チューンナップ

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 KR君と話をしてる時に、LPXという(規格じゃないよねえ?)形のマザーボードの話が出た。

LPX仕様

LPX仕様とは、Western Digital社が提唱した薄型パソコン用マザーボードの規格。AT仕様がベースになっている。薄型デスクトップをターゲットにしており、PCI/ISAスロットをライザーカードを介してマザーボードと平行に設置するなどの工夫がなされている。しかし、ライザーカードの位置や仕様などが固定されていないため、ライザーカード同士の互換性は保証されていなかった。現在はライザーカードの仕様などを固定したNLX仕様に取って代わられている。

 へぇ、「規格」ではあるのか。まあしかし、「ライザーカードの位置や仕様などが固定されていないため、ライザーカード同士の互換性は保証されていなかった」って、そんなもん「規格」の意味ないがな。(^^;
 WD社の提唱だったとは。

 形状は、こんなの↓。



LPX

 ライザーカードの高さを変えることで横置きPC筐体の厚さを変えることができる。極端な話、ライザーカードにくっつけるPCIソケットを1つだけにすればかなり薄型のPCを作ることが出来るってこと。

 ......で、それで思い出した話(以前書いた)があるので、再掲してみる。

 書いたのは2003/02。
 これがねえ、ヒドい話なのよ。

 私が自分でPC関連の雑誌を買うことはほとんどないのだが、この前友人のマンションに行ったら階段の踊り場に本が山積みで捨てられていたので、その中からWin2000関連のものを2冊ほどみつくろっていただいてきた。
 1冊はムックで、1冊が雑誌(『日経WinPC』2000.4号)。

 『WinPC』は半分以上が広告なんだね。
 それだけ売れてるってことだろうか。確かにこの雑誌はかなり前からあった記憶がある。

 それはいいとして、久しぶりに読んだPC誌(3年前のだけど)。
 一長一短。

 よかったのは太陽誘電のCD-R開発メンバーへのインタビュー。たかだか3ページで、内容はかなり薄かったが、面白い。これはもっとページ数をとればよかったのにと思う。
 CD-Rの話はプロジェクトXなんかでやっても受けるのではないかな。
 ......ちゅうか、プロジェクトXはもう、番組にした瞬間に(中身はあまり関係なく)受けてしまうのかもしれないが。

 呆れたのが

●PC再生工場
(160 p)
飯吉一則/Pentium搭載の東芝「BREZZA」をCeleron化する 

 という企画。
 ↑これはWebに上がってるバックナンバーの目次。雑誌の方では題名の文言が少し違っていて、

BREZZA 5100CXをアップグレード
Pentium(100MHz)マシンを
Celeron搭載
最新鋭機にチューンナップ

 となっている。
 この企画には呆然。

 内容は、(まあそのまんまなんだが)1995年11月発売の東芝のデスクトップマシンBREZZA 5100CX(CPU:Pentium100MHz MEM:32MB HDD:540MB)を CPU:Celeron433MHz MEM:128MB HDD:13.5GB のマシンに変えてしまおうというもの。

 これだけ見ると、「古いPCもチューンナップ次第でまだまだ使えるようになるのかぁ」などという印象を受けるかもしれない。
 普通、受けるか。
 しかしこれが大きな間違い。

 「チューンナップ」と銘打ちながら、

そこで今日はこのマシンを実用レベルになるよう改造しよう。つまり,CPU,メモリー,ハードディスク,もちろんマザーボードごと根こそぎ交換してしまうのだ。

 だと。普通、こういうのを「チューンナップ」っていうか?
 単にケースだけ流用した別マシンやんけ。
 この業界では一部(しかも本体機能とほとんど関係ないもの)を流用しただけで「チューンナップ」と表現するようになったのか?
 原チャリのマフラーに穴開けて五月蝿くしたやつを得意げに「チューンした」ってツレに自慢してる厨房と変わらんぞ。

 しかもこのケース、ATでもATXでもないLPX(昔、メーカー製PCでよく採用されていた、ライザーカードを使う特殊なもの。独自規格が多い)。
 で、こいつに合わせるためにわざわざかなり割高のLPX用のキットを用意する(特殊な規格なので割高になるのだ)。
 ここまでこのケースに固執する必要がどこにあるの?
 この値段なら普通のATXのマザーボード&ケースが買えるぞ(同号の他の記事にある値段と比較して)。

 つまり、全く無意味な「アップグレード」で、しかもこれを無意味に「チューンナップ」と呼ぶ無意味さ。
 ある意味シュールか?

 結局「チューンナップ」(100万歩譲ってこれを「チューンナップ」と呼べるとしたらだが)って気分を出したいだけ?

 よっぽどのこのケースに思い入れがない限り、こんな「チューンナップ」、意味がない。
 世にはケースだけ流用して高スペックマシンに変えるというマニアックな趣味が、確かに存在する。X68000やPC-9801VMなんかの筐体でWin98や2000が走っているのはなかなか楽しい。が、これは全く別の話だ)

 何考えてるんだ?

 しかも、よせばいいのに「チューンナップ」前と後のベンチマークテスト結果を比較している。

 比べて意味ある?

 全然違うマシンなのに。

 これで「チューンナップ」、これで「PC再生工場」。
 読者はどういう層なんだ?
 かなり知的水準を低く見積もられてる気がするぞ。

 絶対自腹で買いたくない雑誌ね。
 ま、いつも買わないんだけど。

 結局、筐体に(無意味に)こだわったばかりに高くついたという話。>_<

 ちなみにこの特集のトビラはこんな感じ。





 筐体をアップにしてみる。


さほどの思い入れを呼び込むとも思えぬフツーの姿

 この筐体によほどの思い入れがない限り、この「チューンナップ」(うぷぷ)には全く意味がない。
 この通りやった人がいたらどうするんだ?という無責任さだ。

 ......と思ってググってみたら、実際にやった人がいらした。⇒パソコンのコーナ
 この方はこの「チューンナップ」に悪い評価はされていないようだが、不必要に高いカネを使わされているし、

2年以上経ち,2002年7月にPowerLeap製のCPU変換アダプタでFC-PGA対応にしようとするも,相性問題であえなく玉砕。かといって,換装用M/BはLPX規格のため国内では入手困難。結局,これを機に筐体を残したままのアップグレードから足を洗った。

 とあるように、結局LPXは将来に禍根を残すことになった。(これはこの記事時点で予想できなかったことではなく、LPXについて知っている人なら誰にでも明らかなことだった。だからこの時点でこのことをはっきりと示していない執筆者に大きな不誠実を感じる)

 何度も書くが、この筐体に特別な思い入れがある人には非常に有用な企画だったと思う。

 しかしそれ以外の人には......。

 それを書かないのはヒドいと思うよやっぱり私は今でもね。

突然食いたくなったものリスト:

  • おでん

本日のBGM:
Just Believe In Me / OUTRAGE

この前のRIOT大阪公演でギターの阿部を見かけたと一緒に見てた奴が言ってた。好きだねえ。(^O^)




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コメント(2)

昔、PCfan購読してました。
余りの「それはないやろ」に読まなくなりましたが。
チューンアップとはそういう意味じゃないやろー、と。

最近はDOS/V PowerReportを読んでます。
訳の分からん記事もありますが、まだ良心的っぽいです。

>昔、PCfan購読してました。
 
ネーミングからすると、毎コミですか? ……と思ってググると正解ね。(^^;
 
>最近はDOS/V PowerReportを読んでます。
訳の分からん記事もありますが、まだ良心的っぽいです。
 
なるほど。
そういう証言は参考になるね。
 
ちなみに私はやっぱり、『EYE-COM』が楽しかった。(^O^)
 
……しかし「DOS/V」って言葉も今となってはアレやねえ。(^^;
『マイコンBASICマガジン』とか『ファミコン通信』とか『ラジオライフ』とか『日経トレンディ』とか、雑誌名って結構時代の刻印を感じさせるものが多いよね。

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亀和田武『1963年のルイジアナ・ママ』より。


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