『Lmagazine』休刊と「激ウマ拉麺」

 エルマガジン社の『Lmagazine』がとうとう休刊なのだそうだ。

関西の情報誌エルマガジン12月発売で休刊

 関西の若者向け情報誌「Lmagazine(エルマガジン)」が12月発売の来年2月号を最後に休刊することが14日、分かった。発行元の京阪神エルマガジン社は、40歳前後の女性をターゲットに9月創刊した「Richer(リシェ)」に力を入れるためとしている。

 「Lmagazine」は1977年創刊。京阪神を中心に地域情報、映画・音楽・演劇情報を掲載し、「エルマガ」の愛称で親しまれた。同社によると、ここ数年の発行部数は約28万部で安定していたが、広告を集めるのが難しく、採算が取れなかったという。(共同)

 残念無念ですわ。

 28万部売れてても広告を集められなければ採算割れしちゃうと。
 28万部で定価420円だと、本体価格400円×280,000部=112,000,000円 ......いちおくいっせんにひゃくまんえんの売上なんだけどもなぁ。

 関西資本で頑張っていたのにねえ......。
 関西で『Lmagazine』が果たした役割は大きいと思うよ。

 情報誌の広告......いや、雑誌の広告そのものが難しい時代になったんだろうけど、それにしても雑誌は広告がなくては成り立たないのかねえ。

 ......という前振りがあっての話なんだけども。

 「アイドルのエッチと、ラーメンのうま味」に続いて、また(私にとっては)ナンだかなぁ......な資料を入手した。
 簡単に言ってしまえば、ある雑誌がラーメン屋に送っている「広告を出しませんか?」という営業のダイレクトメール。

 これもね、見なければ私も「まあそりゃそういうこともあるだろうね」と漠然と肯定しちゃうんだろうけども、現物をはっきり見ちゃうと、逆になあ。
 それこそ「かまととぶり」で恐縮なんだけども、紹介しちゃおう。

 雑誌の名前はあえて伏せる。週刊の情報誌。
 11月にその年のラーメン大賞を特集する予定となっていて、その号に「広告を出しませんか?」というわけだ。

 で、その「誌面サンプル」が、これ。



「広告企画」ページの誌面サンプルイメージ
一応ぼかしを入れたけど、まあサンプルなので
どちらにしろ店名も写真も文章もダミーだ


 おそらくラーメン大賞の流れでページをめくったすぐのところに配置するんだろう。普通に編集された記事に見える体裁で。
#わざわざ「本企画は編集ページの体裁となるため、御社ロゴ、キャラクターの掲載はできません」との注意書きもある。

 いやー、私、そりゃある程度はそんなもんだと思ってたけど、これほど全面にわたってカネ取って載せてるとは思ってもみませんでしたよ。
 だってほんと、サンプル見ればわかるけど、全然広告に見えないようになってるのよ。普通の記事だと思うよやっぱり。実際、これまでそう思ってきた。

#なお、説明によるとこの「広告企画」ページは2~6Pを予定しているという。「広告の集稿状況が満たない場合は企画が中止となる場合がございます」との注意書きもある。このページには全てが広告記事で、雑誌が自ら選んで自ら取材した(カネを取らない)記事は載せることはないというわけだ。
##今、去年の同特集の号を見たけど、こういうページは見あたらなかった。また複数のラーメン店主に聞いてみたが、これまでこの特集に関してこんな勧誘が来たのは初めてとのこと。

 あららー。

 何なんだろうなあ。

 雑誌のラーメン記事って、普通にやればいつも同じ店ばかりってことになりかねないよね。そう頻繁に勢力図なんて変わらないもの。だからこそ、雑誌は目新しさを求めて切り口を変えたり新店の発掘に積極的だったりする......と思ってたんだよね。その努力の結果、これまで知らなかった店が掲載されるのかと。
 でも、そういった「あれ? こんな店知らなかったなあ」みたいな記事のいくらかはこういう広告ページだったのね。

 私自身がこれまでかなり興味深く読んでいた記事の、一体どれだけが広告で、どれだけがマジ記事だったんだろうかなあ......と、ちょっと遠い目になった。(^^;

#いやまあ、強調するけど、そりゃある程度はあるんだろうなとは思ってたのよ。どの雑誌でもね。文章とか写真とかレイアウトでわかることはあるし。でも、ページ全体が広告だったというのはやっぱり驚き&ガッカリだったという話。(←言われてみればなるほどだけどさ)

 ちなみに気になるお値段は......、



「広告」スペース
 
掲載料金
1/16P 65,000円
1/8P 125,000円
1/4P 240,000円
1/2P 460,000円
※消費税別途 ※撮影・制作費込み ※全額前払い

 だって。(゚Д゚)
 結構するのね。ちなみにこの雑誌の発行部数は公称13万部。『Lmagazine』の半分以下かぁ......。

 これが安いか高いかはわからん。
 でも、1/2ページに出稿できるような店はやっぱりチェーン店なんだろうな、とは思う。

 さてどんな店が載るのか、11月の発行を楽しみに待とう。(^O^)

 逆に言えば、ラーメン大賞の特集自体はそういったカネのやり取りはない、純粋な選考だと考えていいってことかな。

 とはいえ、こういう広告枠は、実力はあるのに知名度のない店などがステップアップするのには有効な手段ではあるんだろうね。それを否定しちゃいけないのかもしれない。「機会平等」というか、きっかけはどうあれ、最終的には客が評価するわけだしね。

 それに、雑誌だって商売だし。

 そうでないと、倍以上も売れてるのに休刊になってしまった『Lmagazine』と同じ轍を踏むことになるかもしれない。

 そこに文句は言えない。

#他の同系統の情報誌もそういうことやってるのかな? やってるんだろうなあ。実物見てないから断言できないけどね。

 だから結局、読者たる私たちがそれが記事なのか広告なのかを読み解く、言ってみれば「広告リテラシー」を身につけなくちゃいけないと、そういうことになるんだろう。
#え? そんなのとっくにわかってるって? まあそう言うなよ。
##あるいはこういう雑誌の場合、両者の区別は難しいのかもね。

 きっと、この雑誌から広告会社がラーメン大賞の直後の広告スペースを2~6Pをまとめて買って、その広告会社がDMを出してるんだろうな。雑誌が直接やってるわけではなく。

 よく見れば、サンプルイメージの中のコピーも、

「行列のできる有名店から、隠れた名店まで一押しラーメン店をドドーンと大公開!」

 となっていて、決して「[雑誌名]一押し」とか「編集部一押し」とは書いていない。このへんは、気にして見るととても上手く書いてあるなあ。

突然食いたくなったものリスト:

  • 村雨

本日のBGM:
When the Time Has Come /ABRAXAS



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