理性的で建設的な憲法論議のために

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 こういうのをこういう時期に上げていいのかどうか判らないのだけども。
 あまりの民主の風が、エラい結果を招いてもアレなので......。

 国会の憲法論議について。

 次の選挙で自公政権が続こうと、民主他の連立政権になろうと、いずれは憲法問題について議論を深めなくてはいけないことは紛れもない事実。
 来年には国民投票法の凍結期間が解け、憲法改正案の発議も可能となる。それまでに「この3年で話し合う」とされた問題を憲法審議会で話し合い、解決しなくてはいけない。

 で。

 この(国会における)憲法論議のために、欠かすことの出来ない議員がいる。

 それが中山太郎

 あの、お茶の水博士みたいなはげちゃびんのジイさんね。
 もうね、現在の国会の憲法論議を追っていくと、どうしてもこの人の重要性が見えてきてしまうのよ。

 中山太郎は大正生まれ84歳という高齢ながら、選挙区選挙で勝ち上がってきているので自民党の比例区定年制には引っかからない。衆参合わせて最長老。

 父親が元参議院議員、母親が元厚生大臣の中山マサ。
 二世議員ではあるが、世襲議員ではない。立候補しようとしたら父親に「オレの選挙区からオマエが出たらオレが落ちる」と拒否され(引退する気がまったくなかったんだな(^^;)、勘当されて別選挙区から立候補した。(^O^) つまり地盤など全く受け継がなかった。(母親の地盤を受け継いだのは弟の中山正暉)

 医師であり、最近では臓器移植法案のA案提案者として頻繁にメディアで採り上げられたが、政局で採り上げられることは皆無。
 昔は福田派に属したが現在は無派閥。どの派閥からも距離を置いた、孤高の存在となっている。

 議員人生の後半は憲法問題に賭けており、2000~2005年の憲法調査会、2005~2007年の憲法調査特別委員会でそれぞれ会長、委員長を歴任している。これだけ長い期間、1人の人物が同種の国会組織でトップとなることは非常に異例なことだ。

 これは、与党のみならず野党からさえも信用されているからだ。社民、共産でさえも、「憲法論議を変な方向に引っ張っていこうとする議員が多い中、中山太郎は(改憲派でありけしからんが)アンフェアなことはしない」という点では圧倒的な信頼を得ている。つまり、「委員長にするならこの人しかいない」と。

 実際、野党有力議員からは

「中山先生がいるからこそ憲法論議は進んでいる。中山先生がいなくなれば、日本の憲法論議は10年は遅れる」

 といった意見も出ている。あるいは憲法調査会の調査が衆参であまりにクォリティが違った(衆議院の方が上)理由として、

「中山太郎がいたかどうかだ」

 と言った人もいた。
 ここまでの信頼の理由としては、まあ「人柄」というのが大きいらしい。そしてもっと具体的客観的な理由としては、中山氏はまず高齢であり、欲がないことが挙げられる。この高齢で、中山氏はさすがにもう党三役とか首相だとか衆議院議長になりたいなどと思ってはいない。そういう欲があるとどうしても党派的な判断、行動をしてしまいがちであり、それは憲法問題のような公平・公正が要請される分野には適さない。若い、党の中枢を担おうとする議員であれば、憲法のような大きすぎる問題よりもどうしても党利や派閥の利益を優先してしまう。つまり政権を[維持する|取る]ために(憲法問題を含めて)政局として利用する、といった動きもせざるを得なくなることがある。それが中山氏にはない、と。
 つまり、どっしりと構え、護憲派も改憲派も包み込む大きさをもつ長老的存在が、この議論の中心には必要だということのようだ(*)。
 他の案件ならわからないが、こと憲法改正に関しては国会内で2/3の賛成が必要となる。となると、どうしても[与党|野党]といった枠組みで対立していては解決はしない。だからこそ超党派で信頼を得ているフェアな人物が必要になってくるのだ。

(*)「長老的存在」といえば中曽根元首相が浮かぶが、あの人は一度も委員会の委員長をやったことがないし(゚Д゚)、それこそ「改憲ありき」で、与野党の合意形成には心を砕いてこなかったのは周知の事実。はっきり言えばこの人では2/3をまとめる議論は無理。

 「首相になるつもりはない」と書いたが、この欲のなさというか、超党派的な信頼が、逆説的にこういう↓話になったりもする。(2008年12月12日の毎日新聞)

 民主党の小沢一郎代表は11日、社民党の福島瑞穂党首ら幹部、民主党参院幹部と東京都内で会談した。

 小沢氏は「麻生政権は長くもたない」との認識を示し、麻生太郎首相退陣後に衆院選を実施するための与野党参加による選挙管理内閣構想に関し「自民党の長老を(首班として)担ぐのがいいんじゃないか」と述べたという。

 社民党側の出席者が「中山太郎元外相のような人ですか」と水を向けると、小沢氏は「それもいいんじゃないか」と応じたという。

 実現はしなかったが。

 で。

 中山氏は現在開店休業状態になっている憲法審査会(3年間でいろんなことを決め、その後は憲法改正案の審査にあたる)の会長になると目されている。

憲法調査会
  ↓
憲法調査特別委員会
  ↓  ←今ココ!
憲法審査会

 これは日本の憲法論議のために、今まで以上に非常に重要な組織となる。これは改憲派にとっても、護憲派にとっても。「護憲派にとっても」というのは、もしもこの立場にさほど「フェア」ではない人物がついた場合どうなるか、ということを想像すればいい。そしてそういう人物はすぐに思い浮かぶはずだ。こと憲法問題に関しては護憲派にとっても「中山委員長」が(ベストではないかもしれないが)「まともな議論が進められる」という意味で、よりベターな選択であることは間違いないだろう。

 というわけで、これからの憲法論議の中で、このジイさんはまだまだ最重要人物であり続ける。つまり、(意図的に大袈裟な言い方をすれば)この人がこの選挙で当選するか落選するかで日本の行く末が変わってしまうかもしれない。そしてその変わり方も小さくないかもしれない......と思う。

 将来的に憲法改正があるにせよないにせよ、それを通してまともな立憲主義国家を築くために、この段階でこの人物を国政から退場させるわけにはいかんのだ。

 政治的な発言で恐縮だが......、落ちてもらっては困る。

突然食いたくなったものリスト:

  • 石松そば
  • ほっかほっか亭の唐揚弁当

本日のBGM:
あり、か /中島みゆき

ええなあ。YouTubeには田中一郎 with 甲斐よしひろのバージョンもあったので、一緒に貼っとく。




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