昔、作ノ作岸里店が閉店した後ずいぶん長い間空店舗のままだったが、いつの間にか看板が掲げられていた。
しかし一度も開いているのを見たことがなく、不思議に思っていたのだ。(^O^)
ところが先日たまたま前を通ると灯りがついていたので喜んで入ってみた。

麺屋しっぽ@西成区
店内の貼紙を見ると営業時間が20:00~24:00(4時間!)で、ああそりゃ開いてるところを見る機会はめったにないわなと納得。(^O^) (土曜日は27:00まで/日祝休み)
あとでいくつかのブログを見ると、開店は2008/02/11だった模様。もう2年前だ。一時店内撮影禁止だったらしいが、現在はそのような貼紙などなかった(ので撮った)。
開店当初は営業時間も「11:30~14:00 17:00~21:00」と、普通だったらしい。(^O^) 随分変わったもんだなあ。
また、いくつかのブログにある店舗写真では店の黄色いテントにPOPフォント赤文字で大きく「ラーメン」と書かれていて、これがなんとも「ダメ店オーラ」を放っていたのだが(^^;、今はなくなっている。確かこの「ラーメン」という文字は作ノ作時代からのものだったような気がするが、あまり自信はない。現在テントは無地でのれんにも文字は一切書かれていないから、この店が何の店なのかは店の前に出ている電飾スタンド看板からでしか窺い知れない。

麺屋しっぽ
入ってみると店内はカウンターのみ8席の狭い空間。
これまた何故か店内の壁にメニューの表示はない。そのかわりメニュー表が2つだけカウンターに置かれていて、それを見て選ぶことになる。

メニュー
ラーメンがメインの店のようだが、私はつけ麺がある場合はどうしてもつけ麺を頼んでしまう(これでだいたい失敗するんだけどね(^^; )。
デフォらしきとんこつしょう油ラーメンが630円なのにつけ麺はS(150gらしい)で750円、W(300gらしい)で900円してしまう。まあ今さら驚くほどでもないが、やっぱり随分な価格差だ。

つけ麺W(¥900)@麺屋しっぽ
具はチャーシュー、メンマ。麺の上に太いきざみのり。
麺は太平ストレート。断面は長方形ではなく、丸みがある。麺野郎の菱形麺を思い出した。
つけ汁は豚骨だと思う。魚介は存在感を感じなかった。きっと入ってない。乳化した油が多めで、かなり甘い。おろし玉ネギが入っていて、一味唐辛子も入っている。

つけ汁

麺近影
なかなかどうだろうな。
意外なことに、麺は悪くなかった。特に食感はなかなか。味はなかったけど。
ただ、どうして「意外なことに」というマクラコトバをつけたかというと、この店はどうも麺の扱い方がいいように思えなかったので。
ここの麺茹で器はお湯の槽の上に4つの丸い穴を開けたステンレスのフタがつけられている。この4つの穴にテボをはめ込んで茹でるわけだ。

少し麺が湯の外まで出てしまってたり
ところがカウンター越しに覗く限り、ゆで麺器の中の湯はさほどたぎっておらず店主による麺ほぐしも1回か2回行われるだけで、麺はほとんどテボの中でじっとしている状態。
丼に湯を入れてあらかじめ温めてくれる姿勢はいいとしても、その丼の湯をもう一度茹で器に戻すのはどうだろう? 上の説明の通り、茹で器のフタにはテポ用の4つの穴が開いてるのみなので、テポで穴が全てふさがっている時は麺の上から湯を戻していた。冷めたお湯を茹でてる最中の麺にかけてどうするんだと思う。びっくり水かと。(^O^)
で、隣でラーメン食ってた友人にちょっと麺を食べさせてもらうと少しだけアンモニア臭が感じられたから、つけ麺の麺がさほど悪くなかったことはほんとに「意外なこと」だったというわけ。
そういう扱いに対してデリケートな麺を選ばなかったという点で、いい選択をしたんだと思う。

麺
最近よく見るのだけども、この店のようにつけ麺の麺にきざみノリを載せたがる店が多いのはどうしてなんだろう? きっとざるそばからの連想だとは思うんだけども、これってどういうメリットがあるの?
ノリが水分を吸っちゃって麺が乾くし、乾いたらノリに絡んで麺同士がくっついちゃうし、何より味がノリだらけになっちゃう。
最初の見た目の賑やかしにはなるとしても、それ以外はデメリットばかりのような気がするんだ。
東京風に味のりを1枚載せるだけならそれだけ外すこともできるし香りというメリットもあるわけで、まだ許せるんだけど。
......しかしこの店の個性は麺ではなくつけ汁にこそ出ている。どこもかしこも豚骨魚介の中、このつけ汁はなかなか他にはない、ここでしか味わえない味だ。
この個性の一番の立役者?はおろし玉ネギだと思う。また1杯につき大さじ1杯の三温糖と小さじ1杯の化調も入れていた。それに一味唐辛子も加わって、何と言ったらいいのか、このつけ汁は焼肉のタレみたいだと思った。(^O^) あるいは少し業務用タレっぽい感じもしたから、業タレを少し使って、個性を出すためにこれらの調味料(やおろし玉ネギ)を加えているのかなとか。
これはほんとこの店にしかない個性的な味ではあるが、個性的だからといってうまいとは限らない。
後に残っている印象は、油っぽさと甘ったるさときざみノリの風味ばかりだ。
バラ肉チャーシューを提供直前にわざわざバーナーで炙ったり、チャーシューそのものもそこそこ手間をかけているように見える分、どうも残念感が漂う。
うーん。
これって、どうなんだろう。
センスの問題......ということになってしまうのだろうか。
私はあまりこういう結論には持っていきたくはないんだけどなあ。
つけ麺の「個性」は、いろんなつけ麺を研究した上で独自の個性を出したのだとは思うんだよね。何も勉強しないで適当にやってこれになりましたというのではなく。
でも、それで出てくるのがこれかよという気もして。
このへんのツメの甘さというか「このあたりでどうでしょ」感というか......うーん。
あ、店内にある水はレモン水で、脂っこい口の中をさっぱりさせてくれて、ほんとによかった。
ラーメンがメインの店でのつけ麺を食うってのは、ほんと難しいなあ。(普通そうだけど)
しかしこの、平日の営業時間がたったの4時間というのはどういうことなんだろう。
いや単純に、この客足とこの値段では1日4時間ではなかなかやっていけないように思うんだわ。
さすがに賃貸だろうし、だったら家賃もかかるだろうし光熱費だってかかるだろうし。
まあもうすぐ2周年を迎えるわけで、そんな心配は大きなお世話だろうけどね。
最近データを調べるのが面倒で、よく食べログの該当ページへのリンクで済ませてるんだけども、この店、食べログに登録されてないのか、見つからないよ。
それってひょっとしたら凄いことじゃないのか? (^^;
麺屋しっぽ
大阪市西成区千本南1-22-6
20:00~24:00
土 20:00~27:00
日祝休
突然食いたくなったものリスト:
- チキン南蛮
本日のBGM:
Tom's Diner /Suzanne Vega

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