この世の中、文明が進歩して、不思議なことや恐ろしいことなどはなくなったかのように進んでいる。しかし実はほんの少し足を踏み外したくらいで、普段見えている世界とは違う恐ろしい世界がそこここに残っているのだと気づかされる瞬間がある。
日常に潜む恐怖。
いやもうね、何と言ったらいいのかな。
宇宙船が飛ぶ時代、21世紀にもなったこの日本で、私はこんなことに遭遇するとは夢にも思ってなかったのですよ。
先日、あるラーメン店へ行った。
その道では有名な店で、場所は京都と奈良の県境あたり。
かなり田舎で、周りは田んぼだらけ。
店はその中にポツンとある。
しかしそこだけは雰囲気が違っていて非常に賑わっている。駐車場は満杯で、私たちが到着した14:40頃は20人ほどの行列ができていた。
人気店なんだよね。
この日は少し雲っていて炎天下と言うほどではなかったが、蒸し暑く気分が少し沈む。
しかし待っている間、久しぶりに会った友人との会話が弾み、暇をもて余すようなことはない。
そうこうしているうちに少しずつではあるが行列は進む。
行列は順調に店に飲み込んでいかれ、私たちもやっと店の前までたどり着いた。
入口の横に食券販売機があり、その周りにはイスがしつらえられている。
ここまで来ればもう少しだ。
食券を買い、イスに腰かける。
イスのスペースを囲んで、月末に開店する新店情報やお盆休みの告知貼紙、地元のフリーペーパーなどが配置されている。
ここで座って話していると店内から店員が現れ、注文(この店はネギの量や麺の固さなどリクエストに応えてくれる)を聞いていった。
そして店員が離れていき、私たちが会話を再開しようした......ちょうどその時。
「......おい、あれ」
「え? 何や?」
「あれやあれ......あれ。見えんか?」
「ん? ......えっ?」
「何だよ? ......うわっ」
「うわー」
凄いものを見てしまった。
それは、食券販売機の横に置かれている不動産の情報誌だった。

くわばらくわばら
これだ。
ああ恐ろしい......。
「何だよ?」
「お前、見えんか?」
「わかんないよ」
「だから、よく見ろよっっ!」

家~イ
ああああああああああああああああ。
21世紀の、この世の中に。
家~イ......と来たもんだ。
やっていけるのだな。これで。
真夏の古都・奈良で、背筋が凍るような思いをしたって話。(^O^)
え? 「何が『怪談』だ」って?
あ、ごめん。変換ミス。「怪談」じゃなくて「階段」だ。「家」だけにね。

ひゅ~~~~~~~~~
どうよ、あなたも寒くなったでしょ? うひひひひ。
突然食いたくなったものリスト:
- ドンパッチ
本日のBGM:
The Secret Of My Success /NIGHT RANGER

ではオレも、奈良に纏わる不思議な話を一つ。
奈良県は総人口よりも鹿の頭数のほうが多いことで識られていますが、あれは実はすべて犬が化けたものなのです。その証拠に、奈良の鹿は死ぬと犬の正体を顕わすことが正式な文献にも残っているそうです。何とも不思議な話ではありませんか。
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2008/06/post_2522.html
しかも日本の人間国宝によってまことしやかに語り継がれているという……。
くわばらくわばら。