なのか?

 そんなのあんた、食ってみるしかないでしょう。
 せっかく貴重なサンプルが目の前にあるんだから。

#思い出した。「1つ100円以下のレトルトカレー食べ比べ」をやったとき、かなり多くのカレーを試したので今回残っていたような大辛ものやあまりにメジャーなものは除いたんだ。

 というわけで、食ってみた。

#真似しないでください。

ハウス カリー屋カリー 大辛
 

ハウス カリー屋カリー 大辛


賞味期限:2002.10.27

 商品名では「カリー屋」の部分は漢字なのだけども、「リー」に当たる部分の漢字がないのよ。作ったのかなあ。

 パッケージには「ハウスでハッピー21」という文字がある。
 ググってみると、こんな記事が……。

ハウス食品、世紀の変わり目で集中的に販促
日食 2000/12/15 日付 08782 号 03面 B

「ごちそうさま20世紀。いただきます21世紀」‐‐ハウス食品(株)(東京都千代田区、03・3264・1231)は、世紀の変わり目となる11月~来年1月の期間限定で“ハウスでハッピー21”と題し、(1)カレーやシチューのCF集中投入、大陳などの店頭企画(2)レトルトカレー、水などを対象にした記念ラベル(パッケージ)(3)一〇〇円均一セール‐‐の三本柱で末端需要の喚起を目指す。
昨年のY2K(二〇〇〇年問題)特需にかわるものとして企画、11月中旬からスタートしたもので、二一世紀記念・・・

 前世紀の製品である可能性もあるようだ。(^^;;;

 このカレーが、この企画(賞味期限が切れたカレーを喰らう)の一発目だったので何も考えずにそのままご飯にかけてしまった。


ルックスは大丈夫そう

 1口食べて「?」。
 2口食べて「!」と。

 何と表現したらいいのか……酸味ではなく脂分由来?っぽい微妙な丸い感覚……といってもどう伝えればいいのか。カレーの香りの中に独特の香りが混じっている。決してクサい匂いではない……どう表現したらいいのかなあ。油、乳製品の変化した味(香り)というイメージ。「悪くなっている」というよりは「不味くなっている」という感じで……。あかん、この感覚を表現できるボキャブラリーを持ってない。この香りはこの後もいくつかのカレーで感じることになる。繰り返すが腐臭のような悪い香りではない。とはいえこの味自体が好みではないので、こういう時は「疑わしいと思った瞬間にその食べ物はおいしく食べられない」の原則で、食べるのは諦める。(食ったら食えないでもないと思う)
 泣きながらご飯ごと海に帰した。

結果:×


グリコ カレー職人 大辛


グリコ カレー職人 大辛


賞味期限:2002.7.4

 何の問題もなく普通に食べられた。
 「大辛」の辛さも残っていた。


カレー職人はいい仕事をしていた

 言われなければ古いということも気づかないと思う。

 あるいは新しければもうちょっと辛いのかもしれないけど、それは比べてみないとわからない。

結果:○


ハウス ククレカレー 辛口


ハウス ククレカレー 辛口


賞味期限:2002.5.15

 さっきから少しずつ賞味期限が古くなっていくが、これは偶然。
 ちゃんとパッケージを見たことはなかったけど、同じハウスのバーモントカレーの「リンゴとハチミツ」とは違って「リンゴとヨーグルト」なのね。
 「ククレ」とは「クックレス」つまり調理不要の意味だとか。なるほどねえ。
 今回食べた中で唯一JASマークがついている。

 JASについて調べてみた。「レトルトパウチ食品品質表示基準」(PDF 31KB)からレトルトカレーについての記述をピックアップしてみると……、

■用語:
レトルトパウチ食品……「プラスチックフィルム若しくは金属はく又はこれらを多層に合わせたものを袋状その他の形状に成形した容器(気密性及び遮光性を有するものに限る。)に調製した食品を詰め、熱溶融により密封し、加圧加熱殺菌したものをいう。」

カレー……「レトルトパウチ食品のうち、食肉鳥卵、魚肉、肉様の組織を有する植物性たん白(以下「肉様植たん」という。)、たまねぎ、にんじん、ばれいしょ等に、カレー粉、香辛料、小麦粉、食用油脂、食塩等を加え、米飯にかけて食用に供するように調製したものであって、カレー粉特有の香味及び辛味を主な特徴とするものを詰めたものをいう。」

■材料:
「カレー」(野菜を原材料として使用したカレーであって、食肉鳥卵及びその加工品並びに魚肉を使用していないものにあっては、「野菜カレー」)と記載すること。

 なるほど……。
 他のカレーが何故JASマークがついていないのかの方がよくわからないが。

 まあそんなことは気にせずに、食べてみよう。


微妙

 少し「むむむ……?」と思う感じ。カリー屋カリーの不安感とカレー職人の安心感の中間くらいか。

 カリー屋カリーでは香り的に「これは無理」と思ったが、ククレカレーはまだ「ちょっと我慢すれば大丈夫かな」という気がした。
 レトルトの中身を鍋に入れて少しのカレールーと水、そしてヱスビーのマジックソースを入れて加熱して食べた。
 ただ、やっぱり最後まで「古っぽさ」はあり、「何の問題もなく食べられた」とは言い難い。

結果:△


大塚食品 ボンカレーゴールド 辛口


大塚食品 ボンカレーゴールド 辛口


賞味期限:2002.12.26

 開けた瞬間にダメだった。><
 カリー屋カリーと同じくらいかそれ以上に「これは無理」と思った。

結果:×


レストラン京王 FC東京カレー Mild Hot


レストラン京王 FC東京カレー Mild Hot


賞味期限:2003.4.24

 Jリーグとタイアップしてすべてのチームのカレーがあり、これはそのFC東京版……というわけではなく、あくまでもFC東京を応援するためのカレー。

 レストラン京王のサイトによると、

「FC東京カレー」とは、その名の通り、FC東京を応援するために生まれた弊社のカレーです。
たっぷり野菜を丁寧に炒め、自然な甘みを引き出したコクのあるポークベースのマイルドなカレーです。
こちらのカレーを、FC東京様と、2001年以来試合開催時の味の素スタジアム等を中心に販売しています。
 
FC東京との歴史を振り返ります。
ホームスタジアム完成の折、京王グループ会社の京王エージェンシーがスタジアムの管理を受託し、その際、京王線沿線の施設でもあるので、京王グループを挙げて支援させて頂くことになりました。
弊社レストラン京王も、株主となった段階で、FC東京を応援させて頂くべく、2001年より「FC東京カレー」を販売しています。
そして、「FC東京カレー」の売上の一部を、FC東京の支援金として使用しています。

 なるほど。
 そのカレーが何故私の手許にあるのかは今となっては謎なのだが、いずれにせよこれは最初期のFC東京カレーということになりそうだ。
 他のと違ってレストランが出している(このサイトを見ると、製造はC&Cというカレーチェーンのようだ)ところからしても(味に関しては)ちょっとした期待をしてしまう。

 だが……。
 ルックスがパッケージ写真とかなり違う。(^^;


少し不安にさせるルックス

 確かに写真と比べたら「??」となるが、香りに関してはまったく問題なし。
 おそるおそる食べてみる。

 おお。

 全然大丈夫。
 しかもかなりおいしい。(^O^)

 原型がどういう味なのかわからないけれど、おそらく原型とそう変わらないのだろう。つまり元々とてもおいしいと。
 今回で一番よかった。

 これは当たり。

結果:◎

 なおこのエントリは最後のを食べてから1週間くらいしてから執筆している。
 今のところ、これら由来と思われる不調は出ていない。

 今のところはね。(^O^)

 あと2006、2007、2009年のが見つかったけど、「ああ、新しいやん」とか思ってしまう自分が……。(^^;

 きっと大丈夫だと思う。

 このあたりの生き残り具合はメーカーがとか製品がどうだということではなく、単なる個体ごとの「運」なんだろうと思う。

 いずれにせよこれだけ賞味期限が過ぎているのを無理矢理食べているのだから、メーカーには責任はないのでそのあたり誤解のないようにお願いします。

 あくまでもこちらの自己責任でやってることなので、

突然食いたくなったものリスト:

  • 福島上等カレー

本日のBGM:
Deep Inside My Heart /ROCK CITY ANGELS






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 マクドナルドのアイコンチキンスナックが結構好きなのだが、、そのまま食べることはあまりない。
 ハンバーガーも一緒に購入し、アイコンチキンスナックをハンバーガーにそのまんま挟んで、つまりはデフォルトのパティとアイコンチキンスナックという疑似ダブルバーガー状態にして食べる。


ハンバーガー(¥100)とアイコンチキンスナック(¥120)

 これに関してかねがね試してみたいと思っていることがあった
 いつもならドライブスルーでテイクアウトなので面倒くさくてやらないのだけど、先日(ドライブスルーではなく)店に行く機会があったので、それを実行してみた。

 それは、

ハンバーガー、肉抜きで

 という注文をすること。
 アイコンチキンスナックを挟むのでハンバーガーの肉はなくてもいいような気がするのだ。まだ試したことないけど。

 こんな注文が通るのかどうかを含めて一度やってみたかった。

 ……で、やってみた。

 通った。\(^O^)/

「肉……、肉抜きですか?」

「はい」

「パンだけになりますが」

「ピクルスとかもありますよね」

「ああ、はい。それは。……あの、しばらくお待ちください」

(ごにょごにょ)

「お待たせしました。ケチャップやピクルスは外さないということで?」

「はいそうです。肉だけ抜いてください」

「かしこまりました」

 をををを……。

「アイコンチキンスナックもよろしく」

「お席にお持ちしますのでしばらくお待ちください」

 うむ。
 で、しばらく後に出てきたのがこれ。


ハンバーガー(パティなし)

 心なしかハンバーガーが薄い。(^O^) < いや気のせいじゃないぞ
 持ち上げても軽い。

 このシールが特別注文の証。


Made for You

 このシールの「MKPOSCL」とは何でしょう?

 これはお察しの通り、デフォルトから抜いてくれたものを指している。

M=マスタード
K=ケチャップ
P=ピクルス
O=オニオン
S=ソース
C=チーズ
L=レタス

 なのだそうだ。
 「P」にチェックが入ってたらピクルス抜きってこと。

 しかしさすがに肉(パティ)抜きは想定されていないようだ。(^O^)

#作り置きではなく作りたてのハンバーガーがほしいときはこういうふうに「マスタード抜き」とか特注をすればいい ── なんて話はもう誰でも知ってる話だよね。

 紙包みから出してみると……。


ぺったんこ

 中身はどうなってるかというと、


肉なしっ!

 こんな感じ。ピクルスってデフォルトで1枚だったっけか。

 こいつにアイコンチキンスナックを挟む。


なかなかいい感じの大きさなんだよね。(^O^)

 上側のバンズを装着。


ををを!なんかの貝みたい。(^O^)

 食ってみる。


ガブガブ…。

 そこそこうまい。
 しかしパティがないならケチャップもなくてよさそう。
 あんど、これだと220円も出して食べるようなもんでもない。(^O^)

 とりあえず今回の収穫は、マクドナルドでハンバーガーを頼む際に「肉抜き」を頼んでも受け付けてもらえるのがわかったことだ。

 そういえば久しぶりに月見バーガーを食べたよ。
 あれはソーセージエッグマフィンとバンズ以外、何が違うのかなあ。

 まあそれはいいとして、月見バーガーにはベーコンが入ってるのね。

 これがずいぶん改善されていて感心した。

 大昔、登場したての頃のベーコンレタスバーガーは酷かった。
 一口食べるとベーコンがうに~~~~っと引きずり出されてしまい、それ以降はただのレタスバーガーになってしまうのだ。
 これはなかなか悲しい。

 しかし今回食べた月見バーガーのベーコンはしっかりとかみ切れるようになっていた。

 えらいねえ。

突然食いたくなったものリスト:

  • マックチャオ

本日のBGM:
アニメがなんだ /山本正之






 久しぶりに地ソースの食べ比べをしてみた。
 食べ比べエントリも何度目か覚えてないや。(^^;
 今回はコロッケにて。


左からカープお好みソース(広島)、ホシツルとんかつソース(大阪)、蛇ノ目ウスターソース(京都)、ヨシノとんかつソース(香川)、名城中濃ソース(兵庫)、ケンシヨー濃厚ソース(高知)、ポパイとんかつ&フライソース(茨城)、タテ超激辛ソース(岡山)、タテウスターソース(〃)

 東海地方のソースがなかったのが残念なところだ。(^O^)

 カープソースは広島ではオタフクソースのライバルとして頑張る広島ナンバー2のソースで、甘いオタフクに比べて「辛め」ということになっている……けど、充分甘い。(^O^) つまり広島のソースは全体的に関西に比べて甘いってこと。

 ホシツルソースはついこの前まで存在を知らなかった私にとっては「幻」のソース。(^^;
 甘からず、しかし酸っぱさもさほどなく、スパイスが目立っている。ただしこれはスパイスが利いているというよりは甘さも酸っぱさも出てきていないから結果的にスパイスが目立っているだけという印象。
 コロッケには向いていないと思う。
 しかしここで使ったソースの中では一番焼きそばに向いているように思う。

 この日用意したソースの中で、ウスターソースは蛇ノ目ソースタテソースだった。この2つを並べるとタテソースのあっさりさが際立つ。まさに醤油のように軽い。ジャブジャブとつけるイメージ。ストレートで串カツに使っても大丈夫だろう。蛇ノ目はそこそこ濃い。粘度があるという意味じゃなく、味が濃い。揚げ物にはタテソースだな。炒飯には蛇ノ目だ。

 ヨシノソースカープソース同様、甘い。そしてカープソースより粘度が高い。このソースの粘度はこの日食べたソースの中ではダントツ。後味に結構甘さが残るのは使われている甘味料の特徴か。

 名城ソースはこの中で唯一の中濃ソース。関西人にとって中濃ソースというのは限りなく未経験に近いはずで、私もさほど味わっていないし、そのよさがまずわかっていない。メイジョーソースは関西では非常に珍しく中濃ソースを出している。ただ「中濃」とはいうものの、かなりウスターソース側に近いというか、サラサラ度が高いように思えた。何も書いていないけど、千葉のポパイソースの方が「中濃」のイメージには近いかな。
 この2つは正直、さほど個性のない味であんまり印象に残っていない。ただし個性がないことが悪いこととは限らないよ。

 ケンシヨーソースは有機野菜使用、化学調味料不使用。こういう自然食品系の流れはソース業界にも1つの流れとして一定規模あって、例えば徳島のヒカリソースもこんな感じ。百貨店や高級スーパーの食品売り場に必ず1つは入っている。このソースは味わったことがなかったが、しかしこの流れのソースは驚くほど味が同じなので(同じような材料を同じように加工しているからだろう)、食べる前からだいたいの予想はついていた。
 そして本当にそのとおりの味だった。(^O^)
 いいのよ、それを確認できたことは大いにメリット。
 酸味が強く、どちらかといえばトマトケチャップに近い味。
 このソースはさすがにお好み焼きには使えない。
 いつも思うんだけど、こういう自然食品系のソースって、何に使ってほしくて作ってるのかなあ?

 タテ激辛ソースはカプサイシンを使用したソースで、「世界で一番辛いソースかも?」というコピーがつけられている。ただしこの辛さはあくまでも「ウスターソース類」という枠の中での辛さであり、同じ「ソース」と名前がついてもまったく別ものである「デスソース」のような劇的な辛さがあるわけではない(デスソースは辛さのソースタテ激辛ソース辛いソース)。「まあ辛いけど、大丈夫」という感じ。後で辛さがちょっと来るという感じかな。カレーライスに入れてもいいかも。

 なお、これらのソースはおみやげでいただいたり、出張などでその土地に行った友人に買ってきたものも少なくない。Gさん、Hさん、KRさんに謝辞を捧げたい。

突然食いたくなったものリスト:

  • たこせん

本日のBGM:
夏の終わり /チャゲ&飛鳥






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 時機を逸したと思いつつ(^^;、先日もらった「食中毒を防ぐには」という冊子が出てきたので、自分用のメモも兼ねて上げておきます。

食べ物と温度の関係




150℃牛乳の超高温殺菌(120~150℃で1~3秒)
121℃すべての細菌の殺菌(15分)
110℃かん詰の殺菌(110℃以上30~40分)
100℃ふきん・タオル等の煮沸殺菌(5分以上)
85℃ノロウィルスの不活性化(1分以上)
80℃調理器具・食器類の殺菌(5分以上)
75℃腸管出血性大腸菌の殺菌(1分以上)
70℃卵の調理基準(1分以上)
65℃温蔵庫の保管温度



60℃お茶を飲む温度
50℃
43℃風呂の温度
37℃通常の最近の適温
10℃生食用鮮魚介類加工品の保存温度・
冷蔵食品の保存温度(10℃以下)
8℃液卵の保存基準(8℃以下)
5℃低温性細菌は発育する



4℃
-10℃ほとんどの細菌は発育しない
-15℃冷凍食品の保存基準(-15℃以下)
-20℃冷凍魚介類の保存温度(-20℃以下が理想的)
検食の保存温度(-20℃以下で2週間)
 

 「一部の食中毒菌(黄色ブドウ球菌、セレウス菌など)は、加熱によって菌が死んでも菌が作った毒素は分解されず、食中毒を起こすことがある」そうだ。

 さらに、「ノロウィルスをやっつけるには、85℃以上1分以上の加熱が必要」とのこと。「やっつける」というのは必ずしも死滅させることを意味しないのかな? いずれにせよそれだけやればひとまずは安心できると。

 全国的な統計として、細菌性食中毒の発生状況は、こういうことになっているという。

平成20年全国の病因物質別細菌性食中毒発生状況 ── カンピロバクター66% サルモネラ属菌13% ブドウ球菌7% その他14%
平成20年全国の病因物質別細菌性食中毒発生状況

 中でもカンピロバクター食中毒が2/3を占めている。

カンピロバクター
こんなキャラクターまで……。

 カンピロバクターは熱や乾燥に弱いそうで、予防対策としては、

牛レバー・鳥刺等食肉の生食を避ける ・食肉類と他の食品は別々に保存 ・食肉類の調理器具は専用とし洗浄の際も他の食品を汚染させないこと ・鶏肉を流水で解凍したシンクはよく洗浄する

 が挙げられている。
 症状は腹痛、下痢(まれに血便)、頭痛、発熱、嘔吐などの風邪様症状であり、特に子供、高齢者、抵抗力の弱い人は重症化する恐れあり。
 潜伏期間が2~7日と長く、まれに感染から数週間後にギラン・バレー症候群を発症する場合もある。

 また、大阪府における腸管出血性大腸菌に感染した人の調査結果(平成21年)によると、腸管出血性大腸菌に感染した人の推定感染原因は、

肉の生食:40%
焼肉:36%
二次感染:10%
不明:14%

 となっている。

 腸管出血性大腸菌の代表的なものはO157、他にもO26、O111などがあるという。
 多くはO157ながら、この夏大量食中毒で死者を出した焼肉店での原因菌はO111だったそうだ。

 腸管出血性大腸菌感染の直接の原因の76%=3/4以上は肉なんだな(肉の生食:40%、焼肉:36%)。
 「焼肉:36%」も「生では食べなかったが焼く前後で箸の使い分けなどをしていなかった!」とあるので、やはり生肉が原因であると。

 「予防」ということだけを考えれば、やはり「肉にはちゃんと火を通し、取り箸はちゃんと分ける」を徹底することなんだろう。

#ただ、この資料では季節ごとの感染件数のデータはない。冬なら生食でも比較的感染確率が低いのか、時期的な偏りはないのか、そのあたりも知りたいな。

大阪府健康医療部・保健所 食品衛生講習会テキスト『食中毒を防ぐには』より。

 たいていの食中毒は「清潔」「低温保存」と「加熱」で防げると。

突然食いたくなったものリスト:

  • 老祥記の豚まん

本日のBGM:
風の行方 /東京エスムジカ






 昔書きかけて放置していたエントリが見つかった。
 このあと話を展開させるつもりでいたはずなのだが、まったく覚えていない。(^^;
 なので書きかけのまま上げてやろう。\(^O^)/

 餃子機(餃子の皮を包む機械)の販促パンフに書かれていたこと。

原価率
(食材÷売価)
某ラーメンチェーン店
30%
某ファミリーレストラン
36%
某居酒屋
38%
某回転寿司
42%
某牛丼
43%
餃子
17%

 餃子が圧倒的に原価率が低いのだそうだ。

 で、餃子で売上を稼ぐことができたらそれだけ儲け率は上がりますよ、だから効率のいい餃子機を導入してね!とこの販促パンフは言うておるわけですな。

 ちなみに餃子原価の計算方法は、

・皮=3円、内容量15g=4.5円
・1人前7個で(3円+4.5円)× 7個 = 約52円
・売価300円とすると、52円 ÷ 300円 = 約17%

 だそうだ。

 店舗全体の原価率と餃子単体の原価率で比較してるのは意図的なのかどうかのかよくわからないが、それはまあいいか。

 これ見ると、皮が意外と高い……いや、そういうことじゃない。(^O^)

 店で手作りとなると、中華料理屋や餃子専門店が多いんだろうな。
 ラーメン屋でも手作りのところはあるけど、そこはそんな原価でできてるかなあ?

突然食いたくなったものリスト:

  • カレーライス

本日のBGM:
ゲゲゲの鬼太郎 /人間椅子
G.G.G. /聖飢魔II
ゲゲゲの鬼太郎 /木村充揮






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 昔、英語を勉強してるときに聞いたことがある話。
 日本語は副詞や形容詞、あるいは擬態語、擬音語が発達しているそうだ。それに比べて英語は動詞が発達していると。

 例えば「歩く」という表現。Eigo with Lukeという素敵なサイトに詳しい解説があったので紹介する。

 英語で、

stroll
saunter
amble
plod
trudge
traipse
swagger
strut

 は全て「歩く」を意味するが、どう歩くかが違う。

stroll=ぶらぶら歩く(のんびりあてもない歩き方)
saunter=ぶらぶら歩く(strollよりのんびりしている感じ)
amble=ぶらぶら歩く
plod=とぼとぼ歩く(非常に疲れた時)
trudge=とぼとぼ歩く(重い物を持っている時や、歩きにくいところを歩いている時)
traipse=とぼとぼ歩く(あてもなくとぼとぼ歩く時)
swagger=いばって歩く(自信満々な男性)
strut=いばって歩く(ファションショーのステージを歩く女性モデル、またはセクシーな歩き方で道を歩いている女性)

 英語にはそれぞれ動詞があり、それに対して日本語は「○○歩く」という表現になっていることがわかる。

 で、こういう副詞、形容詞が好きな日本人は、その物や行動…などにいいイメージを持つ「定番」の表現を持っている。それは広告や商品名に使われることもよくある。

 例えば「こんがり」(焼く)だとか、「コトコト」(煮込む)だとか。

 「焼く」「煮込む」という単語にこういう単語がつけば何となくいいイメージを持つし、まあ持たなくても売る側がそういうイメージを持ってもらいたいと思っていること、これらの言葉がいいイメージを生むと考えているのはよくわかる。
 これらは一応、広告を作る側と受け取る側にかなりユルくではあるが、価値観を共有しているという前提がある。
 つまり「こんがり焼く」「コトコト煮込む」というのは「いい」という価値観。厳密なところではなく、なんとなくの漠然としたイメージとして、それはある。何となくだからこそ広告にも使いやすいわけで、送り手と受け手はこの「何となく」の記号を受け渡しすることで何となくのイメージを共有できる。

 で。

 えらい変わった前振りをしちゃったが、ここで書きたいのはセブンイレブンで売ってるパンのネーミングの話。

 私にはこの2つのパンのネーミングに添えられている形容詞?の存在理由がまったくわからないんだよ。


ジューシー焼きそばパン

ジューシーお好み焼きパン
(これは一度ここでも出した)

 「ジューシー」な焼きそばやお好み焼きがうまいなんて価値観は、私の知る限りどこにもないぞ。

 焼きそば食って、「うわ、これはジューシーでうまいねー!」なんて言ってるの見たことある?
 「お好み焼きはやっぱりジューシーでなきゃ」とか。

 焼きそばのジューシーって、ソースがボタボタってことですか?
 お好み焼きのジューシーって、生焼けってことですか?

 しかしセブンイレブンは、焼きそばパンにもお好み焼きパンにも執拗に「ジューシー」をつける。

 しかも食ってみるとジューシーじゃないんだよこれが、両方。(^^;;;
 まだ本当にジューシーなんだったら、「そのまんま表現しただけ」で通るかもしれないけどさー。

 いったいセブンイレブンはどういう意図でこの言葉をつけるのか、本当にこの言葉が商品にプラスのイメージを与えると思っているのか、不思議で仕方がない。

 今考えるとこのエントリ、どうしてこんな前置きにしたんだろうなあ。(^^;;;

突然食いたくなったものリスト:

  • 王将のチューリップ

本日のBGM:
Fryday's Free Fair /TERRA ROSA






※【追記】しました。

 昆布のいいだしの取り方というのは、これまでいろんな方法が考えられてきたのだと思う。

 現在は科学的な実験などから、ベストかどうかはわからないけれど、かなり効率的な方法が知られるようになった。

 それは、60℃のお湯で40分煮出すという方法。

(例えばここなんかに書いてる)

 おそらくはこれが昆布のうま味成分を最もよく取り出すやり方なのだろう。
 昆布の主なうま味成分はグルタミン酸だから、このやり方はそのまんま、グルタミン酸のうまい引き出し方になるのだと思う。

 プロには色々な技があるのだと思うが、素人としてはこれを忠実に守ればまず問題のないいいだしが取れるはずだ。

 とはいえ、温度を一定に保ったまま40分というのはかなり面倒くさい作業ではある。だいたい100℃ならともかく60℃なんて中途半端な温度ってのが素人を挫折させる。

 なのでこの方法は頭の片隅にはあったものの、今まで実行したことはなかった。

 しかし、先日、知り合いの家の電気ポットを見て、思わず「おおおおお!!」と(心の中で)叫んでしまった。

 これだ。

 他のメーカーはどうなのか知らないけれど、例えば象印のこのへんの「CV-DUxx」の電気ポットは「玉露」保温、すなわち60℃での保温が可能になっている。(タイガーをはじめ他のメーカーのものは見つけられなかった。きっと探し方が悪いんだろう)

 玉露のうま味はテアニンとグルタミン酸で、テアニンはグルタミン酸に「化学的な構造が非常に似てい」るという。テアニンもグルタミン酸も、この温度でうま味をよく出すってことね。確かに高いお茶(玉露)はぬるいお湯でゆっくり出すのだと教わった。

 というわけで、60℃に保温したポットにコンプを入れて40分のタイマーをセットしておけば、かなりお手軽にいいだしが取れちゃうんじゃないか。

 実験してないのでわからないけど。(^^;

 この温度(60℃)はミルクを作るときにもいいらしいし、結構使いでがあるように思う。
 家庭でお手軽に極上だしを取ることができたら、これはなかなか食生活が潤っちゃうんじゃないかなあ。

#ほんとは知り合いの家の電気ポットを写真に撮ったんだけど、誤って消してしまった。情けない話だ。
##沸騰状態ではないので雑菌の繁殖とかどうなのかな。そのへんがよくわからない。まあ60℃保温も一度沸騰させてから60℃に持っていくようなので、さほど問題はないと思うけれど。

【追記】

 ところで、「出汁だしとる」というのは「出汁だしひく」と表現することもある。自分なりに使い分けている人もいるようだが、基本的には同義語として扱われているようだ。

 この「出汁だしをひく」という言い方は、「出汁だし」と「山車だし」を引っかけた言い方だそうだ。

 とすると、「出汁だしひく」という場合の「ひく」に当てる漢字は「引」よりも「曳」の方が正しいってことになるのかな。

突然食いたくなったものリスト:

  • ローストビーフ

本日のBGM:
Plastic Kiss /チャゲ&飛鳥






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 うまい店というのは実力が伴わないとなかなか作れないし、単にうまいだけでも客は喜ばなかったり、まあ難しい話だ。

 ……と思ってたけども。

 私、気づきましたよ。

 客さえ絞れば、こちらにたいして料理の実力がなくてもほぼ100%ウマいと言ってもらえる店を、考えついた。
 これをマズいという客は、よほど歪んだ人間でない限りいないだろう。

 どんな店かというと……。

 客を小学生くらいまでの子どもがいる親子客に限定する。
 そして料理は子どもに作らせるんだ。
 料理教室みたいにして。
 食材を用意して、カレーでももっと手の込んだものでもいいから、作らせる。

 で、それを親と一緒に食う。

 どんな味だろうと、これはうまい料理だ。

 これが親子ではなく親孫であればうまさも倍増。

 この場合の「味」ってのは、実際の味覚とはさほど関係ない。でもこれもまた確実に「味」なのよね。

 「うまい」とは何か、っちゅー話。

 客回転悪そう。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 他人丼

本日のBGM:
大行進 /凱旋MARCH






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 3~4年前に撮影した炒飯まっしーん(ほんとの名前は「ロボシェフ」)の動画を以前YouTubeに上げていたのだけども、諸事情により(^^;アカウントごと削除されてしまった。_/ ̄|○⌒

 しかし今回、また撮影したのでもう一度上げておく。
 やはり科学の勝利だなあ。(^O^)

 なお、前回炒飯まっしーんの動画を紹介したのは「炒飯における科学の勝利(化学ではなく)」というエントリ。

 ロボシェフを作ってるのは(株)MIK。
 「鍋振り3年ロボシェフ1分で調理が出来ます」というコピーがこれまたステキじゃないか。

 しかしねーちゃん、せめて最後の醤油は鍋肌でいけよと思うよね。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 焼きそばやん!のシソお好み焼きをツヅミいちじくソースで

本日のBGM:
ROCK'N' ROLL 退屈男 /大滝詠一






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 こんな店があったよ。


定食!

 まあその、何か言いたくはなるでしょ。(^O^)

 ググってみると「定食」とは……、

食堂・料理店などで、あらかじめいくつかの料理の組み合わせを決めてある献立。

 つまりは店側が勝手に決めればいいものであって、その組み合わせは店に一任されている。

 だからこそ↑のようなステキな定食にも巡り会える。

 ことほどさように、「定食」とはフリーダムなわけだが、まあそうはいってもある程度、世の中的に「定番」とされている定食は存在するわけだ。

 ググってみると、gooランキングに、「好きな定食ランキング」というのが存在した。

1位 から揚げ定食
2位 とんかつ定食
3位 ハンバーグ定食
4位 豚の生姜焼き定食
5位 刺身定食
6位 日替わり定食
7位 焼肉定食
8位 ステーキ定食
9位 天ぷら定食
10位 すき焼き定食
11位 肉野菜炒め定食
12位 野菜炒め定食
13位 餃子定食
14位 焼魚定食
15位 メンチカツ・コロッケ定食
16位 酢豚定食
17位 ラーメン定食
18位 麻婆定食
19位 うどん定食
20位 肉じゃが定食

 どうしておかず定食がないのか。(^O^)
 いえありませんよふつう。

 お好み焼き定食がないのも、まあ全国が相手なら仕方がない。

 しかしだいたい妥当な線かな。だいたいよく見るよね。

 「15位 メンチカツ・コロッケ定食」が1つのメニューになっているのは少し納得がいかないし、「6位 日替わり定食」ってアンタ、選択権を相手に委ねすぎだろうとか、「11位 肉野菜炒め定食」「12位 野菜炒め定食」ってそろいも揃って上位に来るもんかとか、まあ考えるところはいくつもあるけれど、それでもまあだいたいはそんなもんかなというところに落ち着いていると思う。
 「1位 から揚げ定食」なんて嫌いな人そうはいないよね。

 で、さらにググったら、ステキなページが引っかかった。
 これはたまらん。じゅるる。

最強の「定食」って何?(ワロタニッキ)

 いいねえ。

 試しにチェーン店のメニューを調べてみた。
 あくまで定食なので、ザ・めしやとかまいどおおきに食堂のような定食のないところは入れてない。そうすると、案外ないもんなんだね。定食屋のチェーン店って。

ごはん処 やよい軒
 
メニュー価格
豚キムチ定食(6月10日(金)期間限定新発売)790円
冷しゃぶ定食(6月3日(金)期間限定新発売)760円
焼肉定食(4月26日(火)リニューアル新発売)890円
彩定食(4月26日(火)リニューアル新発売)690円
しょうが焼定食580円
サバの塩焼定食590円
サバの味噌煮定食590円
肉野菜炒め定食690円
ミックスとじ定食690円
味噌かつ煮定食690円
洋風ハンバーグランチ690円
和風ハンバーグランチ690円
から揚げ定食690円
チキン南蛮定食690円
ロースカツ定食690円
しまほっけ定食690円
なす味噌としまほっけの定食780円
チーズinハンバーグ定食780円
とりカツ定食790円
牛肉のオイスター炒め定食860円
海鮮XO醤炒め定食890円
チキン南蛮とエビフライの定食890円
コンビハンバーグ定食890円
ミックスグリル定食890円


めしや 宮本むなし

メニュー価格
塩鯖定食590円
さんま塩焼き定食590円
鯖の生姜煮定食650円
名物ハンバーグカツ定食(トンカツソース・デミグラスソースから選択)750円
豚しゃぶ定食(※胡麻ダレ・ポン酢から選択)760円
鶏のコチジャン炒め定食690円
鶏唐定食680円
ハンバーグ定食690円
和風おろしハンバーグ定食690円
焼肉定食760円
豚の生姜焼定食690円
おろしカツ定食590円
昭和のハムカツ定食500円
肉野菜炒め定食580円
海老カツ定食590円
お母さんの玉子焼定食680円
玉子かけごはんへルシー定食420円
栄養バランス定食680円


大戸屋 ごはん処

一応ググったら出てきたけど、関東では多いのだろうか。

メニュー価格
たっぷり野菜サラダ風冷製鶏の南蛮漬け定食(H23年5月20日(金)~)820円
野菜と熟成豚ロースの黒酢炒め定食800円
熟成豚ロースの生姜焼き定食800円
本場韓国産キムチと熟成豚ロースのキムチ炒め定食860円
熟成豚ロースかつ定食810円
熟成豚ロースかつの玉子とじ鍋定食860円
鶏竜田揚げとポテトのねぎソースたっぷり野菜の定食800円
炭火焼き鶏のオレンジぽん酢定食790円
鶏の竜田揚げオレンジぽん酢定食780円
鶏と野菜の黒酢あん定食780円
チキンかあさん煮定食700円
大戸屋風チキンカツレツ特製和風デミソース定食770円
特選大戸屋ランチ620円
梅おろしチキンかつ定食680円
炭火焼きハンバーグのおろしぽん酢定食790円
炭火焼きハンバーグの特製和風デミソース定食820円
真だらと野菜の黒酢あん定食790円
雑穀ご飯と海老たっぷり根野菜の塩スープ鍋定食800円
大戸屋風海老しんじょ入り塩スープ定食790円
大戸屋風海老しんじょ揚げ定食820円
炭火焼きアラスカ産天然紅鮭定食ねぎ味噌添え800円
炭火焼きさば定食710円
炭火焼きしまほっけ定食790円
炭火焼きトロあじの開き定食790円

 どれがうまそうに見えるかなあ。

 大戸屋はうまそうに見えるのかな。逆になんかめんどくせーメニューだなあと思ったりもするのだけども。(^^;

 しかしまあ、例えばこれが1つの皿に載っていれば「○○プレート」と呼ばれるだろうし、方形で仕切りのある器に入っていれば「△△弁当」になる。

 って、じゃあ結局、入ってる器で変わるってこと?

 そうですよ。名前なんてそんなもんだし、名前で実態だって変わる。

 鰻重と鰻丼が違うのと同じだよ。あれを同じと言っちゃいけない。

 カレーライスとライスカレーだって、名前が違うのなら違うものだ。

 妖怪と同じ。名前こそ実態。

 だから大戸屋のメニューは他の店のメニューとはやっぱり違うものだ。

 そしてもちろん、だからこそ「おかず定食」は面白い。

 ……って、何言ってんだ私は? (^^;

突然食いたくなったものリスト:

  • チキン南蛮(但しやよい軒でないもの)

本日のBGM:
マドンナ /チャゲ&飛鳥

イントロのフレーズはそのまんま「ヴィーナス」のパクリなんだけどね。きっと翌年にバナナラマがカバーしてヒットしちゃうなんて思いもよらなかったんだろうなあ。





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 ふと思い出したので忘れないうちに書いておこう。

 私は富士宮やきそばが好きなのだけども。

 富士宮やきそばには「富士宮やきそば学会」という組織があり、そこが「富士宮やきそば」というブランドを管理している。

 サイトには「商標」というページがあり、以下のような記述がある。

「富士宮やきそば」について

「富士宮やきそば」および「富士宮やきそば学会」は、NPO法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗(富士宮やきそば学会母体)の登録商標です。

富士宮やきそば管理運営会社 株式会社プロシューマーが、商標等の管理を行っています。

無断でその名称を使用して商売(販売)をすることはできません。

「富士宮やきそば」という名称を使用したり、「富士宮やきそば」を店のメニューに取り入れて商売(販売)するには次の手続きが必要です。

1.富士宮やきそばの焼き方だけでなく、富士宮の文化・歴史・観光などについても学ぶ「富士宮やきそばアカデミー」を受講し「麺許皆伝書」を取得する。(毎年1回11月開催)
 ※「富士宮やきそば学会」はまちおこし団体です。富士宮市自体を学びそのPRにも務めていただきます。
2.店名(会社名)住所などを富士宮やきそば学会に登録する。(登録料3,000円)
登録することにより富士宮やきそばの幟旗を購入することができます。
(幟旗1枚 4,500円、ポールは別売り)
3.富士宮の製麺会社(マルモ食品、曽我めん、叶屋、木下製麺所 )と仕入れ契約を交わす。
4.売り上げに対する商標使用料(ロイヤリティー)契約を交わす。
※ 無断で商標を使用すると法律により罰せられます。
※ 「富士宮のやきそば」や「富士宮やきそば風」など類似しているものも処罰の対象となります。

 なるほどなるほど。
 実際、今の「B級グルメブーム」の中で「富士宮やきそば」の知名度は抜群で、夜店などでも単なる焼きそばをで「富士宮やきそば」と名乗って少しでも売上を上げようとしている店はいくらでも見かける。しかしそれを野放しにしておいてはブランドのイメージも何もあったもんじゃなくなるのだろう。

 で、ふと思った。

 私はシマダヤの富士宮やきそばも好きなのだ。

 しかしシマダヤは麺のメーカー。
 「3.富士宮の製麺会社(マルモ食品、曽我めん、叶屋、木下製麺所 )と仕入れ契約を交わす。」なんてことをやってるのかと。

 結論から言うと、やってない。

 ここで書かれている条件は、「個店で焼いて販売する店への条件」だそうで、加工食品として販売する商品に名前をつける場合には別の基準があるらしい。

 なるほどねえ。

 まあ商売としてはわかる。うん。

 ただ、この3つの会社のいずれかの麺が使われていると思って買う客だって、以内とも限らないんじゃないかなあ。

 微妙なモヤモヤ感が残る。無害ですが食べられません的な何か。

突然食いたくなったものリスト:

  • ホワイト餃子

本日のBGM:
Halloween /HELLOWEEN

YouTubeのこれは、13分の曲をオンエア用にズタズタに切り刻んでメンバーを激怒させたバージョン。(^O^) かつて『POPベティハウス』に出演したデーモン小暮がこの曲のビデオを「お気に入り」だと紹介していた。





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 昨日からの流れで。
 炭水化物+炭水化物バンザイ。

ソース&パン
 

キャベツメンチカツパン(ヤマザキ)


お好み焼き風パン(ヤマザキ)

 ブルドックがメンチカツでイカリがお好み焼きってのが、なかなか適材適所的でいいじゃない。(^O^)

 関西以外でウケを狙うならイカリではなくオタフクを使うところだろうけども、イカリはブルドック傘下なのでその関係なんだろうな。

 どちらがウマいのかと聞かれれば、キャベツメンチカツパンの方がウマかったと答えるかな。でもまあ、どちらも褒めるほどにはウマくない。

キャベツメンチカツパンの話は以前、「適当食品」で書いた。そこで書いてる話だけど、このパンをアルファベット表記するとなると、

cabbage minsed meat Côtelette pão

 という英語、フランス語、ポルトガル語が入り交じったわけのわからんことになる。いいねえ、このカオス状態。


コロッケ&パン

 

北海道男爵コロッケのパン(セブンイレブン)


コロッケドッグ(ファミリーマート)

 北海道男爵コロッケのパンは濃厚ソースをくぐらせたコロッケが入っている。
 コロッケドッグはコロッケのコロモにケチャップソースが染み込ませてあり(くぐらせた?)、さらにパンにはマヨネーズが一筋塗られている。
 つまり酸味をセブンイレブンはソースで、ファミリーマートはケチャップ&マヨネーズで出していると。

 これは圧倒的に北海道男爵コロッケのパンがウマいなあ。

北海道男爵コロッケのパンについては以前、「ソースを示せ」で書いた。


おまけ


ジューシーお好み焼きパン(セブンイレブン)

 これはいろいろわけがわからんかった。

 オムレットみたいな生地(甘くはない)にソースが塗られ、かつお節が振ってある。で、中には焼きそばが詰められている。
 ちょっとお好み焼きにはほど遠い。
 まだヤマザキの方がお好み焼きパンと言ってるだけ謙虚だ。
 わざわざ名前に加えている「ジューシー」も、ちょっと意味が分からない。
 まずジューシーではないし、そもそもお好み焼きに「ジューシー」という価値観はないわけで。

 これが例えば「カリふわたこ焼き」的な表現であれば、その妥当性(「外はカリッ、中はトロッ」っていうたこ焼きが本当にウマいかどうか)は別として、それでもまあわかる。世間的にそういう価値観を持っている人もいるだろうと予測がつくので。

 これは単なる少し変わった焼きそばパンと捉えた方がいいように思う。

 ウマいか?といわれれば、そこそこと答えるかな。でもちょっと高いね。

突然食いたくなったものリスト:

  • すし源の一本穴子寿司

本日のBGM:
Don't Say lazy

やたらカラオケで聞く。(^O^) けいおんは見たことないんだけど。リフの重さがいいなあ。





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 関西には「お好み焼き定食」がある、という事実は関西以外の人間にはそれなりに驚愕らしい。

 「炭水化物+炭水化物」じゃないか、何だよそれ?と。

 実際、「お好み焼き定食」は既に「ネタ」の領域に入っており、「お好み焼き定食」でググってみれば上位にこんなのが出てくる。

痛いニュース(ノ∀`) : 【大阪】“本当にあった、お好み焼き定食”…「炭水化物と炭水化物。この組み合わせは理解しにくい」
関西のお好み焼き屋で出るお好み焼き定食って何だよ お好み焼きおかずに米が食えるかボケ
お好み焼き定食? - Yahoo!知恵袋

 とはいえ別に、私たちは栄養だけの食卓を望んでいるわけでもないし、おかずの主成分がどうだから食べるのを[食べよう|やめよう]と思っているわけでもない。そもそも「炭水化物+炭水化物」なんてモノイイは栄養還元主義であって、そんなものは食の楽しさ、奥深さを語るにはあまりに小さな尺度にすぎない。


資料映像:お好み焼き定食(Google画像検索)

 現に世の中にはコロッケパン、コロッケ弁当、焼きそばパン、コロッケソバ、焼きそば定食、ラーメンライス、うどん&かやくご飯、力うどん、おかゆライス(^O^)……と、いろんな「炭水化物+炭水化物」が溢れているわけで、それぞれ、「炭水化物+炭水化物」だから[いい|悪い]なんて尺度から生まれたものじゃない。
 それぞれに「こうやったらうまいんじゃないの?」と思う人間がいて、それがたまたま栄養素でいえば「炭水化物+炭水化物」だっただけで、それを「いいじゃん」と思う人間がいたから成り立ったメニューだ。
 だから、「その組み合わせ、美味くないよ」という理屈ならよくわかるけども、「炭水化物+炭水化物だから」なんて理屈は、「へへへ、そうやって言いたいだけでしょ? あなた」としか思わない。


資料映像:おかゆライス(『究極超人あ~る』)

 だから別にこれは、関西に限った現象ではないだろう。
 焼きそばパンやラーメンライスなんて、ほんとどこにでもあるもんね。
 たまたま関西には特有のコナモン文化があり、「お好み焼き定食」が目立ちゃったってだけだよ。

 ……と、さはさりながら。

 ひょっとしたら関西は、他よりも「炭水化物+炭水化物」に対する許容範囲が広いのかな、と思う瞬間がある。

 というのも。

 うむ。

 これ↓はあるラーメン屋の貼り紙。


おかずは御飯の方だ!

 もうね。

 目からウロコっすよ。

 ほんと、ようくわかった。
 「ラーメンをおかずに御飯を食べる」という考え方そのものが傲慢なんだよ。

 うむ。

 御飯をおかずにラーメンを食う。

 これだ。

 うむ。

 やはり、そういう土地なんだよ。\(^O^)/

 ちなみにあれだ。
 お好み焼きはフワフワの方がご飯に合うと思う。
 ところがフワフワのお好み焼きって作るのが難しいので、関西以外ではたいていサクサクのお好み焼きしかないし、だから関西以外の人間はそれがお好み焼きだと思い込んでいるフシがある。

 それも関西以外で「お好み焼き定食」が理解されにくい原因のひとつかもしれん、とか、ふと思った。確証なし。

突然食いたくなったものリスト:

  • あきちゃんのお好み焼き定食

本日のBGM:
For Whom The Bell Tolls /METALLICA






 某店で話してて出た結論。(^O^)

 真の大阪ラーメンとは何か?

 道頓堀本店だけで「1日に5000杯を売り上げたこともある」(※)というかなり信じ難い伝説を持つ金龍こそ、もし「大阪ラーメン」があるとすれば、それではないのかと。
※『ぴあBOOK ~大阪・兵庫・京都・滋奈和~ 本当においしい店(1) ラーメン101店』(ぴあ)より。

 大阪の人間であれば1度は食べたことがある金龍ラーメン
 24時間営業。道頓堀のほぼ中心地にある。メニューはラーメンとチャーシューメンのみ。
 好き嫌いや評価は別として、単に「食べたことがある」人の数だけでいえば、この店は大阪で圧倒的なんじゃなかろうか。
 しかも多くの人にとって、それはただのラーメン体験ではなかったはず。

 ミナミで呑む。
 ヘベレケになり、締めに金龍でラーメンを食う。

 ニラ、キムチ、ニンニクが入れ放題。入れ放題だから豚骨スープがどピンクになるまで入れてしまう(白濁スープに真っ赤なキムチでピンクになる)。下手したら麺よりもキムチの方が多いんじゃないかと思うくらいドババッと入れる。タダだから。もちろん味の原型は残らない。しかし酒で味なんてわからなくなってるので何の問題もない。
 これが金龍の味。

 このとき、終電が既に出ちゃっているかどうかはシチュエーション次第だ。

 そしてリバース。
 ヘベレケでそれだけ食えば当然の結末。
 電信柱に染みついた夜。

 ここまでが一連の流れ。
 誰もが一度は経験があるはず。

 akkinennさんが言ったとおり、

呑んで、食って、吐くまでが金龍です。

 そう。

 大阪人であれば誰もが覚えがあるはず。

 つまり、こういうことだ。

 博多ラーメン、札幌ラーメン、東京ラーメン、喜多方ラーメン、徳島ラーメン、和歌山ラーメン……、さまざまな当地ラーメンは、結局はラーメンに過ぎない。

 しかし金龍ラーメンとは決して「金龍ラーメン」(¥600)という単なる物質を指さない。
 「金龍」という行為を指す。
 言い換えれば、こうだ。

他のご当地ラーメンはラーメン、大阪ラーメンは生き方であると。

 そういうことだ。
 大阪が世界に誇るHMバンド、MANOWAR師匠もこう言っている。

☆Other bands play (他のバンドはる)
 Manowar kill! (マノウォーはる)

── MANOWAR「Kings Of Metal」

 うむ。

 呑んで、食って、吐く ── これを全部ひっくるめて「大阪ラーメン」。

 そういうことだ。

 大阪ラーメンは30年も前に、もうとっくに完成していた。
 あまりに身近すぎて、みんな気づかなかっただけなんだよ。

 青い鳥は結局、自分の家にいたってわけだ。

 冗談だよもちろん。

 「大阪ラーメン」の話についてはこちらもどうぞ。⇒「「大阪ラーメン」ですか。

突然食いたくなったものリスト:

  • おにぎり

本日のBGM:
かけめぐる青春 /ビューティー・ペア

一応言うておく。この名前は冗談ではない。
繰り返す。これは冗談ではない。
これは冗談ではない。これは冗談ではない……





 餃子の王将のCMでは、餃子は1日100万個ということになっている。

http://www.ohsho.co.jp/

 これはずいぶん前からそうだったような気もする。

 YouTubeにあったこの↑CMはかなり古いそうだ(ついてるコメントを見ると25年前とか書いている)。

 ほんとにこのときからずっと「餃子1日100万個」が今でも変わってないのか、どうも腑に落ちないが、まあ「公式発表」(^O^)を信じるしかあるまい。

 餃子の王将チェーンが1日に100万個売り上げるのなら、1店舗あたりはどのくらいなのかを計算してみた。

 上記公式サイトの会社概要によると、平成22(2010)年3月31日現在のデータとして、直営店364店舗、FC店191店舗とある。つまり合計555店舗。

 ということは、



 平均して1店舗辺り1801.8個の餃子が売れることになる。これは何人前かというと、1人前6個入りだから、



 1店舗あたり1日300.3人前売れていることになる。
 では売上高は?
 餃子の王将の餃子は関東・東北地区とそれ以外では値段が違う(関東・東北は220円[税抜き]、それ以外は200円[税抜き])。
 とりあえず低く見積もって全部200円[税抜き]だとすると……、



 餃子の王将は餃子だけで1店舗あたり1日で60000円(税込63000円)の売上がある、という結論になる。

 妥当な数字だよね。

 凄いなあ。

 おまけ。

CR餃子の王将 パチンコPV動画
 

突然食いたくなったものリスト:

  • ういろうとお茶

本日のBGM:
All Or Nothing /TALISMAN
Addicted to That Rush /MR.BIG
Live Wire /MOTLEY CRUE
Gimme Your Love /B'z

All Or Nothing /TALISMAN 聴いてると、イントロからAddicted to That Rush /MR.BIG によく似てるなあ、途中はLive Wire /MOTLEY CRUE だよなあ、と。で、Live Wire といえばやっぱりGimme Your Love /B'z は出てくるわけで。(^O^)


Motley Crue -




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名前があるからこだわってしまうんだ。時間ときを超えて、瞬間に生きるんだ!!

── 岡本太郎。

 そうは言っても我々凡人は、どうしても名前に囚われてしまう。

 関西ローカルのとんかつチェーンといえば「とんかつKYK」。

 このびみょ~~~なCMで、関西ではおなじみ。なじんじゃってる。

とんかつKYK

 ふ~~~ん♪

 関西の多くの人間は「そんなもの」だと思って何も疑問を持たないが、一部の人は「『KYK』ってどういう意味?」と思うようだ。

 で、疑問を店でぶつけてみる。

 すると、

「『Keep Your Kindly』の略です」

 という答えが返ってくる。

 意味は『心からのおもてなし』だそうだ。

#ほんまにそうなるんかな……? (^^;

 駄菓子菓子。

 これは後付けの略称で、元々は「瓦町洋裁研究所」の略だったという面白い話。

 創業時に出店した場所がもともと「瓦町洋裁研究所」だったのだとか。

 それをそのまま使ったと。
 わけわからん。(^O^)

KYK
曲田商店 - Wikipedia

 そういえば京都の老舗ラーメン店「天天有(てんてんゆう)」も、創業店舗の前の店が残していった看板をそのまま流用したからこの名前、という話を聞いたことがある。
#ちなみに「天天有」という言葉は「上には上がある」という中国の諺だそうだ。

 こだわらない人はこだわらないんだねえ。

 とはいえ、普通はこだわってしまう。

ラーメン二郎三田本店のオヤジさんからお知らせ

ラーメン二郎三田本店のオヤジさんより、以下お知らせです。

「ラーメン二郎武蔵小杉店」は開店後、オヤジさん(ラーメン二郎)との約束があるにも関わらず、店主自身がラーメンをお客様へ提供すべきところを、店主自身が店頭に立つことなく、他人員がラーメンを作り提供している点。

店主自身により「526(こじろう)」といった別ラーメン店を開店。

「ラーメン二郎」のラーメンと酷似しているうえ、名前も「ラーメン二郎」を想起させる点があります。

オヤジさん(ラーメン二郎)は、武蔵小杉店主に、これらの事実関係の確認と何故このようなことをしたのか、幾度となく説明を求めましたが、武蔵小杉店主はこれを無視し(説明も拒否し)、自らオヤジさんとの約束を破ったことを認めました。

基本的な「ラーメン二郎」グループの約束事を反故にする上記のような対応に、止むを得ずオヤジさん(ラーメン二郎)は12月23日付けでラーメン二郎グループを破門としました。

「ラーメン二郎武蔵小杉店」および元店主(代理食品提供者)は、今後一切、「ラーメン二郎」と関係を持つことが無いそうです。

以上、ラーメン二郎三田本店オヤジさんからのお知らせです。

 ラーメン二郎はこちらではほとんどない(しかし最近はやたら「二郎系」が増えてきた)のであまり実感はないが、かなりの人気店グループであることは知られている。

 ただ、おそらく通常のFCチェーンではないんだろうな。いわゆる「のれん分け」で。
 グループ内の決めごとなども契約書でがっちりと言うよりは口約束に近いんだろうな。そしてこれまではそれでうまくやってきた。

 そういうシステムは誰も変なことをしない場合は何の問題もないけど(当たり前)、いざという時になると弱いね。
 FC契約なら契約解除と共に屋号も返上ということになるのだろうが、二郎の場合はおそらく法律的には何の手立てもないんだろう。

 「破門」なんてのを出してきたってことはきっとそういうこと。

 どうしようもないんだろうなあ。

 この「破門」は、破門そのものよりもそれを公表することに一定の効力はあるんだよね。というか、公表しないと全く効力がないという。

 この店も、もし「二郎」を名乗っていなければニセモノではなかっただろうに、二郎を名乗り、しかも「オヤジさん」に破門され公表された瞬間からニセモノになった。

トマトはトマトである限り本物である。それをメロンに見せようと思うから偽物になる。

── 相田みつを。

 というやつだ。この店長はこのまま「二郎のニセモノ」のまま暮らしていくのだろうか。
 それもまた人生だし、それなりにお金も儲かるんだろうけど、いいのかなあ。

 ずっとバカにされる人生のような気がする。

 スパっと名前を捨てて自分というホンモノになればいいのにね。

 ……と思って現在はどうなってるのかググってみると、


ラーメンこじろう 武蔵小杉店 (526 【旧店名:ラーメン二郎 武蔵小杉店】)

 とある。あらら。上記の「お知らせ」から、「ラーメン二郎武蔵小杉店」とは別に「526(こじろう)」という店舗も出店したのだと想像していたのだけども、「ラーメン二郎武蔵小杉店」そのものが「「526(こじろう)」に改名したということなんだな。

 カッコ悪ぅ。
 「破門」までされて公表されたんだから、もう心機一転すればいいのに。
 この名前でいる限りずっとつきまとうのに。

 同じようなラーメンを出し続けるのならそれもさほど不利には働かないのかな。
 まあいずれにせよ、この人はそういう人生を選んだってことね。

 うむ。

 とりあえず、ラーメンに罪はない。

 つけ麺野郎なんて素敵な名前の店もあった(過去形)。⇒「つけ麺野郎@川西市


麺処 つけ麺野郎(閉店)

 この店は結局、この名前で得することがあったんだろうか。

 現実には全然ダメな店だったけども、もし仮にこの店がそこそこうまいものを出したとすればどうだったか。
 こういう名前をつけてしまった以上、おそらくどんなにうまいものを出してもやっぱり浮上はできなかっただろう。

 それは客がこの名前に卑しさを感じるから。
 そういう店への評価は、普通以上に厳しくなる。普通のものを出してても「マズい」、うまいものを出しててもせいぜい「普通」だ。来る客は「ネタ」として来るのだから、味なんてまともに見てくれない。そんな店になる。
 元ネタの店を知らない人が「そこそこいいやん」と思っても、その人に対して「え? あの店、●●って店の…」なんて言ってバカにする人もいるかもしれない。どうであれ、マイナス要因にはなってもプラス要因にならんわな。プラス材料はないもの。

 店主が「それは違うんだ」といって信念を語っても、まあ無駄だろう。そう思った人1人1人に説明して回るわけにもいかないんだから。
 つまり店主がどう思っているかではなく、どう見えるか。それを考えないネーミングなんて、マーケティングとして有り得ない。

 先日の「大阪ラーメン」も、○丈中華そば(東大阪高井田風)も、名前が違えば全然印象は違うはずだ。しかし囚われる。

 岡本太郎のようにはいかないんだよなあ。

突然食いたくなったものリスト:

  • 鯛のアラ炊き

本日のBGM:
博多山笠女節 /長山洋子
Heartbreaker /LED ZEPPELIN
お江戸の火消し

た、確かにこれは……、LED ZEPPELIN! で、こういう曲を聴くとやっぱり「お江戸の火消し」も思い出しちゃうよね。(^O^)





 現在、日本では「キャラ弁」というジャンルが定着しているらしい。
 みんな知ってるだろうから「キャラ弁」の説明は省略。

 で、たまにある「サッカーのり」。まんまるのおにぎりを作って、それに巻けばサッカーボールおにぎりが簡単にできちゃうというナイスな商品で、いくつかのメーカーから出ているようだ。

これとかこれ

 こういう↓ふうにあらかじめ海苔がカットされていて、


サッカーのり

 それをまんまるに握ったおにぎりに巻くとこうなる。


サッカーボールおにぎり完成形

 今時、こんな古いデザインのままのサッカーボールが子供たちにどれだけ認知されているのかよくわからないが、多くの人にとってはこれこそがサッカーボールの模様だろう。

 これはなかなか面白い。

 サッカーボール型の立体の展開図はこんな形↓なのだけども、


サッカーボール型の立体の展開図

 サッカーのりの場合は白(五角形)の部分は不要(ご飯の白をそのまま使えばいい)なので、六角形の部分だけがあればいい↓。


サッカーのり。巻くときはAとBを合わせるように設計されている

 しかも普通の立体であれば球形ではなくカクカクになるのに、おにぎりの場合は海苔&ご飯というアバウトさでちゃんと球形に仕上がる。(^O^)

 ステキだ。

 あらかじめカットしてある海苔を巻くだけだから楽だし、お母さん方にはありがたいアイテムだろうと思う。

 ただ難点?は、おにぎりの大きさがこの海苔の大きさに依存してしまうことだ(この海苔が巻けるくらいのちょうどいい大きさでないといけない)。

 実際、川島屋の商品にはご飯をちょうどいい大きさに丸めるためのプラスチック型がついているという親切さだ。(^O^)

 まあ実際のところ、このおにぎりを喜ぶ年代にこの大きさはマッチしているのだろう。

 ただ。

 そんなに多くはないかもしれないが、このおにぎりを食べたいけどこんな小さいのはイヤ!って人もいるのではないかと。
 あるいはもっと小さいのをたくさん作りたい!なんてニーズもあるかもしれない。
 私はもうちょっと大きいのがほしい。

 というわけで、自分の好きな大きさのおにぎりに合う海苔をカットするためのテンプレートを作ってみようかと。
 つまりそういうカット海苔は店では売っていないので、プラ板で型を作っておいて、それに合わせて自分で海苔をカッターで切れば、自分の好きな大きさのサッカーボール型おにぎりが作れるという寸法だ。

 というわけでpdfを作ってみた(といっても六角形を並べただけだけど)。画像をクリックするとpdfが開く/ダウンロードされる。


テンプレートα型 pdf-12KB


テンプレートβ型 pdf-5KB

 あらかじめ切ってある製品版サッカー海苔の楽チンさに比べて、かなり面倒くさいけどね。まず自分でテンプレートを作って、それを使って海苔を切って作るんだから。
#かといって焼き海苔に直接プリントアウトするような真似はやめた方がいいぞ。
 本当は上図に描いたようにABの切りカキを入れたいところだけども、おそらくこれは海苔屋さんが工夫して開発した部分だと思うので、敬意を表してこのテンプレートには入れていない。

 このpdfをプリントアウトして好きな大きさを選び、プラ板をこの図通りに切ればテンプレートの出来上がり。
 テンプレートα型はいろんな大きさのを入れておいた。テンプレートβ型は1つ。β型の方は拡大/縮小で自分の好きな大きさにできるように。

※普通はプリントアウトした紙に透明プラ板を重ねて紙の線に沿って切ることになるが、世の中には直接インクジェットプリンタで印刷できるプラ板もある。

 このテンプレートで切ればこんな↓感じで海苔が無駄のないように使えるので、数枚重ね&1面を無駄なく使えばかなり大量のカット海苔が出来上がる。


まるでエッシャーだが。

 だから一度作っておけば結構永く(飽きるくらいまでは(^O^))もつんじゃないかな。

インクジェットで印刷できるプラ板

 なかなか便利な商品があった。

 「インクジェットプラシート IJPP-PS1-005」(Amazon)

 このプラ板なら直接インクジェットプリンタで印刷できるので、今回のようなテンプレートを作るには便利ですな。

 ただ、この商品の本来の用途は今回のようなものじゃない。

 昔、プラ板にいろんな絵を描いて、それをオーブントースターで熱してキーホルダーとか作ったよね。
 私はガキの頃、ドラえもんやチャゲ&飛鳥のイラストのキーホルダーを作った記憶があるよ。

 あれを手書きじゃなくてPCからプリントアウトしたもので作っちゃおうよというのがこの商品のコンセプト。

 つまり、写真や絵など、昔の手書きでは考えられなかったクォリティのキーホルダーを作ることができると。

 いいねー。ときめくねー。

 実際にこれを使ってみた人のレポートを見つけた。

好きな画像を懐かしのプラ板に プリントアウトでプラ板作り
インクジェット対応の収縮プラバン

 をををを楽しそう。

 一部だけ今回のサッカー海苔テンプレートに使い、あとはこういう使い方でいろいろ遊んでみるというのも面白いかも。

 オリジナルのケータイストラップやらなんやら。

 ただ、ちょっと高いのと、どうもメーカー在庫切れっぽい。

 これ↓は今でも売ってる。

ELECOM ナマエキーホルダー EDT-NMKH

 ただ、カスタマーレビューを見るとハガキサイズが2枚だそうだ。製品写真ではA4くらいに見えちゃうけど。

サッカーボール型のペーパークラフト

 サッカーボール型のペーパークラフトといえば、こんなステキなものが「月探査情報ステーション」というサイトにある。

サッカーボール型惑星ペーパークラフト

 どんなのがあるかというと、例えばこんなの。


上からサッカーボール型金星儀
サッカーボール型地球儀1
サッカーボール型木星儀
サッカーボール型土星儀

 どうだ、これもステキじゃないか。(^O^)
 特に土星儀が、なんとも微笑みを誘う。

 で、ペーパークラフトといえば。

 twitterで流したら結構反応があったのでここでも紹介しておこう。

ペーパークラフト(生物教材製作所)


左がT2、右がT4

 バクテリオファージのペーパークラフトなんて見たことある? (^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 鴨のタタキ

本日のBGM:
A New Style War /浜田省吾






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 事の起こりは、私のこのツイートだった。

いっぺん、この寿司を食ってみたいんだけどねえ。


 このパッケージの写真を、私は寿司だと思ってたのだな。
 しかしこれは「スパムおにぎり」「スパムおむすび」と呼ばれる、ハワイや沖縄ではメジャーなメニューだそうだ。基地の食べ物、という感じ。
 シランカッタ。もちろん食べたことはない。

 このツイートには結構反応があって、「おいしい」「近所のスーパーで売ってる」などと教えてもらった。

 そして、こんな動画も。

 ご飯を型に入れて固める作業は下の動画では透明の専門の型を使っているのだけども、やっぱり上の動画の、入ってた缶を使うやり方がいい感じよね。

 こんなのまで見たら、食べたくなっちゃったよ。

 この数日、「突然食べたくなったものリスト」はずっとスパムおにぎりだ。(^O^)

 というわけで作ってみた。


冬なので脂が白いねえ。ちょっと湯煎して肉を取り出した。


うわわわ。


加減がわからなかったから6枚に切った。
今考えると味が濃いので8~10枚くらいで十分。



twitterでかなり塩分がキツいと聞いたので塩抜き。
こういうやり方でいいのかどうかよくわからぬまま。



一度肉を上げて、フライパンには油を引かずに焼く。


脂が多いので油がいらないというわけ。
焦げ目がつくくらいに焼く。この後砂糖&醤油を投入して照り焼きに。
手早くやらないと焦げちゃうので写真撮ってる余裕なし。



空き缶にラップを敷く。


ご飯を詰めて固める。これしないとかなり弱くなる。動画のように後でラップの上から握ってもいいと思う。「おにぎり」だけど米には塩を混ぜない。スパムそのものの塩分で十分なので。


焼いておいた卵焼きを敷く。


照り焼きスパムを敷く。このあとラップをかぶせ、上から指で押し固める。


取り出す。


こんな感じに切った海苔を巻く。


完成。

 おおおおお、結構うまい!

 いやはやまったく。びっくりだ。
 正直、さほど期待はしていなかったのだが。(^^;

 最初にパッケージで見た写真の縮尺がよくわかってなくて、私は勝手ににぎり寿司くらいの大きさを想像していたのだけども、よく考えれば缶の大きさから考えてこの大きさになるわなあ。結構詰めてるので、1個のスパムおにぎりでお茶碗1杯弱くらいのご飯の量がある。

 じゃあ米の量が多いかといえば、食べてみたらそうでもなかった。

 そのくらいスパムの味が濃いのだ。(^^;

 写真のとおり玉子アリと玉子ナシの2種類作ったのだけども、この味の濃さを受け止めるという意味で、玉子アリの方が全体のバランスはよかったと思う。
 次作る時も玉子は入れるなあ。
 玉子アリは邪道だという声もあったけれど。(^O^)

 スパムの空き缶で型を取るのも楽しかった。
 量もそうだけど、ご飯はよく詰めないと形も崩れると思う。

 照り焼き風の味付けもアリですな。
 ノリも、要らないんじゃないかという声もあったが、やっぱりあった方がいいと思う。

突然食いたくなったものリスト:

  • スパムおにぎり

本日のBGM:
Take No Prisoners /MEGADETH






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 1年ほど前にこのブログで「あなたは豚まん(肉まん)に何をつけて食べますか?」というアンケートをやった。

 あのフォームは現在でも有効で、ここを訪れた人がたまに投票してくれているようだ。久しぶりに見てみたら、なんと100票を超えていた! みんなありがとう。m(_ _)m

 そうか、「何もつけない」派が一番多いのかぁ。

 私はどうしても何かをつけてしまいたくなるよ(私は醤油+カラシ派)。

 しかし誰だ、「けち」とか「ガン(眼)」とか。そういうネタは要りませんぜ。(^O^)
 しかし「ガン」にわざわざ「(眼)」ってつけてるところがかわいいじゃないか。

 「中国黒酢+唐辛子(サンバル・ナムリックパオなど)」というのもあるね。すまない、「サンバル」も「ナムリックパオ」も知らない。(^^;

 カラシだけの人ってのもかなり多いねえ。

 「何もつけない」「カラシ」の上位2つで55票/106票(2011/01/25現在。以下同様)で、全体の過半数を占めている。

 コンビニで買うと小さいカラシはつけてくれるから、それだけで過半数の人はそのまんまおいしくいただけるというわけだ。マーケティング的に正しいねきっと。(^O^)
 これに醤油をつければ、「醤油+カラシ」(17票)と「醤油」(6票)まで満足させることができて、全体の74%をカバーすることができる。各コンビニ関係者諸氏は是非ご検討いただきたい。

 というわけでこのアンケート、1人1票ということで、まだの人は是非ポチってみてください。m(_ _)m

 関西では「豚まん」、関東では「肉まん」と呼ぶという話はそれなりに有名だけども、では他の地域ではどう呼ぶんだろう?

 「うちの地域ではこうだよ」ってのも、教えていただけるとうれしい。

 豚まんで有名な大阪の「551の蓬莱」は各駅でテイクアウト販売を行なっているが、南海なんば駅構内には買った豚まんなどをイートインできる店がある。

 夜になると発泡酒の缶を片手に豚まんで一杯やっているオジサンを結構見かける。あれはちょっとうらやましくて、ぜひ一度やってみたい。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 老祥記の豚まん

本日のBGM:
19のままさ /浜田省吾

すまぬ、これは単に石原さとみが見たかっただけなんだ。今は反省している。





 こんなブログエントリを見つけた。

味の素の原料は石油からサトウキビに変わったけれど... - 食品添加物の危険性.com
http://tenka99.com/kiken/cat15/cat16/2_1.html

 書いてる人はその筋(^O^)ではそれなりに有名な人らしい。どういう評価かは別として。(^^;

 このエントリでウチからの画像が流用されてる。

 流用そのものは別に構わない。私もやるので。
 ただ、そこに書かれている話があんまりなので、それだけは指摘しておく。

 こういうことを書いているサイトは山ほどあって、ことさらにここを採り上げる理由はないんだけど、これは私のところの画像を使ったという「縁」みたいなもんでね。まあ使用料みたいなものとしてまな板に上ってもらおうと。

 
グルタミン酸ナトリウム(味の素の原料)は石油からサトウキビに変わったけれど、昆布でお出汁をとったようなあのコクのある味が出ることはありません。

グルタミン酸ナトリウム(MSG)は、

・だしの素、漬物、インスタントラーメン
・かまぼこ、ソーセージ、ポテトチップス、
・せんべい

などほとんどの加工食品・調味料に非常に広く使用されています。

 いきなり文脈として意味がわからんねえ。「グルタミン酸ナトリウム(味の素の原料)は石油からサトウキビに変わったけれど、昆布でお出汁をとったようなあのコクのある味が出ることはありません」ってなあ。サトウキビに変わったらコクが出るはずだとか思ってたってことかな。

 MSGでは昆布のダシは再現できないというのは「化学調味料関係のとりあえずのメモ(その1)」で書いたとおりだけども、再現できないのが「コク」なのか「風味」なのかそれ以外なのか、ちゃんと考えてるのかな。「同じ味にならない」というだけの意味で使っているなら、わかりきった当たり前のことをことさら言い募ってるだけってことになるが。

昆布や鰹節、しいたけに含まれる「うまみ成分」はMSGですが、

しかし天然のものとはいえ、グルタミン酸ナトリウム(MSG)を大量に摂取すると身体に異変が起こり、顔がしびれたりひどいときは呼吸困難になったり……

 おいおいおいおい。
 後段は後回しとして、いきなりひどいぞ。

昆布や鰹節、しいたけに含まれる「うまみ成分」はMSGですが、

 なんだこれ?

 これらに含まれるうま味成分はそれぞれ違う。

 昆布のうま味はグルタミン酸。
 シイタケのうま味はグアニル酸。
 鰹節はイノシン酸。
 これを一緒くたに「MSG」とは絶対に言えない。「MSG」はグルタミン酸ナトリウムのことだからね。

 うま味には大きく2系統があることがわかっている。アミノ酸系と核酸系。
 グルタミン酸はアミノ酸系、グアニル酸とイノシン酸は核酸系のうま味成分だ。どうやら筆者はこの2つの区別すら知らないらしい。

 昆布、シイタケ、鰹節のうま味成分はうま味について調べれば最初期に出てくる話で、こんな基礎的な知識もなくえらそうに語っているのかと思うとびっくりする。

※グアニル酸の呈味はイノシン酸と同質で、味の強さが異なるだけ。
※※アミノ酸系のうま味と核酸系のうま味は単独でもうま味が出るけれど、両者を合わせることで格段にうま味を増すことができる(「うま味の相乗効果」)。だから昆布だしと鰹節を足すことはうま味を引き出すのに非常に効果がある。市販の化学調味料=うま味調味料もほとんどはMSGなどの単独ではなくアミノ酸系と核酸系を混合した形で売られている。例えば「味の素」はアミノ酸系:核酸系が97.5:2.5で混合されているし、同じ味の素KKの「ハイミー」や武田薬品⇒キリン協和フーズの「いの一番」は92:8という混合率になっている。

 また「昆布……に含まれる「うまみ成分」はMSG」という部分も、実はおかしい。
 昆布に含まれるうま味はグルタミン酸ではあるが、グルタミン酸ナトリウム(MSG)ではない。

 グルタミン酸ナトリウム(MSG)はグルタミン酸を結晶として引っ張り出すための形であって、昆布だしを昆布だしとして味わうだけで分離しないのならば別にナトリウムにくっつける必要なんかない。(ちなみにこれまで昆布がMSG生産の材料になったことはない)
 だから「昆布のうまみ成分」はグルタミン酸だというのは正しいが、グルタミン酸ナトリウム(MSG)だというのは間違い。

 たったこれだけの短い文章の中に、これだけたくさんの事実誤認がある。
 特にアミノ酸系と核酸系もゴチャマゼにしてしかもうま味を全部「MSG」だと言っちゃうところには、あまりの知識不足とそれを平気で垂れ流せる傲慢さと思い込みの激しさが見て取れる。多分「MSG」って何なのか全く知らず(あるいは知らないふりをして)に書いてるね。

 で、続き。

昆布や鰹節、しいたけに含まれる「うまみ成分」はMSGですが、

しかし天然のものとはいえ、グルタミン酸ナトリウム(MSG)を大量に摂取すると身体に異変が起こり、顔がしびれたりひどいときは呼吸困難になったりします。

1,960年代に中華料理を食べた少数のアメリカ人が食後に炎症を覚え、

・眠気、顔面の紅潮、掻痒感
・頭痛、体の痺れそして軽度の背中の無感覚

などの症状が見られたことから、中華料理は特にMSGを大量に使うので中華料理を食べつづけるとなりやすいということで、中華料理店症候群(CRS)と名付けられたことがあります。

 この文章、正しいのは最後の1文の中の「ことがあります」という過去形の記述だけで、今どき中華料理店症候群(Chinese Restaurant Syndrome)なんてのを注釈なしで持ち出すのは知識のアップデートがないのか他人を騙す意図があるのかのどちらかだろう。
 「名付けられたことがあります」という記述で終わることで読者に何らかの印象を与えようという意図があからさまで、これもあざといやり方だ。

 化学調味料の話になると必ず引き合いに出される中華料理店症候群の話と、「生まれたばかりのマウスに大量のグルタミン酸を注射すると、脳の視床下部の一部の神経が細胞死する」という話のその後の展開は「化学調味料関係のとりあえずのメモ(その4)」に書いた。

 さらに別の資料も挙げておく。
 「天然のものとはいえ、……大量に摂取すると」などというのなら、この数字はどう見るのか。


中野茂『アミノ酸発酵技術の系統化調査』より

 これは各種アミノ酸と一般の食品ののLD50値を表にしたもの。「LD50値(Lethal Dose 50)」とは投与された実験動物の50%が致死する被検物の投与量。つまり急性毒性について調べたもの。これだけ食わせたら半分のマウスが死んじゃうよってことね。表の上にあるものほど、少ない量で死んでしまう。赤○で囲んだのがグルタミン酸。これは他の食品に比べてむしろ安全性が高いといえる結果になっている。

 またMSGについては亜急性毒性試験(ラットを使用、1~3ヶ月連続投与して、体重や内臓諸器官の変化や病理組織学的な検査などを行う試験)、さらにマウス、ラット、イヌを用いた2年間の慢性毒性試験、発ガン性試験が行われ、いずれもコントロールと比較して、全く変化が見られないことが証明されている(太田静行『うま味調味料の知識』)。

 結局、「こわいこわい」と思い続けたい人が、知識のアップデートは陰謀に引っかかるようなものだといって耳を塞いでいるわけだなあ。
 世の中、自分をだまして儲けようとしている悪人ばかりだと思ってるんだろうな。

※しかし初めて見たよ、「1,960年」なんて表記の仕方。(^O^)

天然のうまみは、グルタミン酸ナトリウム(MSG)単体だけではなくて、その他にも色々な成分が含まれていると考えられます。

カップラーメンなどを食べると判りますが、味の刺激が強過ぎて、どうにも私の口にはあわないようです。

 結局好みの問題かよ。┐(´~`)┌

 いやそれはそれとして、「味の刺激」というなら、それはきっとうま味よりも塩分の方だよ。

以下、食品のカラクリ(p198~) 別冊宝島編集部編"今や一大ジャンルに成長した「アミノ酸」をめぐるホントの話"より化学調味料のイメージ払拭に躍起となった逸話などをご紹介します。

化学調味料のことを「うまみ調味料」と言ってくれ、化学調味料業界では、一時、躍起になっていました。

そのため、テレビ、新聞社、雑誌社は無論こと、辞書や教科書をつくる出版社までに出向いて、頼み込んでいたことがあります。

言い分は、

「化学調味料は合成されたものではなく、菌の力で発酵させたものなので、化学という言葉は適切ではない。
 国際的にもうまみ調味料として通っているので、是非、化学調味料という表現はやめてもらいたい」

というようなものでした。

グルタミン酸ナトリウムは、かつては石油から合成法で製造されていました。

現在ではサトウキビを使った(廃糖蜜)を使った発酵法が主流となっています。

 さて、これも卑怯な言い方だろうと思う。

 結局、この文章では、

「元々石油から作っていた『化学』調味料だったくせに、そのイメージを払拭するために悪あがきしている」

 くらいの印象を抱かせようとしているんじゃないのか。

グルタミン酸ナトリウムは、かつては石油から合成法で製造されていました。

 というのは、確かに事実だ。その意味で間違ってはいない。
 しかしだからこそこの書き方には明らかな悪意(あるいは無知)が感じられる。

 まるでMSGは生産当初からずっと石油から作られていて、それゆえに「化学調味料」と言われてきたのだ、それを変えた今、その事実を隠そうと躍起になっている……という話をしているかのように見える。

 しかしそれは事実ではない。

 1909年に世界で最初に商品化されたグルタミン酸ナトリウム「味の素」発売から、一昨年(2009年)でちょうど100年を迎えた。
 その100年のMSGの産業生産の歴史の中で、「石油から合成法で製造」されていたという時期はいつ頃で、そしてそれはどのくらいの量だったか、この人は知っているのだろうか。

 この業界のガリバーである味の素KK(製品としての「味の素」と区別するために会社を指す時はこう書くことが多い。このエントリでは以前の社名の時代の話であってもこう書く)の歴史でいえば、グルタミン酸ナトリウムの生産には大きく3つの方法が用いられてきた。

 最初に用いられたのは池田菊苗博士が特許を取ったタンパク質分解法(加水分解法)。この方法ではタンパク質からグルタミン酸ナトリウムを得る。具体的な原料は小麦、脱脂大豆だった(石油じゃないよ)。
 タンパク質分解法では多くの副産物ができる。小麦デンプンやアミノ酸液。当時はこの副産物にも用途があった。小麦デンプンは紡績業で糊材として、アミノ酸液は醤油の原料として使われた(つまりもしこのやり方をもって「化学調味料」と言うなら、醤油ももちろん「化学調味料」だということになる)。この方法は日本特有の需要に支えられていたわけだ。だからこのやり方には海外では生産が難しいというデメリットがあった。海外にはそんな需要はないから。
 国内でもこの方法はデメリットが大きくなってくる。紡績業が合成繊維中心になり、糊も合成糊材が使われるようになった。しょうゆの消費も頭打ちになる。新たな方法が必要とされた。

 そこで出てきたのが2つの方法。

 1つは昭和31年(1956年)に協和発酵が始めた発酵法。協和発酵はそれまでMSGは製造していなかった。味の素KKをはじめ従来のMSGメーカーにとって微生物の働きを利用してMSGを生産することなど思いもよらなかったことで、これはまさに新参者ゆえの新しい発想だった。発酵法はこれまでの悩みであった大量の副産物から解放されたという意味で画期的な方法だった。発酵法は協和発酵に次いで味の素KKなど他のメーカーも相次いで採用し、現在でもMSG生産の主流になっている。発酵法の原料になっているのが、今でもよく宣伝されているサトウキビ(の絞りカス)。

 ただ、発酵法には1つの不安があった。それは原料調達。業界最大手の味の素KKは戦中には原料調達の困難さからMSG生産から撤退、社名を変更した経験を持つ。戦後は外貨稼ぎのために政府が小麦粉を割り当てたこともあった(アメリカに輸出された)。
 戦争がなくてもやはり原料が農産物である限り供給の不安定さは拭えない。そこでもう1つ採用されたのが合成法という方法。この主原料になるのが石油化学製品であるアクリロニトリル(やっと出てきたねえ)。

 味の素KKはこの2つの方法(発酵法・合成法)をほぼ同時期に採用している。発酵法は多くの企業で採用され現在も主流になっているが、合成法を実用化したのは味の素KKのみ。
 ……ということはつまり、石油化学製品を原料とする合成法を採用した味の素KKでさえ合成法1本ではなく農作物を原料とする発酵法と2本立てだったということ。世の中の全てのMSGの生産が合成法で行われていた時期などないのだ。

 そして味の素KKも、11年で合成法から撤退する。

 その理由はさまざまなものが挙げられている。曰く海外生産が進んでおり国内生産の需要は伸び悩むという見込み、生産から11年経過したため施設の更新コストの増大、四日市(合成法を行っていた工場がある)の公害問題のため新増設は現有設備の放棄と引き換えでなくては認可されない……そして合成法のイメージの悪さ(「コンシューマリズムの動向や、グルタミン酸に対する一部の消費者の理屈ぬきの感覚による好みに合致しないという事実」)による。もちろん合成法だろうと発酵法だろうとMSGとして同じものが出てくるのだから、原料がどうあれ安全性も味も同じなのだけれど。

 コスト面・原料調達面でのリスクヘッジのために合成法も実用化しておくべきだと考えて1つの工場でやってみた……けども石油から作るというイメージは想定以上に悪く、かなり評判を落としてしまった。合成法での生産開始から11年、工場設備を更新する時期に来てるけどそれをする価値があるだろうか? 海外生産も進んでこれから輸出も減るだろうし国内工場はそれほど増えないだろう。となると、このイメージの悪さを突っ切ってまでやる必要あるか? ……みたいなことなんだろうなあ。ちなみに発酵法が主流の現在、原材料の価格が製品価格にモロに反映するので国内にMSG工場はほとんどなくなった。

 ともあれ石油化学製品を原料とするMSGはわずか11年間で姿を消した。味の素KKがやめたということは、日本中で石油化学製品を原料とするMSGはなくなったことになる。
 ではその11年間、それぞれの方式での生産量はどのくらいだったのだろう。


合成法での生産が行われていた時代の生産方式別生産量
※味の素KKの社史にあるデータを私(hietaro)がグラフ化

 年度別でいうと、合成法による生産量は1972(昭和47)年度に全体の23%となったのが最大(13,000t)。11年間のトータルで見ると全体の18%(93,000t)が合成法で生産された。

 ……さて、話を戻そう。

グルタミン酸ナトリウムは、かつては石油から合成法で製造されていました。

 確かに、そうだ。
 しかしその「かつて」とは、1909年からの100年のうち1962~1972年の11年間であり、その生産量は味の素KKという一企業がその期間中に製造したMSGの18%に過ぎない(業界全体の生産量のだいたい15%くらい)。
※この1文、わかりやすいように少し表現を変えました。

※歴史上、合成法によって作られたMSGは11年間で9万3千トンということになる。ちなみに2005年に世界中で生産されたMSGは推定170万トン。

グルタミン酸ナトリウムは、かつては石油から合成法で製造されていました。

現在ではサトウキビを使った(廃糖蜜)を使った発酵法が主流となっています。

一見、化学的に合成されたものではないと錯覚しそうですが、サトウキビにはグルタミン酸が含まれていません。

だから、米を発酵させて作る清酒や麦から作るビールとは訳が違うのです。

糖分をとったあとの廃糖蜜を、グルタミン酸を生成するグルタミン酸菌という菌にえさ(炭素源)として与えます。

サトウキビをいくら発酵させても、昆布からとれるような本物の調味料は出来ないのです。

また、精製する過程で塩酸や界面活性剤といった化学薬品を使うので、化学調味料は化学調味料なのです。

 ん? ナニイッテンダ??

一見、化学的に合成されたものではないと錯覚しそうですが、

 「一見……錯覚」も何も、化学的に合成されてませんが。

サトウキビにはグルタミン酸が含まれていません。

だから、米を発酵させて作る清酒や麦から作るビールとは訳が違うのです。

 米にも清酒は含まれてないし、麦にもビールは含まれてないよ。
 もちろんアルコール発酵と比べて発酵の種類は違うが、そういう話をしているのではないのだな、どうやらこの人は。

 どうもこのあたりは日本語というか、文脈のつながりが無茶苦茶になってくる。

糖分をとったあとの廃糖蜜を、グルタミン酸を生成するグルタミン酸菌という菌にえさ(炭素源)として与えます。

サトウキビをいくら発酵させても、昆布からとれるような本物の調味料は出来ないのです。

 この2つの文のつながりのなさを、本人は本当にわかってるのか?
 まさか、昆布を原料にすれば「本物」のMSGが取れるなんて言ってるわけじゃないよね。

 このあたりになると論理性は全く放棄で、思考停止の読者にイメージだけをすり込もうとしているようだ。

 で、結論めいたものがこれだと。

また、精製する過程で塩酸や界面活性剤といった化学薬品を使うので、化学調味料は化学調味料なのです。

 あれれれれれれれれれれれれ。

 石油から作ってるから化学調味料だったはずだけども。
 なんか話がすり替わってますなあ。

 「途中で化学薬品を使うから化学調味料」って理屈はこれまでこのエントリの中でも全く出てきてないし、世の中にもこんな定義している人はいないだろう(いやしかし、世の中広いからなあ……)。
 この理屈でいっちゃうとたいていのものは化学調味料になっちゃうはずだけども。
 で、そうなるとMSGだけをことさらに「化学調味料」といって非難する特殊性すらなくなるんだけども。

 いいのですかい、それで?

 自分の話を無理矢理通すために、世の中のいろんなものを無理心中のように巻き込もうとしているねえこの人。

 以下、コメントつけないけどバカみたいなので晒す。

アミノ酸で食品添加物に指定されているのは、

・グルタミン酸ナトリウム
・フェニルアラニン、バリン、アルギニン
・ヒスチジン、アスパラギン酸、アラニン
・グリシン、システィン

があります。

アミノ酸飲料のルーツは、ある製薬会社が開発したスポーツ飲料でしたが、
その理由がちょっと面白いです。

「以前、アミノ酸入りのスポーツドリンクがブームとなりましたが、
 元々は医療用の点滴液だったのです。

 しかし、作り過ぎて在庫が溜まってしまい、それを製薬会社会長の
 『瓶詰めにしてドリンクにしろ』の一声で売り出し、
 大ヒットとなったのです。

 ですから、スポーツドリンクは点滴液を飲んでいるのと同じなんです。

 アミノ酸飲料についても同様のことが言えます」

病気でもないのに点滴用の液を飲んでいるとは...。

【参考】食品のカラクリ 別冊宝島編集部編
 

突然食いたくなったものリスト:

  • ボンタンアメ

本日のBGM:
銀の翼 /STARLESS






 今年もゑべっさんに行ってきた。今宮戎。
 時間帯が悪かったのか福娘はあんまり見られなかった。(^^;

 しかし例によって私にはもう1つ楽しみがある。
 屋台の観察。
 去年のは「宵ゑびす」に。

 屋台というのはパーマネントの店舗と違って、大事なのは一瞬の煌めきだ。(^O^)
 それは盆踊りの時にヒヨコやつまらないフーセン細工などを飼ってしまった少年少女なら体で理解していることだろう。

 今この瞬間、人が屋台の前を通り過ぎるほんの数秒が勝負だ。その間に購買意欲喚起⇒購買行動に結びつけないといけない。
 となれば前後の辻褄、整合性などよりも一瞬での感心・欲望喚起が最優先になるのは当然のことで、屋台の食べ物がビジュアル的なインパクトや音、匂いの強いものが主流になったのは当然の帰結だ。

 屋台はそんな刹那的な世界。当然流行にも敏感だ。

 「今」を知るには屋台に聞けと。

 というわけでもちろん屋台の世界ではモーニング娘。、SMAPなんてのは既に影も形もなくなって、AKB48、嵐だけがアイドルだと言わんばかりの勢いだ。

 もちろん屋台で売られる食べ物にも、やはり流行がある。

 去年まで結構な数だった、玉子で巻く(フランクフルトなど)というパフォーマンスや宮崎の肉巻きおにぎりは激減してしまった(というか肉巻きおにぎりは全く見なかったような……)。

 その代わり現在大流行しているのが「ご当地B級グルメ」(あるいはそれに準じて「ご当地グルメ」「B級グルメ」)というキーワードだ。
 もちろん例の「B-1グランプリ」の盛り上がりに乗っかろうってこと。この勢いはなかなか凄くて、何でもかんでも「B級グルメ」と言い切ってしまえば勝ちといった風情さえ漂わせている。

 いいねえ、この節操のなさ。(^O^)

 中でも目立ったのは、そのまんま「B-1グランプリ」の名を冠した屋台。

 そのまんまのロゴを使用しているので、おそらくは「B-1グランプリ」の商標権を持つ愛Bリーグ((社)B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会)からちゃんと公認されているのだろう(「B-1グランプリの商標使用について」)。ただし公認されているのだとすればこれらの屋台は単独店舗ではなくそれぞれ地元の愛Bリーグ加盟団体(厚木シロコロ・ホルモン探検隊・横手やきそば暖簾会、津山ホルモンうどん研究会など)が直接出展しているということになるが。
 ちなみにたとえ「B-1グランプリ」に出場したり入賞したメニューであろうと、(愛Bリーグ加盟団体が出展するのでなければ)単独店舗が「B-1グランプリ」を使うことはできない。「例えば富士宮やきそばを提供するお店が、『B‐1グランプリ2連覇!富士宮やきそば』などとうたって販売すると商標権侵害罪に問われ」るということになる。どうやって公認を取ったんだろう。

 あるいはそこまで行かなくても「B級グルメ」という言葉をわざわざ使っている店もたくさん。「B級グルメ」は一般名詞だけど、これまでそんな表現をするようなことはなかったわけで(看板にはそんなこと書いてなくて、紙などに書いて貼り付けてる店とかもあったり)、「B-1グランプリ」で盛り上がったからという理由は間違いないよね。

 とにかくウチは「B級グルメ」なんだっ!!と。

 昔友人が、

「今、小学生が学校で Timberland とかのフリース着てるとバカにされるんやって。ユニクロじゃないから“ニセモノ”だって」

 なんて話を教えてくれたが、なんかそれ聞いた時と同じ感覚がある。

 ……とはいえしかしそんなことはもちろんどうでもよく、「B級グルメが流行ってるから使う、何が悪い?」という徹底した居直り精神が素晴らしい。

 というわけで、こんなのがあったよ。



「B-1グランプリ」

 この屋台が「B-1グランプリ」の名前を一番活用していた。2010年優勝「甲府とりもつ煮」、2010年4位「十和田バラ焼」(ほんとは8位。ウソつきめ)、2009年第3位「津山ホルモンうどん」、東北B-1グランプリ優勝「横手焼そば」(これもウソ※。横手焼そばが優勝したのは2009年横手大会。東北B-1は「十和田バラ焼」が優勝している)を販売していた。「B-1グランプリ」の商標使用が「愛Bリーグ加盟団体が直接出展する場合のみ」だとすれば、こういう販売の仕方は有り得ないはずで、いやぁミラクルだ。

(※まあウソといってもほんとのところは順位とそれぞれの品名がごっちゃになっただけなんだろうけども。なお、参考のため過去5回の「B-1グランプリ」の1~10位を挙げておいた。⇒このエントリの下の方



「2008B-1グランプリ優勝 シロコロホルモン」


「ご当地B級グルメ シロコロホルモン」






「B級ご当地グルメの祭典! B-1グランプリ シロコロホルモン」

 屋台に書いてあるように「厚木シロコロ・ホルモン」は2008B-1グランプリで優勝している。このメニューはかなり多かったなあ。作りやすいのかな。結構独特の匂いがする。


「B級ご当地グルメの祭典! B-1グランプリ 津山ホルモン焼うどん」


「B級グルメ 津山ホルモンうどん」

 津山ホルモンうどんは第4回B-1グランプリで3位、第5回で4位になっている……が、「津山ホルモンうどん」ではなく「津山ホルモンうどん」。「B-1グランプリ」と名乗ってる方が間違ってる(グランプリへのエントリ品名だから、これは固有名詞だ)。単なる「B級グルメ」と一般名詞に逃げた方がエントリ品名を正しく表記しているところが興味深い。


「B級グルメ ホルモンうどん」(反射で見えにくいけど、右上に書かれている)

 このへんになると僭称しない分かわいいというか誠実というか。(^O^)
 別に「津山ホルモンうどん」というわけではないみたい。「シロコロホルモン」って書かれている紙もあるし、ひょっとしたら「シロコロホルモン」と「ホルモン焼うどん」の夢のコラボかも。(^O^)


「B級ご当地グルメの祭典! B-1グランプリ 横手やきそば」

 上記「津山ホルモン焼うどん」とほぼ同じデザインの屋台。やはりグループで商標使用許可を取ってたりするのだろうか。
 しかしここで食べた横手焼きそばは普通の焼きそばに福神漬けと目玉焼きが混ぜられてるだけの、普通の(しかも味の薄い)ソース焼きそばだった。(^^;



「元祖B級グルメ 富士宮やきそば」

 「富士宮やきそば」は「B-1グランプリ」では第1回、第2回と優勝している。しかしこの屋台では「B-1グランプリ」の文字はなく、一番健全な書き方をしているように思う。

 ……ただ、これも結局は普通の焼きそばだった。

 「B-1グランプリ」という名称と同様、「富士宮やきそば」という名称は「富士宮やきそば学会」が管理していて、いくつかの条件をクリアしなくちゃ「富士宮やきそば」を名乗れないはずなんだけど(他のものもきっとそうだろう)、ここで定義されている麺を使っているとは到底思えない麺だった。残念だなあ。


「元祖ご当地グルメ 仙台牛タン焼」

 「仙台牛タン焼」は「B-1グランプリ」とは関係ないから、この屋台はまさに「ご当地B級グルメ」ブームに横から乗っかるために「ご当地グルメ」という文字を入れてるわけだ。その意味で、純粋に(そして正々堂々と(^O^))流行に乗っかった屋台だといえる。


「ご当地B級グルメ 甲府名物 甲府鳥もつ煮」「ご当地B級グルメ優勝」(提灯)

 「甲府とりもつ煮」は一番最近に行われた2010年9月に厚木で行われた「B-1グランプリ」の優勝メニュー。しかし「B-1グランプリ」の名は使わず謙虚だ。(^O^) とはいえ提灯だけとはいえこれも商標使用的にはアウトらしい。まあしかしこのあたりの控えめさはかわいらしいといえばかわいらしいのかも。


「(B-1)ご当地B級グルメ ひるぜん焼そば」


「B級グルメ 蒜山やきそば」

 こちらは上記「甲府とりもつ煮」が優勝した2010年9月開催の「B-1グランプリ」厚木大会の準優勝メニュー。とはいえ「B-1グランプリ」の名前も出さず正々堂々と……と思ったら、小さくロゴマーク使ってるね。これまた中途半端な(写真上の店)。(^O^)

 こんな中で、「B-1グランプリ」では全然功績がないもののよっぽど「次」を狙いたいのか、やる気満々なのがこの↓メニュー。


「B級グルメの新たな刺客 鶏皮ギョウザ」


「B級グルメ第3弾 鶏皮ギョーザ」(右の板)


「B級グルメ とり皮餃子」

 この屋台的に第1弾、第2弾があったのだろうか。それとも……? あまりよくわからない。「B級グルメ」と書きさえすればいいというところ(^O^)は共通しているけども、それでもフェアネスを感じるよ。一枚板でないところが表記のバラツキからも感じられる。

 そんな中、こんな↓ヤバいのも。


「B-1グルメ 喜多方ラーメンバーガー」

 こちらは「B-1グランプリ」に入賞したこともないのだけども……。「B-1グルメ」かぁ……こりゃ商標使用上、完全にアウトだろうな。(^O^) 去年も同じようなメニューがあったのだけども、その時は「博多屋台名物」とあった。ほんとに名物かどうか知らないけど、まあこっちよりはいいよね。

 以下、無理からに「B級グルメ」を使うの図。


「東京下町 元祖B級グルメ」「あげもんじゃ」

 なぁにが元祖だ。(^O^)
 ちなみにこの屋台は、去年「買わないなら撮るな」と言われた屋台。そういう店はヤな目で見るよ、どうしてもね。今年は言われなかったけどね。

 以下は国際的「B級グルメ」2種。


「“B級グルメ”焼き小籠包 上海名物 生煎饅頭」


「韓国B級グルメ 火のからあげ」

 というわけで、今年は「ブランド化したB級グルメ」の年でした。


 ちなみに「B-1グランプリ」公式サイトによると、これまでの結果は以下の通り。

第1回八戸大会
2006年
2月18日~19日
第2回富士宮大会
2007年
6月2日~3日
第3回久留米大会
2008年
11月1日~2日
1位
富士宮やきそば
(静岡県富士宮市)
富士宮やきそば
(静岡県富士宮市)
厚木シロコロ・ホルモン
(神奈川県厚木市)
2位
横手やきそば
(秋田県横手市)
八戸せんべい汁
(青森県八戸市)
八戸せんべい汁
(青森県八戸市)
3位
室蘭やきとり
(北海道室蘭市)
静岡おでん
(静岡県静岡市)
各務原キムチ鍋
(岐阜県各務原市)
4位
八戸せんべい汁
(青森県八戸市)
すその水ギョーザ
(静岡県裾野市)
小倉発祥焼きうどん
(福岡県北九州市)
5位
小倉発祥焼きうどん
(福岡県北九州市)
厚木シロコロ・ホルモン
(神奈川県厚木市)
駒ヶ根ソースかつ丼
(長野県駒ヶ根市)
6位
青森生姜味噌おでん
(青森県青森市)
浜松餃子
(静岡県浜松市)
すその水ギョーザ
(静岡県裾野市)
7位
とうふちくわ
(鳥取県鳥取市)
たまごふわふわ
(静岡県袋井市)
あいがけ神代カレー
(秋田県仙北市)
8位
富良野カレー
(北海道富良野市)
駒ヶ根ソースかつ丼
(長野県駒ヶ根市)
久留米やきとり
(福岡県久留米市)
9位
久留米やきとり
(福岡県久留米市)
久留米やきとり
(福岡県久留米市)
黒石つゆやきそば
(青森県黒石市)
10位
浜焼き鯖
(福井県小浜市)
横手やきそば
(秋田県横手市)
行田ゼリーフライ
(埼玉県行田市)


第4回横手大会
2009年
9月19日~20日
第5回厚木大会
2010年
9月18日~19日
1位
横手やきそば
(秋田県横手市)
甲府とりもつ煮
(山梨県甲府市)
2位
八戸せんべい汁
(青森県八戸市)
ひるぜん焼そば
(岡山県真庭市)
3位
津山ホルモンうどん
(岡山県津山市)
八戸せんべい汁
(青森県八戸市)
4位
あいがけ神代カレー
(秋田県仙北市)
津山ホルモンうどん
(岡山県津山市)
5位
厚木シロコロ・ホルモン
(神奈川県厚木市)
三崎まぐろラーメン
(神奈川県三浦市)
6位
すその水ギョーザ
(静岡県裾野市)
豊川いなり寿司
(愛知県豊川市)
7位
黒石つゆやきそば
(青森県黒石市)
黒石つゆやきそば
(青森県黒石市)
8位
みしまコロッケ
(静岡県三島市)
十和田バラ焼き
(青森県十和田市)
9位
各務原キムチ鍋
(岐阜県各務原市)
みしまコロッケ
(静岡県三島市)
10位
富士宮やきそば
(静岡県富士宮市)
オホーツク北見
塩やきそば
(北海道北見市)
 

 なお、今年はソースの写真はあんまり撮ってない。
 しかし例年どおりオタフクの圧勝。

 2番目は業務スーパーのPBタカラブネ。同様に業務用のジェフダ。以下ハグルマ、オリバー、イカリ、カゴメ、キッコーマン、ヱビス(千日前にある食材問屋ゑびすやのPBでツヅミ食品によるOEM)……。

 驚いたのはヘルメスソースを使っている屋台があったこと。
 これまで屋台でヘルメスを使ってるのを見たことなかったよ。
 いいものを見せてもらった。


ヘルメスソース


カゴメお好みソース(業務用)←初めて見た
 

突然食いたくなったものリスト:

  • 鶏シューマイ

本日のBGM:
Earth Eater /聖飢魔II






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※infoseekのiswebライトが2010/10/31にサービス廃止になったので、そこに置いてたネタをいくつかこちらにサルベージしときます。

“美味しい”ぎょうざの焼き方
 
  1. フライパン、またはホットプレートを熱し、油を引きます。
  2. 十分温まったら、ぎょうざを並べます。
    ※ただし、このときは中火まで。ぎょうざには片栗粉がある程度ついてる方がいいと思う。
  3. ぎょうざの底がきつね色になったら、水、またはお湯をぎょうざが3分の1のどつかる程度に入れ、フタをします。
    ※つまり、強火でやっちゃうと「きつね色」どころか、黒く焦げてしまうのだ。ここで使うのは水ではなくお湯にしましょう。皮のグルテンがどうちゃらこうちゃらで、水だとちと都合が悪い。お湯を入れたら強火にしよう。
  4. お湯がなくなるまで、じっとまって下さい。(さわらないで下さい)
    「さわらないで」とあるけれど、教えてもらってるときの口頭での説明だと、フタを何度か開けて水の量を確認するのは大丈夫らしい。
  5. 底にぶつぶつと泡が立ってきたら、サラダ油、またはゴマ油をまわしかけて、もう一度フタをして下さい。
  6. 水気が完全になくなり、ぎょうざの底にきれいな焦げ色がついたら出来上がりです。
    ここで焦ってはいけない。フライ返しなどで無理矢理剥がそうとすると、これまでの苦労が水の泡。しばらく火を入れたらぱりっと剥がれる状態になるので、そこまで焦らず慌てず待つ。これがポイントだそうだ。

by ぎょうざの専門店 ぎょーざやさん
大阪府泉南郡熊取町大久保中3-4-7
0724-53-4444
食べログ


店が紹介している餃子の焼き方

 「餃子の焼き方」を調べてみた。

 今回は、素人ではなく「店が紹介している」餃子の焼き方にこだわってみた。
 焼き方を紹介している店は、宅配をやってるところが多いみたい。
(つまり、アフターフォローってわけか)

 この手のリンクでは、恐らく日本一だろうなと思ったりもするが、しかし集めてみて今更ながらわかったのは、「ほとんど同じやんけ」ちゅうこと。(^^;

 具とかにたくさんバリエーションがあるのに、焼き方にはほとんどバリエーションがない(ホワイト餃子系が少し違うだけかな)ってのは、それはそれでなかなか興味深い。

 最初に焼き目をつけるか、いきなり湯などの液体を入れてしまうかなど、細かい違いがあるくらい。

 タレのバリエーションもかなり少ない。

 恐らく最初の3つくらい見たら、他は見なくていいかもね。(^^;;;;;

 順不同。

【追記2010/10】リンク切れのチェックはしてません。かなり古いので結構リンク切れがあるはず。

ぎょうざの満洲
移動焼餃子 太郎
あずみの餃子店
餃子屋本舗
大木フーズ
宇都宮餃子 うつのみや 幸楽
宇都宮餃子園
餃子専門店みんみん(餃子の焼き方動画あり)
餃子倶楽部 上海家
手作り餃子販売 満福餃子
祇園餃子処 泉門天
東京餃子楼
宇都宮餃子館(楽天)
餃子専門の店 好餃子
めさきの飲茶工房(楽天)
大阪餃子倶楽部みんみん(楽天)
餃子の華興(楽天)
餃子専門店 正嗣(楽天)
餃子職人の店 青空餃子店(楽天)
破天荒のぎょうざ(楽天)
手作り餃子のお店 餃子屋
手造り餃子専門店 馬渡餃子
餃子の松山
つるや食品
日本一美味しい餃子の店 櫻館
餃子のテムジン
ホワイト餃子店
本格的餃子専門店 餃子喰人
ラーメン清龍
一口餃子専門店雲龍亭
餃子工房Ron
関西風ひとくちぎょうざ専門店 ちびすけ赤坂本店
こだわり焼餃子 点心爛漫
餃子パーティ専門店 e-餃子
手作り生餃子専門店 義源餃子
手造り餃子 横浜とんとん
餃子麺 甘屋
たかなべギョーザ
宇都宮餃子さつき
チャウチャウ餃子専門店
手づくり生餃子の専門店 上三川餃子
研ちゃん餃子本舗(楽天)
中国家庭料理 ニーハオ
味自慢・餃子の店 鉄なべ(ビデオあり)
らーめん大将
娘娘(にゃんにゃん)ぎょうざ
いちょう餃子
餃子の丸満
神戸来来
隆祥房
せんもん餃子寺岡商店
美食点心ぎょうざ館(楽天)
餃子の樋口屋(楽天)(Internet Archive)
やがちゃんギョーザ(楽天)
ぎょうざ専門店 太閤
遊来區
蜂屋食品
江戸清
いっぷくラーメン
ひとくち餃子 風天
ぎょうざ工房 風人
ぎょうざ家 心心
フーズアドベンチャー 夢銀河
中国料理 八仙閣
北国からの贈り物
手づくりシューマイ 山丁
手作り餃子本舗
宇都宮餃子さつき
おしょくじ処 大門
まてんろうの餃子
餃子酒房 治作
上海餃子の一隆
神戸餃子 てんてん
ラーメン宅配、業務用家庭用生麺のソフィー(ニューヨーク)
全笑餃子
新三
あさひ未来工房
秋月さんの台湾餃子
福美味物語り
神戸 大陸
ケンちゃん餃子
とり泉
餃子 純陀(チュンダ)(動画あり)
ハシモト物産
来らっせ
餃子三昧 上海楼
ら~めん吾作
 

 このへんを調べていて、突き当たった店。

ペペちゃん餃子(楽天)
http://www.rakuten.co.jp/pepechan/owner.html

 あのペペの店。(^O^)

 しかもなんと、御自ら手作りされておる!

 知らんかったよ……。

【追記2010/10】これ以下は少ないので追跡してみた。

 残念ながらリンクは切れている。これについては2006/02/03付でこんなブログを書いている人がいた。

キミはペペちゃん餃子を知っているか! ~目黒・「ペペちゃん餃子」に合掌~(B級グルメを愛してる!)
http://ameblo.jp/b-classgourmet/entry-10008689167.html

久しぶりに「ペペちゃん餃子」に行ってみようと思い、訪れてみたがなんと店は閉店していた…
やはりというかなんともがっかりというか…
(略)
そんなわけで、訪れてみたのだが、あたりは10年前同様、あいかわらず寂しい。
で、あるはずの場所に店がない。見逃そうにも他になにもないのだから見逃すはずもない。
通りを間違えたか、とも思ったがやはりない。
「さすがにこんなヘンピな場所では無理だったか…」とも思ったが、私の知る限りそこそこ常連もいたし、なかなかに賑わっていた。
では、ぺぺさんが本格的に役者復帰するのか、とも思ったが、そんな気配は微塵もない。
調べてみると2004年に閉店しており、その理由も楽天でネット販売を始めるので、もう店販しなくてもよいからとのことだった。
しかし、ネットでは月3万円くらいしか売れず、撤退させられたと聞く。
なんとももはや、さすがペペ、というべきか…

風の噂で三軒茶屋で再オープンするとの話を聞いた。
それがホントならうれしいのだが… (略)

 「Wikipedia - 保積ぺぺ」には

俳優業の傍ら、1996年に東京都目黒区に「ペペちゃん餃子」という餃子店を開業していたが、2005年より休業している。

 との記述。

岸辺のアルバム(残念さんの暮らしの手帖)
http://kandapan.jugem.cc/?month=200911

 では、

・保積ペペの店「ペペちゃん餃子」は目黒→横浜松坂屋を経て閉店した

 との記述。

 合掌。

【追記おわり】

いっぷくラーメン
http://www.ippuku-ramen.net/sample[1].html

 上のリンクにもあるが。

 ここは、

ご希望が御座いましたら当店のギョウザの仕込みが見学可能です。
メール、またはお電話にてお問い合わせ下さい。
尚、同業者の方はお断り致します。

 だって。
 すげぇ太っ腹。

 是非見学してみたいのだが、残念ながら熊本だ……。

【追記】
 リンクは切れている。

 しかしリンクが切れているだけでいっぷくラーメンは健在のようだ。⇒公式サイト

 餃子のページもある。

 そして「見学可能」の文字も。
【追記おわり】

突然食いたくなったものリスト:

  • マンゴープリン

本日のBGM:
Embryo Burning /DEAD END

このアルバムはいいなあ。『Shambara』ね。輸入盤で買った記憶がある。





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※このエントリには理不尽な論理と、それに対する私の結構感情的な罵倒が含まれています。不快になる可能性があるので、その手のものが嫌な方はスルーでお願いします。m(_ _)m

 ある人物についてググっていたときに引っかかったページから、3年前に北海道で「地産地消」を巡って起こったある「論争」を知ることになった。

 結構な有名企業・有名人が関わっていたにも拘わらず、私は全然知らなかった。

 もう3年も前のことでもあるし、本来ならスルーすべきなのだと思うが、あまりにヒドいと思うのでネット上に記録をまとめておく意味でも紹介しておきたい。
 知っている人は今更だろうけれど、私のように知らなかった人にとっては、「知らなかった」という意味で新しいニュースと同列だろうし。

 その「論争」とは......いやまあ、「論争」といったって応酬があったわけでもないのだけれども、他にどう表現していいのかわからないので一応そういう言い方をしておく。(追記:「六花亭問題」と表現しているサイトを見つけた)

 この「論争」は新聞紙上で起こった。しかしすでにネット上に記事は残っていない。
 ただいくつかのブログやInternetArchiveに程度記録がとどめられており、今回はそこからひっかき集めてご紹介することにする。その前に大ざっぱな成り行きを押さえておいてほしい。

 事の発端は北海道の六花亭という菓子会社(マルセイバターサンドで有名。私はコーヒービーンチョコレートが大好き(^O^))が『北海道新聞』(2007/05/16夕刊)に掲載した、「社長の思い」というエッセー風の広告。
 ここで六花亭の小田豊社長は菓子の原料になる小麦粉について言及し、納得のいく菓子作りは当然、原材料の厳選から始まるという。同社では小麦粉は北米産、そして九州産のものを使っていることに触れ、「残念ながら、今のところ、私どものお菓子に道産小麦の出番はありません」という。そして「地産地消にこだわりすぎて、製品の「おいしさ」をないがしろにしては本末転倒」だと思うと結んでいる。  この表現に引っかかった人がいた。
 それが花畑牧場(生キャラメルで有名)の田中義剛。彼はこの広告が掲載された1週間後の2007/05/23、同じ『北海道新聞』夕刊紙上で彼が持っている連載コラムの中で、この広告への「反論」を書いた。

 かなり大ざっぱで申し訳ないが、こんな感じ。

 私が見る限り、この「論争」を紹介しているブログは田中義剛の方に賛意を示している人が多いようだ。
 一応、『北海道新聞』紙上で上記のような「論争」が起きていることを伝えた『毎日新聞』の記事があるのだが、これもかなり田中側に偏っているように見えて、客観性という意味ではちょっと首をかしげざるを得ないので、その記事を紹介する前に大ざっぱに話の流れだけを書いたというわけ。

 ではまず、2007/06/10付『毎日新聞』(北海道版)に掲載された記事をご紹介する。(⇒「六花亭の社長の北海道の農民に唾を吐く発言 小田豊 田中義剛 」(松浦淳のブログ)さんから) これでだいたいの流れはつかめると思う。

● 六花亭社長:「道産小麦の出番ない」広告波紋 地産地消を疑問視、生産者「ショック」

 道内を代表する洋菓子「マルセイバターサンド」で知られる老舗「六花亭製菓」(本社・帯広市、小田豊社長)が地産地消をテーマに掲載した新聞広告に、道産小麦を否定したと受け取れる表現があり、地元生産者らがショックを受けている。同社は「(社長が)思いを自由に表現しただけで、生産者を否定する意図はない」としているが、賛否両論が寄せられるなど波紋が広がっている。【仲田力行】

 問題となっているのは、5月16日付の北海道新聞夕刊1面に掲載された「社長の思い」と題するエッセー風の広告。

 地産地消がもてはやされている現状に疑問を呈した内容で、「私どもは、それぞれの製品に適した原材料を世界中から探し、使い分けています」として「マルセイバターサンド」の小麦粉は北米産、「どらやき」は九州産を使用していると明記。そのうえで、「今のところ、私どものお菓子には道産小麦の出番はありません」「地産地消にこだわりすぎて、製品の『おいしさ』をないがしろにしては本末転倒だと思う」と記している。

 これに対して、十勝管内中札内村で観光農場を経営するタレントの田中義剛さんは「十勝の農家は品質向上のために一生懸命努力しているのに、高慢な表現だ。六花亭は大企業なので生産者は表立って口に出せないが、傷ついている」と反発。同村の小麦生産者(50)は「なぜ配慮のない表現をしたのか疑問だ。『出番がない』というのは『眼中にない』と言っているのに等しく、生産者としてはショックだ」と話している。

 道内の製粉業者や生産者団体によると、道産小麦は、うどんなど製めん向けの「中力粉」が大半で、菓子向けの「薄力粉」の生産は少ないのが実情。ただ改良を重ねて、外国産から十勝産に切り替え、従来と同水準の商品を提供している菓子会社も現れている。

 同社文化広報部は「広告に対する受け止め方はさまざまある。意見を真摯(しんし)に受け止めたい」としている。

 ◇互いに協力して--農林水産省の「全国地産地消推進協議会」会長を務める小泉武夫・東京農大教授の話
 「道産小麦が自社の商品に合うかどうか研究した結果、合わなかった」と記すのならわかるが、北海道のイメージが定着して大きくなった企業のトップとしては残念な表現だ。逆に商品のイメージが悪くなるのではないか。地元の食材に愛情を込めてほしかった。一方で、生産者側も六花亭の商品に合う小麦を作るにはどうすればいいか努力するなど、生産者とメーカーが互いに協力していかなければ地産地消は進まない。

 ■ことば
 ◇六花亭
 1933(昭和8)年、和菓子店「札幌千秋庵」からのれん分けの形で創業。70年代前半に製造・販売したホワイトチョコレートが話題に。77年、六花亭に社名変更。同年から販売を始めた「マルセイバターサンド」は全国的に有名になる。小田豊社長は95年、父豊四郎氏(06年死去)の後を継いで就任した。

 ではこの、六花亭の広告はどんな内容だったのだろうか。

 件の広告、2007/05/16付『北海道新聞』夕刊に掲載された「社長の思い」とはこういうものだった。(⇒「お花畑抱き合わせ」(ぜろだまBlog)さんから)

・内麦外麦

「道産小麦使用」。パンやうどん、最近では、お菓子にもこんな表示を見かけるようになりました。地元の良質な作物を使う事は大いに結構ですが、ときに「地産地消」をイメージだけで使っているのではないか、と首を傾げることもあります。

九州・佐賀に、『マルボーロ』という伝統的な焼き菓子があります。地元でとれる小麦粉の特性を生かしたこの名菓は、まさに地産地消の理想的な形。しかし、現実にはこのような好事例は少ないようです。

納得のいくお菓子を作ろうと思えば、当然、原材料の厳選から始まります。私どもは、それぞれの製品に適した原材料を世界中から探し、使い分けています。例えば、『マルセイバターサンド』のビスケットに使う小麦粉は、基本的に北米産です。あの歯ざわりや口溶けは、この粉だからできる、と言っても過言ではありません。一方、『どらやき』には九州産小麦。皮と餡のバランスが良くなりました。

残念ながら、今のところ、私どものお菓子に道産小麦の出番はありません。佐賀の名菓のように、材料を生かすことができれば万々歳ですが、地産地消にこだわりすぎて、製品の「おいしさ」をないがしろにしては本末転倒だと思うのです。

 この背景には国内産小麦のコスト高、外国産に比べての品質の低さ、北海道での(薄力粉の)生産量の低さなどがあると思われる。
 国内小麦が、政府による大きな保護政策にも拘わらず未だにコスト面、品質面でオーストラリアや北米産の小麦に大~きく後れを取っているのは事実だ。

 例えば「国内産小麦使用 パン」でググってみれば、みんなが国内産小麦でなんとかおいしいパンを作ろうと苦労していることが伺える。また製品のアピールにしても、アピールする点はおいしさではなく「安心・安心」や「無添加・天然酵母」といった点ばかりだ。これは裏返せば、麦の品質でのアドバンテージは強調できないからだろう。
 また一時話題になった『ヤマザキパンはなぜカビないか』というヒドい本(なぜヒドいかは長村洋一「「ヤマザキパンはなぜカビないか」論に見る一般人に対する騙し行為(pdf)」参照のこと)で「発ガン物質」であり「カビが生えない原因」とされた(ウソだけど)臭素酸カリウムがなぜ使われているかと言えば、↓という事情があるからだ。

*国産小麦100%の食パン
  国産の小麦はタンパク質含有量が少ないなどのため外国産の小麦に比べ製パンには不向きとされてきました。しかし、当社はパン生地改良剤である臭素酸カリウムに関する研究の成果により、風味とソフト感に優れた食パンの製造技術を開発し、平成16年に国産小麦を100%使用した「国産小麦食パン」を全国で発売しました。
 平成17年には、国産作物の振興と食料自給率の向上への一助となることが評価され、 農林水産大臣より感謝状を授与されました。

 ましてや薄力粉は生産量も少なく、つまりは北海道産小麦の得意分野でもないと。
 いずれにせよ、北海道産(あるいは国産)小麦が品質面(そしてコスト面)で外国産小麦より上なんだと主張することは、今のところ強弁でしかないだろう。

 さてこの六花亭の広告に対して2007/05/23、同じ『北海道新聞』夕刊のコラム「花畑通信」で田中義剛が「反論」を書いている。これもネット上では残っておらず、「六花亭vs.田中義剛の道産小麦バトル」(北海道独立義勇軍:Butch隊長ブログvol.2)さんが抜粋ではあるが、紹介してくれている。

「『社長の思い』を読んで 「出番がない」に苦い思い/一体、その真意は何?」

 先日の北海道新聞に道内大手菓子メーカーが「社長の思い」と題した広告を載せていた。その中に気になる部分があったので、酪農家として一言いいたい。(中略)素晴らしい小麦を使って、味を追求するのはけっこうだ。だが、気になるのは次の部分だ。《残念ながら、今のところ、私どものお菓子には道産小麦の出番はありません》オレの住む十勝管内中札内村には、百五十軒以上の畑作農家がいて、みんな小麦を作っている。昔から土づくりにこだわって一生懸命に取り組んでいる。そこに「出番はありません」と言われて、友人の一人は嘆いた、「生産者の苦労がわかっていないのだろうか」(中略)「出番がない」という言葉に、オレは苦い思い出がある。青森から北海道に来て、二十二歳で札幌のラジオのオーディションを受けたとき、若いディレクターに言われた。「つまんないよ、あんたの出番はないな」中略)今回の広告を読んで感じることはいろいろある。北海道を代表するお菓子が、実は道産小麦でなく北米産小麦だけで作られているということを知って、意外な気持ちになった人もいるのではないか。お土産にするときに、迷うことはないか。畑作農家の中に「われわれのことを応援してくれないのか」と感じる人がいるだけではないと思う。読んだ人をこんな複雑な思いにさせることを、わざわざ広く知らせる真意はどこにあるのだろうか。

 また、田中義剛は花畑牧場のウェブサイト内の「北海道・十勝発 花畑牧場通信」の2007/05/21、29の更新分でも、同じ話題について書いている。
 現在、サイトではこの記事に限らず過去の「花畑牧場通信」は削除されているが、InternetArchiveに残っていたので資料的な意味も含めて全文をここに引用しておく。

六花亭の広告「社長の思い」を読んで、酪農家田中の意見
07/05/21

この花畑通信が載る水曜日の北海道新聞の1面に、北海道の菓子メーカー六花亭の「社長の思い」と題した広告が載っている。5月16日付けの夕刊1面に、六花亭の社長が書いた文章を読んで驚いた。
それは「北海道産の小麦使用」について書かれていた。その中で、疑問に感じる部分を原文から抜粋する。
    ~六花亭・社長の思い~
「納得のいくお菓子をつくろうと思えば、当然、原材料の厳選から始まります。私どもは、
それぞれの製品に適した原材料を世界中から探し、使い分けています。
例えば、マルセイバターサンドのビスケットに使う小麦粉は、北米産です。一方どら焼きには九州産小麦。
残念ながら、今のところ、私どものお菓子には<道産小麦>の出番はありません。
地産地消にこだわりすぎて、製品のおいしさをないがしろにしては本末転倒だと思うのです」

これが、六花亭社長の本音であるとすれば、問題である。
北海道で一番影響力のあるメディア・北海道新聞の、しかも1面で、「北海道の小麦は、レベルが低くて、六花亭では使わない」と広告していることになる。しかも、六花亭は世界中から食材を集めている優秀なお菓子屋であることを広告するために、北海道の小麦を、ダメな例えにしている。六花亭は十勝にある。その中で、六花亭の代表菓子「マルセイバターサンド」の工場は、オレの村である中札内村にある。そこで使われている小麦が北米産の素晴らしい小麦であるのは構わない。そして六花亭が味を追及するのもいい。だが、我が中札内村は、畑作で成り立っている村だ。六花亭の工場の周りには、150軒以上の畑作農家がいて、みんな、小麦を作っている。昔から、土作りにこだわって、一生懸命作っている。その農家の人たちを、軽視するように、「六花亭のお菓子には、道産小麦の、あなた方畑作農家の、出番はありません」と言い切った。
そんなに道産小麦がダメなのか。
そんなことは無い。十勝を代表するパン屋「ますや」さんは、道産小麦を使っておいしいパンを出している。最近、さらにいい小麦が生産者の努力で作られ、いろんなお菓子になっている。それを六花亭の社長は全否定した。
「道産小麦の出番はない」と言い切る根拠はなんだろうか。
北海道を代表するお菓子屋なら、「今は、使ってないが、いつか北海道の小麦を使ったお菓子を作りたい」というのが、地元企業の役目だろう。
何故に、北海道小麦の未来の可能性まで否定するのか。
オレは、テレビの番組でいろんな物を食べる。メディアで食べ物を紹介する時、一つだけ守らなくてはいけないルールがある。それはその食材を絶対に、けなさない事だ。どんな食べ物にも、作った人の思いがある。作物には作った人の苦労がある。それを、メディアで紹介して、「まずい」といったら、相手は傷つくだろう。
うまい、まずいは個人の主観だ。それを相手に押し付けるのはただの「傲慢」だ。
今、北海道の農業は、危機的な状況にある。オーストラリア産の安い農作物が入ってきたら、価格で北海道産は負けてしまう。だからこそ、今、「道産ブランド」を作ることに農家も農協も生き残りをかけている。農家の経済状況も決して楽ではない。酪農にいたっては、赤字経営になりつつある。全ては、農産物の価格低迷が原因だ。それを何とかしようと、微力ながら、オレはテレビショッピングで「北海道産」を売っている。
六花亭は北海道の3大菓子メーカーのひとつだ。
会社として、利益も影響力もある。ゆえに六花亭には誰も意見を言えなくなっている。
これでは、どっかの国の「将軍様」だ。

オレは、青森から北海道に来て、夢をかなえたかった。22歳で札幌のラジオのオーディションを受けたとき、若いディレクターに言われた。「つまんないよ、あんたの出番はないな」。オレは傷ついた。
「出番が無い」という言葉は、強い立場の人間が弱い立場の人間を見下す時に使う言葉である。弱者の痛みがわからない人間が、平気で言う言葉だ。そして言われたほうは、
当然傷つく。
オレは北海道の酪農家として、北海道の農作物を軽視されるのは許せない。同じ村で小麦を作っている農家の友人はこう嘆いた。「同じ村で、何故こんな事を言われるのか。生産者の苦労がまるでわかってない、悲しいことだ」。
今回の、六花亭「社長の思い」を読んで、解ったことが2つある。
1つは、北海道を代表するお菓子「マルセイバターサンド」は、実は北米産の小麦だけでできていること。
もう1つは、作っている会社の社長は地元農家を応援する気持ちがまるで無いこと。
こんな事をわざわざ広告まで出して言うなんて、どうかしている。
それでも北海道の人はお土産に買い続けるのだろうか。

 そしてその1週間後にはこう↓書いている。

北海道限定ブランドの意味
07/05/29

先日放送されたテレビ東京系のドキュメント「ソロモン流」の、オレが出た回の視聴率が発表された。なんと、番組が始まって以来の最高視聴率「9,4%」だった。(関東調査、北海道は10%以上)
ソロモン流は、番組が始まって3年。数々の有名人、実業家が登場した。その中で今までの最高視聴率は北海道出身、ドリカムだった。その記録を今回オレが大きく上回ったのは、大変嬉しいことだ。
ソロモン流の視聴率は個人の責任視聴率だ。一時間、本人だけのストーリーだから、逃げようが無い。今回オレは、覚悟して出演を決めた。正直、最高の成績を取ってホッとしている。
放送後、沢山の意見をいただいた。
牧場経営にチャレンジしている姿に共感していただき、励ましの言葉を沢山いただいた。本当にありがとう。番組に紹介されたおかげで、「花畑牧場生キャラメル」「カチョカバロ」は売れすぎて、生産が追いつかない状態になった。

今回の高視聴率の要因は、北海道が舞台になったといことが大きい。やはり、本州の人にとって北海道は、憧れの地なのだ。
先週書いた、北海道を代表する菓子メーカー「六花亭の社長の意見広告」に対するオレの反論が、波紋を呼んでいる。
六花亭社長が北海道新聞の自社の広告の中で「おいしいお菓子を作るためには、北海道産の小麦の出番はない」と言い切った。そして六花亭のお菓子マルセイバターサンドは、おいしさを追求するためアメリカ産小麦を使っていると公表した。オレは、北海道の小麦を「六花亭の使うレベルでない=おいしくない」と自社の広告で軽視したこと、頑張っている北海道の畑作農家のモチベーションを下げる発言をしたことに反発した。
それを見た本州の人の反応はすごかった。

まず、旅サラダで競演している向井亜紀に六花亭の記事を見せた。彼女は昔からの六花亭ファンである。向井さんのコメント。「六花亭の包装紙は、大地、自然を愛しているという、姿勢の表れではないのか。北海道の小麦に出番はないというのではなく、出番は作るものではないのですか?地元の小麦農家さんと力を合わせて、すばらしい菓子ができるのを期待する」
どさんこワイドの料理研究家、星澤幸子先生のコメント。
「六花亭というトップ企業の意識の無さを嘆いています。北海道を応援するという同じ考えの物同士スクラムを組んで、北海道を力あるものに変えるいいきっかけになる」
その他にも、同じ事務所のタレントさん(匿名希望)のコメント。
「北海道のものだからと信じて買っていたのに、裏切られた、もう買わない」

要約すると、
「え~、六花亭って、北海道のお菓子屋でしょう、なのにアメリカ産の小麦?ショック」
このような意見だった。
六花亭を始め、北海道の菓子メーカーは北海道限定と銘打つ。そこにどういう意味があるのか。本州の人は「北海道限定商品」にどんなイメージを抱くだろうか。
北海道だけでしか売ってないというこだわりに、当然、「たくさん作れないから」とか
「北海道の食材を厳選しているから」とか勝手にいい方に理解するだろう。その土地でしか買えないものに価値観を感じるのは当然のことだ。
しかし、北海道限定の代表である六花亭が自ら「北海道産の小麦は使ってない」といっている。ならば、お客さんにももっと解り易くするべきだ。オレが違和感を感じるのはお菓子のネーミングだ。いかにも「北海道」「十勝」を売り物にしたネーミング。
お客さんは、その名前の響きに、当然その土地の食材を使って作っていると勘違いする。
だが実際は、北海道のイメージだけ売っておいて、中身は北海道産のものは使ってない。
消費者重視ならば、商品に堂々と解り易く、「アメリカ産小麦使用」と表示してはいかがか。
「社長はおいしさを追求するために北海道産小麦は使いません」とコーナーに看板を付けたらお客さんは正しい判断ができるだろう。
大半のお客さんは「六花亭は北海道産のもので作っているからおいしい」
と思っている。だから北海道限定なのだと思っている。実はこの広告を読むまで、十勝の地元に住むオレもそう思っていた。
消費者心理を利用するだけの「北海道限定ビジネス」はやめるべきだ。
北海道限定としたほうが売れる。この理由だけで安易にやるのは、北海道の価値を下げる行為だ。以前、本州の北海道物産展でも、北海道で作られてない物が堂々と売られて偽装事件が問題になった。
関係機関も北海道ブランドを守るために、牛肉、乳製品以上に、お菓子の「産地表示」を強化すべきだ。
テレビの世界は「あるある大辞典」の偽装事件から、食品の中身、表現の仕方が特に厳しくなった。それだけ、消費者の目が厳しくなったからだ。

自社の北海道向けの広告では、「おいしさを追求するため、北海道産小麦は使わない、アメリカの小麦使用」と断言する。それでいて、お菓子の名前は「大平原」とか「雪やこんこ」とか、いかにも北海道、十勝を連想させる名前をつける。
うまいな~。でも今のテレビでこれは通用しない。
最後に、六花亭の「社長の思い」の広告ですごい発見をした。
マルセイバターはアメリカ産小麦だ。北海道の小麦はレベルが低くて出番が無いと散々言っておいて、最後に六花亭のキャッチコピーが出ている。
「お菓子は大地の恵みです・六花亭」
これってギャグか?どこの大地?まさか北海道じゃないよな。欧米の大地か?
だって北海道の大地の恵みがひとつも入っていない。
ほとんどが外国産の原料を使って、「お菓子は大地の恵みです」なんていう言い方は、消費者を北海道産と勘違いさせる偽装広告か?
公正取引委員会の見解を聞きたい。

 正直、この2つの田中義剛の文章にはツッコミどころが多すぎてほぼ断念だ。私がこれから言及しない部分も、それはツッコむところじゃないと判断したのではなくツッコミをあなたに任せたと思っていただきたい。

 最後あたりの「偽装広告か?公正取引委員会の見解を聞きたい」という話は「田中義剛の生キャラメル、販売方法が悪質と非難の声」(探偵ファイル)などで突っ込まれている(花畑牧場の生キャラメルの原材料は海外製がいっぱいというお話)から、まあまさに「お前が言うな」で終わる話なので深くは突っ込まないでおく。

 それにしても田中義剛といい『毎日新聞』といい、これって、単なる言いがかりじゃねーか。

 『毎日新聞』の記事に関しては上記の「六花亭の社長の北海道の農民に唾を吐く発言 小田豊 田中義剛 」(松浦淳のブログ)さんが記事そのもののスキャンも紹介してらっしゃるので、これをレイアウトがわかるように示してみる。


文面は上記に紹介済み

 このレイアウト、悪意がないとは言わせない。
 何やってんだ『毎日新聞』。大スポかお前は。

 「道産小麦の出番はない」「地産地消を疑問視」「生産者「ショックだ」」って。

 もうね、まともな記事じゃないだろこれ。
 「地産地消を疑問視」? 悪いのかそれ。
 もし六花亭社長の言い分に反論したいなら、「地産地消にこだわりすぎて、製品の「おいしさ」をないがしろにしては本末転倒」ではないという根拠を示すべきであって、「こいつ、地産地消を疑問視してるぜ~~~!」と囃し立てたところで何にもならんだろう。

 ここで問題にされている、「菓子に一番合う小麦がない」という問題に、誰ひとりまともに向き合っていない。ここで六花亭社長は自社の菓子の話しかしていないが、本来、「地産地消」とやらを目指している農業従事者であれば、この社長(まさに小麦の大消費者)の言葉は誠実に真っ正面から受け止めるべき大きな課題のはずだ。

 にもかかわらず、「残念ながら、今のところ、私どものお菓子に道産小麦の出番はありません」という言葉尻を持ち出して、

「十勝の農家は品質向上のために一生懸命努力しているのに、高慢な表現だ。六花亭は大企業なので生産者は表立って口に出せないが、傷ついている」(田中義剛)、
「昔から土づくりにこだわって一生懸命に取り組んでいる。そこに「出番はありません」と言われて、友人の一人は嘆いた、「生産者の苦労がわかっていないのだろうか」」(田中義剛)、
「農家の人たちを、軽視するように、「六花亭のお菓子には、道産小麦の、あなた方畑作農家の、出番はありません」と言い切った」(田中義剛)、
「最近、さらにいい小麦が生産者の努力で作られ、いろんなお菓子になっている。それを六花亭の社長は全否定した」(田中義剛)、
「何故に、北海道小麦の未来の可能性まで否定するのか」(田中義剛)、
「マルセイバターはアメリカ産小麦だ。北海道の小麦はレベルが低くて出番が無いと散々言っておいて」(田中義剛)
「『出番がない』というのは『眼中にない』と言っているのに等しく、生産者としてはショックだ」(生産業者)、
「道産小麦を否定」(毎日新聞)......

 って。
 おいおい。特に、

「残念ながら、今のところ、私どものお菓子に道産小麦の出番はありません」(六花亭社長)

 に対して

「何故に、北海道小麦の未来の可能性まで否定するのか」(田中義剛)

 って。そりゃいくら何でも、......バカですか?
 この六花亭社長の言い方は、むしろ田中義剛が「北海道を代表するお菓子屋なら、「今は、使ってないが、いつか北海道の小麦を使ったお菓子を作りたい」というのが、地元企業の役目だろう」という、その役目をそのまんま表現しているんじゃないのか。

 田中義剛に聞いてみたい。六花亭が使っている小麦粉の輸入元の国、あるいは九州の小麦農家は努力や苦労をしてないとでもいうの? 「昔から土づくりにこだわって一生懸命に取り組んでいる」なんてこと、アメリカ・カナダの農民だって九州の農民だって、やってるんじゃないの? 努力しているのは自分たちだけなの? いや、そういう「自負」はいいよ。きっと誰しもそう思っている。しかし現実的に北海道の生産業者がその「努力」にもかかわらず(少なくとも六花亭の菓子の)ニーズに合った小麦を作れていないことは事実だろう。
 プロフェッショナルが、出てきた品質ではなく「努力」を評価しろと言うことのみっともなさ。品質を冷静に評価されて「傷ついた」と詰め寄ることの情けなさ。「生産者の苦労」なんてどこだってしている。そんなもんは当たり前の前提じゃないか。

 「地産地消」って言葉は、足りない品質の上げ底に使うオマジナイか何かか?
#実際、六花亭社長は「地元の良質な作物を使う事は大いに結構ですが、ときに「地産地消」をイメージだけで使っているのではないか、と首を傾げることもあります」と、見事に看破している。

 だとしたら彼らにしてみれば、確かに「地産地消を疑問視」されては大問題だろうな。
 品質で戦えないなら。

 でも、ほんとにいいのか、そんなことで。

 上記の「花畑通信」内の田中義剛のこの↓言葉に、私は本当に嫌な予感を覚える。

オレは、青森から北海道に来て、夢をかなえたかった。22歳で札幌のラジオのオーディションを受けたとき、若いディレクターに言われた。「つまんないよ、あんたの出番はないな」。オレは傷ついた。
「出番が無い」という言葉は、強い立場の人間が弱い立場の人間を見下す時に使う言葉である。弱者の痛みがわからない人間が、平気で言う言葉だ。そして言われたほうは、当然傷つく。

 そりゃどう考えてもディレクターの言い分が正しい。いくら田中義剛にとって苦い辛い思い出だろうと。

 ディレクターに課せられた使命は「面白い番組を作ること」であってこれがこの人の役割だ。22才のつまらない若造の傷つきやすい心を気遣うことではない。若造にとって自分の芸が商品であるのと同様に、ディレクターにとっては番組が自分の商品だ。若き日の田中義剛はディレクターの商品の質を高められなかったから出番がなかっただけのこと。
 田中義剛は「「出番が無い」という言葉は、強い立場の人間が弱い立場の人間を見下す時に使う言葉」と書いているが、そうじゃない。「出番が無い」という言葉は、出番を決める立場と責任を持つ人間が、自らの責任で判断し、使う言葉だ。ディレクターには面白い番組を作るという使命があるし、出番があるかないかはその目的に合った人間かどうかで決められる。
 ここで「出番」を得るには自分が面白くなるしかないじゃないか。それを、「傷ついた」って。そのディレクターに見下され、弱者の痛みを味わったのだと。え? そこなの?

 こういう、プロフェッショナルとしての品質とは別のところで勝負しようとするから、「傷ついた」「ショックだ」なんて言葉が普通に出てくる。
 実際、この言葉を武器に使う奴にロクな奴はいない。単なる表面上のコミュニケーションを問題にすることで本題から目を逸らしているだけ...しかも相手の良心や倫理観を利用して自分に有利に話を運ぼうとする。性根が腐ってる。

 いやごめん、言い過ぎた。
 本当に傷ついて、そのために闘っている人がいることは知っているし、それを「ロクな奴じゃない」というつもりは毛頭ない。単なる表面上のコミュニケーションを問題にすることで本題から目を逸らすためにそういう表現を使う奴がダメだと言っている。

 この田中義剛のエビソードは、まさにこの「論争」の本質を表していると思う。
 自らの能力を棚に上げたヒガミや甘えばかり。北海道は品質ではなく「北海道」ブランドに甘えた商品作りをしますという宣言かこれは。

 まさかとは思うが、こんな体質が北海道の小麦業者に蔓延してるんじゃないかと(勝手に)想像すると、本当に暗澹たる気分になる。

 周知のごとく、国内の小麦生産は外国に比べて圧倒的にコストが高い。そのまんま市場原理に任せると国内の小麦農業は滅びてしまうので、国内産業保護のために小麦の流通は国が管理してきた。
 輸入小麦は政府が一括購入し、それにマークアップ(政府管理経費及び経営所得安定対策費)を上乗せして製粉業者に売り渡す。この上乗せされたお金が、国内産小麦の売り渡し価格を下げる原資に使われる。そういうやり方がずっと続いてきた。
 国内の小麦農業は、ずっと国によって保護されてきた。
 その中で、国内小麦農業の自立に向かって、コストの削減、品質の向上に打ち込んできた、はず。ならばそこにあるべきは、国の補助を無駄にせずこれだけのものを作り上げて来たという実績&自負か、あるいはまだできてないけど頑張るよという意欲と謙虚さではないのか。

 この社長の話に真っ正面からの反応するとすれば、「よし、じゃあそっちから頭を下げて売ってくださいって言うような小麦を作ってやるぜ」あるいは「いや、品質はいいんだ。知らないだけで。是非これを一度、使ってみてよ」みたいな、小麦の品質に切り込んだ話になるはず。
 あるいは「いや違う。たとえ品質を落としたとしても、道産の小麦を使用するとい付加価値によってトータルでは商品価値が上がるんだ」といったことを理路整然と説くことだ。これはもともと社長が否定した考えだからして、それを「いや違うんだ」とちゃんとした反論を加えることができれば、これもまた社長の言い分に対する、真っ正面からの誠実な反応ということになるはず。

 ところが残念ながら、『毎日新聞』も田中義剛も生産業者も、「地元の食材に愛情を込めてほしかった」という農大教授も、誰ひとりとして北海道産小麦の一層の品質向上が要請されたとは受け取らなかったし、そう奮起もしなかった。「地産地消」とやらがどうして疑問視すら許されない絶対善なのかを説明することもなかった。
#あ、農大教授はちょっと品質向上について言っている。

 やったのは、「面白い番組を作るために面白い人を使いたい」と言ってるディレクターに、「つまらなくても地元出身者だから出してくれよ、おかしいじゃないか地元出身なのに、だって地元出身なんだよっ!? どういうことだよ、おかしいよあいつ絶対! オレ、傷ついたよ」と言いがかりをつけるようなことをしただけだ。

 ほんと、ダメな反応だと思うし、『毎日新聞』の記事は六花亭が『毎日新聞』ではなく『北海道新聞』に広告を出したからスネたんじゃないのか、といった憶測すら浮かばせるほどの牽強付会だった。

 国内の小麦生産のうち、北海道は65%を占める。日本の小麦生産の拠点と言っていいだろう。
 だから。
 そんなことくらいで傷つくな。
 六花亭は年間売上約170億円の企業だ。そこに納入できるようになればこれは大きな大きなビジネスになるだろう。
 ならば、傷ついたと逆ギレしたり「北海道産を使わないのはおかしい」などとヤクザの言いがかりみたいな理不尽なことを言わず、ニーズに合うものを作るようにしてくれ。それが商売なんだから。
 例えばオーストラリアは日本のうどんにターゲットを絞った品種開発をしたり、ニーズに合ったものを作る努力をしている。努力はどこだってやってるんだ。

 「北海道産だから、使え」がどれほどおかしくて傲慢か、そして自らをスポイルする悪魔の言葉か、本当に判らなくて言ってるわけじゃないでしょ?

 で、最後はやっぱりラーメンの話にも絡ませる。これまでも何度か書いてきてるけども、最近、ラーメンの麺について「国内産小麦(内麦)使用」という売り文句がかなり目立つようになってきた。

 しかしわざわざ内麦使用を声高に謳うわりには、なぜそうなのかをちゃんと示している店や業者はほとんどない。

 ラーメンに使われる小麦粉は中力粉、強力粉だが、国産の小麦は含有グルテン量が少なく、オーストラリア、北米産の小麦に比べれば(少なくともラーメンの麺には)不向きといわれている。もちろんブレンド含めて個別のやり方があるから完全に向かないとは言わないが。

 何人かの製粉業者、製麺業者、ラーメン店主に話を聞いてみたが、ただ1人を除き、全てが「[国産が安全・安心|何となくいい]というイメージ」のためだと答えた。

 だから「国産小麦使用」とは書いても、なぜそうなのかは書かない。
 読む方が勝手にいいイメージを抱いてくれるから。
 嘘はついていないし強弁もしていない、と。

 つまらないねえ。

 国産小麦は、「質は大したことないけど、近くで作ってるんだから使おうよ。これよりよくて安い外国産のもあるけど、そっち使うやつは「地産地消」を疑問視する非国民だ!」なんて運動の中でしか生き残れないの? 米みたいに、「やっぱり○○産はうまいね。これだったら他よりいくらか高くても買うよ」みたいなことはもう、きれいさっぱりあきらめたの? なかよしサークルでそういう商売でやっていくの?

 で、マスコミはそれを後押ししちゃうの?

 どうなの? 毎日新聞。

 なお、内麦使用について「[国産が安全・安心|何となくいい]というイメージ」のためだ」と答えなかった例外の1人は、要望を伝えた業者が持ってきた候補の中で一番目的に適っていたのがたまたま国内産だったと言っていた。だからもちろん「国内産小麦100%」なんてアピールもしていない。

 おまけ。

 田中義剛の文章にある「北海道3大菓子メーカー」とは石屋製菓(白い恋人)、六花亭ロイズだそうだ。

 前述の田中義剛の『北海道新聞』上のコラム(別の回)によると、この3社で千歳空港での菓子類の土産物の売り上げの95%を占めるのだという。へえ。

 上述の通り六花亭は年間売上約170億円。確かに大企業だが、同等、それ以上の企業は北海道にだってたくさんある。その規模の会社を、

「会社として、利益も影響力もある。ゆえに六花亭には誰も意見を言えなくなっている。これでは、どっかの国の「将軍様」だ」

 というのなら、北海道は将軍様だらけだな。
 相手を「将軍様」だの「ヒトラー」だのと呼ばわることで何らの批判を加えたつもりになるような奴は、それだけでもう議論に値しない。

 いやほんと、ググってみて、この件について言及しているブログの大半(ほとんど北海道の人。まあ「論争」そのものが『北海道新聞』紙上だから)が田中義剛寄りの意見だったことにショックを受けた。

 傷ついたよ。

 あ、うそだよ。

 北海道民の地元愛だけは解った。

 とにかく私は六花亭社長の文章の何が悪いのか、さっぱりわからない。

突然食いたくなったものリスト:

  • ラッキーピエロの酢豚バーガー

本日のBGM:
Sing a Song /松山千春






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 orionoさんの「[飲み食い][都市・場所][大阪・関西][あびこ周辺] ロカに夏爐の残り香を求めて」(郷愁エントランス)から2007年3月21日のエントリ「「憩務所 夏爐」のレモンライス」にトラックバックをいただいた。
 ところが、現在「過去ログ倉庫」としているこちらの旧ブログはMTデータベースを新しくしてしまったからだったか原因は忘れたが、トラックバックもコメントも受け付けられない状態になっている(試してみなくていいからね)。申し訳ない。>orionoさん

 覗かせていただくとそのエントリで紹介した喫茶店「憩務所 夏爐」(の遺伝子を受け継ぐ店)についてのエントリで、「夏爐」への愛情を感じる素敵なエントリだった。

 私も自分のこのエントリや、orionoさんのエントリからリンクされている他のサイトを読んだりして、一度しか言ったことのない「夏爐」への懐かしさや、それを愛した人の気持ちを感じて何とも言えない気持ちになった。

 人から愛される店というのは、人の人生に寄り添う店なんだよね。
 ウマいマズイはもちろん重要な要素だけれど、そんなのは全く、必要十分条件じゃない。そこが店の(人生の)深いところ。楽しいところ。

 というわけで(どういうわけで?)、不自由な「過去ログ倉庫」に眠っていたこのエントリをorionoさんのエントリの紹介と共に再掲しておく。

 大阪市立大学の北側にある名物喫茶店がこの3月末で32年の歴史にピリオドを打つという産経新聞の記事がKM氏から送られてきた。

 長年愛されてきた店というのも素敵だし、何より「レモンライス」という、一瞬「???」となってしまう名物メニューも魅力的だ。そしてもうすぐ閉まってしまうという限定感。私は市大の学生でもないしこの店には行ったこともないから愛着はないけれど、それでもなくなってしまう前に一度は食べておきたくなった。

 というわけで、土曜日の昼に行ってみた。



憩務所 夏爐

 閉店のニュースを聞いて卒業生などが連日足を運んでいるだろうということは想像がつく。ただ土曜日だしこの時期はもう学校はやってないだろうから混み具合はどんなもんかと思っていたのだけれど、......なかなかいい具合の混み具合。(^^)
 満席でしばらく待つことになったものの、数分待って相席で座ることができた。うん、絶妙の混み具合だと思う。\(^O^)/

 相席になったのは4~50代の品のいい女性。あと2席空いていたが、それはこの女性の連れらしい。駅に人を迎えに行っているのだと店員に説明していた。

 メニューはレモンライス(ドリンク付/¥780)以外にも「丁稚丼」(¥780)、「素敵な彼(curry)」(¥780)、「憎丼」(¥780)、「鶏の唐揚げ」(¥900)などがあった。しかしやっぱりここはレモンライスしか選択肢はないでしょうと。\(^O^)/



メニュー

 この店はご夫婦でやっていたらしいが、御主人は5年前に他界していて、今では奥さんだけでやっているのだという。バイトの学生もいるけど、彼らは接客担当でフライパンは奥さんだけが振っているのだそうだ。そういうものらしい。
 ということはつまり満席同様にいる客の食べ物の全てをおばちゃん1人が回しているということで、注意書きにも警告されているとおり(^^)、かなり待たされた。
(後で時計を確認すると、注文してから食べ終わるまで1時間半弱かかっていた(^O^))

奥さんが一人で調理しています。お待たせすることが多々ありますが、ご了承の程よろしくお願い致します。
警告(^O^)

 小春日和の昼下がり、喫茶店の窓際のとろ~んとした雰囲気の中、私たちオッサン2人と、連れがなかなか帰ってこずに手持ち無沙汰の女性が1人。ぼーーっとした時間を消費している。

 ほのぼの。

 ......しかしそれでもこの待ち時間はちょっと長すぎる。(^^;

 というわけで、ちょっとその女性と話してみた。

 聞くと、息子が市大の卒業生で、しかもこの店でバイトしていたのだとか。今、駅に友人を迎えに行っているのがその息子で、駅に来ているのはその時のバイト仲間なのだそうだ。閉店の情報を知り、みんなで行こうと、その友人は九州からわざわざ出てきたのだという。

 しかし単に息子が世話になったバイト先という以上の思い出が、この店にはあるそうだ。

 この息子、入試の当日に39度の熱を出してしまった。試験中に何があってもいいようにと、お母さんは朝から試験が終わるまでずっと学校の近くで待っていた。
 それがこの店だった。
 事情を話したかどうかは覚えていないけども、レモンライスとコーヒーでかなり長い時間、文句も言わずにいさせてくれたそうだ。

 めでたく入試に合格した後、息子はここでバイトを始め、卒業までずっとお世話になった。孫のようにかわいがってもらい、卒業して就職する時に御主人は彼に「社会人の心得」という紙をくれた。もともと市大の先生が生徒にあてて作ったものらしい。お母さん自身もコピーして胸に刻んだという。

 ......なあんて話を聞いていると、やっとレモンライス登場!



レモンライス

 具はグリーンピース、シイタケ、玉子のみ。肉類や玉ねぎは入ってない。
 これに福神漬けとレモンが添えられている。

 味つけは塩コショウだけかな? バターとシイタケの風味が強い。
 結構油っこさがあるんだけど、レモンの酸味が味をシメてて、なかなかいい組み合わせなんだなあと感心した。結構これが完結してるので、福神漬けは正直不要。残してる人が多かった。
 確かにチャーハンとして考えればパラパラ感には程遠くて、何というか、かなり素朴(^O^)な感じがするのだけども、これはこれで「味」なんだよなあ。

 結構単純な料理で、これだけなら家でも作れそうな気がする。

 しかし。

 「夏爐のレモンライス」は再現不能。

 「夏爐のレモンライス」は、このお母さんやその息子......それこそ無数の人の思い出がつまっていて、それぞれがそれぞれ別のレモンライスの味を持っている。こんな、新聞を見て興味を持って一度来ただけの人間に、この美味さなんてわかるはずないんだよ。再現なんてできてたまるか。

 私たちが食べ終わった頃に現れた息子さんに、「閉店までにもう1回は来るつもりなんだけど、レモンライス以外のお薦めは?」と聞いてみると、
「全部。......ですけど、うーん......五目焼飯ですかねえ」
横から「味噌汁つけて」とバイト仲間。(^O^)

 なるほど。

 次は是非、五目焼飯(ジュース付/¥900)プラス御味噌汁(¥120)でいってみよう。
 
 
 
憩務所 夏爐(かろ)
住吉区杉本2丁目5番地
06-6692-3110
平日 09:00~20:30(ラストオーダー)
日曜 11:00~15:30(ラストオーダー)

 再掲終わり。
 上記の通り、夏爐はもう閉店しています。跡地には別の喫茶店ができている模様。
 また夏爐があった近くの学校の食堂でレモンライスが受け継がれているとか何とか。

突然食いたくなったものリスト:

  • 夏爐のレモンライス

本日のBGM:
君は風 /佐々木幸男

そういえばこの曲もカラオケで見かけない。





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 ビールを急いで冷やしたい時、あの、くるくる回すやつあるじゃない、昔ビールの景品になってた。
 あれが一番簡単に冷えるのはわかってるんだけども持ってないのでどうしたものかと。

 で、聞いてみたら、冷水や氷で冷やすという方法があって、単に冷凍庫に入れるよりは直接缶に触れる面積が大きい分、冷えそうな気がした。

 他には、あの、くるくる急冷器をアナログでやる。つまりボウルか何かに氷を入れ、ひたすら手で回す。ここに百円ショップで売ってる小さい扇風機を応用するという方法もあった。

 ↑ひたすら手で回す。
 あるいはこんな↓感じで文明の利器を使う。(^O^)

 しかし今回は別の方法を採用してみた。

家庭でビールを急速に冷やす方法
http://r.nanapi.jp/438/

 ↑ここで紹介されている方法。
 つまり、

濡らしたキッチンペーパーorタオルで缶を包み、冷凍庫の入れる

 という、それだけのやり方。

 これを選んだ理由は、手間がかからず、そして冷蔵庫に入れたら放置しておけること(缶をくるくる回したりだとずっとくっついていなくてはいけない)。

 今回、どのくらい冷えるかを調べるために秘密兵器を使った。(^O^)

 こんなこともあろうかとかねて用意しておいた温度計。非接触で温度を測る。


Infrared Thermometer 日本橋で2980円くらいだったかな。

 きゃーすてきー。\(^O^)/

#本当はラーメンやつけ麺を食う時にどのくらい温度が下がるのか、どのくらいの温度がうまいと感じるのか、などを調べてみようと(^O^)買ったのだけれど、いちいちラーメン屋に持っていくのが面倒くさい&ちょっと恥ずかしい(^^;のでまだその目的に使ったことはない。

 で、やってみた。

 まず、もともとの温度を測ってみる。


ビールといいつつ発泡酒ですまぬ。

 26.4℃。

 キッチンペーパーがなかったのでハンドタオルを使うことにした。
 ハンドタオルを濡らす。


濡らす。

 で、これで缶を包む。より密着するように輪ゴムでとめてみた。


瓶を巻いた。

 冷凍庫の隅の、ラップされた肉の横に追いやる。


アットホームやね。(^O^)

 上記サイトによると、10分ほど待てばいいらしい。

 というわけで、この間にアテを作る。

 といっても何もなかったので、本日畑から拉致ってきた茄子で茄子田楽らしきものを作ってみた。


小さな茄子でした。

 茄子を切って多めの油で炒めて、そこに砂糖とダシで濃いめに溶いた味噌を乗せるだけのシンプルメニュー。
 所要時間8分ほど。

 10分になるまで少し待って、発泡酒を取り出す。
 で、温度を測ってみる。


あ、あれ......?

 ん?

 お?

 あれれれれ?

 あの、ほとんど変わってませんが......??
 ちゅうか、ちょっと上がってるぞ......。

 何だそれは?温度計の間違いか?と思いながら、とりあえずグラスに注いでみる。

 カンパーイ、ゴクゴクゴク......。

 ......。

 うわわわわわわ。

 マジで全然冷えてない。prz

 失敗だ。

 完全に失敗だ。
 これじゃ、乾杯じゃなく完敗だ。

 prz prz prz prz

 改めて考えるに、タオルが分厚すぎたんじゃないかと。上記サイトではキッチンペーパーが使われており、かなり薄い。

 ところが私のハンドタオルは分厚かったので、10分ではタオルの表面が冷えただけだったようだ。

 うむ。

 prz prz prz prz

 ......ということで、次回はキッチンペーパーを使ってみることにしよう。

 それでダメならその次は指でちまちまとくるくるするッ!

 賢者たちよ、私の失敗に学ぶがよいッッ! (^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • カレーライス

本日のBGM:
The Endless Basis /TERRA ROSA






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 ずいぶん前に友人(アニバーサリー女の属性アリ)が力説していた話。

「ある日、全国一斉にカレーライスの給食が出た!」

 というんだけど、全然記憶にない。

 「全国一斉カレーの日」と言ったらしい。

 本人によると、伝聞の話ではなく、実際に食べた記憶があるという。

 「知らんで」という私たちに力説する彼女。
 その後「どうやら本当にあったらしい」という感触は得たのだけども、やっぱり記憶にないんだよなあ。
 ......といいながらきれいさっぱり忘れていた。

 で、最近読んだ本(井上岳久『カレーの雑学』)にこれについて言及があったのでいろいろググってみると、全国一斉カレーの日はなかなかミステリアスな話題に満ちていることが分かった。(まあ結局は当時はネットがなかったので情報の入口がかなり限定されていたらしい、ということなんだろうけども)

 この↓あたりを読んだ。

カレーの日(給食万歳 All I Want for School Dinners)

カレーの日の謎 解ける(tak shonai's "Today's Crack" (今日の一撃))

No.164 日本全国の小中学校の給食を一日だけカレーで統一する計画があった(番組評価 63/100へえ)

 これらの情報によると、この日は1982/01/22。正確には「全国統一献立日」といったらしい。
 全国学校栄養士協議会という学校給食の栄養士の組織が設立20周年を記念し「給食の意義を考える」という名目でこの日は全国の小・中学校で同じ給食を出そうと企画したそうな。
 会が行っていたアンケートで「好きな献立」の上位にあり、全国どこでも材料が手に入りやすく調理しやすいということで、「統一」メニューはカレーに決定した。

ここには面白いこと書いているよ。「昔、このアンケート結果をまとめて「おかあさんはやすめ」って言ってまして。オムレツ、カレーライス、サンドイッチ、ハヤシライス、やきそば、スパゲティー、目玉焼き、だったかな」だって。ほんとにこの結果からこの頃を考えたのだとしたらその人凄すぎる。

 ところが給食・教育の管理化などと議論を呼び、全国統一などといいながら実施されたのは一部の学校だけだったそうだ。

 「議論を呼び」って何よ?と思うだろうが、いろいろ議論はあったらしい。で、現在ネットで残っている貴重な議論の資料がこれ↓(長いから読み飛ばしてもいいよ)。

 舞台は参議院、1981(昭和56)年11月24日の文教委員会
 日本学校健康会法案審議中の、参考人への質疑。

 質問しているのは佐藤昭夫議員。答えているのは全国学校栄養士協議会の田中信会長。

○佐藤昭夫君
 ちょっと質問が飛びますのでお許しいただきたいと思いますけれども、田中さんにお尋ねいたします。
 先ほど来、きょうの参考人の何人かの方も触れられていますし、先日、私も当委員会で文部省に質問をしたんですが、一月二十二日に予定をされておる全国統一献立ですね、この全国学校栄養士協議会の結成二十周年に当たってそれを記念をするいろんな事業をやるという、このことについては何も否定もしないし、いろいろ御苦労をなさっておる方々のその御苦労に報いていくための、そういう記念事業が計画をされるということはある意味では必要なことかと思うんですけれども、
   〔理事世耕政隆君退席、理事大島友治承者席〕
問題はその記念事業の重要な内容が全国一斉に――私は何もカレーライスを恨みに思って言うわけじゃないとこの間も言っていたんですけれども、たまたまカレーライスということですけれども、統一献立を一斉に各学校で供していくという、このことが本当に学校給食の本来の目的である地域や学校の実情にふさわしい多様な給食を子供たちに与えていくというこの点から見て一体どうなのか。
 ちょっとおたくの協議会の「学校給食記念週間中の全国統一献立日実施に伴なう会員用資料」という文書を拝見をしたわけでありますけれども、そうしますと「全国統一献立実施に当って」ということで、田中さんの会長名で趣旨のようなものが書かれておるわけですが、その中で「米国では、毎年金米統一献立を、学校給食記念週間中に行ない、大統領はじめ役所でも学校給食と同じメニューのものをたべるということはききました。」と。そうすると、日本も、総理大臣から、役所からそういうものを一斉に食べてもらおうというのが一番理想の姿とお考えになっておるのですか。まあいずれにしても画一的な献立て各学校の子供たちに給食をやっていくという、このことが教育的に見て一体いかがなものかというふうに私は思うわけです。この点についてちょっと田中さんの御見解を聞いておきたいと思います。

○参考人(田中信君)
 ただいま先生の御質問の、私ども全国学校栄養士協議会で計画いたしております全国学校給食統一献立の件でございますが、先生がいまちょっとお読みになったアメリカ云々というところは、実は表に出しておる文書ではございませんで、これは会員用に――こういう経験が私ども栄養士にはないと、ただしアメリカの栄養士は十八年前に学校給食が危機に陥ったときに広く社会に訴える連動を起こしてこのようなことをしたんだということをちらっと書いておきましたのが、いまたまたま先生のお手元に行きましてお読みいただいたような次第でございますが、私どもがその目的といたしますのは、全国同じカレーライスを小中学校の子供に食べさせようとするものではございません。全国同じ献立、カレーライスをもって、そうしてその学校を母体として広く社会に学校給食の重要性を訴えようとしている計画でございます。すなわち、学校給食というものは何と言っても実施の単位が小中学校でございます。そうして、その小中学校の子供が全国同じ献立て連帯感を持ち、そうして小学校、中学校それぞれの立場でもう一度学校給食の大切なことを考えてみましょうということから発想いたしまして、親にも子供たちと一緒に給食を食べてください、じゃお母さんは学校で一緒に試食会とか、親子給食で同じカレーライスを食べて給食のことを話し合ってください、お父さんは職場でカレーライスを食べてくださいと、こう言ってはおりませんが、こう言おうかと思っているわけでございますが、そうして、さらに親を中心にいたしまして社会に手を広げて、学校給食は先ほども私が述べました中に、二十一世紀を担ってもらわなければならない、そのためには学校給食は重要なんだということを社会のだれにも知っていただいて、ああそうなのか、給食はそんなに大切なのか、弁当でいいと思った、こんなに食糧が余っているからもう給食なんかいいと思ったけど、そうではないんだなあと、心で社会の人々が思ってくださるそのことも給食に大きな力になってまいります。しかも、もっと一歩進んで、いま給食では何を要求しているのかな、ああ、なに、学校食堂を欲しい。いままで勉強したところで、まあそれではゆったりとして楽しい給食、それは無理だと、それでは食堂をつくるように社会の人たちも応援しましょう。または米飯給食をみんな一生懸命推進して子供も喜んでいるけども、食器は依然としてパンのままではないかと、もっと食器もふやしてやろう、それからおはしも使わしてやろう、フライのときにはナイフ、フォークも使わしてやったらどうかというようなことを積極的に社会の方々からも応援していただくというと、そうすれば食器がふえれば、自然とああそれじゃ調理......

○理事(大島友治君)
 なるべく簡潔にお述べください。

○参考人(田中信君)
 はい。それでは――というような社会に積極的に切り込むということが目的でございます。

○佐藤昭夫君
 もう時間ですから終わります。
※途中で〔理事世耕政隆君退席、理事大島友治承者席〕とあるのは「君着席」の間違いだと思う。OCRの変換ミスが残っちゃったんだろうな。
※※ちなみにここの世耕政隆って人の死去により、その甥であった世耕弘成が立候補したわけですな。わかりやすい世襲議員。

 つまり、

統一献立を一斉に各学校で供していくという、このことが本当に学校給食の本来の目的である地域や学校の実情にふさわしい多様な給食を子供たちに与えていくというこの点から見て一体どうなのか。

 という批判ね。
 他にも一緒に出席した参考人からも

 最後に、このたび一月二十二日に全国統一献立の実施を通達されましたが、このことには私たちは反対です。自分の学校で子供の希望する献立をお好み献立として卒業期に実施していますが、学校の自主性を尊重することが子供のための給食になると思います。机上プランの計画を残念に思いますし、味の統一は大変迷惑でございます。なぜそれを言うかといいますと、私たちが考える学校給食というものはこれからつくり上げていかなくてはなりませんが、貧しさの追求だけではなく、これからは教育としての給食の追求があるからだと考えております

 とか

 最後ですけれども、二十周年を記念して一括化の献立、全国一斉統一献立てカレーライスをつくって、そしてデザートは何々をつけて、副食は何々という指示がおりているのを見せてもらいました。私はこれを見て本当に驚いたんですけれども、こういうような一斉に何かを食べさせなければならないということじゃなくて、本当にそれぞれの地域でそれぞれの地域の持つ本当の味を子供たちに教えてあげたら、子供たちも、それからまたそこの地域のお母さんたちも、それから地域の生産者も農業者も、すべてが一緒になって地域ぐるみの教育をしていけるんじゃないか、地域ぐるみの教育と同時に給食がつくっていけるんじゃないか、そういうことを考えるわけです。そういうときに全国一斉統一献立ということで出てきたということは、本当にこれは人間を、日本の子供を画一的にしようとしているんじゃないか、そういう意味で危険なものを感じています。という立場から、ぜひ子供たちのために、ぜひ皆さんですばらしい給食をつくっていただくために、私たちの願いをくみ入れていただけたらと思います。

 とかいって非難されてた。

#この議論では、「全国一斉統一献立」というのはあくまでも「全国学校栄養士協議会の結成20周年を記念して」ということで話がなされている。ところが例えばWikipediaを初め、複数のサイトで「学校給食開始35周年」と記述されている。どちらも年代的には正解だが、リアルタイムの議論で「学校給食開始35周年」の話が全然出てきていないことはちょっと気になる事実。

 質問側の国会議員も、

 私、その二つの方式を聞いてますと、ちょうど、私は医者の端くれでございますが、公衆衛生的に全部をひっくるめてやらなきゃならぬ医療もあるわけです。しかし最近では、個人には個人差があるから、一人一人を見ていく、そういう医療がいいんだ、こういう考えもございますが、最近では、その両者を包括して、そして医療というのは行うべきである、こういう説が私は一番いいと思っております。ここにおいての皆さん方もそれぞれ顔も違えば着ておられる洋服も皆違う。だから、学校給食でもう全国一斉に統一食をやるんだ、それを朝から晩までなんといったら、これは私もとんでもない話だと思うんですね。かといって、それじゃ一人一人やるということもこれ大変な労力と金がかかるんじゃないかと思いますから、この中間で何かいい説がないかということをひとつちょっとお考えをいただきたい。

 とか言ってる。

 1981年という時代は「管理教育」あたりが問題意識としてかなり浮上してきていた頃(『3年B組金八先生』の放送開始が1979年)で、「統一」「画一化」「没個性」といった言葉がそれまで以上に嫌悪された時代だったようにも思う。

 しかしこの企画はむしろ、「いっつも違うんだから、たまに統一してみても面白いんじゃない?」という、非統一があたりまえの時代だからこそできた話だろう。たった1回(20周年記念だもんねえ)やるのにここまで拒否反応を示さなくてもいいんじゃないかなあ......。まあ時代でしょうな。

 でまあ、こういう議論があって、実際にこの日にカレーライスの献立を実施したのは一部の学校にとどまったそうだ。

 実施校数は「不明」としているサイトもあったが、『カレーの雑学』には「6割ほど」とあった。しかし「No.164 日本全国の小中学校の給食を一日だけカレーで統一する計画があった(番組評価 63/100へえ)」には「実施したのは2割」とある。
 ずいぶん違うなあ。
 どちらもその根拠は書いてないし、ちょっとびっくりする差なんだけども。

 うーむ。
 これはよく分からない。

 でまあ、この日を記念して?この日は「カレーの日」になっているそうな。
 はてなキーワード「カレーの日」によると、

1月22日の日本にある記念日の1つ。1982年に全国学校栄養士協議会で1月22日の給食のメニューをカレーにすることに決められ、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたことにちなむ。

 だそうだ。とはいえ誰かがそうしようと決めた話でもないっぽい。
 日本記念日協会の記念日にも登録されていないし。

 しかしこの日は今でも給食にカレーが出されることが多いようだ。

 中にはこんなこと言い出すサイトもあったけども。(^O^)

1月22日は日本全国カレーの日

学校給食にカレーがはじめて出た日、日本中がカレーを食べる日です。
全国の学校給食もこの日はカレーが出るそうです。

 「学校給食にカレーがはじめて出た日」って? (^^;;

 というわけで、イマイチよく分からなかった全国一斉カレーの日。
 ただし実際に実施されたことだけは間違いない。

 みっちゃん、疑って悪かったよォ。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • まめの木のココア

本日のBGM:
Monsters Of Rock /JUDAS PRIEST






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 食の安全情報blogさんの「食品添加物の解説記事を機関誌に掲載する生協は「変節」したのか?」というエントリを読んだ。

 このエントリそのものについて異論があるわけではなく、むしろ賛同している。私がここで採りあげたいのはこのエントリで紹介されている生協の機関誌(「コープかながわ機関誌 MIO 9月号 」(pdf))について。
 だったらどうしてこのエントリまで紹介したかというと、単に、読んでもらいたいから。(^O^) いいブログなので。

 当該エントリでも紹介されている、この機関誌の食品添加物についての記事の中にこんな部分がある。


以前、中華料理屋で通常使用量以上の調味料を摂取した人に中毒症状が出るという話がありました。(※下記(5))

 で、ここで示される「下記(5)」の記述はこう↓。

(5)グルタミン酸の話
 グルタミン酸(昆布のうま味成分)による中華料理店症候群が問題にされたことがありました。
(1960年代に中華料理を食べた少数のアメリカ人が食後に眠気、顔面の紅潮、掻痒感、頭痛、体の痺れなどの症状が見られたとされ「中華料理店症候群」と呼ばれました。)
 食品添加物の専門家の西島基弘先生(実践女子大学教授)が学生と一緒に実際に食べたところ、調味料として必要な量の100倍(数グラム)くらいを一度に摂ったときアゴがひきつる感じがした人がいたそうです。これはグルタミン酸を大量に口に含むと唾液が一度に出るためと思われ、通常使う量ではこのようなことは起こらないと指摘しています。
 いずれにしても使い方と量を考えることが大事であって食品衛生法の使用基準を守ればありえないことです。極端な話をするならばカフェインも、コーヒーを1、2杯飲むならば大丈夫ですがもし100杯を一度に飲めば問題が起こり、誰もこのようなことはしないでしょう。

 このマンガの部分で筆者が示したいのは、量の概念を無視して危険性を議論しても無意味という至極当たり前の(しかし「不安」を感じちゃう人々には理解されにくい)話なんだけども、それを伝えるためにこの例が適切かどうか。

 「中華料理店症候群」については、以前にうちのブログのエントリ「化学調味料関係のとりあえずのメモ(その4)」で書いた。そこからご紹介。

グルタミン酸の安全性
グルタミン酸はタンパク質中に最も多く存在するアミノ酸であるから、われわれは毎日の食事でかなりの量(1日約20g)のグルタミン酸を摂取している。したがって、グルタミン酸は本来安全性の高い物質であるとみなされてきた。ところが、1960年の後半から1970年代にかけて、グルタミン酸の安全性に疑いを投げかける報告が相次いでなされた。
第1の報告は、生まれたばかりのマウスに大量のグルタミン酸を注射すると、脳の視床下部の一部の神経が細胞死するというもの。
第2の報告は、中華料理を食べたあとに、その中に含まれているグルタミン酸により、顔がほてったり、頭痛がしたり、動悸がするといった症状(中華料理店症候群 Chinese Restaurant Symdrome, CRS)がみられたという報告。

 この「第2の報告」が「中華料理店症候群」。
 これらの「報告」を受けて、

JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)はMSGを中心にグルタミン酸について安全性評価を実施し、1973年の会合においてL-グルタミン酸を含む5物質について「0~120mg kg体重^-1 day^-1」のADIを設定した。
※許容1日摂取量(Acceptble Daily Intake,ADI):認められるような健康上のリスクを伴うことなく生涯にわたり毎日摂取することができる、単位体重あたり(標準的な人=60kg)で表現された食品添加物量についてのJECFAによる見積もり。
またこの会合において上記「第1の報告」について議論され、このADIは生後12週前の乳児には適用しないとされた。
(文中の「MSG」というのはグルタミン酸ナトリウムのこと。味の素の主成分)

 つまりこの2つの報告により、1973年にグルタミン酸はADI(健康上のリスクを伴うことなく生涯にわたり毎日摂取することができる量)が設定された、と。

 しかしその後、グルタミン酸の安全性について多くの研究が行われた。

 「第1の報告」(生まれたばかりのマウスに大量のグルタミン酸を注射すると、脳の視床下部の一部の神経が細胞死する)については、

食物の成分を注射して安全性を議論することはいささか的外れの議論で、その後の研究では、大量のグルタミン酸を口から摂取しても大部分のグルタミン酸は消化管で代謝され、全身を回る血液中には移行しないことが明らかにされた。したがって口から大量にグルタミン酸を摂取してもグルタミン酸が脳に移行することはありえないと結論されている。

 そして「第2の報告」(中華料理を食べたあとに、その中に含まれているグルタミン酸により、顔がほてったり、頭痛がしたり、動悸がするといった症状(中華料理店症候群 Chinese Restaurant Symdrome, CRS)がみられた)については、

その後の二重盲検法による検査により、グルタミン酸摂取と中華料理店症候群の間には有意な関係はないと結論されている。

 のだと。中華料理店症候群についての実験の中には、こんな↓ものもあった。

グルタミン酸ナトリウムに敏感(6症例)であると主張している人を対象に、プラシーボを用いた二重盲検比較試験。この試験で6gのMSGの摂取に対する反応を検討したところ、2例はMSGとプラシーボの両方に陽性の反応を示し、ほかの4例は両者に対しまったく反応を示さなかったという。

 というわけで、中華料理店症候群とMSGの関係は否定されつつある

 そしてその他多くの試験結果に基づき、

1987年、JECFAはグルタミン酸のADIを、"0~120mgkg体重^-1day^-1"から"ADIを特定しない(ADI not specified)"に変更した。なおその際に、「グルタミン酸の使用に関して妊婦および乳児を特別に扱わなくてはならない科学的根拠はないが、食品添加物の一般的見解としてグルタミン酸についても生後12週以前の乳児には使用すべきでない」という文章が追加されている。その後EU委員会および米国FDAもこの結論を支持している。

 となっている。つまりどれだけ食べても大丈夫だと。

 長々と書いたが、結局、この機関誌のマンガのように「中華料理店症候群」をグルタミン酸ナトリウムの過剰摂取と結びつけることは、そのこと自体が時代錯誤だし、更にその解説として

 食品添加物の専門家の西島基弘先生(実践女子大学教授)が学生と一緒に実際に食べたところ、調味料として必要な量の100倍(数グラム)くらいを一度に摂ったときアゴがひきつる感じがした人がいたそうです。これはグルタミン酸を大量に口に含むと唾液が一度に出るためと思われ、通常使う量ではこのようなことは起こらないと指摘しています。

 を出してくるのは「中華料理店症候群」の説明としても間違っている。
(ただ、「やっぱりモノには限度がありますなあ」という話自体はその通りだとは思う。どのような実験だったか興味がある)

 もしそのくらいで本当に「中華料理店症候群」が起こるなら、ラーメン○郎では毎日患者が出ていないといけないだろう。


【資料画像】
これが「耳かき1杯」には見えんわね。家庭でもチャーハン作るのならこのくらい平気で入れちゃうだろう。

 確かに食品添加物についての話だし、このあたりの話を例として出したくなる気持ちはわからないでもない。しかしこの特集は食品添加物について「迷信」を排除して合理的に判断していこうという明確な意図に基づいて組まれているのだから、やはりこんなことしちゃいかんと思う。

 追記:2010/08/27

 だって、もし「想定外なほどたくさん使ったら、そりゃ何だってマズいよ」という話の例として「中華料理店症候群」を出すんなら、それは中華料理店では普通に「想定外なほどたくさん使」われていて、今でも危険があると言っているようなもんだから。実際にはそんなことはないのだから、そんな人身御供のような例を出すのはアンフェアだ。

 追記:2010/08/27ここまで

#重ねて言うが、この特集そのものは食の安全情報blogさんと同じく、高く評価している。その分、「残念」だったことを指摘しておきたいというだけ。

##この記事には「無添加をうたい、安全と誤認させる商法は詐欺といえないまでも不適切です。食品添加物を正しく使うほうが食品の安全性が保たれることも多いのです」といった、非常にマトモで、考えてみれば当たり前の、しかしともすれば一部の「生協」のイデオロギーに反しかねない記述がしっかり書いてある。素晴らしい。

突然食いたくなったものリスト:

  • 板チョコ(夏はなかなか食べられないよ)

本日のBGM:
河内音頭 /河内家菊水丸

盆踊りといえば河内音頭。他の地域、北大阪でさえどうなのか知らないけども。





 ついつい怖いもの見たさで買ってしまったのだけれど。


東洋水産 マルちゃん「大阪道頓堀ぼてぢゅう」監修 たこ焼ギョーザ

 まあ味は、パッケージもあるように「魚肉」だし(水産会社だからね)、商品そのものが「たこ焼ギョーザ」なわけで、まあ他に比較対象があるわけでなし、そもそもチルドだし、まあ期待は持たなくていい。いつもと少し違った趣向のおかずだと思えば、まあこれはこれで一興。

 だから味はまあおいとくとして。

 パッケージ写真にあるように、この商品は「大阪道頓堀ぼてぢゅう」監修となっている。

 ぼてぢゅうは関西では名の通った老舗お好み焼きチェーン店の1つで、お好み焼きの味付けにマヨネーズを使ったのはここが初めてだと、公式サイトには書かれている(公式サイト ← 音声注意)。
 東洋水産のサイトを見ると、この商品は全国商品のようだ。全国商品に名前を入れるということは、ぼてぢゅうの名前も全国区ということか。

 しかしぼてぢゅうはお好み焼き専門店であって、たこ焼きの専門店ではない。
 ......というか、ぼてぢゅうはきっと、たこ焼きは扱っていない。

 にもかかわらずこんなのの監修を引き受ける方も引き受ける方だとも思うが、それはそれで商売だ。頼まれればそりゃ引き受けるだろう。だいたい、役に立たないのなら東洋水産もわざわざ名前の使用料を払ったりするはずもない。

 このあまりよくわからないたこ焼き関連商品について、ぼてぢゅうの名前が権威付けとして使われているのは確かだ。ということはもちろん、東洋水産はこの商品に「ぼてぢゅう監修」という文字を入れることが販促の役に立つと考えたということだよね。つまりぼてぢゅうたこ焼きの権威として持ってきたと。

 どういうことか。

 結局、全国的に見れば、お好み焼きもたこ焼きも区別がついてない、というミもフタもない事実に突き当たるのだな。

 うーむ。
 なるほど......。

 しかもこの商品に添付されているソースはオタフクソース

 やっぱりお好み焼きと勘違いしてる。
 しかもぼてぢゅうは大阪の店なのに、どうして広島のソースを使うのよ。(^O^)

 つまり、たこ焼きとお好み焼きを勘違いして、さらにお好み焼きを大阪と広島で勘違いしていると。

※ただ、ソースについては、パッケージには「液体ソース/ふりかけ付」とだけ書いてあって、特段にオタフクソースを強調するようなことはしていない。

 なんちゅうか、適当にもほどがあるという商品でござった。(^O^)

「大阪道頓堀ぼてぢゅう」監修 たこ焼ギョーザ
http://www.maruchan.co.jp/products/search/1828.html

ぼてぢゅう監修のたこ焼ギョーザが東洋水産(株)より全国発売されました。
http://www.botejyu.co.jp/group/news/2010.html#02_04

 こういうのもある。


ヤマザキ キャベツメンチカツパン


のせました!

 このブルドッグのマークは素敵だから、インパクトはある、確かに。

 「ンチカツ」と書いてるからには関東風なのだろう。関東ならブルドックソースを使うのはわかるんだけど、そんなにブルドックソースは「おお、ブルドックソース使ってるのか!」的なプレミアム感があるのかな。
#知ってるだろうけど、ブルドックソースの正式表記は「ブルドッグ」ではなく「ブルドッ」。

 いっそのこと同じ商品でソースだけ違うシリーズを出して、食べ比べができるようにすればいいのに。
#そこでやたらマイナーなのとは言わない。オタフク、カゴメ、イカリ、コーミあたりのシェア上位数社でいい。
 そしたらきっと一度に複数個ずつ売れるから売り上げも上がるよ。\(^O^)/

 しかし「キャベツメンチカツパン」って、英語だとどう書けばいいんだろうなぁ。

cabbage minsed meat Côtelette pão

 だとすると、英語、フランス語、ポルトガル語が入ることになる。(^O^)

追記:なんか勘違いしてて恥ずかしいので書き直した。

突然食いたくなったものリスト:

  • ノースキャロライナ

本日のBGM:
Ghostbusters /XENTRIX
イギリスのスラッシュバンドXENTRIXによるレイ・パーカーJr.のヒット曲のカバー。ゴーストが中指を立てているオリジナル12インチEPのジャケットはさすがにクレームが入って差し替えられた。思わず買ってしまったよ。(^O^)





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 牛丼屋の牛皿って、牛皿のみで持ち帰りできるのね。

 並盛りなら安いし、家のご飯で牛丼にするとか酒のアテにもなって便利だなあ。

 シランカッタよ。

牛皿
(並)
カロリー牛丼
(並)
カロリー
吉野家280円250kcal380円667kcal
すき家180円202kcal280円645kcal
松屋250円278kcal320円767kcal
なか卯
350円 621kcal

 

突然食いたくなったものリスト:

  • 鰻丼

本日のBGM:
The Reflex /DURAN DURAN





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 カレーには醤油派ですが、それがどうかしましたかっっっ!?

 あとはカレーリッチだ。

突然食いたくなったものリスト:

  • たむらの煮玉子

本日のBGM:
Technopolis~Rydeen /YMO
YMOを「過去形」として聞いた人にはこの「Rydeen」のアレンジはカッコ悪く聞こえるかもしれない。しかしリアルタイムでYMOを体験し、その「散開」を感じた人にとって、この第三帝国的ステージセットでこの壇上から立て続けのメドレーとして流れたこの2曲は間違いなくこのライブのクライマックスだった(「Rydeen」のイントロが流れた瞬間の歓声を聞いてよ)。この高揚感の中での「Rydeen!」の叫びは、まさに「YMOという時代」の昂揚と、その終焉を告げる象徴として、本当に心に強く刻まれるものだったのだ。
↓下は映画『プロパガンダ』より。散開ライブとドラマをミックスしたもので、これもまたカッコよかったなあ。まさにYMO第三帝国の終焉。





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 うま味や、化学調味料についてのメモ。
 まだ続く。

 これらは主に『うま味の文化・UMAMIの科学』(山口静子監修)、『グルタミン酸の科学―うま味から神経伝達まで』(栗原堅三,渡辺明治,小野武年,林裕造)、あるいはネット上の情報による。

  • うま味と後味
    試料を口に含み、飲み込むか吐き出したときの味の強さの変化を測定すると、図のようになる。

    酒石酸(酸味)や塩化ナトリウム(塩味)は口に含んだ時がピークで、その後急速に減少し消失する。塩化ナトリウムは酒石酸よりも少し持続が長い。それに対してグルタミン酸ナトリウムとイノシン酸ナトリウムは、口に含んだときただちにピークが現れるが、そのピークは吐き出した後に復活し、持続性も大きい。 MSGやIMPのピークが後味にも現れる理由の1つは、飲み込んだり吐き出したりすることで試料が口腔の奥まで拡散したときにうま味の感受性部位が一気に刺激されるためで、長く持続する理由としては刺激部位からの試料の脱着しにくさが考えられる。
    (味の素を直接舐めたときにぼわわ~んとした感覚がなかなか舌から取れないのも、この「試料の脱着しにくさ」のためということだろうな)
  • 味の持続性は大きな意味を持っている。レモンや酢の物が口中をスッキリさせる理由の1つは、酸味のピークが急速に消失するから。それに対してポタージュやビーフステーキの味はしばし口中にとどまり余韻を残す。うま味は食物の味わいを持続させ、しかも続いて味わう食物のうま味を相乗作用によって強める働きもする。

    (つまり食事の順番もまた、意識的にであれ無意識的にであれ、味体験に大きく影響するということだろう)
  • 自然界にはいろいろな種類のアミノ酸が存在するが、アミノ酸の味は下図のようにさまざま。しかしいろいろなアミノ酸の味がすべて甘味、苦味、うま味のどれかにきちんと分類されるのではなく、複雑な味をもつものもある。たとえば、アルギニンやメチオニンは、苦味アミノ酸と分類されているが、ただ苦いというだけではなく独特な嫌みのある味をもっている。
    各種アミノ酸の味
    甘味グリシン、アラニン
    微甘味セリン、トレオニン
    苦味メチオニン、ヒスチジン、バリン、
    ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、リシン
    微苦味チロシン、フェニルアラニン、アルギニン
    うま味グルタミン酸ナトリウム
    微うま味アスパラギン酸ナトリウム
    [金子武夫,日化,60,531(1939)]
  • 昆布
    乾燥昆布に含まれている全遊離アミノ酸の60%以上がグルタミン酸、約30%がアスパラギン酸で昆布の強いうま味は、これらのアミノ酸による。
  • ↑乾燥マコンブ中の遊離アミノ酸
    アミノ酸 mg/100g アミノ酸の味
    アスパラギン酸 823 微うま味
    トレオニン 3 微甘味
    セリン 11 微甘味
    グルタミン酸 1608 うま味
    プロリン 49  
    グリシン 4 甘味
    アラニン 52 甘味
    バリン 7 苦味
    シスチン 0  
    メチオニン 2 苦味
    イソロイシン 4 苦味
    ロイシン 4 苦味
    チロンン 5 微苦味
    フェニルアラニン 3 微苦味
    トリプトファン 0 苦味
    リジン 4 苦味
    ヒスチジン 0 苦味
    アルギニン 5 微苦味
    総遊離アミノ酸 2585  
  • ↑昆布に含まれるアミノ酸だけでもこれだけある(それぞれ呈味力が違うので含有量が必ずしも指標にはならないが)。グルタミン酸のうま味が大半であるとはいえ、グルタミン酸=昆布の味ではない。
  • 生の昆布自体はそれほど味がないのに乾燥昆布に強いうま味を感じるのは、乾燥中にアミノ酸の組成や量が変化するからではない。天日で乾燥することで海藻独特のあまり好ましくない味や香りがなくなることにより、グルタミン酸やアスパラギン酸によるうま味が生きるから。
  • 昆布を普通の方法で煮出して作ったダシには、うま味を示すほどグルタミン酸が入っていない。カツオプシで作ったダシの中にも、高濃度のIMPは入っていないので、ほとんどうま味がしない。ところが、コンプとカツオプシの両方を使って作ったダシは、うま味の相乗作用のため強いうま味がする
    (なんかこれで謎が解けた気がする。自分でダシを取ってみても、ほんとに薄いと感じてた。プロは凄く濃いダシを取ることができるのかなあと思ってた)
  • 油脂による「疑似うま味」
    揚げ物や炒め物にすると、塩味がマイルドになるが、これがだしの作用とよく似ている。油がこのような「疑似うま味」作用を持つのは、油が舌の表面に広がって、塩の直接の味覚刺激を和らげるため、という意見と、油脂が微少な粒になって水の中に浮遊(乳化)して、鋭い塩味を感じさせないため、という2つの説がある。おそらくその両方が相まって、一種のうま味を感じさせるのだと思われる。
  • 肉そのものや、そこに含まれる脂肪分の臭みをいかに消しておいしく食べるかという工夫を重ねてきた欧米の食文化とは対象的に、日本では昆布やかつお節からうま味成分であるグルタミン酸や核酸をいかに効率よく取り出すかに人びとは工夫を重ねてきた。
  • グルタミン酸を摂取するとそのまま使われるか
    グルタミン酸は必須アミノ酸であり、食物から摂取されたグルタミン酸がそのままの形で各組織で利用されることはほとんどない。
    人は毎日の食事で1日約20gのグルタミン酸を摂取しているが、その大部分は腸管で代謝されて腸管に必要なエネルギー源として利用されたり、生体防御物質であるグルタチオンの合成に使われている。各組織で必要なグルタミン酸は、それぞれの組織で新たに合成されている
    (つまり「その2」で書いたように、グルタミン酸を摂取しても吸収されて分解される。使用されるグルタミン酸はそれとは別に新たに合成されるのだと)
  • グルタミン酸の安全性
    グルタミン酸はタンパク質中に最も多く存在するアミノ酸であるから、われわれは毎日の食事でかなりの量(1日約20g)のグルタミン酸を摂取している。したがって、グルタミン酸は本来安全性の高い物質であるとみなされてきた。ところが、1960年の後半から1970年代にかけて、グルタミン酸の安全性に疑いを投げかける報告が相次いでなされた。
    第1の報告は、生まれたばかりのマウスに大量のグルタミン酸を注射すると、脳の視床下部の一部の神経が細胞死するというもの。
    第2の報告は、中華料理を食べたあとに、その中に含まれているグルタミン酸により、顔がほてったり、頭痛がしたり、動悸がするといった症状(中華料理店症候群 Chinese Restaurant Symdrome, CRS)がみられたという報告。

    JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)はMSGを中心にグルタミン酸について安全性評価を実施し、1973年の会合においてL-グルタミン酸を含む5物質について「0~120mg kg体重^-1 day^-1」のADIを設定した。
    許容1日摂取量(Acceptble Daily Intake,ADI):認められるような健康上のリスクを伴うことなく生涯にわたり毎日摂取することができる、単位体重あたり(標準的な人=60kg)で表現された食品添加物量についてのJECFAによる見積もり。
    またこの会合において上記「第1の報告」について議論され、このADIは生後12週前の乳児には適用しないとされた。
  • ↑その後、グルタミン酸の安全性について多くの研究が行われた。
    第1の報告(生まれたばかりのマウスに大量のグルタミン酸を注射すると、脳の視床下部の一部の神経が細胞死する)については......
    食物の成分を注射して安全性を議論することはいささか的外れの議論で、その後の研究では、大量のグルタミン酸を口から摂取しても大部分のグルタミン酸は消化管で代謝され、全身を回る血液中には移行しないことが明らかにされた。したがって口から大量にグルタミン酸を摂取してもグルタミン酸が脳に移行することはありえないと結論されている。
    第2の報告(中華料理を食べたあとに、その中に含まれているグルタミン酸により、顔がほてったり、頭痛がしたり、動悸がするといった症状(中華料理店症候群 Chinese Restaurant Symdrome, CRS)がみられた)については......
    その後の二重盲検法による検査により、グルタミン酸摂取と中華料理店症候群の間には有意な関係はないと結論されている。
  • ↑中華料理店症候群についての色々な実験の中で興味深かったのは、グルタミン酸ナトリウムに敏感(6症例)であると主張している人を対象に、プラシーボを用いた二重盲検比較試験。この試験で6gのMSGの摂取に対する反応を検討したところ、2例はMSGとプラシーボの両方に陽性の反応を示し、ほかの4例は両者に対しまったく反応を示さなかったという。
  • ↑中華料理店症候群とMSGの関係は否定されつつあるが、いわゆる中華料理店症候群あるいは食後にみられる非特異的な症状の発現に関して、次のようなメカニズムが考えられている。
     1)アセチルコリン中毒:アセチルコリン投与により発現する症状に似ている
     2)ヒスタミン中毒:中華料理およびその食材にヒスタミン含有量の高いものが多い
     3)血漿中ナトリウム濃度の増加:中華料理のナトリウム含有量は一般に高い
     4)ビタミンB6欠乏:ビタミンB6を補足すると,いわゆるCRSの症状の発現抑制に効果がある
     5)食道上部の刺激:いわゆるCRSの症状が上部食道の刺激に由来する症状に似ている
  • その他多くの試験結果に基づき、1987年、JECFAはグルタミン酸のADIを、"0~120mgkg体重^-1day^-1"から"ADIを特定しない(ADI not specified)"に変更した。なおその際に、「グルタミン酸の使用に関して妊婦および乳児を特別に扱わなくてはならない科学的根拠はないが、食品添加物の一般的見解としてグルタミン酸についても生後12週以前の乳児には使用すべきでない」という文章が追加されている。その後EU委員会および米国FDAもこの結論を支持している。

突然食いたくなったものリスト:

  • ほっけ

本日のBGM:
Turbo Lover /JUDAS PRIEST






 オオタメンの麺は以前、「生冷し中華@オオタメン」で生冷し中華を紹介したが、今回は焼そば用ゆで麺を御紹介。

 オオタメンの随分前からのヒット商品である「ぷれじでんと焼そば」。実は私は初めて食べた。


オオタメン「ぷれじでんと焼そば」

 これでソース焼きそばを作ってみた。

 うまい!

 いいねえこの太麺。

 今回はコーミのウスターソース大陽ソースという甘めの味付けで試してみたが、恐らくばらソースのようなスパイシーなソースでも合うんじゃないかと思う。

 太麺だから簡単に捌けて作りやすいし、歯ごたえがとてもいい。食べてて嬉しい焼きそばになった(完成品の写真を撮るのを忘れちゃった)。

 ソース焼きそばはやっぱり生麺ではなくゆで麺で作るべきね。そちらの方が断然うまい。

 パッケージに印刷された「テレビで紹介された 人気NO.1」というキャッチフレーズがショボめのラーメン屋っぽくてどうにも厳しいが、まあ厳しいのは以前紹介した生冷し中華の説明イラストの方がもっと厳しいわけで(^O^)、このあたりは大した問題じゃない。

 「高級おこのみ店用 業務用」と書きながらスーパーで普通に売ってるこのアバウトさもまたよろしい。

 「高級おこのみ店」「ぷれじでんと」といえば、大阪ではお好み焼きチェーン千房の高級版、ぷれじでんと千房を想起するが、あるいは本当にここに卸しているのだろうか。それともイメージだけなのかな。よくわからんが。

 実はオオタメンにはこの麺とは別に「ぷれじでんと焼そばプロ」という商品が存在する。それには「お好み焼き専門店用 プロ用」と書かれており、さらに「プロ仕様のため、表面に油の添付をしておりません。」と注意書きがされている。値段は「ぷれじでんと焼そば」と同じ。ただし「特注品の為、2日前のご注文をお願いします」とのこと。うーん、こっちは確かにプロっぽい。プロ用にしちゃ高いような気もするけれど、そのへんは仕入次第なんだろう。

 だったら「ぷれじでんと焼そば」の「高級おこのみ店用 業務用」って何よ?って、そんなこた突っ込んじゃだめだよ下品だなあ。

 なお、この麺を買ったのは前回の生冷し中華と同様、JR鳳駅近くの鳳本通商店街内にある「食鮮館パレット」というスーパー。

 たまたまここで見つけたのだけど、私のウチの近所ではオオタメンの麺を扱ってるところがないのよ。

ぷれじでんと焼そば

【ぷれじでんと焼きそば】
テレビで「幻の焼そば」と放送され、その後は電話が鳴り捲ったという人気の焼そば麺です。もちろんプロ好みの「ゆで」一筋、太めです。

実はさらに太い別注文麺も用意しております。
14番、12番になると、うどんもびっくりな麺になります。

 「うどんもびっくり」というフレーズが何か微笑ましい。(^O^)

ぷれじでんと焼そばプロ

オオタメンの人気商品、焼そばプレジデントに新製品「プロ」の誕生です。
極太めんは14番丸刃で仕上げています。もちろん大きな釜での「茹で」仕立て。プロの方からの要望を取り入れ、油の添付はしておりません。ソースの乗りが一層よくなって、美味しさをひきたてます。
まさに焼そばの最高位として完成しております。大きな火力の鉄板で豪快に焼いていただきたく存じます。

種類 焼きそば
価格 プレジデントと同様
ご注文 特注品の為、2日前のご注文をお願いします

突然食いたくなったものリスト:

  • バーモントカレー

本日のBGM:
Girls Just Want To Have Fun /Cyndi Lauper





 うま味や、化学調味料についてのメモ。
 まだ続く。

 今回はたまたま、以前「ニセ科学フォーラム2009」で講演された藤田一郎先生の『脳ブームの迷信』を読んでいて、味の素に関するデマについて出てきたので、ちょうどいいと(^O^)、これを含めて前倒しでこちらを。

 まず(その1)の記述への補足を。

うま味の閾値(いきち)
閾値とは特定の味を感じさせるための最少の濃度のこと。鹹味・酸味・甘味・苦味・うま味の5基本味の代表的な物質の閾値は、鹹味(食塩)0.2%、酸味(酢酸)0.0012%、甘味(ショ糖0.5%)、苦味(キニーネ0.00005%)、うま味(L-グルタミン酸ナトリウム0.03%)となっており、5基本味ではうま味は3番目に閾値が低い(高い)ということになる。
・グルタミン酸ナトリウム(MSG)の閾値は0.03%、イノシン酸ナトリウム(IMP)の閾値は0.025%で、ほぼ等しい。ところがMSGが濃度を増すことによる味の強さ(呈味力)の増し方が大きいのに比べ、IMPの増加は小さい。 しかしIMPは、MSGとの共存下では強い呈味力を発揮する。

 と書いたが、『うま味の文化・UMAMIの科学』(山口静子監修)に収録されている実験では鹹味(食塩)0.0086%、酸味(酒石酸)0.00092%、甘味(ショ糖)0.16%、苦味(硫酸キニーネ)0.0001%、うま味(L-グルタミン酸ナトリウム)0.015%と、かなり数字が違うものの(サンプル物質が違うものもある)、基本味の閾値の順位は変わらない。いずれにせようま味は3番目。ところがこれがうま味の相乗効果、つまりグルタミン酸ナトリウムがイノシン酸ナトリウムと一緒になると、グルタミン酸ナトリウムの閾値は0.015%から0.00014%へと一気に1/100にまで引き下げられ、人間が一番敏感な苦味と匹敵するか、あるいはそれ以上に敏感に感じることができるようになる(IMPの濃度を上げれば更に下がる)という。

  • 味の素の原料はヘビ
    大正の中頃、こんなデマが流れた。マクドナルドの食用ミミズやネコ肉のようなもんか。
    この頃は既に味の素の味はよく知られるようになっていた。さらにグルタミン酸ナトリウムの製造法の特許はまだ切れておらず、鈴木商店(味の素KKの当時の社名)のみが製造していた。だからこそそういうデマも流れたのだろう。
    このデマの大元は、伊勢のたくあん漬けがおいしいのは、樽の底にヘビを清け込むためという言い伝えがあり、味の素の良い味はヘビでも使っているのだろう、と憶測されたのだとか。実際のところはこの時代はグルタミン酸ナトリウムの製造方法は加水分解法の時代で、原料は小麦だった。
    このデマがマクドナルドのそれと違うのは、これを広めたのが新聞だったこと。京都の新聞が、
    「近江の伊吹山へ行くとヘビを捕らえて売ることを生業とするヘビ捕りが大勢いるが,それはみな味の素の原料にするため,同工場へ送るものだ」
    という内容の記事を書いたそうだ。さらに宮武外骨が著書『一癖随筆』(1922[大正11]年4月)の中で、
    「味の素の原料は,豆や麦ばかりでなく,青大将をも使っている.......味の素本舗では全国からヘビを集めています」
    と書いたのだそうだ。このせいで鈴木商店にはヘビの買い取り価格の問い合わせが来たりしたという。(^O^)
    これを受けて鈴木商店は1922[大正11]年8月、
    「誓って天下に声明す。味の素は断じてヘビを原料とせず」
    という社長声明書を広告したという。またこの頃から鈴木商店は新聞広告面に「原料は小麦」または「原料は小麦タンパク質」と書き添えるようになったのだとか。
  • 味の素を食べると頭がよくなる
    これまで何度か引用したが、以下が味の素KKのWebサイトでの公式見解。(^O^)
    Q 「味の素®」を食べると頭がよくなると聞きましたが、本当ですか?

    A そのようなことはありません。

    素敵な即答だ。(^O^)  最近では『美味しんぼ』の啓蒙(^O^)(^O^)のお陰か、こういう話はとんと聞くことはないが、ある時期、本当にこういうデマが出回っていたのだ。これは世代間ギャップが大きいようだが、知らない人はパパゴン、ママゴンに聞いてみるといいよ。
    ところでこのデマについては面白い話があった。このデマの原因?について、2つの話が見つかった。どちらかがウソなのかもしれないが、おそらくはそのどちらも本当なんじゃないかな。片方から言われるようになって、もう片方がしの信憑性?を上げるように持ち出されたという......。
    まず1つ。
    これが『脳ブームの迷信』(藤田一郎著)に載っていた話。「脳とサプリメント」という章に出てくる。ここではこのデマについて、「今から40年以上前に流行した迷信」としている。藤田氏の見立てでは、このデマの出所は林髞(はやしたかし)であるという。この人物はミステリファンには探偵小説作家・木々高太郎として知られている大脳生理学者。「木々高太郎」のペンネームは本名の「林髞」を分解したものだと聞いたことがある。彼は1954年の研究論文でイヌ、サル、ヒトの大脳皮質にグルタミン酸を注入するとけいれんが起きることを報告した。「データは極めて不十分でしたが、彼はグルタミン酸が神経細胞に直接的な興奮性作用を持つことを提唱した」のだという。 何のこっちゃと思うが、一応藤田氏による説明を引用しておくと、
     神経細胞がその細胞体から軸索突起の端へ信号を送る際に、電気パルスを利用していることはすでに述べました。ところが、神経細胞から別の神経細胞へ信号の伝達が行われるシナプスでは、電気パルスではなく、軸索突起の末端から放出される神経伝達物質と呼ばれるものが信号の伝達を担っています。信号を受ける側の神経細胞は、タンパク質でできた受容体で放出された神経伝達物質を受け止めて、電気反応を起こすのです。このとき前の細胞が活動すると次の細胞も活動が強まるような情報伝達のあり方を興奮性と言います。その伝達物質として一番代表的なものがグルタミン酸なのです。

    神経細胞の構造
    だそうだ。この物質がグルタミン酸であることはまだわかっていなかった。
    林髞による報告は、1980年代に竹内昭によってグルタミン酸が興奮性伝達物質だと確定されるきっかけの1つとなったという。ところが林髞はこれ以後、暴走を始める。林は『頭のよくなる本 大脳生理学的管理法』(1960年/光文社)を含め、多くの脳関連の啓蒙本を書いている。確かに「Wikipedia - 木々高太郎」にある林髞名義の著作をざっと見ても、『頭のよくなる本』以降、『頭をつかう人の食事』、『勉強が好きになる本 大脳生理学の教える学習倍増法』、『頭の良い子に育てる本』、『四時間眠ればよい あなたも 朝型・夜型・不眠型』あたりの題名は、ちょっと興味を惹かれる題名ではある。(^O^) 藤田氏は林を「脳本ブームの祖と言ってもいい人」だといっている。
    で、林は本で、グルタミン酸を摂りましょうと主張した。『頭のよくなる本』で林は、
    「プラス物質とマイナス物質の量が多いということは頭がよいという条件です」
    「(プラス物質とマイナス物質の)総母体ともいうべき酸が、グルタミン酸であることは、すでに述べた通りです。ではグルタミン酸を食べることはよいことでしょうか。もちろんのことで、脳髄はそれをあるやり方で取り入れて、機能代謝の材料にします」
    と述べている。ここで言うプラス物質、マイナス物質とは興奮性伝達物質と抑制性伝達物質のこと。「それらは多ければ多いほど頭が良くなり、それらの材料となるグルタミン酸を食べることは脳にとって良いことであると結論」しているという。
    ただ、藤田氏に言わせるとこれは、
     ネットワーク構造を無視して、脳を高いグルタミン酸濃度に浸すことで働きが良くなるという理屈は成り立ちません。たとえるなら、車がガソリンで走るからといって、運転席やボンネットの中をガソリンで満たしても、車は走らないというような話です。
     しかし、林髞はグルタミン酸を神経伝達物質としてではなく、まさに燃料のようなものとして考えていたようです。......
    という。そしてさらに藤田氏は、「私の知る限り、「『味の素』を食べると頭が良くなる」という宣伝を発売元が行ったことはなく、この迷信の発信源は林髞だろう」と結論づけている。
    このデマについて、もう1つ。
    このデマに信憑性を与えた?のが、鈴木商店の2代目社長、鈴木忠治(1875‐1950/初代社長鈴木三郎助の弟/1931[昭和6]年三郎助の死去に伴い鈴木商店社長に就任)の子供たちの出来の良さだったらしい。
    鈴木忠治の子供たち(8男1女)は、長男の三千代が東京商大(現・一橋大)だった以外はみんな東大に行ったという。この事実もこのデマの中で大きな役割を果たしたのだと思う。
    なお、ググったところ、2ちゃんねるに鈴木忠治の子供たちについてこんな書き込みがあった。
    長男三千代東京商大卒(現一橋大学)元三楽オーシャン会長
    次男松雄東大工学部卒、元東工大教授、多摩電気社長、相談役
    三男竹雄東大法学部卒、元東大教授、元法学部長、商法の権威
    四男義雄東大法学部卒、商工省鉱山局課長、軍需省軽金属課長
               貿易庁輸出局課長、通産省重工業局長
               日本輸出入銀行理事、元日揮社長
    五男治雄東大法学部卒、野村証券、元昭和電工社長、会長
    六男正雄東大卒学部不明、元三菱重工副社長、元三菱自販社長
    七男秀雄東大法学部卒、大蔵省、在NY領事、財務調査官、
               国際金融局長、世界銀行IMF理事、
               大蔵省顧問、野村證券顧問を歴任
    八男泰男東大経済学部卒、次男と多摩電気工業を設立、社長を歴任
    長女千栄子は竹内徳治と結婚、竹内は内務省管理局長、香川県知事を歴任
    壮観だなあ。
    #あるいは『頭のよくなる本』にこのことが書かれているのかもしれない。現物を持っていないので何とも言えない。私はこれらの話を別々に知ったので、勝手に別々のソースだと思っているだけかも。
    ##ちなみにそもそもグルタミン酸を経口摂取しても、「血液脳関門」というチェック機構に阻まれて神経細胞までほとんど届かないのだそうだ。このあたり、ヒアルロン酸だとかコラーゲンと似てるね。

突然食いたくなったものリスト:

  • 焼肉

本日のBGM:
Soldier /ANTHEM






 うま味や、化学調味料についてのメモ。

 その2で終わろうと思ってたんだけど、まだまだ終われない。(^^;
 少なくともその3はあります。

  • 塩の共存によるうま味の増強
    うま味の物質は、海産物、肉、野菜などに含まれているが、これらの食品を食べるときにはしばしば食塩が添加される。少量の食塩が存在するとうま味が増強される。
    グルタミン酸ナトリウムは食塩の塩から味を緩和して、いわゆる"塩かど"をとり、同時にその食品をおいしいものにするといわれている。
    うま味と塩味の間では、かなり濃い塩味のところでも、うま味によるマスキングは起こらず、塩味の強さはグルタミン酸ナトリウムによってむしろ強められている
  • 味の相互作用
    食物を味わうときは、単一の味を味わうことは滅多になく、混合された味を味わう。この際、味の相互作用が問題になる。たとえば、糖に少量の食塩を添加すると、甘味が増大することが知られている。同様に、アミノ酸に食塩を添加するとアミノ酸の味が増強される。食塩にはこのような増強効果があるが、リン酸ナトリウムには弱い効果しかない。福家と鴻巣らによれば、カニ味はグリシン、アラニン、アルギニンとうま味物質が不可欠であるが、これらの混合物は非常に弱い味しか呈さない。これに食塩を添加すると、はじめてカニ味が再現される。このように、食塩はアミノ酸の味を引き出すのに不可欠である。
    ......
    塩によるアミノ酸応答の増強作用の詳しい機構はまだ不明である。おそらく、塩が味受容膜に吸着すると、受容膜のコンフォーメーションが変化し、アミノ酸と受容たんぱく質の相互作用が変化するものと思われる。
  • グルタミン酸ナトリウムと食塩の味にはself limitingness(一定の濃度を超えると、味覚の好ましさが著しく低下し、過剰な摂取を自ずから抑制すること)という性質があるので、どちらも過剰に使用すると食品の嗜好性の低下を招く。
  • うま味の飽和状態
    ↑について、これとは対立するかのような記述が、「グルタミン酸ナトリウム - Wikipedia」にある。
    > グルタミン酸ナトリウムの性質として、味覚から過剰摂取を感知できないという問題がある。通常、塩などの調味料は投入過剰状態になると「辛すぎる」状態となり食べることができないが、グルタミン酸ナトリウムはある程度の分量を超えると味覚の感受性が飽和状態になり、同じような味に感じるため、食べすぎに気づきにくく、また飲食店も過剰投入してしまいがちである。その結果、調味料としての通常の使用では考えられない分量のグルタミン酸ナトリウムを摂取してしまう場合があり、注意が必要である。
  • ↑グルタミン酸ナトリウムについて、前者は一定の濃度を超えるとマズくなるため、過剰摂取が抑えられるとし、後者は一定の濃度を超えてもマズく感じられないため、過剰摂取してしまう可能性があるとしている。
  • ↑そこでこの件についてうま味調味料メーカー等に問い合わせてみると、これまた回答がバラバラだった。
    味の素KKは ── 「弊社と見解が異なる」ため回答できない、つまりそんな事実は把握していないと。調査してみるのでちょっと待って、という回答。
    テーブルマーク(旭味、ミタスを製造)は ── 具体的な知見はもっていない、と。
    日本うま味調味料協会は ── 「うま味調味料」を料理にどのくらい加えると、最も好ましい味になるか、すまし汁で実験した例を紹介してくれた。この実験ではうま味の濃度による「好ましさ」にはピークがある(つまり「適量」が存在する)ということがわかる。ただ、「感受性が飽和」についてはデータを持っていない、との回答。
    ヤマサ醤油は ── 飽和状態はある、と。食塩等の場合は過剰添加の場合には「刺激」として知覚されるがうま味の場合は「刺激」として知覚されないようだ、としている。また上記の直線グラフについては、適正濃度域では直線を描くが、過剰領域になると傾きが小さくなっていくと。ただこれはWikipediaの文章を言いかえているだけで、「その濃度とは?」といった質問には返答がなかった。裏付けとなる研究を紹介してくれたわけでもない。
  • ↑というわけで、はっきり「飽和状態」があると答えたのはヤマサ醤油だけで、他はそのようなデータは持っていない、という。味の素KKに至っては「見解が異なる」としているのだからこれはかなりはっきりとした相違のように思える。
  • ↑引き続き調査するという味の素KKの答えを待ちたい気分。情報あればください。まずはこの出典として挙げられている『スタンダード口腔生理学』(学建書院 1994年)にあたりたいところだが......。
  • うま味が一番感じられる温度
    ラーメンやつけ麺のスープやつけ汁との関係で、「うま味が一番感じられる温度」を知りたいと思った。ググってみると、ネット上では↓以上の答えは見つけられなかった。
    温度と味覚(うま味)の関係について
    ここでは、
    甘味:人間の体温付近でもっとも強く感じる
    塩味:低い温度で強く感じる
    酸味:温度により一定
    苦味:低い温度で強く感じる
    と言われているということを挙げながら、では「うま味」ではどうかという質問が投げかけられ、しかし明確な回答は得られていない。
  • ↑意外なことに、うま味と温度に関して目立った研究結果はないようだ。
  • ↑研究としては、イヌを対象とした実験が行われてはいる。イヌの場合は食塩に対しては10℃付近で最大値、塩酸やショ糖に対する応答は30℃付近で最大値となる。うま味応答(CMP単独、またはGMPとMSGの相乗作用によって発現する応答)も30℃付近に最大値を示す......とされている。ただしこれはあくまでイヌであるため、どの程度人間に置き換えて考えることができるかは不明。
  • ↑これについても味の素KKテーブルマークヤマサ醤油のいずれも、具体的な知見は持っていなかった(テーブルマークは上記イヌの研究を紹介してくれた)。
  • 日本うま味調味料協会は少し具体的で、うま味を受容する舌の味蕾の受容体はたんぱく質であり、たんぱく質型の受容体は体温付近で受容性が高いという性質がある、と教えてくれた。そして、温度が下がるにつれて弱くなっていくのだとも。これは「なるほど」とも思うのだが、その例として挙げてくれたみそ汁は「60~70℃が快い」とされているのだと。うま味は温度が下がるにつれて感じられなくなるのに対し、塩味はあまり変わらないからだという。
    これはそれなりに納得ができる。ただ、「体温付近で受容性が高い」のであれば、「60~70℃」から冷めていく過程でもっとうま味を感じられるようになる、ということにはならないのか、という疑問が出てきてしまう。
  • ↑なお、「うま味」といった具体的な味要素ではなく、「みそ汁」のような具体的な話であればもう少し知見も出てくる。キッコーマンのサイトには、こういうページがある。
    おいしい温度
    ●温度が味を左右する?!
    人間の味覚は、食べものを口に入れたとき、その食べものの温度で味の感じ方に大きな変化が起こります。しかもその感じ方は味の種類によりさまざまです。そのため、ある温度ではおいしいものでも、冷めるなどして温度が変わると、味の感じ方は非常に複雑に動きます。そこで味のバランスが崩れ、まずいということになるのです。ということは、料理は、おいしく感じる適温で食べることがもっともよいということになります。
    ●小さな温度差が生む、大きな違い。
    温度の高低がおいしさに響きやすいのは、スープ類や飲み物などです。この場合、おいしく感じるためには、ある程度温度の刺激が必要になります。その温度は体温との差が25度以上あることが条件で、冷たいほうは12度以下、熱いほうは62度以上です。ただ5度以下になると冷たすぎるので、あまり味を感じなくなります。また熱いほうでは、75度以上になるとやけどをするといったことになりますので、これもよくありません。なお濁りスープのようにどろりとしたものは、62度ではやけどをしますし、おしるこのように甘味の強いものがおいしく感じるものでは、50度台の温度のほうがおいしく感じます。また清酒のかんも熱すぎるとアルコールがツンときてよくありませんから、少しぬるめにします。
  • ↑これはなかなか解りやすい。温度の刺激と具体的な味要素、液体の粘度や香りなども大きく影響をすることになるはずだ。
    そこで、これはうま味単体での話では収まらなくなるが、もう少し話を絞って、ラーメンを一番おいしいと感じられる温度帯は何度くらいなのかが気になる。とはいえ普通のラーメンについてそういう研究をしているところがあるとも思えないので、いっそのことインスタントラーメンについて聞いてみようと。というわけで業界1位と2位の日清食品東洋水産(マルちゃん)にメールで質問してみた。この2社の回答は、両社とも私の予想を超えていて、とても興味深いものだった。(なおキッコーマンはこのページ以上の情報は持ち合わせていないとのこと)
  • 日清食品からの回答は......
    日清食品の調べによると、「ラーメンを一番おいしいと感じられる温度帯」は、日本は90℃程度であると。
    ええええ何それ、「日本は」って? なんと外国ではそれぞれ違うらしい。
     中国:90℃~95℃程度
     タイ:85℃~90℃程度
     ブラジル:80℃~85℃程度
     ドイツ:75℃~80℃程度
     アメリカ:75℃程度
    だそうだ。熱いものを食べる習慣とかの問題だろうか。しかし中国の95℃なんてのは慣れの問題以上に、口の中ビラビラになっちゃうんじゃなかろうか。
  • 東洋水産からの回答は......
    まず、私のケータイ(番号は質問する際に記載した)に電話があった。電話によると、実はそのデータは持っておりませんと。あららそれは仕方がない、わざわざ丁寧にお詫びの電話をくれたのかと思っていたら、
    「これから社員を集めて実験をしますので、時間を下さい」
    という意外な展開だった。(^O^)
    数時間後、また電話をもらい、結果を教えてくれた。実験してみたところ、90℃以上だと熱すぎて食べられない。80℃以下になると「ぬるい」と感じる。......すなわち、85℃±5℃が適温と思われます......と。
  • ↑両社の社風?の違いまで感じられて、なかなか楽しかった。皆さんありがとう。ただ、やはりいずれもインスタントラーメンということもあり、まず熱湯を使うのが前提となっているわけで、「熱い」方がおいしいというのがア・プリオリとなっているように思える。その意味では今回調べたかったこととは少し違って、参考にはなったけれど、決定打にはならないかもしれない。
  • ↑みそ汁にせよ、インスタントラーメンにせよ、「体温付近」というのはちょっとあり得ないようで、単体の味要素とテクスチャー(食感)との関係は、かなり複雑だと想像される。

突然食いたくなったものリスト:


本日のBGM:
かえせ!太陽を






 ここしばらくの(*)大テーマ(^O^)である化学調味料(うま味調味料)の話を進めたくて、いろいろ調べている。

(*)この↓あたり、主にラーメンとの関係で話をしている。
アイドルのエッチと、ラーメンのうま味(当ブログ)
ラーメンだって作っちゃう(笑)(黒猫亭日乗)
Do you know MSG?(黒猫亭日乗)
短絡的なのはどっち?(当ブログ)
自重しない化調(当ブログ)
(おまけ)
ラーメンの秘密(当ブログ)

 まだ考えをまとめるところまでは来ていないが、とりあえず材料となるべき知識の断片を箇条書きにメモしておこうと思う。

 これらは主に『うま味調味料の知識』(太田静行)、『うま味―味覚と食行動』(栗原堅三、大村裕、山本隆、木村修一、福家真也、河村洋二郎)、あるいはネット上の情報による。

間違いや問題の指摘、大歓迎。

  • うま味調味料として現在、広く使われているものはグルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムと、後2者をだいたい等量に含むリボヌクレオチドナトリウム。グルタミン酸ナトリウムがアミノ酸系であり、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムは核酸系。
  • 日本では食品添加物の使用は、厚生労働大臣が指定したものに限られる。この制度が始まった当初(昭和23年7月)からグルタミン酸ナトリウムは食品添加物として指定されている。以下、その名称・簡略名・指定時期。
    L-グルタミン酸ナトリウム
    (簡略名:グルタミン酸ナトリウム):昭和23年7月
    L-グルタミン酸(簡略名:グルタミン酸):昭和39年7月
    L-アルギニンL-グルタミン酸塩:昭和39年7月
    (簡略名:アルギニングルタミン酸塩)
    L-グルタミン酸カリウム:平成3年1月
    (簡略名:グルタミン酸カリウム)
    L-グルタミン酸カルシウム:平成3年1月
    (簡略名:グルタミン酸カルシウム)
    L-グルタミン酸マグネシウム:平成3年1月
    (簡略名:グルタミン酸マグネシウム)
    5'-イノシン酸二ナトリウム:昭和35年9月
    (簡略名:イノシン酸ナトリウム)
    5'-グアニル酸二ナトリウム:昭和35年9月
    (簡略名:グアニル酸ナトリウム)
    5'-リボヌクレオチド二ナトリウム:昭和35年9月
    (簡略名:リボヌクレオチドナトリウム)
    5'-リボヌクレオチドカルシウム:昭和43年3月
    (簡略名:リボヌクレオチドカルシウム)
  • グルタミン酸は昆布や野菜、イノシン酸は魚や肉類、グアニル酸はきのこ類に多く含まれている。
  • うま味を持つ物質はかなりの数のものがある。しかし、これらの中で食品にうま味を与える調味料として、適当な値段で、安全性が確認されており、使用法も難しくないもの、簡単にいえば、気安く使えるものはかなり限定されてくる。
    (......つまり、現在使用されている化学調味料の成分は、たくさんあるうま味物質の一部にすぎない。そして昆布にしろかつお節にしろ何にしろ、それらのうま味物質が複雑な割合で混在し、さらに他の呈味物質(甘いとか辛いとかいろいろ)も含んでその味ができているわけで、「グルタミン酸ナトリウム? 昆布入れてるのと一緒でしょ」とわかったような顔をするのは間違っている。
    うま味調味料はうま味のある食品の一部のうま味なのであり、全てではない。当然、グルタミン酸ナトリウムで昆布の味は再現できないし、昆布でグルタミン酸ナトリウムの味を再現することもできない
  • グルタミン酸ナトリウム以外にうま味を呈するアミノ酸には、例えばこんなものがある。
    日本産のキノコであるハエトリシメジやイボテングダケは、イエバエを殺す作用がある。これらのキノコから単離した殺虫作用を有する2種類のアミノ酸(L-トリコロミン酸およびL-イボテン酸)は、強いうま味を呈する。うま味の強さはグルタミン酸ナトリウムの4~25倍にも及ぶが、副作用があるため食品には使用できない
  • グルタミン酸ナトリウムについて、急性・亜急性・慢性毒性試験、多世代繁殖試験、催奇形性試験、変異原性試験など各種の安全性試験が種々の実験動物で行われ、発がん性や遺伝毒性のない安全な物質であることが確認されている。
  • グルタミン酸は食品や生体のタンパク質とを構成する20余種のアミノ酸の1つで、タンパク質中約20%と、最も豊富に含まれるアミノ酸である。また、タンパク質に結合しない遊離の形のグルタミン酸も、天然の食品や生体の各種の臓器・組織にたくさん含まれている。
  • タンパク質それ自身はごく少数の例外を除いて味がない。たんぱく質の存在するところには、その分解産物であるアミノ酸が存在するので、アミノ酸はタンパク質の存在を示すシグナルとして働いている。
  • グルタミン酸がほとんどすべての食品に広く分布する一方、イノシン酸はその分布が動物性食品に限られている。
    グアニル酸の呈味はイノシン酸と同質で、味の強さが異なるだけ
  • グルタミン酸のうま味はコンプだしの研究から発見されたが、コンプがグルタミン酸製造の原料とされたことはない。
  • うま味の閾値(いきち)
    閾値とは特定の味を感じさせるための最少の濃度のこと。鹹味・酸味・甘味・苦味・うま味の5基本味の代表的な物質の閾値は、鹹味(食塩)0.2%、酸味(酢酸)0.0012%、甘味(ショ糖0.5%)、苦味(キニーネ0.00005%)、うま味(L-グルタミン酸ナトリウム0.03%)となっており、5基本味ではうま味は3番目に閾値が低い(高い)ということになる。
  • グルタミン酸ナトリウム(MSG)の閾値は0.03%、イノシン酸ナトリウム(IMP)の閾値は0.025%で、ほぼ等しい。ところがMSGが濃度を増すことによる味の強さ(呈味力)の増し方が大きいのに比べ、IMPの増加は小さい。

    グルタミン酸ナトリウムなどの濃度と味の強さ
    しかしIMPは、MSGとの共存下では強い呈味力を発揮する。
  • アミノ酸系(MSG)と核酸系(IMP/GMP)は、それぞれ単体で存在するよりも両者が混在することでうま味が相乗的に増すことがわかっている。これを「うま味の相乗効果」という。
  • うま味の相乗効果は、山口により詳細に研究されている。

    MSG/IMPの量比と呈味力の関係(山口)
    図を見るとだいたい左右対称になっているので、同じ比率であればどちらが多い比率であってもほぼ同じような呈味力であるらしい。
    図によると、だいたい8:92あたりの比率までは急激に呈味力が伸び、そこから傾きが緩やかになるものの22:78あたり?くらいまでは呈味力の上昇はある。
  • うま味の相乗効果は顕著なので、うま味調味料は普通、グルタミン酸ナトリウム(MSG)、イノシン酸ナトリウム(IMP)、グアニル酸ナトリウム(GMP)を単体では使用せず、アミノ酸系(MSG)と核酸系(IMP/GMP)を調合している(複合うま味調味料)。複合うま味調味料は含まれる核酸系の量によって、低核酸系と高核酸系に分けられる。低核酸系の代表が「味の素」(MSG:リボヌクレオチドナトリウム=97.5:2.5)があり、高核酸系の代表には「ハイミー」(MSG:リボヌクレオチドナトリウム=92:8)や「いの一番」(ハイミーと同じ)、あるいは「フレーブ」(MSG:IMP:GMP=91.5:4.25:4.25 つまり アミノ酸系:核酸系=91.5:8.5)などがある。
  • 味の素は【MSG:リボヌクレオチドナトリウム=97.5:2.5】となっているが、上記山口による図から見て、この比率を逆転させても同程度の呈味力が得られると思われる。しかしそんな調味料はない。味の素ハイミーは核酸系の比率が5.5%違うだけだが2倍の価格差がある。(核酸系は製造コストが高いらしい)
  • うま味の相乗効果は、イノシン酸やグアニル酸が存在すると、舌の味覚細胞に対するグルタミン酸の結合量が増加することによって起こるということで説明できる。
  • うま味の相乗効果の意味
    ・料理には動・植物両方の素材をバランスよく取るという合目的的に働く。
    ・だし自体の味はそれほど強くなくても素材のうま味成分との相乗効果を引き起こすため、出汁やうま味調味料を加えることで素材のうま味を引き立たせる。
  • 唾液中には微量(0.15mg%程度)のグルタミン酸が含まれていることから、核酸系うま味物質が単独で示すうま味は唾液中のグルタミン酸の効果によるもので、それ自身はうま味を持たない可能性がある。実際、イノシン酸単独の閾値や識別域は唾液レベルのグルタミン酸によって引き起こされていることが示されている。この観点からすれば、核酸系うま味物質はうま味物資というよりは、うま味強調物資と考えることもできる。
  • うま味の弁別閾
    呈味物質の濃度を変化させた時、その変化が感覚的にわかる最少の変化量を弁別閾という。グルタミン酸ナトリウムの弁別閾は10%。つまりMSGの0.1%溶液と0.11%溶液を比べても、うま味の強さの識別がつく。

突然食いたくなったものリスト:

  • コロッケパン

本日のBGM:
Like Hell /LOUDNESS






 思いつく限りの、好きなアメちゃんをただただ挙げるだけのエントリ。

 追随者が出ることを祈っている。

 あまり購読者のいないブログなので(^^;、過度な期待はしないけど。(^O^)

 もし追随してくれる人がいたら、ここのコメント欄に書いていただいてもいいし、ブログでエントリを挙げてトラックバックをくれてもいい。トラックバックもらったら返します。

 ブログエントリなら題名は、同じく【全日本アメちゃん同盟】で。

 アメちゃんへの思いや思い出を書いてくれても面白いかも。そのへんは好きにして。とにかく、好きなアメちゃんの名前を挙げる。
 もちろん追記アリ。

 どこからどこまでがアメちゃんかとか、そんなのは自分で判断すればよろし。

#関西、特に関西のおばちゃんの間では、キャンディや飴が「アメちゃん」と親しみを込めて呼ばれている。

 私が好きなのは......、

・純露
・黄金糖
・パインアメ
・コーラアメ
・スーパーレモン
・べっこう飴
・いちごみるく
・チェルシーヨーグルト味
・那智黒
・ミルキー
・特濃ミルク
・ミルクの国
・サクマ式ドロップスのコーヒー
・小梅ちゃん
・きなこ飴
・カンロ飴
 
 古いの多いなー。(^O^)
 まあお菓子の好みが形作られるのは子供の頃だろうし、出てくる名前はどうしても定番が多くなるかも。

突然食いたくなったものリスト:

  • エビカツドッグ

本日のBGM:
ヤットデタマン・ブギウギ・レディ /鈴木ヒロミツ

この時期、鈴木ヒロミツは全然歌ってなかったんだよなあ。だからこの人選はシビレた。(^O^)




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 『中谷宇吉郎随筆集』(樋口敬二編/岩波書店)収録の「おにぎりの味」(1956[S31]/09)には、こんな話が出てくる。

 お握りには、いろいろな思い出がある。
 北陸の片田舎で育った私たちは、中学へ行くまで、洋服を着た小学生というものは、誰も見たことがなかった。紺絣(こんがすり)の筒っぽに、ちびた下駄。雨の降る日は、藺草(いぐさ)でつくったみのぽうしをかぶって、学校へ通う。外套(がいとう)やレインコートはもちろんのこと、傘をもつことすら、小学生には非常な贅沢と考えられていた。
 そういう土地であるから、お握りは、日常生活に、かなり直結したものであった。遠足や運動会の時はもちろんのこと、お弁当にも、ときどきお握りをもたされた。梅干のはいった大きいお握りで、とろろ昆布でくるむか、紫蘇(しそ)の粉をふりかけるかしてあった。浅草海苔(あさくさのり)をまくというような贅沢なことは、滅多にしなかった。

 これはまず最初に、おにぎりに海苔を巻くことそのものが贅沢であったという話に、「言われてみれば、なるほど」という驚きを持った。
 私はおにぎりがとても好きだけども、海苔は必需品で、それは当たり前だと思っていた。「おむすびころりん」も、「さるかに合戦」も、挿絵のおにぎりには海苔が巻いてあったし(^O^)、実際、現在、「おむすび」「おにぎり」のをわかりやすく表す記号として、「三角形」「海苔」が認知されている。私はそれにまんまと乗せられて、何の疑問もなくおにぎりに海苔はデフォルトだと思い込んでいたのだ。

 しかし確かに海苔も商品であり、商品である以上、他の「具」との価格の違いもあるわけで、高ければそれが「贅沢」となるのも当たり前の話だった。
 そういえば海苔は贈答品でもあったわけだし。

 さらに。

 単に「海苔」というだけではなく、「浅草海苔」というお話。
 この随筆が書かれた当時(1956[昭和31]年頃)は単に「海苔」という一般名詞的な意味で「浅草海苔」という言葉が使われているけども、今となっては「浅草海苔」を使うおにぎりは確かに贅沢極まりないのだという話。

 「アサクサノリ/浅草海苔 市場魚貝類図鑑」より。

今、食卓にある海苔とは?
 ちなみに今、全国に出回っている海苔のほぼ100パーセントがスサビノリでる。スサビノリというのはやや北方系(銚子以北の太平洋岸、北部日本海に棲息)で外洋に面した場所に棲息するもの。本来は内湾である東京湾にはいなかったものなのである。このスサビノリはアサクサノリの養殖の課程で紛れ込んだとも、言われ、そのうち病気や環境の変化にも強いことから養殖ノリの主役となったのだ。今でもスーパーやデパート、築地などの魚河岸に行けば「浅草海苔」が売られている。これが総てスサビノリで作った海苔なのだ。すなわち、江戸時代から高度成長期の1960年代くらいまでは、「浅草海苔」=「アサクサノリ」であったものが、今では「浅草海苔」=「スサビノリ」になってしまっているわけだ。
 さて、このスサビノリ全盛の今日にあって、ゆいいつアサクサノリを生産している養殖業者が有明海にはいる。なんとまさに江戸前の海苔であったアサクサノリは有明の海にひっそりと命脈を保っているのである。

 「アサクサノリ復活計画」や「アサクサノリ - Wikipedia」を見ると、アサクサノリは環境省レッドリストの絶滅危惧I類(CR+EN)というのに指定されているらしい。

 全くシランカッタ。

 一度浅草海苔のおにぎりが食べてみたいなあ。

 とはいえ普段、おにぎりに使うのは味付け海苔だけども。

 ......ケンミンショーでおにぎりに味付け海苔を使うのは関西だけだと聞いて、かなり衝撃を受けた。

 あ、あと、チャーハンにウスターソースをかけるのも関西(大阪?)だけだとも。
 あららー。

突然食いたくなったものリスト:

  • おにぎり

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忍豚レゲエ /田中真弓






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 『中谷宇吉郎随筆集』(樋口敬二編/岩波書店)を読んだ。
 中谷宇吉郎は雪の研究で名高い物理学者で、寺田寅彦門下らしく、随筆もよくしている。中でも『科学の方法』(岩波書店)は名著の誉れも高く、私も先日やっと読んで、是非人に勧めたいと思う。

 内容そのものに「なるほど」と思うところも多く、またそれを出発点にいろんな思考を巡らせてくれるような、そんな材料が随所にちりばめられた、とても刺激的な文章を書く人だ。

 中には全文を紹介したいくらいの名随筆もあるが、中谷宇吉郎の著作権保護が切れるのが2年後ということで、いくつかやってみた全文文字起こしは青空文庫用に保管しておくことにする。(^O^)

 で、そういう"本流"の話とは別に、明治から昭和に生きた1人の日本人の証言として、時代性を感じさせる話ももちろんあるわけで、これは「科学」や中谷宇吉郎の研究とは直接関係ないけれど、これもまた興味深いところがたくさんあった。

 これから何度か、そういう「へえ」とか「なるほど」とか「だったら......」とか思ったことを書くかもしれない。
 引用ならよろしかろうということで。

 中谷宇吉郎は1928(昭和3)年にロンドンに留学している。

 「サラダの謎」には、中谷が留学中の下宿先で食べたフランス風のサラダがとてもおいしかったという話が出てくる。

 そのサラダが気に入った理由について。

......それと今一つは、当時の日本の経済状態も、一つの要因をなしていた。清浄野菜などは夢にも考えられなかった時代のことである。寄生虫の心配なしに、生の野菜がばりばり食べられるということで、何だか別の世界に来たような気がしていた。

 そして日本に帰ってきて北海道大学に赴任し家を持ったが、郷里(加賀)とは随分違う食材に戸惑ったという話が出てきて、その時にロンドンで食べたフランス風サラダを思い出す。

北海道の気候は、ああいう西洋風の野菜の栽培には適しているはずである。しかし市場にあるものでは、下肥を使ったかもしれないという心配が大いにある。それで庭の一部に小さい畑をつくって、そこで妻がレタスを作ることになった。

 下肥(しもごえ)というのは、人の糞尿のこと。これが昭和初期の日本の野菜の状態だったのだなあ。

 ここからわかる当時の日本の野菜は、

・生で食べたら体に悪い。
・市場で売っている(誰が作ったか判らない)野菜には肥料に何が使われているかわからない。

 ということになる。

 「化学肥料否定」「有機農法云々」「昔はよかった」みたいな言葉を発する人が警告する現代日本の野菜の姿とさほど変わらないんじゃないのか?(^^;という点が、非常に興味深かった。

突然食いたくなったものリスト:

  • まろんまろん

本日のBGM:
A Slipping-down Life /frasco






 食い物の話だけども、このあたりがタダで読めるってのはなかなか凄いことだ。

柴田書店名著復刻図書館
http://www.yumyumtown.com/lib/

 特に、

そばうどん創刊号
http://www.yumyumtown.com/lib/sobaudon01/index.html

 なんてほんとに貴重だ。

麺の世界
http://www.sunglow.info/index.html

 これは一部しか見られないが、それでも製麺機の発明譚やオリバーソースの道満社長のインタビューなどもあって興味深い。

目次
http://www.sunglow.info/mokuji.html

 魯山人の随筆はまだほとんど読んでないけど、青空文庫にあるのでメモを兼ねてリンクを。

青空文庫 - 北大路魯山人
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1403.html#sakuhin_list_1

 特に魯山人のお茶漬けに関するエッセイは有名だ。

鮪の茶漬け
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/50003_37877.html

塩昆布の茶漬け
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/49980_37875.html

突然食いたくなったものリスト:

  • 助六寿司

本日のBGM:
Forever /少女隊






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 『ラーメンの秘密 ほんものの味をもとめて』(コピー食品研究会編著/三一書房/1991/02/2/初版)という本を読んだ。

 タイトル、編著者名、そして出版社を見て、わかる人はだいたい中身まで想像できると思うけども(^O^)、まあそういう本。わからない人は『買ってはいけない』の元祖みたいなものだと理解すればいいだろう。

 こういう本の根底に流れている思想は、「大企業は消費者の健康なんて考えちゃいない。金儲けのためなら体に悪いものでも誤魔化して平気で売る」というものだ。もちろん疑うことは大切で、消費者としてその姿勢は非常に大切であるが、それが行きすぎて「疑うためだけに疑う」ということになってしまえば本末転倒だ。『買ってはいけない』だって、そういうことで批判を浴びていた。

 この本の根本思想というのは、かなり『美味しんぼ』と共通しているように思う。「本物」の姿を理想とし、それに比べて今がどれだけ堕落しているかを嘆き、原点への回帰を謳う、と。
 ちなみに『美味しんぼ』が単行本1冊にわたってラーメンに取り組んだ「ラーメン戦争」(第38巻)が執筆されたのが、この本が出版された翌年の92年のことだ。『美味しんぼ』は少なからぬ影響をこの本から受けているように思う。

 まえがきより。

 ラーメンは戦後の闇市の屋台の上で花を咲かせました。そして空腹で飢えた人々のお腹を満足させ、昔からあったソバやウドンなみに全国に広がりました。食糧事情が好転した後はその土地の気候や風土に合った味のラーメンが生まれ、ソバやウドンとともにめん料理の一翼をになうようになりました。
 ところが、インスタントラーメンに代表されるようなラーメンのコピーが登場したことにより、ラーメン専門店のめんやスープにもその影がいろ濃く反映されるようになってきました。とくに、一部のチェーン店に見られる粗悪な素材と化学調味料に依存したラーメンは、ほんらいのラーメンからほど遠く、むしろインスタントラーメンに近い感じがします。
(略)
 この本を通して1人でも多くの方に、ラーメンが食品添加物によって本来の姿から変化してきている事実を知っていただき、「ほんもののラーメンとはいかなるものであるか!」ということを考える機会をもっていただければ幸いです。

 『美味しんぼ』もそうだけども、この、ゆるぎない「どこかに『本物』が存在する」思想というのはどうなんだろうと思う。
 ラーメンが「戦後の闇市の屋台の上で花を咲かせ」たのだとしたら、その中身にさほどの期待はできないだろうってことは想像がつくだろうに。

#そもそも「ラーメン」という呼称は、1953年に日清の「チキンラーメン」が発売されてから全国に普及したのであって、それまでは「中華そば」「支那そば」と呼ばれていた。もちろん「ラーメン」という呼称はチキンラーメン以前にもあり決して日清の造語ではないが、全国の人はチキンラーメンによって「ラーメン」を認識したことは間違いない(札幌では戦前からラーメンという呼称が一般的だったと書かれている)。
 とすれば、全国的に「本物のラーメン」って何よ?という話にもなる......のだが、この本の編著者は他ならぬ北海道の消費者団体のようで、まあだったら「本物のラーメン」という表現をする権利もあるかなあ、とも思うので、これはいいや。(^O^)

 まあとにかく、こういう思想から、当時の「ラーメン」を取り巻くいろんな「ほんもの」じゃないものについて告発している。

 それがやっぱり、結構アレな部分が多いんだ。

 私もここで述べられている1つずつについて専門でもないので細かく検証はできないけれども、素人判断でも「それはないやろ」と思われることを挙げようと思う。
 原本はもう返してしまって手許にないので取ってあるメモを元にする。メモはツッコミどころというよりは面白いところを取っていたので、ツッコミにはちょっと足りない部分もあるんだけども、そのへんはご容赦を。

コシを強くするための増量剤
 先にも述べたようにグルテンの含有量の少ない小麦粉を用いるとめんのコシが弱く、弾力性に欠けるためラーメンにとって最も重要視される歯ザワリが悪くなり、食味に影響を与えてしまいます。
 そこでグルテンの含有量の少ない小麦粉を用いる場合や、より弾力性に富んだシコシコめんを作りたい時には食品添加物メーカーなどで作った「小麦グルテン」または「乾燥卵白」を小麦粉に添加しますが、経済性を重視する製めん業者の中には、値段の安い脱脂大豆を原料として作った「製めん用蛋白粉」を小麦に混ぜて使用する所があります。
 この粉を用いると麺のコシが強くなり弾力性に富んだめんになると同時に吸水性が良くなりめんの加水量を増すことができ、めんの歩留まりが良くなるという二重の効果が期待できるため最近では大手の製めん業者の中にもこの粉を用いるところが出てきています。
 表4でも明らかなように蛋白粉を混入すると小麦粉1袋から取れるラーメンの玉の量が増え、生産者が利益を得ることができます。しかし、この粉の入っためんをよくかんで食べると脱脂大豆特有の味が残り、あと味が悪いのも確かです。
 この他に水分の多いめんはベトツクためでき上がっためんにコーンスターチなどの粉を振り掛けて出荷しているところもあります。

 つまり、企業は自らの利益のために味を犠牲にして増量剤を入れていると。

 これは実際そういう側面もあるかもしれない。

 ただ、こういう消費者に限って(これはほんとに「限って」じゃないかなあ)「国産幻想」みたいなものがあって、「国産小麦100%」などをありがたがる傾向があるように思う。
 しかし国産小麦はまさにこの「グルテンの含有量の少ない小麦粉」だ。国産小麦を使っておいしい中華麺を作ろうと思えば、グルテンなりたんぱく質なりを補ってやらないといけない。今はまだ国産小麦の品質もよくなってきたようだが、1991年当時、ラーメンに使える国産小麦はほとんどなかったはずで、さて、おいしい方がいいのか、それでも国産小麦がいいのか。国産小麦はどうやったらおいしく食べられるのか。このあたりのスタンスがあまりに曖昧だと思う。

 ちなみにラストの

 この他に水分の多いめんはベトツクためでき上がっためんにコーンスターチなどの粉を振り掛けて出荷しているところもあります。

 って、何が悪いのかな??

かん水
かん水は一般に炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)の単品または混合物と考えられていますが、食品添加物メーカーで製めん工場に出荷しているかん水の多くは表5で示したように燐酸塩や重合燐酸塩をブレンドしたものです。なお、かん水の中に入っている重合燐酸塩は一般にピロリン酸塩・ポリリン酸塩・メタリン酸塩の混合物と考えてよいでしょう。
また、燐酸塩としてはリン酸2ナトリウムか、リン酸2カリウムもしくはリン酸水素2ナトリウムなどが使用されています。
(略)
 このようにかん水の中には種々の燐酸が入っていますが、リン酸を入れる目的について食品添加物メーカーでは製めん業者に次のように説明してます(メーカーのカタログよりその主なものを要約してみました)。
(1)めんの保水性を向上させる働きがあるためめんの歩留まりが良くなる。
(2)色素を分散させるさようがあるためめんに仕上がった時色斑(ムラ)ができないで済む。
(3)めんを茹でたとき茹汁のにごりを少くする働きがありラーメン屋さんに喜ばれる。
 つまり経済性と外観の良さのためにリン酸塩が用いられるということです。
(略)
 カルシウム対リンの比が1対2を越えると栄養学上問題があるとされていますが、先の調査ではカルシウムとリンの比は平均で3.5、最も高い数字は3.7にも達しています。つまり市販されている生ラーメンの多くはリン酸過剰と言えます。
 リンの過剰摂取は......
[以下、リンの過剰摂取による弊害について。]

 このあたりもひどい誘導だと思うんだよなあ。

 「カルシウム対リンの比が1対2を越えると栄養学上問題があるとされています」って、それは単体の食材の話じゃないだろうに。
 確かに栄養学ではカルシウムが骨をつくるためには食事の中のカルシウム対リンの比が1対1の時が一番効率がいいとされているそうだが、これは「1対1」の食材ばかり食べましょうという話ではなく、トータルの換算でカルシウムが相対的に不足しているならカルシウム分の多い食品で補いましょうと考えるのが妥当じゃないのかな。
 例えば精白米飯のリン:カルシウム比は13.0、ジャガイモで11.8、豚ロース肉なら56.7ですよ。3.7どころじゃない。この辺りは全部毒だと?

 ちなみにリン酸塩に関する見解はこの本と『美味しんぼ』では随分違う。この本ではリン酸塩が用いられるのは「経済性と外観の良さのため」とされているが、『美味しんぼ』では重合リン酸塩は「よく伸びる生地、コシのある麺」を作る本体(⇒炭酸カリウムや炭酸ナトリウムは実は必要なかった!)だと主張されている。

 保存料あたりはもう、かなり攻撃の対象になるね。(^O^)

 P・Gに代って登場してきた酒精にも次に述べるような問題があります。
(1)変性アルコールに含まれる添加物を加えると酒精の中に含まれている添加物は6~8種類にもなりたとえその量が少ないとしても相乗作用等を考えると心配になります。
(2)本来生めんの腐敗を防止するには生産から販売までの間で細菌が入り込まないよう衛生管理を徹底すべきで添加物に依存した腐敗防止のやり方には不安が残ります。

 P・Gは「ポリプロピレングリコール」のこと。これにもいろんなこと書いてたと思うけど、メモしてないってことはあんまり面白い話じゃなかったんだろう。我ながら意外。(^^;
 しかしこの酒精の「問題」も、ちょっとどうなのかと思う。

 (1)は確度の低い「心配」以上のものではない。
 (2)は特に酒精に限ったことではないが、保存料とはそういった日々の様々な輸送、保存、使用環境の中でも安心して食べられるようにするための衛生管理のリスクヘッジなので、むしろこれこそが保存料の存在意義では?

 保存料の安全性をいう時には、やはりそれを使わない時のリスクと比較するべきであって、まるで保存料を使わなくても同様の安全性が確保されているかのような書き方はフェアじゃないと思う。こういうものは、目的もなく、ただ入れたいから入れてるわけじゃない。

 ちなみに(2)の

本来生めんの腐敗を防止するには生産から販売までの間で細菌が入り込まないよう衛生管理を徹底すべきで添加物に依存した腐敗防止のやり方には不安が残ります。

 というのはもしそれが実現できるならそれなりに理屈は通っている。
 これを実現するのにどれだけの資本力が必要かという部分をおけば。

 で、それが実際に実現すると、こういうことになる。⇒「パンがカビないのは添加物が入っているから?」

 パンにカビが生えにくいのは、実は添加物によってではなく、(こういう人たちが嫌う)大資本だからこそ実現できた徹底した衛生管理の下での生産を実現しているからだったという話。

 だからほんと、自分たちが求めたとおり「生産から販売までの間で細菌が入り込まないよう衛生管理を徹底」したヤマザキパンに対しては、賞讃こそすれ、「いや実はあれは添加物を入れてて......」みたいな反応はとんだお門違いで、どんだけツンデレなんですかと。

 結局、不安を覚えたい人はとても貪欲に不安要素を探し出してくるのだなあ。

 次は「品質改良材」について。
 「品質改良材」は麺のベトツキ防止や弾力補強、コシの強化などに使われる添加剤だそうだ。その1つ、「グリセリン脂肪酸エステル」について。

......グリセリン脂肪酸エステルは乳化剤の一種で洗剤の中に入っている界面活性剤と同じ働きをするものと考えてよいでしょう。
 この添加物についてはラットの飼料の中に25%混ぜて2年間飼育したところ肝臓の重量が増加し腎臓の石灰化が観察されたとの報告があります。
 また表中の天然糊料のローカストビーンガムやグァーガムについては、最近使用量が多くなってきた添加物であるため安全性を証明するデータが少なく、現状では安全性について評価することはできない添加物の1つです。以上のようなことから考えると品質改良剤にも不安を感じてしまいます。

 「洗剤の中に入っている界面活性剤と同じ働きをする」あたり、どういう印象を持たせたいかというのが透けて見えて、苦笑だよなあ。

 で、「ラットの飼料の中に25%混ぜて2年間飼育したところ肝臓の重量が増加し腎臓の石灰化が観察された」って。(^^;

 これで人間の健康に対して何が言えるのよ。

 「不安を感じてしまいます」というのは勝手だけれど......。

 ここまでが製麺所で作ってる生麺の話。

 安全性云々は別として、例えば酒精なんかは匂いが結構するので、食べる時に邪魔になる可能性は高い。あるいは昔麺哲庄司氏が言っていたように、「小麦以外のものを入れると当然小麦の味はしなくなる⇒つまり味が悪くなる」という意味で、味に関係のない添加物は入れない方がいいのだろう。しかし添加物は目的があって入れられているわけで、それが全部「企業エゴの金儲け」であるとは限らない(あり得るけれど)。このあたりはちゃんと現場を見ないとね。

 というわけで、長期保存の必要がなく保存・使用環境が把握できる自家製麺は、その意味ではそれだけでアドバンテージを持っているともいえると。

 この本は実は「ラーメン」と括ることで、ラーメン屋のラーメンとインスタントラーメンと、スーパーで売ってる日配品の生麺のすべてに言及している。

 当然、インスタントラーメンに対する風当たりが一番強い。

 就中、化学調味料への批判はかなり強いのだけれど、かなりありがちで面白くもないので割愛。(^O^)

 興味深いのは、インスタントラーメンの章の冒頭の、「国民食」と呼ばれる状況に対してのコメント。

"まがいもの"のシンボル
 表1は年齢、職業、収入別にみた世帯毎のインスタントラーメンの利用率を示しています。これによると、全体では65.8%の世帯でインスタントラーメンを利用していることになります。この数値を高いとみるか低いとみるかは評価の分かれるところですが、約35%もの世帯で利用されていないという事実は注目に値します。つまり、「国民食」と業界が豪語する一方で、その「国民」の35%は、インスタントラーメンを食品としては認めていないということを意味しているからです。これらの人たちにとっては、食品として必要な最低限の資質、栄養性、安全性、美味性といったものを欠いた、「まがいもの」として、インスタントラーメンは見られているのです。

 こういう論理、アリですか。(^^;;

 どうしてこの35%の人たちの気持ちをそんなふうに決めつけられちゃうのか。

 これをもって「"まがいもの"のシンボル」と言い切れちゃうところが、この本の論理性を象徴してるね。

 あと、どうなんだろうと思うのは、例の「ほんもの」志向。

 ご家庭での調理の参考になるように?手打ちラーメンの作り方を紹介してくれる。
 そして、作り方の紹介の後、こう結ばれる。

 めんの打ち方には大きく分けて2つの方法があるようです。1つは中国の主に北の方から伝わってきた方法です。小麦の粉をこねた塊の両端を手で持って引っ張り、次第に細いめんにしていく方法、もう1つは中国の南の方から伝わってきたやり方で、小麦をこねて平らにした後、めん台の一方の端に太い竹桿を固定させ、その竹桿に足をかけて体重をかけ、めん生地を伸ばし、あとは包丁で細く切ってめんにする方法です。
 機械めんは、後者の方にヒントを得て小麦粉をこねる作業から伸ばす作業までも機械化して作っためんです。
 つまり前者の方が手打ラーメンと呼ぶにふさわしいと考え、前者の方法によるめんの打ち方を紹介しました。

 「つまり前者の方が手打ラーメンと呼ぶにふさわしい」の理由が全然わからんよ。┐(´~`)┌

 機械めんの参考にされた作り方だから手打ラーメンとは呼べないってわけ? 意味がわからん。
 はっきりと書いていないが、こちらを「ほんもの」と認定しているのは明らかなわけで、逆に言えばこの人たちのいう「『ほんもののラーメンとはいかなるものであるか!』ということを考える」というのはこの程度のものなのかと。

 そして「ほんもの」志向は、結局のところこういうところに落ち着くというのが、具についての章。

 具は、ラーメンという料理の中で前菜と副菜の役を果たす重要な素材の1つです。
 ところが最近ラーメンの上にのっている具の中に安全性に疑問を感じるものが多数見受けられます。そこで、色や型にばかりとらわれずに食品にとって最も大切な安全性と栄養価を中心に、ラーメンの上にのせる具として最もふさわしい条件は何かを考えてみました。

 なんとなくわかってきたよ。
 この人たちのいう「ほんもののラーメンとはいかなるものであるか!」というのは。「ラーメンは戦後の闇市の屋台の上で花を咲かせました」という、そういう時代のものなんだな。つまり、空腹を満たし、栄養を補給するものだ。

 例えばチキンラーメンが発売された1958(昭和33)年は厚生省が『栄養白書』の中で日本人の4人に1人が栄養不足であると発表した年で、実際、チキンラーメンのパッケージには「体力を作る 最高の栄養と美味を誇る完全食」と謳われている。

 チキンラーメンがそのキャッチコピーどおりのものを提供していたかどうかは別として、こういうものこそが「ほんもののラーメン」だと言いたいわけだな、この著者は。なるほど。

 確かにそれでは現代人と認識は共有できないだろうなあと思う。

 で、モヤシ、ニンニク、ホウレンソウ、タマネギ、ネギ(長ネギ)、なると(蒲鉾)、めんま、チャーシュウ・ゆで豚、タマゴと、それぞれの具について検討をしていく。

 例えば、

茹でたホウレン草をラーメンの上にのせているのをよくみかけますが、めんの上にのせるよりは、小皿に盛りつけてカツオブシをふりかけて出す方が、ホウレン草に含まれているシュウ酸を消す効果があり、美味しく食べることができます。
 ホウレン草には造血作用があるばかりでなく、ビタミンAやビタミンB1も豊富で、ビタミンCにいたってはレモン果汁と同程度含まれています。  つまり、ラーメンに欠けているビタミンAやCを補う上で是非ともラーメンに、一本加えて欲しい野菜の1つです。

 「めんの上にのせるよりは、小皿に盛りつけてカツオブシをふりかけて出す方が」ってアナタ。(^^;;;

 ラーメンの具の話をしてたんちゃうんかと。(^O^)

 しかし、最近の「なると」は北洋で捕れたスケソウダラに重合リン酸塩を入れて作った冷凍擂り身を原料として、増量とつなぎ目的でデンプンをたっぷり入れ、ソルビン酸などの保存料を加え、甘味料のサッカリンや、グルタミン酸ソーダなどの化学調味料で味付けされたものがほとんどです。つまり、蒲鉾本来の味は失われ、食品添加物によって味付けされた「なると」がラーメンの上にのっていると考えた方がよいでしょう。
 白身の魚を用いて、塩以外のものはいっさい用いず「なると」を作っている良心的な蒲鉾屋を左記に紹介します。本物の味をめざすラーメン屋さんはぜひ一度試していただきたい。
 
......本当に美味しいチャーシュウやゆで豚を作るには系統のはっきりした品種で、抗生物質等の薬剤を一切使用せず、コーン、大豆粕、大麦などの穀物を主原料とした自家配合飼料を用い、清潔な豚舎で、180日以上飼育された100キログラム以上の豚から取った肉を用いて作ることが最も大切な条件です。

 とまあ、万事こういう調子。
 これが「ほんもの」だと。

 こういうのを見ると当然、どれだけの高級食を作ろうとしてるのかと思ってしまい、「バブル」という時代性にも思いを馳せてしまうが、著者はラーメンの価格について、こういうことを書いている。

ラーメンは高いか安いか
 ここ1、2年、ラーメンの価格が高すぎるという声が新聞紙上に登場し、議論を呼んでいます。たしかに札幌ラーメンの中には1杯2000円もするラーメンを出しているところや札幌のススキノでは観光客相手の一部の店で「高級ラーメン」と称して前日に予約しておかなければ食べることのできない1杯5000円もするラーメンをメニューにのせているところもありますが、札幌ラーメン1杯の平均価格は、総務庁などの調査で明らかなように、月によって多少変化があるものの500円前後です。
 この価格を他の外食と比較してみますと次に述べるようにけっしてラーメンの価格が高すぎるということはありません。
(略)
しかし、ラーメンの価格が高いと感じることも事実です。その1つの要因は、毎年の値上げ幅が他の外食に比較して大きいことがあげられます。......つまりラーメンは他の外食に比較して価格の上げ幅が大きいため単価そのものは特に高くはなくても、高いように感じられるのではないでしょうか。
 このような傾向がさらに続けば価格そのものも他の外食と比較して高くなってしまい、消費者からラーメンは高いというイメージで受け取られソッポを向かれることにもなりかねません。庶民の味として末永く消費者から支持されるためにも今一度、ラーメン店の経営者は価格についてもいくらが妥当なのか考えて見る時ではないでしょうか。

 「庶民の味として末永く消費者から支持されるためにも今一度、ラーメン店の経営者は価格についてもいくらが妥当なのか考えて見る時ではないでしょうか」と。

 えええええ。

 昔、化学調味料のついてのエントリに黒猫亭さんがコメントを入れてくれた時の動機も結局こういう姿勢への憤りが大きかったのだと認識している ── しかしやり取りしているうちに、化調ではなく天然だしを使ってもさほどコストが上がるわけではないことがわかった ── が、ここまで来るとそりゃいくらなんでも酷だろうと思う。

 今よりずーーーーっとええもんを使え、でもコストは自分のところで被れと言ってるわけだもんなあ。

 なんかこう、ほんと、「好き勝手だなあ」と思う。

 戦後間もなくの物がなかった時代に花開いたラーメン文化、これをどの程度理想化しているのかはわからないが、その後各企業が培ってきたのは消費者を騙す方法だけですかと。

 20年前の本ではあるが、正直、こういう人は今でもたくさんいるように思う。

 「あいつにダマされるな!」と叫ぶ人が、必ずしも正しいとは限らない。

 ラーメン屋のラーメンを模倣したはずのインスタントラーメンが普及してから、今度はラーメン屋のラーメンがインスタントラーメンに近づいていったという見解は、なるほどと思った。

 もひとつ追記。一人歩きする「化学物質」というフレーズがあまりにアレだったので。(^O^)

《問題3》
カップめんのカップから化学物質が......

 カップめんの草分けである日清食品のカップヌードルが発売されたのは昭和46年のことですが、開発に4年もの歳月がかかったとされています。前出の『安藤百福の1日1得』(KKロングセラーズ)という本によると、容器の開発にはかなり苦労した様子が記されています。

 素材としては「断熱性が高いので湯が冷めにくいし、手に持ったとき熱くない。しかも軽く、厚みがあって、質感がある。新製品の容器としては申し分がないように思われた」(安藤)ということでお馴染みのあの発砲スチロールが選ばれました。

 しかし、国産メーカーではなかなか良いものができず、結局アメリカのメーカーから輸入して急場をしのいだのですが、後に技術導入して自社でカップを生産すると、輸入品にはない「かすかなにおい」がカップについたと記されています。その部分を引用すると

"かすかなにおい"を研究室で調べてみると、発砲スチロールの原料であるスチレンモノマーが発する臭気だということがわかった。スチレンモノマーを重合するとスチロールになる。それに発泡剤を加えて発砲スチロールにし、それをカップの形に成型するわけだが、その工程でどうしても微量のスチレンモノマーがカップに残留してしまうのである。

(中略)

 それから数カ月後、解決のカギは加熱のしかたにあった。菓子が入っていたブリキの空箱に入れて熱を加え、ひと晩、放置しておき、翌朝、取り出してにおいを嗅いでみると、スチレンモノマーの臭気は消えているではないか。安藤は早速、それを研究所に持ち込み、計測してみると、スチレンモノマーは1ppmも検出されなかった。

 という具合に安藤氏のアイデアで危機を乗り切ったという主旨のことが書かれていますが、問題は、カップから化学物質が出てくるということ。安藤氏は単に味の問題としてしか考えていませんが、どうして安全や毒性問題として考えなかったのでしょう。いやしくも人の口に入る食物を作る人間として、安藤氏には化学物質に対する危険性認識が極めて稀薄です。だからこそインタントめんやカップめんなどというジャンクフード(クズ食品)を産み出すことができたのかもしれませんが。

 ともあれ、加熱したらにおいが消えたので使えることになったというのはあまりにも乱暴な話。熱湯を注いでカップから化学物質が溶出する可能性については全く触れられていません。本当に大丈夫なのでしょうか。

 大阪市立環境科学研究所の調査によると、容器の材質中に残留するスチレンなどの揮発成分は308=899ppmにものぼっており、さらにスチレンを発砲させるときに使われる「ブタン」「ペンタン」「フレオン」などの化学物質が検出され、中には13100ppmのフレオンが残留している容器もあったということです。

 また熱湯を注いだ場合、最高1.1ppmのフレオンがめんやスープから検出され、その量は時間とともに上昇し、お湯をかけて5分後に食べる場合と、30分後に食べる場合では、発泡剤の溶出量は10倍近くまで上っていることが確認されたということです(読売新聞・昭和61.11.30)。

 これらの揮発成分や発泡剤は、急性毒性はあまりないにせよ、長期間吸収したときの影響についてはよくわかっていません。食べ方次第ではかなりの量が溶出することも考えられます。便利と引き換えの危険性と言えるでしょう。

 失礼だなあ。
 1991年現在で「急性毒性はあまりないにせよ、長期間吸収したときの影響についてはよくわかっていません」というくらいのものを、社会的にもそんな問題意識は薄かったと思われる1970年前後当時の安藤氏に対してどうしてそんなに自信満々に気づけと言えるんだろう。

「いやしくも人の口に入る食物を作る人間として、安藤氏には化学物質に対する危険性認識が極めて稀薄です。だからこそインタントめんやカップめんなどというジャンクフード(クズ食品)を産み出すことができたのかもしれませんが」

 なんて、最大限の侮蔑の言葉じゃないのか。

 ったく。

 か、化学物質ーーーーーーーーーーーっっっ!

突然食いたくなったものリスト:

  • カップヌードル

本日のBGM:
出町柳から /中之島ゆき

中之島ゆきは初代おけいはん水野麗奈ではなく三浦理恵子だそうだ。




 先日の「あなたは豚まん(肉まん)に何をつけて食べますか?」では、たくさんの方に回答をいただいて感謝です。

 引き続き募集してるので、まだ回答してない人は是非。

 現在、こんなふうになっております。

※2010/02/25時点で投票総数71票。

 今の時点では何と(私には「何と」だったんだよなあ(^^;)、「何もつけない」が仏恥義理の1位。2位にかろうじて「醤油+カラシ」が食らいついているという状況だ。

 食というのは案外固定するもので、他の人の食べ方は思いもよらなかったものがあったりして新鮮でいいね。

 酢醤油、ポン酢は何となくわからないでもないんだけど、ウスターソース、八丁味噌、マヨネーズは意表を突かれた。(^O^)

 でもみんなうまそう。

 なんかこのアンケートを見るたびにスーパーで一袋買ってきて、全部試してみたい衝動に駆られるんだ。

 いや実際やってみる気なんだけども。(^O^)

 ......というわけで、引き続き夜露死苦。

突然食いたくなったものリスト:

  • いちご大福

本日のBGM:
羯徒毘路薫'狼流 /T.C.R.横浜銀蝿R.S.

歌詞がそこそこよくできてておもろい。(^O^)




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 私は豚まんには醤油+カラシをつけて食べる。
 これが普通だと思っていたんだけども(^^;、数ヶ所で聞いてみると案外いろんな人がいることが判った。

 どういうわけか私はどうも食べ物について「何かをつけて食べる」というのがデフォルトになっていて、だから多くの人が「何もつけない」と教えてくれたのがかなり衝撃だった。(^O^)
 あるいはウスターソースという答えも私の頭にはなかった答えなので、とても面白かった。

 というわけで、この際他の人にも聞いてみたいと思ってアンケートフォームを作ってみた。
 これを読んだ人は是非投票していってください。

 複数回答だけど1人1回しか投票ができないので失敗は許されない。(^O^) ご注意をお願いします。

 これがうまくいけば、春巻きに何をつけるかも聞いてみたいな。

#あからさまにアレな答えは消すかもしれませんが。


資料画像(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 551蓬莱の豚まん

本日のBGM:
Mean Streak /Y&T






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 まったく意外な話だった。

 ↓赤字、太字、下線は引用者(私)。

(4)水分
小麦粉に含まれている水分は、14.0%~14.5%のものがほとんどです。また夏よりも、冬の方が0.3%~0.5%ほど高くなります。小麦粉の種類についていえば、強力粉の方が、薄力粉より0.5%くらい水分が高くなります。そして業務用の紙袋に入った小麦粉は、たとえ開封しなくても長期間保管しておくと乾燥して、水分が減ります。このあたりは頭で考えてもよくわかりません。小麦粉の水分は空気中の湿度よりも低いので、放置しておくと湿気るような気もしますが、実際は逆なのです。考え方としては、容器からだされた海苔がふやけるというよりも、雨降りの日にでも洗濯物が乾くというように理解すればいいのかもしれません。

 その通りそのまんま私は理解していた。
 つまり夏の方が湿度が高いから、(少なくとも恒湿保存してない限り、そしてそんなことしてるところはないので)小麦粉に含まれる水分量は夏の方が多いものだと思っていた。

 違うの!? (゚Д゚)

 だって、だってさぁ......。

 ある自家製麺の店で、夏と冬で小麦粉に同じだけ水を加えたとしたら夏はダルダルになってミキサーが回らない、なんて話を聞いたことがある。
 この話なんか、まさに「夏の方が小麦粉に含まれる水分量が多い」から、そこにさらに冬と同じだけの水分を加えれば、そりゃ結果的に水分は冬よりも随分多くなってしまうよねえ、だったら水分過多でダルダルになっちゃっても不思議じゃないわな......と理解していたのだ。

 あるいは別の自家製麺の店の店主は、製麺をする時、夏の方が加水率を上げるなんて話はないという。そしてある旭川ラーメンの店で夏には加水率が27%の麺を冬には29%にする例があると教えてくれた。43%を45%にするのと27%を29%にするのとではわけが違う。27%と29%の違いは非常に大きい。そのくらい夏よりも冬の方が水を加えてやらなくちゃならないわけで、これも「夏の方が小麦粉は湿気っている」という従来の(私が持っていた)感覚と合う。

 もしこれがこのサイト筆者の勘違いではなく本当に冬の方が小麦粉の水分含有量が多いとすれば、この話はどう解釈すればいいんだろう。
 全く別の要素(例えば気圧とか気温とか)が原因か、(ほんとはそんな事実がなくて)単なる気のせいか......。

 うーん。

 でも、正直、

「考え方としては、容器からだされた海苔がふやけるというよりも、雨降りの日にでも洗濯物が乾くというように理解すればいいのかもしれません。」

 これでは私にはよくわからないよ。。。・゚・(ノД`)・゚・。

 うーん。

 ちょっと考えてみる。

 ......。

 つまり、こういうことか?

 基本的に、水分というのは湿気ている方から湿気ていない方に移ると。
 で、《湿気の多い(湿度の高い)空気》よりも、《濡れた洗濯物》の方がよっぽど湿気ているんだから、洗濯物が空気から吸い込む水の量など考えずにいいと。逆に、室内の空気が飽和水蒸気量に達していない限り(空気に更に水を吸い込む余裕がある限り)、洗濯物の方から空気の方に湿気が移る(=洗濯物が乾く)......ということかな。

 ああ、そうか。うん。この洗濯物の例は何となく理解できたような気もする。

 小麦粉は既に、周りの湿気とか問題にならないくらいにたくさんの水を含んでおり(14.0%~14.5%だから、25kgの紙袋あたり3.5kg~3.6kg、1kgの家庭用なら140~145g)、湿度が高いくらいでは空気から水を吸う量は微々たるもので、むしろ気化していく水分量の方が圧倒的に多い、と。

 となれば、空気がこれ以上水を含むことのできる余力(飽和水蒸気量×[100%-湿度%])が小麦粉の含む水分に影響するだろう。

 つまり、「より水を含むことのできる空気にさらされている小麦粉の方が、乾く」と。

 もしもこれが正しいとして、具体的にはどんな感じだろうとちょっとググッてみた。

あまもりのなんやかんや」さんというサイトには、毎月の各都道府県の気候データが紹介されている。

 これを見ると、大阪市では

08年08月08年12月
平均気温28.4度9.1度
湿度65%64.2%

 あれれれ、そもそも、夏と冬で湿度はあんまり変わらないぞ。(゚Д゚)
 これはとても意外。(゚Д゚)(゚Д゚)
 とはいえこれは少したまたまで、年間でみれば数パーセントの幅はあるみたい。(9月は67%、11月は61%)

 つまり、こういう↓ことになる。


 確かに夏の空気の方が、(湿度は高いけれど)水分を吸い込む余力は大きい。

 あららららー。

 あーでも、ほんと、日常的な感覚と全然合わん。(^^;;

 どないしたらいいのか、何か間違ってるのか日常的な感覚は間違っているのか、あるいはそれは正しいものの、その「正しい」原因は他にあるのか......。

 まあこれがどちらであるにせよ、上記のような、実際に製麺をしている現場の「冬の方が加水を多くしなくちゃいけない傾向がある」という実態は揺るぎないわけで、とすればやっぱりこの考え方は間違ってるか、あるいは合ってるとしてもここには実際の湿度以外のパラメータが介在していると考えるのがいいんだろうなあ。

「まああんまりそういうことは気にせずに、うまいまずいで考えたらいいと思いますよ」(前述のある店主)

 というのは、その通りだと思うのだが。

※今回の話は気圧は無視しました。

 しかしこう考えると、小麦粉は保存が長くなればなるほど乾燥していくことになる。

 それに、日清製粉のQ&Aでは、こんなことも書かれている。

Q.小麦粉の保存方法を教えてください。

小麦粉の保存には開封前、開封後にかかわらず次の点に注意してください。
小麦粉は湿気に敏感です。保存するとき風通しの良い涼しい乾燥した場所を選んでください。
※湿気はカビや虫の原因になるだけでなく、品質も変えてしまうので注意しましょう。

 やっぱりようわからんのよ。

突然食いたくなったものリスト:

  • くるみ餅

本日のBGM:
Together /鈴木康博






関西人と関東人で決定的に違うと思うことランキング
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/999/kansai_kanto/

1笑いのツボ
2「アホ」と「バカ」の解釈
3口数
4料理に使うだしの好み
5商売の手法
6話の終わらせ方
7運転マナー
8金銭感覚
9モテるタイプ
10ソースへのこだわり
11買い物の仕方
12人気のタレント
13固有名詞の短縮の仕方
14嫌われるタイプ
15"おかず"の範囲
16化粧の仕方
17友達との距離感
18異性にうけるファッション
19醤油へのこだわり
20カラオケで盛り上がる曲

 ほんとは「こういう(関西と関東との違いのような)話題への反応」が一番「決定的に違う」んじゃないかなあと思う。
 関西/関東や大阪/東京の比較本とか番組とかは、関西の方が圧倒的に食いつきがいいらしい。

 関西人が思ってるほど関東は関西に興味ないからね。(^O^)

 それはそれとして、ランキングに入ってる項目はそれぞれ確かに「違うなあ」と思う。

 しかし10位「ソースへのこだわり」19位「醤油へのこだわり」ってのにはワロタ。(^O^)

 醤油は関東/関西どっちが「こだわってる」のかな?
 醤油業界は大手5社のうち上位3社(キッコーマン、ヤマサ、ヒゲタ)が千葉県で、ヒガシマル(兵庫県)、マルキン忠勇(香川県)......と続くのだけども、そういうことでは測れないか。

 「ソースへのこだわり」はわかりやすいけど、関西ではほんとはソースよりもポン酢へのこだわりの方が強いんじゃないかと思ったりする。どうだろう。ランクインしてないのが何故かわからん。

#いやほんとはわかってる。アンケートの年齢層が若い方に偏ってるってだけ。

 あーでも、関西でも「ポン酢にこだわってる」と言いながら、結局旭ポン酢さえ出しときゃ満足する奴ばかりなので、それはそれでこだわりと言っていいのかどうかわからんなあ。いやそれこそこだわりか。うーん。

#なんか、イマドキみんな使ってるのに「やっぱりポン酢は旭ポン酢やで」みたいな、「オレはそこんとこちょっとこだわってるよ」的な発言をする奴が今でもいて、それは聞いててちょっとイタい。
##それが証拠に、現在、大阪府下に住んでる人は近所で旭ポン酢を売ってる店を思い浮かべてみればいい。きっと数軒以上言えるはず。そりゃ味ぽんに比べてかなり割高だけども、どこでも売ってるということはたくさん売れているということ。

 「"おかず"の範囲」には興味があるなあ。お好み焼きが"おかず"になるかとか、そういうことかなあ。だったらそのまんますぎてつまらんけど。

突然食いたくなったものリスト:

  • 栗の甘納豆(あれ?(^O^))

本日のBGM:
Gamma Ray - Money

まにまにまにまにまにまにまにまに♪




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 友人から「焼そばパン専用焼そばソース」なるものが存在するという情報が入ってきた。

 何そのピンポイントなソース。(^O^)

 もらった少ない情報からGoogleセンセイの力を借りて調べると、どうやらこれだろうとわかった。いい時代だなあ。

 それは鹿島憲一郎という人物が開発した「鹿島印大阪伝説焼そばソース」。

 鹿島憲一郎て人は、「全国で200店舗以上のベーカリーをプロデュースし、繁盛店を作り続けたカリスマプロデューサー」だそうだ。へぇ。
 ただ、「鹿島憲一郎」という名前でググッても、この人のやってるパン屋で一酸化炭素中毒事件があったという記事ばかりが引っかかって(^^;、肝心のパン屋のプロデュース事例とかは出てこなかった。カリスマのはずなのだが、Googleクンはちょっと勉強が足りん。......だからどのくらい凄い人なのかはよくわからなかった。

 まあそれはいいとして。

 この人がやってる直営店は実は大阪にあると。

石窯パンの店 ゴッホ
http://www.gogh.co.jp/

 へええ。

 サイトにはこんな記述がある。

ゴッホのパンに使う、具材は全て自家製で作っています。 バニラビーンズ入りのカスタードクリーム、牛肉たっぷりのカレー、北海道産小豆の小倉あん、プリン、中華ピロシキ、きのこグラタン、明太子バター、ガーリックバター、とんかつソース、デミソース、トマトソースと全てオリジナルレシピで愛情を込めて手作りで作っています。

 凝ってるねえ。
 ただ、この記述だと焼きそばパン専用というよりは、カツサンドも含めて広範囲に「調理パン専用」くらいかな。

 で、先日、店の前の道(南港通り)を通る機会があり、「このへんかな~」などと走っているとほんとに店を見つけてしまったので寄ってみた。きっと店頭で買えるだろうと期待して。

 店員にソースのことを尋ねてみると、1人は「???」だったが、もう1人が「ああ、あります」と奧(裏?)に取りに行ってくれた。

 やっぱりあったか。\(^O^)/

 出てきたのは1.8リットルのボトル。そんなにデカいのは要らないんだけど(^^;、まあ業務用だろうから。

 カレーパン(うまかった)と一緒に精算。

 このソースは片方の店員が知らなかったくらいで滅多に売れないらしく、レジでいろいろ戸惑っていた(「これって何で打つの? ......え、ドリンク???」とか言ってた(^^;;)。あらら~と思っていたが、最終的に精算額が出てビビった。

 1360円。(゚Д゚) え......??

 カレーパンは160円でございますから......。

 1200円ですよ。1.8リットルで。

 いやー、地ソースマニアとしてこれまでたくさんのソースを買ってきた私としても、これは初めての体験ですよ。1.8リットルで1000円超え。しかもかなり余裕を持って。(^^;

 いやはやまったく。

 例えば、比較的値段が高いはずの商店街の小さな商店での値段でもこんな感じ。


左からヒシウメタマリソース(¥850)、カゴメウスターソース(¥498)、パロマソース(¥798)、OKソース(¥795)@駒川中野の商店街

 私の好きな灘区のプリンセスソース(直販のみ)は1リットルで350円。業務用の1.8リットルボトルも存在するそうだが、値段は知らない。だだ単純換算しても1.8リットルで630円。
 一時期入手困難で「幻」と話題になったヘルメスソースだって値段そのものは普通で、1.8リットルで800円しない。

 別の場所で亀さんに教えてもらった同趣旨のブルドックの「調理パン用ソース」は6本で4504円で売られてるから、1本あたり750円。

 だいたいこの辺りが相場なわけだ。

 1200円がどれだけ破格かがわかってもらえるだろうか。

 何なんだろうなあ。よくわからん。
 まあこだわって原価が高くついてるのかもしれないな。

 あるいはお好み焼き店などが店のブランドをつけて販売しているOEMソースなんかは少量で結構高い(500mlで5~600円くらいのがある)ので、そのあたりの延長だと思えばいいのかな。

 ......にしても、高いよ。

 それでも買ってしまうソースマニアの悲しさよ。
 きっと喫煙者もタバコが1000円超しても買うよ。かわいそうに。

 店はパンを買って店頭で食べられるスペースもあり、コーヒー飲み放題。
 帝塚山という立地もそうだけど、結構ステキでしたよ。

 ソースのラベルはこんな感じ。


鹿島印大阪伝説焼そばソース(¥1200円/1.8リットル)

原材料名:野菜・果実(トマト、りんご、たまねぎ、その他)醸造酢、砂糖、食塩、でんぷん、しょうゆ、調味料(アミノ酸等)、酸味料、カラメル色素、香辛料、みろんん、煮干、鰹エキス、甘味料(甘草)、増粘剤(タマリンド)、保存料(パラオキシ安息香酸)、かつお節、昆布エキス、(原材料の一部に大豆、小麦を含む)
販売者:株式会社ミーティングテイスト

 販売者は名古屋の「株式会社ミーティングテイスト」という会社になっている。

 この会社もググッてもほとんど出てこないんだよなあ。
 どうやら例の(^O^)取材商法っぽい雑誌に引っかかったことがあるらしいことが推察されるくらい。
 住所をGoogleマップのストリート・ビューで見ても、どうやらこの住所はマンション自体の住所らしく、この中のどの部屋かはラベルの表示からはわからない。ヘンなの。ってか、いいのかこれで?

 といってもこれは製造者ではなく単なる販売者。

 どこか小売店に卸してるんだろうか。
 あるいは鹿島氏がプロデュースしたという店に販売してるとか。
 いずれにせよ汎用性のある商品でもなさそうだし......かなりプライベートな会社なのかなぁ。

 ともあれ、製造者はどこだろう。
 名古屋方面にもソースメーカーはたくさんある。

 コーミとかのビッグネームなのかなあ。

 しかしこの販売者にしろ鹿島憲一郎氏にしろ、Googleセンセイにはあまり知られていないようで。

 ちょいと不安。......というか苦笑。(^^;

 しかしやっぱり「焼そばソース」だ。
 「とんかつソース」じゃない。

 となればやっぱり、焼そばパン専用焼そばソースだろう。

 というわけで、このソースで焼そばパンを作ってみた。

 ソース焼そばを作るのに最低限必要なのは、

・蒸し麺
・ソース
・キャベツ
・豚バラ肉

 これに紅生姜、青のり、削り粉があればよろし。
 野菜も玉ネギとかいろいろ入れるのもアリだけど、最低限キャベツは必須。

 豚バラもキャベツも、全体の味を決める。

 私の小学校時代の同級生だったポール・ボキューズ君も、

「ひえちゃん、豚バラがなかったら焼そばなんか作ったらあかんで」

 と口癖のように言っていた。

 そう、豚バラの脂が、焼そばの香りと甘さを出すんだね。

 豚肉を炒めて脂を出して、キャベツを炒めてあらかじめほぐしておいた蒸し麺を投入。
#ホットドッグなので具ははいつもより小さめに。ほんとは麺も何回かカット入れといた方がいいんだろうなあ......。
 ここで水を入れ、フタをしてしばらく待つ(蒸す)のだけども、私はここで水の代わりにウスターソースを使う。

 今回は岡山のタテソースを使ってみた。


タテソース・ウスター

 上品で素直な味なので、メインの鹿島印大阪伝説焼そばソースの邪魔をしないだろうという判断。

 これでしばらく蒸して、フタを取ってウスターソースの色を満遍なく広げるように少し麺を混ぜたら火を止めて焼きそばソースを投入、余熱の中で絡める。
 焼そばソースには初めからそれ用の味がついているので塩コショウとかも入れない。

 焼そば調理はこれで終わり。

 パンは業務スーパーで買ったこれを使った。


業務スーパーPB「業務用ホットドッグロール4本入り」
製造者:株式会社オイシス

 ホットドッグ用のパンはなかなかいいのがない。ヤマザキとかメジャーどころが作ってるのはかなり甘くてモチャモチャしていて、ほんとにホットドッグを作ることを想定してるかすら疑わしいと思う。

#つまり単体でバターでもつけて食べることを想定してる感じ。......そう、多くのメーカーはホットドッグ用パンをテーブルロールの変形版としか扱ってないのだ。
##昔私がバイトしていた町のパン屋さんは店内でホットドッグを調理していた。それに使うパンは、菓子パンとか調理パンとか他のパンの余った生地で作ってた。緩衝メニューだったのだね。どうでもいいと思ってやがるのだ。

 そんな中、業務スーパーPBのこれは甘さが少なくてほどよくカスカスという粗末さで(^^;、このコスト重視の殺伐した味がホットドッグには逆にいいんだよね。4本入りで88円という値段もステキ。素晴らしすぎる。

 そもそもホットドッグというのはアツアツのソーセージをパンを手袋がわりにして掴んで食べたことから始まったらしいよ。あくまでも主役は具材であって、パンが出しゃばってはいかんのだ。

 焼そばパンも然り。

 と思う。

 どうだろう。

 わからんけど。(^O^)

 で、こいつに焼そばを押し込んで刻んだ紅生姜を乗っけてできあがったのが、これ。


焼そばパン
あ、青のり忘れた。prz

 うむ。

 さて。

 さて。

 ......。

 あ?

 あれれれれれれれれれ??

 いやー。

 うまいわ。

 スパイシーな香りと甘さ、辛さのバランスが良く、とてもうまかった。\(^O^)/

 もうね、キョーレツに、意外。(^O^)

 あれだけのフラグを前に、正直、全然期待してなかったから。(^^;;;;
 ネタにしかならんと思ってた。コレクターの悲しみを味わうことになるんだろうなと。

 びっくりしたわほんと。

 うむ。

 ただ......確かにうまいけど、価格差ほどの違いとも思えず。

 まあこのあたりは趣味の問題と言っていいのだろうか。
 わからん。

突然食いたくなったものリスト:

  • チャーシューまん

本日のBGM:
やきそばパン /川本真琴

我ながらベタだけどね~。




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 先日の「宵ゑびす」に書いた、去年の「大オムレツブーム」って話。

 去年撮った写真を見てて、いくつか出てきたので信じてない人のためにアップしてみた。(2つだけどね)


オムレツフランク

 できあがりはこれ↓。


 で、鳥串はこんな感じ。


オムレツ鳥串

 これが、こうなる↓。


 こんな感じで玉子で巻くところがいくつかあったのよ。
 ところが今年はこういう手間のかかることをやっていたのはオムレツフランクだけになってたと。

 こういうの作ってるところって楽しいよねえ。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 肉まん

本日のBGM:
ロックン・オムレツ /森高千里






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 ガリバー(カルビー)に対抗するのは大変だけど、こう飛び道具ばかり使ってていいものかどうか。(^O^)








最近のやつ

突然食いたくなったものリスト:

  • 淡路の「ふじ」のやきそば

本日のBGM:
Taste Revenge /SANCTUARY






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 クリスマスにスーパーで売ってるあの鶏が好き。足の部分にアルミホイルが巻き付けてあるやつ。外見はそれだけしか違わないけど、味も普段売ってる照り焼きとはちょっと違う。
 とはいえ特別なものじゃなく、どこのスーパーでも似たような味付け。

 何だろう? スーパー業界にはクリスマス用の照り焼きのレシピがあるのだろうか。(^^;

 しかし、どうしても再現できないんだ。

 作りたいなあ。

 試しに材料を見てみた。





 これを参考に、きっとみつどんさんが作ってくれるはず。

 ......うそうそ。(^O^)

 今度自分で作ってみよう。

 しかしこんなん、絶対に日本にしかないよね。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • かるかん(中身なし)

本日のBGM:
Bloody-Mary /D'ERLANGER

彼らの1stデモテープ「The Birth of Splendid Beast!!」(1985年)の1曲目。少しばかりジャーマンぽさもあって、来た!と思った......けどメジャーになってからは音楽性が変わったね。




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 ショックだ。

年内でウェンディーズ営業終了へ 大盛況店舗もあり
http://news.ameba.jp/domestic/2009/12/52669.html

ゼンショー ウェンディーズ解散 外食産業、選択と集中加速
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00000005-fsi-bus_all

 あーショック。

 肉が冷凍になって一時に比べれば味が落ちたとはいえ、それでも好きだったのに。
 宇賀神邦彦も好きだって言ってたよ。(^O^)

 ああ残念だ。

突然食いたくなったものリスト:

  • バーベキューバーガー

本日のBGM:
YURIMARIでぬりつぶせ /YURIMARI

この中村ゆりがYURIMARIの中村ゆりです。




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 先日、梅田リーガロイヤルホテルで開かれた立食の某パーティーに行った。
 何のパーディーかはどうでもよくて、そこに出ていた食い物の話。(^O^)

 他は知らないが、このホテルで開かれる立食パーティーでは、真ん中のシマにバイキングみたいなメニューが並び、周りに屋台のような出店が配置される。

 バイキングのスペースにはスモークサーモンだとか名前知らない肉料理とかスパゲッティとかカレーとか、まあありがちな料理が列んでいた。

 出店ではきつねうどん、たこ焼きという大阪メニュー(^O^)が出されていた。
 全力での大阪アピールやね。(^O^)

 しかしそこはさすがリーガロイヤル。



きつねうどん(道頓堀今井)


たこ焼き(なだ万)

 どちらも梅田リーガロイヤルに店を持ってるから、その兼ね合いなんだろう。

 今井のきつねうどんといえばまさに大阪名物。なんせうどん店でリーガロイヤルに店を出すほどの有名店だ。しかし実は私はこれまで一度も食べたことがなかった。大阪に住んでて今井のきつねうどんを食べたことがないっていうのだから、恐らくまた某氏には「ニューヨークに住んでて自由の女神見たことないって言うようなもん」とか言われそうなイキオイだ。(^O^)

 なだ万がたこ焼きの名店がどうかはわからんが(^^;、今井はきつねうどんの超有名店。

 で、喜んで食ってみた。



きつねうどん@道頓堀今井
ダシがバカみたいに熱かったなあ。


 ......あら?
 ダシはよかったけど、麺はこんなもんかと思った。

 いや別に私も、大阪うどんに讃岐うどんのような食感を求めるようなバカじゃない。
 そういう話じゃない。

 そういうわけじゃないんだけど、なんか、「え? そんなもん?」と思った。これはなかなか言語にはしにくい。

 こういう場だから、事前に大量に作っておいて乾杯が終わったら一気に仕上げるというやり方になっていて、やっぱり店とは勝手が違うのかもしれない。でも、もしこれが店と同じ味なんだったらもう別にいいかな。
 いやおいしかったんだけどね。

 で、なだ万たこ焼き



たこ焼き@なだ万
ダシの味がよくわかってうまかった。


 まあさすがに普通の立食パーティーでなだ万が全力を出すわけにもいかないんだろう。このホテルで開かれるパーティーに呼ばれる時はいつもたこ焼きを出しているようだ(あるいは予算によって変わるのかも)。
 ......でもねえ、正直たこ焼きって、立食パーティー用のメニューじゃないよね。
 たこ焼きって、できあがるのに時間がかかって、しかもそんなに大量にできあがらないから全然(食べ物待ちの)行列が減らないんだ。どれだけ待たせるんだよ、と。
 まあパーティーにもよるかな。出席者の数とか質とか、いろいろあるもんね。この日はパーティー慣れしていない人が多いパーティーだったから、ちょっと想定外だったかも。

 味はよかった。さすがなだ万

 しかし私はタイガーのたこ焼きの方が好きだわ。(^O^)

 両方、やっぱりそういう場所で食べるものですから、ということなのかな。

 一度、道頓堀の今井に行ってみなくなくちゃなあ。

突然食いたくなったものリスト:

  • スイートポテト

本日のBGM:
Evil Warning /ANGRA






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醤油サイダー、オリーブサイダー

両方、それなりにうまかった。
 
しょうゆラーメン風ドロップス

ほんまにスープの味がした。
うまかったかって?
何を馬鹿なことを......。
 

突然食いたくなったものリスト:

  • 鯛の握り、炙り鰻の握り

本日のBGM:
Rockin' My Heart /矢沢永吉






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 ものを知らないってのは恥ずかしいねえ。何に恥ずかしいって、何よりも自分に恥ずかしい。

 黒猫亭さんのところの「とろろ芋が物凄く混ざっている件」というエントリを読んでるうちにやたら食いたくなったので、とろろ飯を作ったのだ。

 が、実は私はとろろ飯というのをこれまで一度も作ったことがない。
 ......というか、食べたこともない。
 まぐろ山かけ丼は作ったことがある。麦とろ飯は店で食べたことがある。
 が、とろろ飯はない。

 しかし食べたくなったものは仕方ない。
 とりあえずザッとだけ(ここポイント)黒猫亭さんのエントリを読んで、台所へ。

 どうしてこれだけとろろ飯を食べたくなったかというと、昨日、山芋を掘ったばかりだから。この芋のことを本当は何と呼ぶかわからないが、まあ、芋だ。
 この芋、掘るのがとても難しい。まっすぐ下に伸びていかずに地下でグネグネと折れ曲がっているものだから、ちょっと失敗するとすぐにスコップで切ってしまう。

#そういえば、1週間ほど前、ある時間帯から「シャベル スコップ」という検索語でのアクセスが激増した。何だと思ってたら、どうも『秘密のケンミンSHOW』で紹介されたらしいね。大阪以外はデカい方がスコップだ、と。
##で、この本文で言ってるのは小さい方。もちろん掘るのにシャベルも使うけど。

 せっかく自分で掘った芋があるのだからいじるな......いや、ハンパしちゃってごめん......せっかく自分で掘った芋があるのだし、新米の季節でもあるし、ここは一度、とろろ飯で食ってみようじゃないかと。

#これまでお好み焼きにばかり使っていた。

 というわけで、作ってみる。

 黒猫亭さんのところにちゃんと作り方は書いていたのだけども、先ほども書いたように「ザッと」見ただけなので、自らの記憶力のなさと材料の欠如から、原型とはかなり違ったものができあがった。





 残念ながら掘っている最中に折ってしまった。この白い断面は私の悲しみの白だ。
 後から考えるともうちょっと多くてもよかったなあ。


何故かあたり木が見つからなかったので、うどんの綿棒を代用

 ここで私は皮を剥いてしまったのだが、後で黒猫亭さんところのエントリから辿れるリンクを見ると、どうやら芋というのは炙ってヒゲを取り、きれいに洗って皮ごと使うものなのだそうで。なるほどなあ。そんなん知らんかった。
 実際、自分で掘るととても芋がかわいくなるので(^O^)皮ごと食べてもよかったんだけどなあ。
 あたるというより砕くという感じになる。
 後で見ると黒猫亭さんはダシでのばすと書いていたのだが、私はめんつゆでのばしていた。(^O^)
 さらにこの中に生玉子を入れることになっているが、私は(完全に記憶違いで)ここには入れていない。


できあがり

 丼にご飯を盛って、あたった芋を載せて、炙った海苔......ほんとは普通の味のりだと思うんだけど、なかったのでおにぎり用の味付け海苔。表面に味醂がついているので炙ったら海苔の香ばしい匂いではなくみりん干しの匂いがした。(^O^)......をパラつかせ、真ん中に溝を作って生玉子を乗せ、醤油をかけた。鹿児島から送ってもらった甘い醤油。
 ネギはなかったのでもともと材料に入れてない。

 うむ。後で読み返したら、原型と全然違う。(^^;
 なんかいろいろ恥ずかしい。

 ......まあしかし、結局のところ「ちょっと豪華な玉子かけご飯」ができあがったわけで、これはこれで、マズいはずはない。

 非常においしくいただいた。
 あたり鉢であたったのがいいね。大根おろしだとこうはいかない。
 適度な大きさに残った芋のシャクシャクとする食感が、なんとも心地いい。

 やっぱり自分が採ったものは問答無用でウマい。\(^O^)/

突然食いたくなったものリスト:

  • とろろ飯

本日のBGM:
Nice Age /HMO






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 久しぶりに登龍軒に行った。

 登龍軒といえば、私が今まで食べた中で一番おいしい酢豚を出す店だ。(「登龍軒の酢豚」とか「登龍軒でオンガク」とか)

 何度も書いているが、この店の酢豚の素晴らしいところは豚肉が柔らかいところ。私はこれまで(「高級」と言われるような店もちょっとだけ含めて*^_^*)いろんな店で酢豚を食べたが、こんなに軟らかい肉の酢豚を出すところはない。
 私にとっては不思議で仕方ないのだが、たいていの店は肉が固いのだ。きっとこの違いは仕込みの問題なんだと思う。

 ただ、「高級」店も含めてたいていの店でそうだということは、目指していてできないのではなく、きっとそこ(肉が柔らかい)を目標にはしていないのだと思う。あるいはひょっとしたらこれはギョーカイでは「失敗」の範疇に入るのかも......と思うくらい、他にはない。

 みんな酢豚の豚に関しては、「外はカラッと揚がっていて、中は柔らか~」あたりを目標としているのだろうか。たいていの店はカラッ!ボソッ!で終わっているけどね。

 しかし登龍軒は外のカラッというのがなく、ひたすら柔らかい。
 しかもそれなりの大きさがあるから、肉を食っているという気分もちゃんと味わえる。

 こんな酢豚、ほんと、他にないのよ。
 甘酢の味付けそのものはふつ~~~~なんだけどね。

 私は酢豚は豚肉が命だと思うし、この柔らかい作り方は最高だと思っている。

 しかしこの柔らかさは上記の通り、通常の店の価値観ではさほど重視されていないようだし、食べる方もそう。これまで何人かこの店に連れてきたけど、「カラッ」と固めの肉の方がいいという人が多くいた。

 そんなもんなんだなあ。

 この店は町の普通の中華料理屋さんで、店の人に「ここの酢豚サイコー!」とか言っても、「気に入ってくれてるんやねえ......」とテンションは低い。むしろそこまでテンション高く評価されることに戸惑っているようにも見える。(^O^) 当の店もそんなに凄いものを出しているという意識は皆無なのだ。恐らく特段こだわった仕込みをしているわけでもないのだろう。実際、他のメニューは本当に普通の、単なるおいしい中華料理屋さんだ。

 というわけで、中華料理屋業界?としても目指していなくて、普通の人は求めてもいなくて、当の店さえも意識してはいないのだけれど......。
 酢豚好きの少数派として、私は声を大にして言いたい。

 登龍軒は、酢豚の名門です。(^O^)

登竜軒 (食べログ)
http://r.tabelog.com/osaka/A2705/A270501/27020887/

登龍軒
072-278-4776
大阪府堺市中区伏尾130-1
木曜定休
ランチ有り
17:00~21:00くらい
(時間帯よくわからん)

突然食いたくなったものリスト:

  • 麺野郎の丼

本日のBGM:
どんたく /SADISTIC MIKA BAND






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※この場合の「カオス」はもちろん通俗的な意味であって......(ry

 先日ある人と話をしていて、バウムクーヘンが好きだという話になった。
いろいろ盛り上がった途中で敢えて聞いてみたのだが、なんとその人は、バウムクーヘンの皮?を1枚ずつ剥がして食べるという、あの魅力的なやり方をかつて一度もやったことがないのだと!

 ......。

 いやぁ、衝撃だった。(^O^) 何というか、......そうだよねえ。うん。そうなんだよ。

 ウワサに聞くところによると世の中には回らない寿司もあるらしいんだが、それと同じような都市伝説かと思っていたよ。やっぱりそういう人もいるんだね。なんというか、その、育ちのいい人ってやっぱり違うよなあ、そういう人もちゃんと存在するんだよなァ......と、まあ当たり前のことながら、改めて衝撃を受けた。

 スナック菓子の世界と並んで、調理パンの世界というのも実はかなり「何でもアリ」の世界だ。ダメなものは非常に短期間に消えていくので全体像の把握は困難。大量消費の流通に乗る大手メーカーものだけではなく「街のパン屋さん」レベルにまで広げれば、もはやその把握は不可能だと断言してもいい。

 で。

 で。

 誰もが一度は作ったことがあるはず(あえて断言)の、しかし決して表の世界では語られることはなかったあの秘密のメニューが......市場に出ていた。知らなかった......。

 満を持して真打ち登場、と言ってもいい。

 このレシピはどの家でもトップシークレット扱いにされており、なかなか表に出てくることはなかった。日本社会の暗黙の了解、ここだけには触れないという不文律だったとも言える。

 そのメニューとは......

 そう、

 ちくわパンですよ。

 いや、モノは単純。単に食パンを食べる時に、ハムでもローストビーフでもソーセージでも玉子でもスモークサーモンでもなく、ちくわを乗せて食べるという、それだけの話。味付けや他の具はいろいろバリエーションがあるだろう。きっとマヨネーズ派が多いと予測するが。

 これはもう、万人が腕に覚えのあるメニューのはずだ(断言)。
 誰もが作ったことがあるのに誰も表で語ることはなかったこのメニュー。

 ......にもかかわらず。

 いやーほんと、調理パン業界のカオスは凄いわ。
 日本社会のタブーを、とうとう白日の下に晒しましたよ。いいいのか? 命が危ないぞフジパン。

 この勇気に、拍手を送りたい。
 これを敢えて商品化しちゃう人たちがね、私は愛おしくて仕方がないよ。(^O^)

 味? ......アンタ無粋なこと聞くねェほんと。



フジ謹製ちくわパン
ツナマヨを入れたちくわをまるごと1本包みました。



囓った跡があまりきれいではないのでこのサイズで。

...哀しいくらいにちくわの味がした。

 (^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • おでん

本日のBGM:
Moonlight /VIPER






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 というわけで、最近ラーメンとお好み焼のコンサルの書いた文章を読んだわけなのだけども......。(「Let's 導入 つけ麺!(加筆アリ)」「お好み焼きの本(1)」「お好み焼きの本(2)」)

 若干ジャンルが違うとはいえ同じ飲食業のコンサルということで、根本的な部分では共通する部分が多かろうということは想像がつく。

 しかしこういうところまで似てるというのはどうなんだろう......?







ラーメン屋






お好み焼屋

 お好み焼屋のことはよくわからないけども、ラーメン屋に関していえば確かに数年前からこういう体裁の看板の店がイヤに増えたと感じていた。私は勝手に「ネオ和風」と呼んでいた忌み嫌っていた。(^O^) だって、経験的においしくない店が多いんだもん。って、......そうか、そういうことかリリス。全部お前たちのシワザだったのか。

 こういう看板の店はチェーン店っぽい店が多く、豚骨、特に関西ライト豚骨というか、軽めの豚骨ラーメンの店が多かった。そしてこのスープが一番「ラーメン」っぽさが出て、原価が安くて安定した味にできて御飯と一緒に食べてもらえて......というロードサイド店に合っている。いやまあこれまでの経験からの漠然としたイメージだけどね。(最近は増えすぎていろいろある)

 それぞれ全然違うコンサルさんなのに、出来上がる看板や貼紙がほとんど同じというのは興味深い。

 つまりはこれが「売れる看板/貼紙」ということなんだろう。

 前述通り、私はこの手の看板や貼紙をむしろ「ダメ店」フラグと感じているのだけども、このコンサルは「繁盛店のPOP」として紹介している。そしてこれを導入する店も少なからず。この辺りがラヲタと非ラヲタとの違いなのだろうか。きっとそうなんだろうな。<ならいいじゃん。(^O^) <そうか

 なお、ラーメンコンサルのいう「繁盛店4つのPOP法則」は以下の通り。

  • 見やすい位置に貼る
    店頭では日本人男性の身長に合わせ床から153cmの場所に「目に訴える」ものを、カウンターやテーブルには「読ませるPOP」を。
  • おいしさを視覚的に伝える
    「目に訴えるPOP」は写真の場合は鮮明さと迫力、絵の場合は勢いと味がポイント。
  • 分かりやすい言葉で表現する
    「読ませるPOP」はおいしくて健康によいということを言葉でわかりやすく説明することが再来店率に大きな影響を与える。それはお客さま言葉でわかりやすいように。「多加水熟成」ではなく「当店の麺は、○○小麦に、通常の1.3倍もの○○水を加えて、○○時間じっくり熟成させた『多加水熟成』を使用しております」。
  • 自店の雰囲気を崩さない
    POPを貼ることで店の雰囲気を崩してしまえば逆効果。

 ......まあいろいろ突っ込みたいところはあるけどね。(^^;

 まあしかし、具体性こそが客に訴えるというのは真理だと思う。

突然食いたくなったものリスト:

  • マックフルーリーガトーマロン

本日のBGM:
別れ話は最後に /SOUTHERN ALL STARS






 先日、友人と話していて、

「すき焼きの『割り下』ってあれ、どうやって使うの?」

 と聞いたら、いろいろ教えてくれた。
 どうやら関西と関東ではすき焼きの作り方が違っていて、関東で使うのが『割り下』なのだと。

 むむむむ。
 なるほど。

 聞くと確かに関東のすき焼きの作り方はこちらとは全然違って、すき焼きというよりはという印象だった。
 まあネーミングに「焼き」が入るからといって必ず焼かなくちゃいけないということはなくて、もしそうならどて焼きはどうなるんだってことにもなるし。(^O^)

 で、「すき焼きの作り方」でググってみると、まさにその通りの記述を見つけた。

・関西風すき焼きは牛肉や具材を焼く作り方ですが、関東風すき焼きは牛肉や具材を煮る作り方をします。
・なぜ同じ料理なのに料理法が違うのかと言いうと元々は関西は「すき焼き」関東は「牛鍋」という別の料理だったらしいのです。
・それが歴史の悪戯で「牛鍋」が次第に食べられなくなり関東では「すき焼き」と「牛鍋」がミックスした「煮るすき焼き」が食べられるようになったようです。
http://loveyaki.seesaa.net/

 なるほど、やはり関東風は鍋「みたいなもん」じゃなく「牛鍋」そのものなのね。

 関東より関西の方がいい、みたいな言い方はしないけども、もしそういうことなのであれば、関東と関西が同じ「すき焼き用肉」を使う必要はないんじゃないかと思う。少なくとも関東風の作り方であれば、いわゆる「霜降り肉」で作るメリットはほとんどないようにも思うのだが、どうなんだろう?
 関東風の作り方であっても、さすがに長時間「煮込む」ことはしないと思う。実質的にはしゃぶしゃぶみたいな火の通し方になるかな? ならしゃぶしゃぶ用の肉を使った方がいいはず。
 違うかもしれないけど、いずれにせよ料理法によってそれに合った質の肉を使うべきであって、「すき焼きだから霜降り肉を使わなくちゃ」と思う必要はないような。
#......というか、実は霜降り肉使ってなかったりするのかな。勝手に使ってるはずだと思い込んでるだけかもしれん。そうだったらごめん。m(_ _)m

 それに、関東風ならきっと生玉子だって要らないだろう。関西風では水分は醤油(と酒)と野菜から出る水だけでやるから味が濃くなって、それをまろやかにするための生玉子じゃないのかな。鍋料理に生玉子を使っても味が薄すぎてマズいんじゃないかと思う。

 そういえば前に『秘密のケンミンショー』で、どこかの地方ではすき焼きにキウイを入れるというのをやっていた。肉が軟らかくなっていいのだそうだ。おそらく酢豚のパイナップルみたいに、酵素が肉のタンパク質を分解するとかそういうことなんだと思う。熱が入ってもそれが有効なのかどうかはよくわからないけど。

 煮込んじゃうのならこのやり方は非常に有効だと思う。そうやって安い肉で食べる方が霜降り肉を使うよりおいしいはずだし経済的だ。

 で、関西風のすき焼きの作り方をちゃんと紹介しているサイトを、「すき焼きの作り方」の検索結果の中から探してみたが、案外ないことがわかってショック。(^^;;

 関西風のすき焼きの最大のクライマックス(^O^)は一番最初の、

牛脂⇒ザラメ⇒肉⇒醤油

 をさらりと焼いて、さっと食べちゃうところだと思うのだが、その部分をきちんと記述しているサイトがなかなか見つからなかった。「関西風」と書いているサイトでも、このクライマックスを省略しているという悲しい話。prz
 お、おまえ、この瞬間のためにいい肉を使っているんじゃないのかッッ!? 歯を食いしばれぇええええ (^O^)
 ここを省略するのなら霜降り肉でなくてもいいだろうになぁ......。

 というわけで、見つけたのがこの↓サイト。

京都風 すき焼きの作り方
http://www.d3.dion.ne.jp/~sfuri/kobo/sukiyaki.html

 関東の方も是非一度、これで食べてみて下さいな。
 いい肉を使う甲斐もあろうというもの。
 後半は安い肉とキウイを使うといいと思う。(^O^)

 これ↓はクライマックスを省略している致命的ミス(^O^)以外はいい感じ。

すき焼きのレシピ
http://www.kobebeef-shop.com/recepi/suki.html

 これ↓は「本格割り下」「本物のすき焼き」とあるから、関東風なんだろうか? 違うような気もするけど......。

本格割り下で食す"本物のすき焼き"の作り方
http://recipe.gourmet.yahoo.co.jp/321801223343604/

 何が「本格」で「本物」なのか......よくわからなくなってくるね。(^^;

突然食いたくなったものリスト:

  • チキンタツタ

本日のBGM:
チューチューガタゴト /TIN PAN ALLEY
Choo Choo Train /ZOO
Boogie Woogie Train /Ann Lewis

さすがのYouTubeも、「チューチューガタゴト」はないみたい。




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 以前自分が書いたことなんだけども完全に忘れていて、読み返してみると「へぇ」と思ったので再掲してみる。

 NHKの「私の本棚」で今やってる桐谷エリザベス『日本人も知らなかったニッポン』にあった話。
 日本人と結婚して日本に住んでいるアメリカ女性の著者が、日本人の食文化の「自由さ」について語っている。

 彼女はアメリカ人なので、アメリカ流の「自由」を持っていると認識していたし、「自由とはアメリカにしかないものだ」とさえ思っていたという。ところが日本に来てこの信念は大きく崩れ去った。
 日本人の食文化の「自由」さを見るにつけ、何と自分は固定観念に縛られていたことだろう、と思うのだそうだ。
 例えば彼女は北海道だったかで、パンに生クリームとフルーツが挟んであるサンドイッチを見て驚愕する。主食たるパンとデザートたるフルーツが一緒になってるとは何事か!? 今でも頭を離れないくらいの衝撃だった。
 他にも日本人が朝食にサラダやサンドイッチを平気で食べるのも、異様に感じる。
 アメリカではこれらは昼食、夜食に食べるもので、朝食に出てくることはまず考えられないのだそうだ。

 知らず知らずのうちに食に対する固いルールを作って、しかしそのルールの存在に気づきもしないで自分を(そういう固定観念から)自由だと思っていた、それに比べて日本人は何と自由な発想を持っているのだろうと彼女は言う。

 まあこのへんは、日本人だって米にミルクをかけるアメリカ人を見てびっくりしてしまうわけだから、どっこいどっこいだと思うけどね。

 他にも、戦時中に捕虜になったアメリカ人に(善意で)ゴボウを出してあげたにもかかわらず、アメリカ人に拷問だと勘違いされたという有名な話などを出して、日本人はおよそアメリカ人が食用だとは思わないものでも自由に食卓に乗せる、とも言う(このへんも、そんなこといえば中国はどうなるってことになるわけだ)。
 食材に対して自由で、そして洋食を初め、外来の食文化をどん欲に、そして様々に組み合わせて吸収する日本人は、何と自由なのだろう......。

 で。
 最後に彼女はこう結ぶ。

 「おおよそ食に対し自由で、ルールがないと思われる日本の中でも、たったひとつだけ、これだけは絶対にやらない、ということがあります。それは......」

 さて問題。
 この、「日本人が絶対にやらない」ことは、一体、何でしょう?

 答えは明日にでもコメント欄に。
 適当に予想して書いてみてくれると嬉しいなあ。

突然食いたくなったものリスト:

  • イタリアーノ・バニラ

本日のBGM:
ケヤキの神 /IKECHAN






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 地球温暖化のせいで、牡丹鍋(猪鍋)が旨くなくなった。

 牡丹鍋は猪の肉の、脂部分を味わう料理だ。
 猪は秋のこの時期にドングリや栗をガツガツ食べてどんどん脂肪をつけて冬眠の準備をする。ここで貯め込む脂が、本当にドングリや栗の香りのするおいしい脂になる。

 ところが温暖化のせいで猪が冬眠をしなくなった。
 冬眠をしなくなればそんなにガツガツ食べて脂肪を溜め込む必要はない。だからあまり脂が巻いていない猪ばかりになった。

 料理にはメリハリが必要。
 メリハリがあるものを人はウマいと捉える。

 予算を満遍なく散らしたコースよりも、1メニューに予算を集中し、それだけが突出してウマいコースの方が圧倒的に「ウマい」と感じる。

 「お通し」というのはたいてい、枝豆やヒジキあたりの安い料理が出て、単なる「席代」といった位置付けになっている。しかし考え方を変えればとても面白いものに変わる。

 自分はお通しには採算が取れないくらいのいいものを使う。それもチャレンジングなものを作る。
 お通しはどんな注文をする人にも出すことができる料理だ。そんなメニューは他にはない。
 このお通しを、普通の人は気づかずに食べる。おいしければ最後に「おいしかったです」と言ってくれる人もいる。しかしわかる人にはわかって、
「これじゃ元が取れないだろう?」
 と聞いてくる。
「はい、取れませんねえ」
 なんて答えて会話になる。そういう人はいい料理屋に行き慣れて舌が肥えている人が多く、会話の中で、
「これはこういう合わせ方はダメだ」
 とか
「こういうやり方をするんだ」
 みたいなことを教えてくれる。
 これが非常に勉強になる。この勉強代だと考えれば、お通しで出る赤字くらいは実に安い。

 お通しは料理人を成長させるものであり、同時に客を試すものでもある。

突然食いたくなったものリスト:

  • 市場ずしの鰻の握り

本日のBGM:
6番目のユ・ウ・ウ・ツ /沢田研二

http://www.youtube.com/watch?v=TigIwyCsO3Q

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 この↓動画を見て、ちょっと衝撃を受けた。(^O^)

 なんじゃこの作り方。(^O^)

 英語喋ってるし、フォーク&スプーンだし、恐らく(日本を経由していない)中国から直接伝わったチャーハンじゃないかと思う。

 よく見ると、どうやらこれは長粒米のようだ。

 ググッて見つけた中国の米市場のレポート(「4.米 (1)市場実態 ① 生産と販売の動向」)によると、「華北を除くと長粒米が多く食されているようである。」「特に、華南では長粒米をチャーハンで食べることが主流で、日本米のような短粒米にはなじみが少ない。」「チャーハンには日本米より長粒米の方が良い。」「輸入はほぼタイから(61.48 万トン、94.58%)である。タイ米には、独特の香りがする種類もあって中国市場では人気がある。またタイ米は、チャーハンに適しているという点も人気の理由となっている。」などとある。
 また、私自身中国に旅行した時のことを思い出すと、確かにチャーハンに使われていたのは長粒米だった(広東)。

 つまり、中国の中華料理におけるチャーハンというのは基本的に長粒米で作るものなのだと。

 私たちがチャーハンを作る時に一番気を使うというか、「完成形」として思い浮かべるのは「パラパラのチャーハン」であって、それに向かっていろいろ工夫するわけだけど、長粒米を使えば↑のようなふざけた(^O^)作り方でもそれなりにはパラパラになってしまう。

 私たちは粘度の高いジャポニカ米でこの長粒米のパラパラを再現しようとするから、あれだけのテク(鍋の熱し方、油の量、玉子の量、白米の処理、白米投入のタイミング、鍋の振り方、混ぜ合わせ方......etc.)が必要になる。日本人がチャーハンを調理する時、その行程のほとんど全てが「パラパラ」を実現するために費やされているといっても過言ではなかろう。

※「ベトベト」なチャーハンに仕上がる例はたくさんあるが、たいていの場合それは「失敗」「ヘタクソ」と判断される。つまり「ベトベト」チャーハンは「あるべき姿」ではないと認識されていて、作った本人も「できればパラパラにしたい」と思っている、というのが多くの日本人の感覚だろう。

 「インディカ種 - Wikipedia」によると、長粒米であるインディカ種は「世界で最も多く作られている栽培品種群で、世界のコメ生産量の80%以上を占める。日本は例外的に、インディカ種の栽培がほとんどない国である」ということだそうだ。

 つまり日本人は「チャーハンに適した」長粒米という選択肢を、世界で「例外的に」持っていない(いなかった)国民だったのだと。

 なるほど。

 どうやらチャーハンの「パラパラ」を実現するためにここまで苦労を強いられる(^O^)のは、世界で日本人くらいのようだ。(^O^)

 ......というか、長粒米で作ってる人たちはむしろ「パラパラ」チャーハンにさほど執着がないように思える。少なくともYouTubeの「How To Cook Chinese Fried Rice」みたいなので出てくる動画を見る限り。

 ↓は極端な例(理解不能)だとしても(^O^)、それでもこれらの人の「fried rice」の中に、「パラパラ」という価値観は微塵も伺えない。

 なんというか、本物の女性よりもニューハーフの方が女性的であるというか、最初からそれなりにパラパラである長粒米チャーハンにとっては「パラパラ」なんてのはたまたま身についていた属性に過ぎないのかもしれない。

 勝手な予測としては......。

  1. 中華料理では長粒米でチャーハンを作るのが主流。
  2. 日本人がそれを手本にジャポニカ米でチャーハンを作ってみる。
  3. ベトベトになる。
  4. その「パラパラ」感をジャポニカ米で実現するために工夫しまくる。
  5. おーやればできるやん。やっぱりチャーハンは「パラパラ」じゃないと。
  6. 長粒米だと無頓着にやってもそれなりの「パラパラ」は当たり前なので、中国の中華料理ではあえて「パラパラにしなきゃ」という価値観はない。(パラパラじゃないものであっても、それはバリエーションとして許容する)

 みたいなことになってるんじゃなかなあ、と。

 だからおそらく、同じ中華料理の料理人でも、日本の店のシェフと中国の店のシェフとではチャーハンの作り方は随分違うんだと思う。中国系アメリカ人とかになると、なおさら。(^O^) チャーハンの「パラパラ至上主義」は、恐らく日本だけの価値観だ。

 輸入文化を日本に土着化する時に、その間をつなぐ「アダプタ」として機能した部分、つまり「本家」にはなかったローカルな部分が、むしろその品目の「良さ」「不可欠な魅力」として認識される......。それは何もチャーハンの「パラパラ」だけじゃないよね。餃子の皮の「パリッ」だってそうだし、あるいはそこまで強くないにしろ、ビールの「泡」だってそうかもしれない。

 それらが庶民にここまで普及するというところに、日本人の飽くなき欲望が見えるじゃないか。(^O^)

※これはあくまでも中国では「パラパラ」至上主義がない、という前提に立っているので、そうでなければ全く崩れてしまう脆弱な論理です。(^O^)

 でね。
 となると。

 結局のところラーメン屋の3大メニューであるラーメン・チャーハン・餃子というのは、結局それぞれ日本で独自の発展を遂げた「日本料理」なのであって、正統的な中華料理とは程遠いわけだ。

 ラーメン屋のルーツはいろんな説があるけれど、(戦前には中華料理ルーツの店があったものの)「戦後、満州からの引き揚げ者が見よう見まねで修得した」ものが爆発的に広がったのが直接のルーツだと見ていて、本当は中華でないからこそむしろ意図的に「中華」を僭称した(丼に雷紋や双喜文入れてみたり)のだと思う。つまりこれらは「自称」中華料理に過ぎない。そりゃまあ、真似したんだから「ルーツ」と呼んで呼べないことはないけれど、あまりに遠い祖先というか、随分と姿が違ってしまっている。
 『美味しんぼ』も結局、これに躓いた。
 これはきっと、マンガのルーツを鳥獣戯画にもってくるようなもんで、かろうじて

「いやまあそれはそうかもしれませんがね......」

 という微妙な納得には至るものの、そこから、

「だからマンガというのは○○でなくてはいけない」

 みたいな話をされると、

「いや、それはちょっと違うんでない??」

 と言わざるを得ないんだな。そしてこれをやってるのが『美味しんぼ』。(^O^)

 「ルーツを辿ってそこから演繹」という『美味しんぼ』の常套手段は、普通の、ルーツのはっきりした料理には有効だろうが、こういう「正体不明」の料理にはどうしても不向きなんだよなあ。

 ......いやまあ、「パラパラ」至上主義だからチャーハンは日本料理なのだという論理展開は我ながらさすがに無理がある。(^O^) ただ、一般的なラーメン屋のチャーハンに、中華をルーツとしなきゃいけないような食材は1つもないんだよなあ(だってラーメンの具だもん)。↑に書いたように、出来上がり目標は長粒米の炒飯だったのだと思うが、その手法は日本で(必要に迫られて)独自に開発されたものなんじゃなかろうかと。

 それとも、華北でジャポニカ米を炒飯にするために考案された、純中国産の技術なんだろうか。
 いや別にそれでもいいんだけど。
 いずれにせよここまでの「パラパラ」至上主義は日本独特の価値観だと思う。

突然食いたくなったものリスト:

  • 玉子サンド

本日のBGM:
I.B.W /爆風スランプ






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 黒猫亭さんは"書かれる前から伝説だった"という、まるでパンタの『クリスタル・ナハト』のようなエントリ「炒飯を熱く語る〈考察編〉」で、チャーハン調理でのうま味調味料の不可欠性......すなわち「チャーハンにおける化学の勝利」を高らかに謳い上げている(^O^)が、私はここで、「チャーハンにおける科学の勝利」を示そうと思う。

 そこで今回は、一度使ってみたかったYouTubeのアカウントを取って映像を上げてみた(アカウントhietaroは既に取得されてた(^^;; )。

炒飯まっしーん

\(^O^)/

 凄いね。

 できあがりは案外イケる。
 書いたとおり、上手い人よりちょっと下。下手な人よりずっと上というレベル。これは事前予測を覆して結構ビックリな結果だったんだけども、実際に調理行程の米の返し具合を観察すると、それも納得できる。

 調味料や玉子、ご飯の量や投入タイミングなどを研究すればまだまだいいものができそうな気がする。(ここも大量の油を投入するのは同じですな)

 ......ただ、これを導入する価値があるかどうかはかなり微妙だよね。(^O^)
 値段は忘れちゃったんだけど結構したと思う。

 この機械を導入するメリットは、

  1. 「誰でも(バイトでも)」「一定レベルの」チャーハンが作れる。すなわち......
  2. 人材育成のコスト(人件費・無駄にする食材など)の節約
  3. 熟練者(チャーハン調理できる人)と未熟者との時給差額の節約

 あれ、他に思いつかないぞ。(^^;
 デメリットは、

  1. 導入コストがかかる。
  2. きっとこのコンロはチャーハン専用にせざるを得ない。
  3. ということは厨房内でこのスペース・火力を単品メニューのために独占することになる。(まぁちょっと不便を我慢すれば使えそうだが)
  4. 自動でできるわけではない(あくまで鍋振りの代行)ので、食材・調味料の投入のため、誰かが付きっきりになっておく必要がある。(結局機械を導入しても手が空かない)

 あたりか。
 このコストを回収し利益にまで持って行くにはどれだけチャーハンを売ればいいのだろうか。
 つまり、そもそもかなり大きな規模の店でないと無理ということね。

 なんか、「科学の勝利、経済学の敗北」みたいな感じ。(^^;

 とはいえ、そうなのだとしたら一度導入が決まるとビッグビジネスになりそうだ。

 これを導入した店は見たことないなあ。

 他の方式のチャーハン製造器なら見たことがある。
 炊飯器の釜の部分を洗濯機の「斜めドラム」みたいな感じに配置して、ぐるぐる回す方式。原理的にはこんなの↓。

 なんか映像ではチャーハンというよりチャンポンにしか見えないが(^^;、まあこういう方式のチャーハン製造器がある。
 びっくりラーメン一番で見たし、幸楽苑もこういうのを使ってるというのをテレビで見た。

 きっとここで紹介した機械の方がおいしくできると思うけど、一度に大量に作れる、作り置きができる(「斜めドラム」をぐるぐる回しっぱなしにしてればいい)など、やっぱり大手チェーンが導入するだけのアドバンテージはあるようだ。

 ところで。

 中華料理店にしろラーメン店にしろ、チャーハンというのはその調理行程そのものが味のうちというか、「見せる」側面のあるメニューだ。

 振られる中華鍋の中でパラパラと踊るチャーハンを見ると、それだけで食欲がそそられる。

 純情屋吉四六竹家東麺房狭山店王将各店......。その時注文してなくても鍋を振るのを見て「次は頼もう」と決心しちゃうようなプレゼン力が、チャーハンの調理姿にはある。

 で。

 ↑のような炒飯まっしーんの場合、これ、チャーハン作るところをお客に見せた方がいいのかな、それとも隠した方がいいのかな。
 少なくとも斜めドラム式のやつは隠されてる。

 この中華鍋利用のマッシーンは作ってるところを見てもそれなりにウマそうに見えるんだけど、見る人によるとこれが「手抜き」に見えちゃうかも。

 もしもポジティブなイメージで捉えてもらえるなら、導入「メリット」は増えるわけだけども......。

 難しいかなあ。
 ちょっと想像がつかん。

 ついでにもう1つ、科学の勝利を確信した昔のエントリから。(「科学の勝利(機械文明はどこまで行くのか)」より)



21世紀、人類はここまで神に近づいた。

突然食いたくなったものリスト:

  • スモークサーモンとオリーブのベーグル

本日のBGM:
ブルドッグ /近田春夫&ハルヲフォン

ナウなヤングは原曲の方を知らないもんね。(^O^) しかし何度聴いてもサビの歌詩の必然性がないんだよなあ、この曲。(^O^)(^O^)




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黄身2

 アタリが出たので喜んでいろんな人にメールで自慢したら、

「勝った」って、こんな写真が返ってきた。



黄身0


黄身3

 大アタリやな~。\(^O^)/

 黄身0はメレンゲ用とかいろいろ用途がありそう。
 黄身3も、ざるそばとかユッケとかに便利そうだ。

 割る前に判れば、だけどね。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • 焼肉

本日のBGM:
Terminal Earth /SCANNER






■【お好み焼きの本(1)】の続き。

 もちろん他にも「なるほど」と思うところはたくさんある。
 私がガッカリしたのは「技術」という部分が期待はずれだったという点で、特にお好み焼店の経営コンサルタント的な部分については「なるほど」とか、「商売ではこう考えるのね」とか、「これがコンサル的手法ね」とか、いろいろ勉強になる部分があった。

 というわけで、そういう部分も紹介しておこう。

 生地とソースのバランスが大切です。食べた時に生地もおいしいし、ソースもおいしいと感じるバランスが売れるポイントになります。
 ソースの味が突出して感じられたり、生地の味が強いのは売れ続ける味とは言えません。
 
 お好み焼も焼そばも、肉や魚介をたくさん使うほどおいしくなるものではありません。だし、ミックス粉、麺、ソースのバランスの良さが最終的なおいしさを決めます。それぞれがおいしくても、足しておいしくなるとは限りません。そのバランスの良さはいろいろ試して発見できます。味にお金をかけるとは、原価をかけることではなく、1つの味に決めるまでに何度も試作することでもあります。

 なんてフレーズは「どの業界でも、きっと同じだよね」と思わせる。
 バランスはとても重要ですよやっぱり。(^O^)

 私のような素人が、家で自作するのに役に立てられそうな記述もある。

山芋の粉末が入ったお好み焼き粉は便利ですが、いろいろ試した結果、おろしたてのフレッシュの山芋を加えたほうが断然おいしくなります。手間ですが、この手間は売上を伸ばす手間です。

 なるほど、やはりそうですか。「いろいろ試した結果」というのはやっぱり説得力があるよね。(^O^)

 焼そばは麺を味わうメニューです。ソース味を味わうメニューではありません。ここがまず大切な点です。しっかり麺に火を通さないでソースを合わせると、麺の中にソースが入っていかず、食べたときにモコモコした感じがします。後味にもソースの味が強く残ってしまいます。実は家庭でフライパンで作られる焼きそばのほとんどが、この状態になります。大きな鉄板で焼く利点を十二分に活かして、麺をおいしく炒めましょう。

 焼きそばに向き合う時の心構えとして、これを意識して作るかどうかでいくらかは味が変わりそうな気がする。技術もほしいけど、こういう意識の部分を提示してくれるのはいいと思った。

焼きそばの悪い作り方例

麺を広げないで炒めると麺のコシがなくなる。
麺や具材をコテで持ち上げては返すと、炒めている気分にはなりますが、炒まりません。麺が重なれば上に熱は十分に伝わりません。つまり、水分が飛ばない、こしのない麺が混ざってしまいます。

鉄板の温度が低いとソースが麺にのらない。
麺1本1本が加熱されてしまったところにソースが加わると、ソースが麺にからむと同時に麺の中に入っていきます。鉄板の温度が低かったり、ソースをかけるタイミンクが早いとソースが麺にのらず、鉄板の方に流れてしまい、ソースが焦げて鉄板に残ります。

鉄板の一か所で炒めると焦げつく。
麺を広げず、1か所で炒めると焦げやすくなります。焦げたところからは麺に熱が伝わりにくくなります。焦げた鉄板の上でいくら炒めても、こしのある麺にはならず、ソースものりません。

 最後のやつなんかは特に、大きな鉄板で焼くことができるという、お店ならではのアドバンテージなんだろうな。

 ためになったね~。\(^O^)/
 いやマジで。
 
 営業・経営という部分の記述で面白かったのは......。

広島風お好み焼

ボリュームの見直しが新しいカギ!
 混ぜ焼の大阪風お好み焼は生地とキャベツの分量がほぼ半々であるのに対して、広島風お好み焼は生地の分量が少なく、生地の約4倍ものキャベツが入ります。しかも、麺(そばかうどん)も重ねます。ですから、ソースは甘くて個性的なものがよく合います。広島風お好み焼によく合うソースを大阪風お好み焼に使うと、個性を強く感じるでしょう。
 大阪風お好み焼とソースを共有しにくいので、広島風お好み焼を売るなら専門店にするのがいいと思います。また、広島風お好み焼は麺が入るので満腹感が高まります。鉄板焼メニューを揃えて、酒も売れる店にすることがお好み焼店のこれからの繁盛要素なので、お好み焼だけで満腹にならないよう、分量を調節した広島風お好み焼にすることがこれからの課題です。

 このあたりはやはり、単純に「うまくて腹一杯」みたいなのを目指す家庭料理とは立脚点がまったく違うということを改めて感じた。商売ってこういうものよね。

 あと、ここまで明確に(「共有しにくい」とまでいわれるほど)大阪風お好み焼と広島風とのソースが区別されているなんて、思わなかった。

 これはほんと、なるほどなあというところ。
 前段と「ですから、ソースは甘くて個性的なものがよく合います」をつなぐ論理がイマイチよくわからないものの(^^;、言われてみれば確かに関西の地ソース界では甘いソースは少数派で(もちろんあるが)、むしろ甘味よりも酸味が勝っているものが多い。今さらかもしれないが、これは目からウロコだった。

 また、店舗を作る上でのこの↓アドバイスも、「そうだよね、やっぱり」と共感した。

「ちょっとお洒落」は禁物。 お好み焼が売れる店づくりの徹底を。

たとえ着物で接客したとしても、お好み焼店ではマイナスが大きい
 地方都市に多いのですが、お好み焼店で経営者の方が着物で働いていらっしゃる店があります。いい服で働くと店の雰囲気が良くなると思っているようです。しかし、実際は全く逆です。お好み焼店にはお好み焼店にふさわしいユニフォームがあって、それより高級感のある服装だと、お客は落ちつかないし、また来にくくなるのです。
 着物姿で働く従業員の人に650円のランチも頼みづらいものです。
「いや、着物で接客するんだから、650円は凄く安く感じるでしょう」と思っていたら、お客の気持ちとは大きくズレています。この発想が基盤にあったら、売れるメニューを考えていくことも不可能でしょう。
 着物で働くことで、お客を選択してしまうことを知っておきたいです。それより、お好み焼店はお好み焼店のレベルで商売することです。着物を着たり、ちょっと高そうな皿を使ってみたり、ついつい「ちょっとお洒落な店」をやりたがる人が地方都市には多いのですが、それが商売の足を引っ張ることが多いのです。
「自分だったら、こんな器を選んで、こんなデザインのテーブルにして」という思いがあるのはわかります。しかし、一番大切なのはお好み焼が売れる店づくりをすることです。その一番大切なことから離れないようにし、自分の思いに流されないようにしたいものです。

見栄で仕入れる酒は置かない。お好み焼店の平均レベルを守ろう!
 少しお酒の知識がある方が開業されるとき、「ちょっといい酒」を仕入れてしまうことがあります。
「このお酒、飲んだことございますか。富山の地酒で、地元でもなかなか手に入らない銘酒なんですよ」
「この大吟醸は素晴らしんですよ。香りが絶品で」
 いい酒を仕入れて、こんな自慢をして売りたくなる気持ちはわかります。
 お客も、せっかく店主がすすめるのだし、断るのも気が引けるので注文するでしょう。その大吟醸が1合で千円なら、急にその日の客単価が上がります。
 お客は会計のとき「あれ?」と思います。「すすめられたから注文したけど、結構高くついたな」「おすすめと言うから飲んだけど、高いの飲まされたな」という気持ちです。少し不信感が生まれてしまいます。
 ワインも同様です。経営者自身が好きで知識もあると売りたくなります。でも、フルボトルで3千円、4千円ではお好み焼店では売れません。お好み焼店ではグラス1杯が500円が限界です。その限界を守る、平均レベルの酒を売る大切さを忘れないようにしましょう。
 私の店ではお好み焼店なのにハーフボトルですがワインが年間に600本以上出ます。それも、ハーフボトルで950円のものだけを売っているからです。グラスで400円のワインです。
 酒を売ることは、これからのお好み焼店で重要なことですが、場違いの酒は置かないで開業しないと、最初につまづいてしまいます。


 
 赤い地に大きく「お好み焼」と書かれた提灯は似合います。遠くからでも発見してもらえます。赤い色が値段の安い店であることも伝えます。それを、他の色の提灯でもいいだろうと簡単に変える人がいます。乳白色の和紙風のものを選び、そこに書く「お好み焼」の文字も小さく、店名も小さく書きます。するとどうなるでしょう。昼は気がつかなくても、夜になって明かりを灯すと、和紙の提灯では遠くから見てお好み焼店には見えません。店名が小さいと値段が高い店に錯覚されます。

 
 結局、商売で大事なのは安定した基盤を築くことであり、そのためには「基本が大事」と「背伸びをしない」ということなんだと思う。

 この業界(お好み焼・たこ焼業界)は、(例えばラーメンなんかに比べても)「他と同じ」「いかにものお好み焼店」という店舗がちゃんと売上につながる業界なんだろう。確かに町にあるおばちゃんのたこ焼き屋さんは、少なくとも店舗形態上はどこもさほど変わらないし、客もそんなところで店を選んでないと思う。つまり客もお好み焼屋に関してはかなり保守的な価値観を持っていると。
 とすればこの業界での「逸脱」は、よほど慎重にやらなくてはいけないのだろうな。

 ......ということを言ってるんだろうね、著者は。これはよくわかった。

#しかし「地方都市に多い」というのを何回も言うのは、著者はよっぽど「そりゃイナカモンがやることだ」って言いたいんだねえきっと。(^O^)
 
 あとなるほどと思ったのは、店舗設備について。

 著者は店舗設備の中で、クーラーと看板(テント)だけはケチってはいけないという。この2つ、特に店舗におけるクーラーの重要性を強調している。

クーラーは現代のお好み焼き店にとって大切な設備です。資金が足りないからと、馬力の小さな方を選んで開業しては負けが見えています。

 といい、新築店舗でクーラーをケチるくらいなら居抜きで強いクーラーをつける方がよっぽどいいとする。そして資金がないからクーラーを小さめにするくらいなら開業を延ばす方が得策だとまで。

 これもなるほどだなあ、と。

 持ち帰りはこの場合関係ないとして、店舗内で汗だくで食べるのは、まあそれはそれで情緒はあるけれどもやっぱり現代では考えづらいわねえ。というか、クーラーのある店に行くか、ない店に行くかというのは、味によっぽど圧倒的な差がない限り、勝負は見えるもんねえ。

 なお著者はここで、クーラー設置の費用がない場合の段階的開業策を紹介している。言われてみればなるほどということだが、それはここでは書かないでおこう。知りたい人は本を買ってあげてね。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • C.C.Lemon ZERO

本日のBGM:
All The Day /FLOWER TRAVELLIN'BAND

ライブ行ったよよかったよ~~~~~! これは1曲目でやった。

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 先日、「Show Me The Way(大幅加筆)」というエントリでご紹介した『開業法・味づくり・経営のラーメンQ&Aブック―有名店主が答える』(旭屋出版MOOK)という本に引き続いて......というわけではないのだけれど、図書館で見かけたので今度は『お好み焼 たこ焼 いか焼 鉄板焼 最新技術教本』(森久保成正著 2001年)を借りてきた。





 『ラーメンQ&Aブック』と同じく旭屋出版MOOK。
 どうやら現在は絶版になっている模様だが、同社から現在も発売されている『お好み焼・たこ焼・いか焼・鉄板焼の教科書―売れる調理技術と成功する開店法』(2007)という本が、目次から見てもこの本をリニューアルしたほぼ同内容のもののようだ(焼うどんが追加されてる程度?)。

 題名どおり、「お好み焼 たこ焼 いか焼 鉄板焼」屋さんの技術教本。本の8割ほどを使ってそれぞれのメニューの作り方を写真入りで紹介し、後半2割で「成功開業法」「繁盛営業法」を披露する。
 著者はお好み焼きチェーン「千房」の専務取締役を経て独立。現在は飲食店の経営コンサルタントをしているそうだ。

 楽しそうに見えたんだよ。

 しかし残念ながら個人的にはガッカリ感の強い本だった。もちろん細かいところでは役に立ったことも多々あったけどね。

 これは、私がこの本の想定読者(お好み焼屋、たこ焼屋の開店予定者)ではないからかもしれない......と思ったりもするが、正直に言えば、もし私が想定読者ならむしろもっとガッカリしたんじゃないかと思う。

 この本に感じるいやらしさは、書名に「技術教本」(あるいは「教科書」)を謳っておきながら、一般的に知られている程度の作り方をなぞるだけで技術の詳細な説明があまりないことと、この本そのものが著者の本業(経営コンサルタント)の販促本という位置付けに過ぎないことだ。

 人それぞれ、こういう本に求めるものは違うだろうから一概には言えないけれど、書名どおりの中身を期待すれば、私のように見事に外される人もいると思う。

 Amazonの、

バザーのだしもの の時の参考になる程度。 でもそんなことのために わざわざ本を買うこともない(笑)

 というレビューは、まあ悪意も入ってる(^O^)にしても、気持ちはわかる気がする。

 本書の「序章」にあたる文章の中に、

 豚玉、いか玉はお好み焼の基本です。必ず注文される商品です。この基本商品で、その店のおいしさのレベルが伝わります。そして、この基本商品の実力によってお客の足を店に何度も運ばせるかどうかの勝負が決まると言っても過言ではないでしょう。新商品の開発より、基本商品を見直して強くする時代になっています。

 という文章がある。確かにそうだと思う。(下線は私による。これ以降もそう)
 だから、基本商品の作り方をみっちり教えてくれるのだろう、と想像するのだけども......

 ごめん、これ↓じゃあ、私、わからんかった。prz

キャベツと生地の混ぜ方

キャベツを千切りにし、生地も柔らかく改良しました。ですから、混ぜ方もこれに合わせた混ぜ方をしなくてはなりません。従来通りの混ぜ方ではぺったんこになります。十分な練習が必要な技です。


上の図の順で具材をカップに入れます。生地と卵は焼く直前に合わせます。混ぜるスプーンはティースプーン。まず、スプーンで卵の黄身を突いて、次に混ぜる動作に移ります。



スプーンの裏で押していく混ぜ方。
スプーンの裏でカップの下へキャベツを押していきます。3~4回押したら、スプーンを時計回りに回転させ、このとき同時に左手に持ったカップを右に回転させます。この動作を繰り返します。
キャベツを下から上に回転させます。キャベツに付いたゆるい生地がキャベツの隙間をしたたり落ちるのを利用して混ぜるのです。キャベツの千切りの間の空間は残しつつ、1本1本に生地でコーティングするようにイメージして混ぜましょう。

下からすくい上げて混ぜてはダメ。
終始一貫押して混ぜる。
下から生地をすくって畳み込むように混ぜると、キャベツの千切りの間の空間が生地で埋まってしまいます。それでは千切りを使う意味も、柔らかい生地を使う意味の無くなります。終始一貫して、下からキャベツを押し上げて混ぜます。

こぼれるのは気にしない。
多少こぼれ落ちるのは気にせず、スプーンの裏で押して回転、押して回転。カップの中のキャベツ1本1本に生地がからまったら混ぜる作業は終了です。混ぜるのに時間がかかっては商売になりませんので、1分以内できちんと混ぜられれば合格です。

 ここで紹介されているメニューは著者が試行錯誤して完成したもので、一般的な作り方とは少し違う独自のアレンジを施しているものも少なくない。例えばお好み焼きではキャベツをみじん切りが一般的なところを千切りにしてみたり、生地に牛乳を入れてみたり。だから作り方もそのアレンジ具合に合わせねばならず、少しツブシの気かなさを感じる。
 そしてもしこのやり方をするなら、このやり方は他の本にも載ってないし、(この人のレシピでやるとしたら)ちゃんとマスターしなくちゃいけないのだろう。というか、これをマスターすることが技術習得のかなり大きなキモになるはずなのけど......。

 写真もあるし文章もあるのに、私にゃさっぱりわからんのです。どうやって混ぜるのか。「スプーンの裏で押して回転、押して回転」???

 この↑図解で、みなさんはわかるのだろうか?
 いや、その可能性は大いにあると思うんだ。私がどうも飲み込めていないだけで。

 正直、昔、「大笑い」というエントリで紹介した、「モスバーガーのきれいな食い方教えれ」を思い出したよ。

 まあほんとにこれは、私がわからんだけかも。
 だからあまり強くは主張すまい。(^O^)

 誰か「なに言ってんだ、こういうことだよ」という人がいたら、是非教えてほしい。いやほんと。お願い。m(_ _)m

 あるいはお好み焼きのひっくり返し方。
 特に広島風お好み焼きのひっくり返し方は難しく、それなりの技術が必要なわけで、その「技術」を教えてほしいと思う人は多いと思うのだけども、この部分は、

コテ2本を使って返します。

 の1文でさらりと終わり。
 そ、それは「技術教本」の記述としては淡白すぎないかッ。(^O^)
 もうちょっと詳しい説明がいただけないものか。

 で、話は変わる。
 こういう本の場合、地ソースマニア(^O^)な私としてはもちろんソースについての説明に期待してしまうわけだ。
 お好み焼やたこ焼きという食べ物の「味」の中で、ソースが占める割合が非常に大きい(あるいは少なくとも「無視できないくらいの比重がある」)ことは、何も私のような地ソース偏愛者でなくとも誰もが認めるところだろう。
 それにお好み焼とたこ焼を併売するような店ではそれぞれに合わせたソースが必要で、まさか同じソースを塗るわけにもいかない(たこ焼はお好み焼ほどソースに粘度が必要ないし、甘い)から、店でどうアレンジすればいいのか、あるいは別々に専用のものを購入した方がいいのかなど、読者が知りたいことはたくさんあるはずだ。

 しかしなぜか、この本はソースについてほとんど触れない。

 本題の「作り方」の中では、生地の作り方、キャベツの切り方、両者の混ぜ方、そして焼き方(や間違った作り方)......と解説してくれるのだが、ソースについてだけ、まともな作り方(あるいはブレンドの仕方)についての言及がない。

 いぶかしみながら読み進めると、後半の「成功開業法」の最後のページにちょろりとこんな記述があるのに気がつく。

 お好み焼店・たこ焼店は、これまで見てきたようにローコストで開業できます。しかし、お金をかけなくてはならないところはあります。それは「味」の部分です。一番大切なことですが、あえて最後に解説します。
 これからのお好み焼店・たこ焼店は新しい考え方で商売をしないと勝ち残れません。そのことをよく理解してもらった上で、新しい時代の「売れる味」のことを理解してもらいたいと思います。
 セルフサービスの店でも、おいしくないと繁盛はできない時代です。小麦粉に材料を混ぜて焼く単純なお好み焼でも、差別化のためにソースはこだわりたいものです。26ページで解説しているように、94度Cのお好み焼の焼きたてに塗ってちょうどよくなる仕上がりのソースがベストです。既成のソースにトマトピューレやブイヨンを足して炊いて、少し蒸発しておいしくなるソースづくりをするのが店の味を作ることになります。その手間を省くために、そういう仕上げをしたソースを購入します。

 ええええええッ???

 普通、ここで、「店の味を作る」ために「既成のソースにトマトピューレやブイヨンを足して炊いて、少し蒸発しておいしくなるソースづくりをする」やり方を具体的に解説するんじゃないの? いいの??? いや、少なくともその「手間」をちゃんと紹介した上で、「そのコスト的な問題を加味した上で『そういう仕上げをしたソースを購入』することをお勧めする」というのならわかるのよ。筋として。それを、「店の味を作る」「こだわりたい」とまで言っているこの作業を、「手間を省くために、......購入します」とあっさり片付けられたんじゃあ、読んでる方としては納得いかないよ。

 なんだそりゃ?

 しかしこの謎は、ちゃんと読んでれば解決する。

 お好み焼の作り方を紹介するところで、「ソース・マヨネーズの塗り方」というセクションがある。これはもちろんソースの作り方ではなく、文字通り「塗り方」を解説している。といってもソースについては書いてることは1つだけで、「お好み焼は側面から食べ始めるのだから、ソースは側面にも塗れ」ということなんだけど。

 そしてそのページには、「売れるお好み焼ソースとは」という囲み記事がある(↑の記事で「26ページで解説しているように、94度Cのお好み焼の......」とあるのはこの文章のこと)。このあたりで「ソースの作り方」への言及が欲しいところだが、ここに書かれているのは、

売れるお好み焼ソースとは。

焼きたてのお好み焼きの表面は90度C以上あります。そこにソースを塗れば蒸発もします。この蒸発や加熱を考えた、焼きたてのお好み焼に塗っておいしくなる仕上がりのお好み焼ソースが最適です。私はこの発想でオリジナルのお好み焼ソースを開発しました。

 この写真は著者の経営する会社のラベルが貼られたお好み焼ソースだ。

 ああ、なるほどね。

 ウチのを買えと。 i||!_| ̄|○i||!

 ほほぅ。

 なんかもう、ガッカリですよ。
 それでいろんなメニューの「作り方」を読み返すと、ああなるほど。



豚玉の材料

 「お好み焼ソース」「お好み焼ホワイトソース」は、この人の会社の製品だ(「お好み焼ホワイトソース」とは、この会社のマヨネーズの商品名)。

 なぁんだ。
 売れるお好み焼ソースとは、ウチのだと。

 といっても別にこのソースの作り方が紹介されてるわけでもない。この人の会社から買わないといけない。

 著者の経営する会社のサイトを見ると、「39年の味!! こだわりのソースと粉!」とある。やっぱりそういうことなのね。(^^; コンサル料と、その後の資材納入あたりで稼ぐビジネスモデルなのかな。

 つまらん。(商売が、ではなく読者としてね)

#粉についても自分の開発したミックス粉を紹介しているが、こちらについては、
お好み焼きミックス粉を使わない場合は、薄力粉にべーキングパウダー(薄力粉1kgに対して40g)、塩(薄力粉1kgに対して25~30g)、旨味調味料。薄力粉(1kgに対して40g)を混ぜて作ります。みりんを好みで80~100cc入れてもいいでしょう。ただ、粉の配合から作業をしなくてはならないとすると、急に生地が足りなくなったときも、1kg以下で少しだけ生地を作り足したいときも、かなり面倒なことになります。ミックス粉を使うのは作業効率を高める上でも役に立ちます。いま、人気を呼ぶお好み焼きミックス粉のポイントは「あっさり味」です
としたうえで紹介しているので、一応「自作」の余地を残している。やっぱりこちらの方がありがたいよね。
 
 
 他にこの本でソースについて言及されているのは、焼きそばの作り方を解説しているところ。
 これは「なるほど」と思った。

 焼そばは、とんかつソースとウスターソースを合わせて使います。このとき、ウスターソースの使い方が重要なポイントです。
 ウスターソースには、ツンとくる辛味があります。その辛味が残っていると、一口食べてむせかえることがあります。そこで、ウスターソースは鉄板に落として、ジューッと加熱して辛味を飛ばして麺とからめます。とんかつソースを麺の中央にのせ、その周りにウスターソースをかけて、麺の間を通して鉄板に落とします。とんかつソースの上にウスターソースをたらしても下には落ちません。そういう意味で、焼そばソースに私はあまり賛成しません。とんかつソースとウスターソースがブレンドしてあって便利なようですが、ウスターソースの辛味の部分が残ってしまうからです。
 
 勉強になる。

 次回にもずく。

突然食いたくなったものリスト:

  • ネーブルオレンジ

本日のBGM:
夏は過ぎて /チャゲ&飛鳥






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 『読売新聞』が、「親は知らない」という特集を連載している。親が把握していない「子供とネットとの関係」を紹介する趣旨の記事だ。

 この中に、新興宗教がメールを利用して高校生を勧誘・洗脳する話が紹介されている。

 昔からあったことがメールというツールで行われるようになっただけとも思える。しかしこの便利なツールによって昔より効率的に勧誘・洗脳が行えるようになったことは間違いないようだ。これはなかなかキモチワルくて、そういう目的を持った人間からすれば確かにケータイは非常に便利なツールだよなあと思った。

 もちろんそれは、マーケティングだったり実際に友情なり愛情を深めたりといったことにも有効ということだろう。便利なツールは誰にとっても便利だという当たり前のことに改めて気持ち悪さを感じるということ。

 で、それとは別に......。

親は知らない PART3
(4)洗脳「メールが一番」


 午後11時を過ぎると、ケータイメールの着信音が短く、何度も鳴る。画面に並ぶのは、ユーモラスな象やおにぎりの絵文字――。

 それは、親に悟られないための暗号だった。象は「教祖」の意味、おにぎりは「御言葉(みことば)」、太陽は「神様」。メールは、カルト教団の教えを伝えるものだ。

 な、なんだと~。



みことば

 おにぎりをそんな目的に使うとは......許せん!!

 おまけ。





某スーパーにて。

 このスーパーでは節分の時に御祈祷海苔を使った丸かぶり用の巻き寿司を売ってたけども......。

 ひょっとしたらその時の海苔が余ってたのかもしれない。(^^;
 

突然食いたくなったものリスト:

  • 炒飯

本日のBGM:
にぎわいの季節 /中森明菜






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 最近もらった調味料3つ。

 まず、長崎に住む友人N氏から送ってもらったソース。



長崎生まれの金蝶ソース ウスター

 メーカーであるチョーコー醤油のページによると、

金蝶ウスターソース
中華街で育った味

長崎で中華料理の代表選手といえば「皿うどん」。
その皿うどんにかけるソースこそ金蝶ウスターソースです。
古くから長崎の中華料理店と試行錯誤しながら作りあげてきた味は、文字通り長崎生まれのウスターソースです。

 とのこと。また、『長崎新聞』のこの↓記事には、このソースについてこうある。

龍~なが 長崎新聞ホームページ:"金蝶ソースせんべい"いかが 佐世保の「草加家」1年かけ商品化

 長崎皿うどん専用の「金蝶(きんちょう)ソース」を使ったせんべいを、佐世保市重尾町の菓子店「草加家」(高木龍男社長)が開発した。あっさりとした味のソースが生地に染み込み、こんがりと焼き上がっている。

 金蝶ソース販売元のチョーコー醤油(長崎市)によると、ソースは1941年、同社前身の長崎醤油味噌醸造工業組合の構成店が開発。店主が新地中華街の料理人らに相談し、油っ気のある長崎皿うどんに合った、酸味の強いソースに仕上げたという。現在は同社が金蝶ブランドを引き継ぎ、年間約8万リットルを製造。うち9割近くが市内で消費されている

 「長崎皿うどん専用」!!! (^O^)
 「9割近くが市内で消費されている」!!!

 なるほど、長崎では皿うどんと金蝶ソースは付き物であって、長崎人のソウルフードであると。

 そうだったのか。シランカッタ。

#一応、ラベルには「皿うどん 焼きそば お好み焼 チャーハン etc.」と書かれているのだけども、まあ飾りみたいなもんだろう。(^O^) エロイ人はそれがわからんのです。

 あと、「長崎の中華料理店と試行錯誤しながら作りあげてきた」「店主が新地中華街の料理人らに相談し、油っ気のある長崎皿うどんに合った、酸味の強いソースに仕上げた」ってことは、皿うどんって中華料理なのかな。

 そうか、あんかけ焼きそばか。
 なるほど確かにそうかも。(^O^)

 で、そこにウスターソース?

 そういえばあんかけ焼きそばに酢をかけることはあってもウスターソースをかける習慣はなかったなぁ。

 どんな味がするんだろう?
 一応、原材料の一番最初に「醸造酢」とあるから、合うだろうという想像はつくけども。
 いやーとても楽しみ。

 N氏ありがとう。m(_ _)m

 早く皿うどんを作ろう。
 とりあえずインスタントから始めるか。

 もう1つは長野に行ったA氏にもらった七味唐辛子。



八幡屋礒五郎

 ををを! 名前だけは知ってたぞ。やっと私の手許に来たか。(^O^)

 八幡屋礒五郎の七味唐辛子は、日本三大七味唐辛子の1つ。

 「日本三大七味唐辛子」って、なんだそりゃ? (^^;

現在、東京・浅草寺門前「やげん堀」、京都・清水寺門前「七味家」、長野・善光寺門前「八幡屋礒五郎」などのオーソドックスなもののほか、新潟・上越のかんずりなど七味から発展した調味料も存在する。やげん堀・七味家・八幡屋磯五郎の三者は、日本三大七味唐辛子と称されている。

 はっきりわかるほど味の違いが感じられるとは思わないけど(いや、製品の問題ではなく私の能力としてね)、「日本三大七味唐辛子」とまでの大風呂敷、とても楽しみだ。

 \(^O^)/

 A氏、ありがとう。m(_ _)m

 もう1つ追加。

 Y氏からもらった鈴勝の富士宮やきそばソース。



鈴勝富士宮やきそばソース

 鈴勝は「ワサビ印ソース」で有名のはずだけど、このソースにはワサビ印はついていない。
 その代わり?、「愛称:う宮!ウミャー」との文字が......。(^^;;

 「富士宮焼きそば」という名称は富士宮やきそば学会(の母体のNPO)が管理しており、「富士宮の製麺会社(マルモ食品、曽我めん、叶屋)と仕入れ契約をかわす」「店名(会社名)住所等を富士宮やきそば学会に登録する」などの条件を満たさないと「富士宮焼きそば」を名乗ることはできない(⇒「「富士宮やきそば」について」)。しかしどうやらソースについては規定はないようだ。

 とはいえ公式サイトの「素材」アーカイブの中でもちゃんとこの鈴勝のワサビ印ソースが紹介されているところを見ると、まあ恐らく、「正統派」ソースであることは間違いなかろう。(素材ページにあるソースの写真の右から2番目)
 この写真の一番左のマルモソースはすでに入手済み。
 できれば富士宮やきそばを作って食べ比べてみたいところだ。

 Y氏、ありがとう。m(_ _)m

 さて、どうやって麺を入手するかだな。(^O^)

 チョーコー醤油はソースは金蝶ソース以外は作ってないようだ(というか、製造も別会社かも)。

 にもかかわらずラベルに「ウスター」とある。これしかないのならブランド内での区別をつける必要はないはずなのだけど......。

 きっとこれはJASマークを取っているからなんだろうな。

 上記『長崎新聞』の金蝶ソースの記事の最後に、

 【編注】高木龍男社長の「高」は、口が目の上と下の横棒なし

 とある。いわゆる「ハシゴ高」ってやつだけども、この書体がフォントにないので固有名詞の場合はこういうことを書かなくちゃいけない。

 このあたりを言葉で伝えるのって難しいね。

 「口が目の上と下の横棒なし」かぁ。(^^; 苦労が忍ばれる。

 「ハシゴ高」じゃダメなの?

突然食いたくなったものリスト:

  • 皿うどん皿うどん!

本日のBGM:
愛国者の真実の叫び /火の宮
在日外国人指紋押捺大反対 /火の宮

こんな画像まであるんだよなあ。ライブ盤はスタジオ盤とはずいぶん歌詩が違う。




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 現在、化学調味料について黒猫亭さんのところでお話ししている。

ラーメンだって作っちゃう(笑)

Do you know MSG?

(参考)
アイドルのエッチと、ラーメンのうま味(当ブログ)
短絡的なのはどっち?

 黒猫亭さんのところの議論はなかなか面白い展開になってきたのだが、現時点で私はまだ考えがまとまらず、少し考えようかなという段階。

 長い話をしてきているので、興味があって、長文を読む根性のある人(^O^)は、覗いてみてください。
 これまでとは少し違う化学調味料論議になってると思う。

 ラーメンを語ろうとすれば化調の問題はどうしてもついて回るのだけども、これまであまり化調論議はされてなかったように思う。それはどうしても感情や「べき論」のような空中戦になりがちで、「肯定|否定」といった二分法的な陣営を形成してきた。この「議論」をあからさまに表現すれば、

「化学調味料づけの舌で味なんて語るなよ/そんな不健康なもの!」
「外食なんてどんなもんでも入ってるよバーカ/自然食だけ食ってろ」

 みたいな、お互い(そう、お互い)理性的な議論ができない状態だったからだ。
 だから化学調味料の議論は↑だけで終わってしまう。

 これは80年代後半に『美味しんぼ』が化学調味料のことを「ラーメンの恥部」と言って以来なのか、あるいはそれ以前からこういう問題意識があったのかは知らないが、このマンガが大きな影響を与えたのは間違いないだろう。


『美味しんぼ』38巻「ラーメン戦争」より

 少なくともラーメンと化学調味料についての議論は、それ以来まったく深化しなかったのではなかろうか。

 実際、「アイドルのエッチと、ラーメンのうま味」に貼られるリンク(今でもよく2chに貼られてる)のほぼすべてがその観点からのものだ。

 まぁあんまり大きなことを言うつもりはないのだけども、そういうのとは違う議論をしたいなと思って。

 これ読んでるラーメンブロガーさんやラーメン店さんとかも、御意見があれば書き込んでいただければ嬉しい。

 某所でいろいろ書いてて、

「そういえばこのことをブログ書こうと思って忘れてたなあ」

 と思い出したことがあった。そこの話題とはあんまり関係ないけど。

 よく、

「[●●本来|○○そのもの]の味を[味わう|引き出す]」

 といった表現に出会うことがある。●●や○○には、例えば「素材」という言葉であったり、もっと具体的な食材が入る。

 いや、それはそれでいいんだけども。

 なぜそれが「至上」「絶対善」(^O^)といった風の扱いを受けて疑問すら持たれないのかがよくわからん。

 世の中の動物なり植物なりってのは別に人間に食われるために存在してるわけでもないのだから、もちろん人間の味覚にジャストフィットするようにできてるわけではないだろう。

 なのにどうしてその素材「そのものの味」を引き出しちゃって味わっちゃうのが絶対善なのか。

 いやもちろん、そのまんま食べてうまいものはたくさんあるけども、それが最上なんて考えるのは、裏返した傲慢じゃないのかと。

 ......いや、それは言い過ぎかもしれん。

 でも、やっぱりそんなのおかしいよメーテル。

突然食いたくなったものリスト:

  • てっさ

本日のBGM:
Dr.Siegel's Fried Egg Shooting Machine /FRIED EGG



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