取材商法

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 『国際ジャーナル』から営業電話があったよ。

「堺市地域の特集をやることになりまして、地域に密着して頑張ってらっしゃる御社を是非取材させていただこうと......」

── はあ。

「今回はインタビュアーに、なんと! 元世界チャンピオンの渡嘉敷勝男さんが伺います。元世界チャンピオンの渡嘉敷さん。そこでたっぷりと話を深めていただこうと」

── で、お金かかるんですか?

「......ええ、......そこなんですが、この際そのあたりのところははっきりしておきましょう。......A4サイズの1/4、だいたいハガキサイズで7万円です」

── 7万ですか。

「はいそうです。元世界チャンピオンの渡嘉敷さんと、30~40分、たっぷりお話しいただきます」
「渡嘉敷さんと記者とカメラマンが、明日、明後日と大阪府を茨木市から岸和田市まで回ります~」

(堺市の特集やったんちゃうんか? (^O^))

── で、掲載される分量は?

「A6サイズの写真1枚と、文章が原稿用紙1枚分です」

── 原稿用紙1枚分?

「そうなんです。結構分量あるんですよ~」

(30~40分間の話を原稿用紙1枚に。(゚Д゚) しかもそれが「結構分量ある」(^O^))

── てことは、「たっぷり」話しちゃうとスペースが足りないということにならないですかね。もっとスペースが広がる場合は......

「ええその場合はですね、スペースが倍になれば料金も倍になると考えていただければ」

── ということは、A4の1/4が7万円ですから、A4だと28万円ですか?

「えー、A4だと定価は30万円なんですが......、そのへんはいろいろ勉強させていただきます!」

── はぁ。

「でもですね、この時代、広告宣伝費と考えればこれはなかなか......」

── で、その雑誌はどういったところで買えるんですか? 書店で買えますか?

「書店でも売っていますが......、主にネット販売や定期購読が中心です」

── 失礼ですが、発行部数は?

「年間3万部です!」

── 年間3万部......? ええと、月刊誌ですよね? とすると、1冊の発行部数はそれを12で割ると?

「......はい」

── 今回は見送りということで。

「わっかりましたー」

突然食いたくなったものリスト:

  • コンソメ味ポップコーン

本日のBGM:
少年ケニヤ /渡辺典子
晴れ、ときどき殺人 /渡辺典子

というわけで渡辺典子。両曲とも同名映画の主題歌。映画『晴れ、ときどき殺人』では主演もしている。いずれも阿木燿子の作詞で、両者の歌詞はなかなか対照的だ。「少年ケニヤ」は同名アニメ映画の主題歌ながら、歌詞に「少年ケニヤ」の名はまったく出て来ない。発注側もそういう注文はしなかったのだろう。対して「晴れ、ときどき殺人」はこの題名を歌詞の中に盛り込むことが要求されたと見え、かなり無理のある詞になっている。だいたいタイトルからして無理がある。映画の題名が「はれ、ときどきさつじん」なのに、この歌では「はれ、ときどきキルミー」と読ませている。ポップス、なかんずく女の子アイドルの曲の歌詞に盛り込むには「殺人」はさすがに無理のあるフレーズだったんだろう(とはいえ相手はあの「おまえにマラリア」や「E気持」の阿木燿子だから(^^;、本気になればできたとは思うが)。このフレーズを入れることがどれだけ作詞家を苦しめたか、そしてそれを阿木燿子がどう乗り越えたか、どうぞ歌詞をよく聴いてみてほしい。しかしやっぱり「晴れ、ときどき殺人」は佳曲どまりで、名曲は「少年ケニヤ」の方だと思う。




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チェスタトン『折れた剣』より。


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