音楽とかそのへんです。
☆ あのとき初めてね、音楽の立体的なつくり方というのを知った。それまでの『風街ろまん』も、絵巻物みたいなものだって思った。二次元の世界だよね。ヴァン・ダイク・パークスによって、初めて立体透視図のような音楽の存在を見た。その影響力はすごかったね。メンバーみんなに、大きなものを与えたね。 ── 細野晴臣。Webサイト「風待茶房」より。
☆ 人様なら誰もが持っているコンプレックスや苦悩というものを、音楽のノリ一発がこうまでに、ありのままの美しさとして演出するとしたら......人生は名場面だ。 ── 桑田佳祐『ケースケランド』より。ジャームス・クリーブランドのライブアルバムについて。
☆ 僕が志向してるのは、同世代音楽なんだ。今年で30だから、25から35歳くらいのためのね。僕と、同じ時代の空気に触れて成長し、今も同じような日常を持ってる、彼らに向けての歌しか唄いたくないな。いつまでも18歳の心の琴線に触れる歌を作っていく方法もある。彼らが20歳になったら、新しい18歳を対象にするっていうね。だけど僕にとっての命題は、自分と同じ世代の人間を、演歌に奪われないで、どれだけポップスに引き止めておけるかってこと。 ── 山下達郎。
☆ イギリス人にインタビューを山ほど受けたときに、君たちには日本の伝統音楽があるだろうと。「ありますよ」と答えると、そういう影響が全然ないけれどもそれはどうなんだと聞かれて、うーんと困っちゃったということがあった。いまだに困るんだよね。ぼくに聞かれても。だから、どうしたらいいんでしょうねって具合ですよ。 それを例えば坂本(龍一)なんかがやっているように、日本というのをちょっと忘れて、東南アジアか中国かどこかわからないけれども、架空のオリエンタルなものをつくってそこでやるっていうのもまた1つの方法なんだけれども、それもある種逃げのような感じもするしね。 ── 加藤和彦。相倉久人『ロック学入門』より。
☆ いまや、「現実」というものが、メディアの織りなす疑似空間と化してしまい、世間話=映画や音楽の話題となっている。 ── 山崎浩一。
☆ 書けないから言うわけではないが、小説を書くのは作曲するのと同じようにそれほどたいしたことではないのではないだろうか。それよりもよりよく生きていくこと自体が小説であり音楽であると思うのだ。 ── 早川義夫。朝日新聞読書面「ポケットから」の書評「自分を鏡に映してみると」より。
☆ 水は人間の言葉も音楽も理解しない。その程度の事実を理解するのに「科学の素養」が必要なわけではない。常識を持っていれば充分なはずなのだ。少なからぬ数の大人がそんな与太話を信じてしまうというのは......やはり理性は拒否されているのか。 ── 菊池誠。
☆ 日本はどんどんひどい国になっている。物欲、性欲、食欲、名誉欲しかない。図書館や美術館、音楽会にも行かず、芝居も見ない文化知らずの男たちが国を動かしているのが問題です。 ── 三輪明宏。『読売新聞』インタビューより。
☆ 欧米、特にアメリカでは、ほとんどどんなミュージシャンでもカヴァーをやる。名曲はカヴァーにカヴァーを重ねられ、やがてスタンダードとなる。歌謡曲からロックまで含め、日本のポピュラー音楽界にもっとも欠落している要素だ(最近のアイドルはやたら昔の曲ばかり歌っているようだが、これはどちらかというと、アイドルというシステムの弱体化及び作家の怠慢に起因している)。日本の場合、会社間の版権の問題もあるようだが、過剰な、そのくせ安易なオリジナル神話といったものが横行しているようにも思える。 ── とり・みき『とり・みきの大雑貨事典』より。
☆ 多くの人が自分の音楽を聴くようになると、責任が生じてくる。突然その人たちの面倒を見なくちゃいけなくなるの。彼らは欲しいものが得られないと機嫌を損ねる。 ── ビョーク。『THE BIG ISSUE JAPAN』より。
☆ ......そうだとしたら2つの理由が考えられる。まず技量、意識とも、一発で終わる程度の人間ではスタートラインにさえつくことが出来なくなった。そして商品を長持ちさせる技術が向上した。 歌手に限定せずブームととらえても、実はひと昔前よりもその生命は長くなっている。例えば小室哲哉のブレイクしてから今日まで、の方が、パンクロックの誕生から消滅までの期間より長いのだ。 御時世、これだけ刺激にあふれ情報にあふれているにもかかわらず、音楽の周辺は現在の方が安定しているとは!! 前述した送り手側の事情とは別に、リスナーのあり方の変化も考えられる。極端にいうと、歌手の方ではなく、聴く側の方が一発屋になっているかもしれないのだ。 1人のアーティストに一生をささげる盲目的ファンの数は減り、商品次第の「客」がリスナーの中心的層を占めるようになった。選挙用語を用いれば、音楽浮動票時代。 ── 近田春夫『考えるヒット』より。
☆ 向こうは衣食足らんでも音楽を聴くんですよね。日本人は衣食足らんと音楽聴きまへん。 ── 古谷充。中島らも『訊く』より。
☆ 「同じことの繰り返しが、人を退屈させない」時、その音楽には"グルーヴがある"というのが、私の基本的な、グルーヴの考え方である。もう少しいうと「その反復性が何よりの魅力の根源となっている場合」、そこにはグルーヴが存在している。...... Jポップは、いってみれば早く「行かせよう」とすることに技術をこらしている音楽だと思う。もし下品な表現だとおっしゃるのなら、高揚でもいいですが、とにかく強引にいい気持ちにさせてしまおうとするところがある。だからメリハリを重んじる。例えばサビになればなったで、景色が変わるように違う世界が飛び出してきたりするのも、メリハリが目的である。 持続性(グルーヴ)が主眼のダンスミュージックあるいはR&B等と、いかせてナンボ(・・・・・・・)のJポップは、本来「水と油」の関係なのだと思う。 ── 近田春夫『考えるヒット2』より。
☆ 『オリジナル・コンフィデンス』(通称"オリコン")の上位を占めるのは大半が邦楽で、それらの全て(演歌は除く)が洋楽のおいしい部分(メロディ&アレンジ)を巧みに取り入れ、オリジナルであるかの如く、得意気にアピールし、カラオケという特殊な媒体の効果によって洋楽の倍以上のセールスをあげているのである。こういったタイプの音楽が日本以外で受け入れられない(進出できる訳もない)のがせめてもの救いである。 ── 宇津木勤「嘲笑! 過大評価されている陳腐バンド」(『炎』)より。
☆ さようならHELLOWEEN。あなた達の作った名曲だけは忘れません。 ── 西康弘。雑誌『BURRN!』投稿より。
☆ ......そのパワーをそのまま持ち込んで作ったのが『NIPPON NO ROCK BAND』。全曲英語でやってみました。けれど少々残念なことに、雑誌などにはたたかれました。方法論だけまねていて、結局は日本人に聴かせるための音楽ではないか。桑田の音楽はしょせんご飯にみそ汁だ。日本人の枠を超えられるわけがない......と。たしかにそれは当たっているかもしれませんね。でも得られたものの大きさはやってみた者にしか分からないでしょ。トライしてみないことにはどうにもこうにもね。 ── 桑田佳祐『ただの歌詩じゃねえか、こんなもん '84-'90』より。
|
突然食いたくなったものリスト:
- とりや千陽のチキン南蛮
本日のBGM:
Tears By The Firelight /STORMWITCH
たまにこのメロディーがアタまでぐるぐる回って離れないんだよねえ。

コメントする