来た、見た、借りたのむじんくん

 「来た、見た、勝った」(きた、みた、かった)はジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)の言葉として有名だけども、関西地方では恐らく、これ以上に

「きた!みた!こうた!のきたしょうてん」

 というフレーズで人口に膾炙している。漢字にすると

「来た!見た!買うた!の喜多商店」

 となる。

 お察しのとおりCMのコピーだ。喜多商店は日本橋の電器店で、このCMはもう30年くらい前から放映されている。ローカルCMらしく長い間作り直されることもなく、80年代になっても木目調テレビを嬉しそうに持ち上げて喜んでいるオッサンのバックでこのコピーが叫ばれていた。

 もちろんこのコピーは「勝った(買った)」というのが「うた」となるところがミソだ。
 「ベタベタやなあ」と言いながら苦笑いする、それが関西共栄圏独特のあうんの呼吸でもある。
 「国破れてサンガリア」と双璧をなす、名コピーであるッ。

 しかしこのCMも、バブルが弾けて以降(くらいかな?あまりはっきりとした時期は記憶にないが)、お目にかかることがなくなってしまった。
 日本橋ではそれまでの家電・オーディオ店からコンピュータ専門店への流れが加速し、sofmapやT-ZONEなどが幅を利かせるようになった。昔ながらの店はあまり流行らなくなったんだと思う。私がよく行った寺下電気もかなり規模が縮小してしまった。

 喜多商店のCMも見なくなったよな、そういえばタカスギ開発のCMも何年見てないかな?(^^)......みたいな、みんなで懐かしのCMを語る時に話題に出てくる程度になっていた10年くらい前のことだった。リニューアルされた喜多商店のCMが、深夜枠ながらわれわれの前に姿を現したのだっっっっッ。

 しかし。

 おそらく昔を知る人のほとんどが耳を疑ったと思う。リニューアルされたCM(しかしやってることは同じで、新しめのテレビを持ち上げて喜んでいる図)では、あの懐かしのフレーズが、

「きた、みた、かったのきたしょうてん!」

 に変えられていたのだああああ...あ........ぁ。

「来た、見た、買ったの喜多商店!」

 って、あんた、そのままやんけ......。_| ̄|○

 あっそ。もういいわ。

 それ以降は私は喜多商店への興味を失い、全く意識の外に置くことになった。

 さてそれからかなり経った先日のこと。
 日本橋を歩いていると、たまたま喜多商店が目に入った。



喜多商店@日本橋でんでんタウン

 ををを、まだ頑張ってるんだねえと思って店構えをよく見てみると......。

 お?

 おおお?

「来た、見た、買うた」に戻ってる??





 あ、確かに戻ってる。

 ......でも。

 ちょっと、なんか、変だぞ。(^^;;








 うーむ。

 明らかにこれ、「っ」の上に「`」をくっつけてるだけだな。(^^;;;
 しかもなんか、自分でカッティングシート切ったっぽい。

 ほれ。





 ほれ。




 (^^;;;;

 改心したということだろうか。

 うむ。

 それでこそ喜多商店。
 気持ちはわかった。
 許す。

 きてみたかったの喜多商店。

 
「来た、見た、勝った」(きた、みた、かった 羅: Veni vidi vici. [ウェーニー・ウィーディー・ウィーキー])は古代ローマの将軍・政治家のガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Julius Caesar)が、紀元前47年のゼラの戦いの勝利を、ローマにいるガイウス・マティウスに知らせた言葉とされる。(⇒Wikipedia
 

 おまけ。

 日本橋のソフマップのエレベータ。








 

突然食いたくなったものリスト:

  • カレーうどん

本日のBGM:
明菜から /中森明菜



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